「Chia(XCH)はマイニングで稼げる仮想通貨?」
「Chia(XCH)に将来性はありそう?」
Chia(XCH)<チア>といえば、環境負荷が少ないマイニングを行なうことができる仮想通貨(暗号資産)です。
このマイニングの関係で、HDD(ハードドライブ)やSSD(ソリッドステートドライブ)が世界各国で品薄状態となり、話題となったこともありました。
この記事では、Chia(XCH)の特徴や将来性について解説します。マイニングや投資を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Chia(XCH)とは
仮想通貨プロジェクト | Chia Network |
単位 | XCH |
プラットフォームの種類 | スマートトランザクションプラットフォーム |
ブロックチェーン | Chiaブロックチェーン |
開発 | Chia |
最大供給量 | 上限なし |
現在の価格 | 約8,214円 |
時価総額 | 約29,803,313,017円 |
市場ランキング | 197位 |
公式サイト | https://www.chia.net/ |
公式Twitter | https://twitter.com/chia_project |
※2022年4月11日時点。
Chia(XCH)<チア>は、“環境に優しいビットコイン(BTC)”を目指して設計されたトランザクション・プラットフォーム。XCHは、そのプラットフォームで利用される仮想通貨(暗号資産)です。
ビットコイン(BTC)といえば、マイニングの際に大量の電力を消費する点が長年問題視されています。これに対して、Chia(XCH)は従来のビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)よりも消費電力が少ない仮想通貨として開発されました。
Chia(XCH)を開発したのは、仮想通貨BitTorrent(BTT)の開発者として知られる、Bram Cohen(ブラム・コーエン)。現在はChia NetworkのCEOを務めていて、今後の更なる活躍が期待されています。
仮想通貨の取引承認に必要となるコンピューター演算に協力し、成功報酬として仮想通貨を得ること。主にプルーフ・オブ・ステーク(Proof-of-Stake)や、プルーフ・オブ・ワーク(Proof -of-Work)などがある。
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Chia(XCH)の特徴
Chia(XCH)<チア>では、新規に発行される仮想通貨XCHが全てマイニングから生成されます。そのため、マイニングの仕組みや周辺環境は非常に重要なポイントです。
ここでは、Chia(XCH)の主な特徴を3つご紹介します。
特徴①Chiaブロックチェーンを利用
Chia(XCH)のプラットフォームは、Chiaブロックチェーン上に構築されています。
このChiaブロックチェーンに利用されているのは、独自に設計したプログラミング言語「Chialisp」と、新しいコンセンサスアルゴリズム「プルーフ・オブ・スペース・アンド・タイム(Proof-of-Space and Time)」。
この2つの技術によって、トランザクション(取引の処理)が速く、少ないエネルギーで運用できるブロックチェーンを実現しています。
取引の整合性を確認する合意形成(コンセンサス)に必要な方式(アルゴリズム)のこと。
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特徴②マイニングにはHDDやSSDの空き容量を使用
Chia(XCH)の「プルーフ・オブ・スペース・アンド・タイム(Proof-of-Space and Time)」では、HDDやSSDの空き容量を用いたマイニングを採用しています。
そもそも「プルーフ・オブ・スペース・アンド・タイム」は、「プルーフ・オブ・スペース(Proof-of-Space)」と「プルーフ・オブ・タイム(Proof-of-Time)」という異なる機能を組み合わせたコンセンサスアルゴリズム。
分かりやすく説明すると、ストレージの空き容量の大きさと、それを提供した長さをもとにして合意形成を行なっています。もっと簡単に言えば、大容量HDDや超高速SSDを多く積んでいるほど、マイニングに有利というわけです。
ただしこの仕組みは、常時ストレージに大量のアクセスが生じます。そのため、ストレージを速く消耗させてしまうのが難点。
マイニング専用のハードウェアは必要ありませんが、16~18TBのHDD・SSDを沢山買い揃えているマイナー達の現状をみると、ハードルは高そうです。
特徴③Filecoin(FIL)と似ているがサービスは全く異なる
Chia(XCH)は、ストレージの空き容量を使うという点でFilecoin(FIL)と混同しがちですが、根本的にサービスが異なります。
「分散型ファイル共有システム」と呼ばれるFilecoin(FIL)は、画像や動画データをネットワーク上で分散管理する技術を利用しているのが特徴。ストレージの貸し出しを行うことでマイニングを行ないます。
こちらも、環境に悪影響とされる程の電力消費は必要としないため、今後期待されている仮想通貨の一つです。ただしFilecoin(FIL)は、Chia(XCH)と比べるとマイニングに必要なコンピュータリソース(GPUなど)がやや多め。
どちらが良いか一概には言えませんが、ストレージの空き容量を使用するマイニングには、パソコンのスペックも重要となることが分かります。
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Chia(XCH)の現在の推移価格
チャートを見ると、Chia(XCH)の価格が常に下がり続けているのが分かります。
これは、「もう稼げない」と判断したマイナー達が次々と離脱した影響が高いと考えられるでしょう。実際に、各国の市場では中古のHDDやSSDが大量に出回っているようです。
2021年3月にローンチした当初は、「ストレージの空き容量があれば稼げる」という期待でHDDとSSDが世界中で品薄になったほどでした。しかし、思ったより稼ぐことができず赤字となってしまい、マイナーが撤退。
更に価格の下落は続き、現在は稼げないというイメージが強くなってしまっている印象です。きっとマイニングに期待をし過ぎていた人ほど、そう感じたのではないでしょうか。
Chia(XCH)の価格が当初のような価格に戻るのは、今のところ難しい状況。チャートもこのまま右肩下がりが続きそうです。
Chia(XCH)の今後と動向
Chia(XCH)は環境に優しいマイニングを行なえる仮想通貨として知られていますが、具体的なプロジェクトがないので、注目度が低いように感じられます。また、マイニングでしか新規の仮想通貨XCHが発行されない点も、需要が伸びない原因の一つでしょう。
最初はビットコイン(BTC)に替わる仮想通貨になるのではと期待されていましたが、他のアルトコイン(オルトコイン)に埋もれてしまいつつあります。
言い換えれば、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)のような基軸通貨でなければ、マイニングのみで流動性や需要の高さを維持するのは難しいということ。そのためか、今はプラットフォーム上のサービスなど、何らかの付加価値がある仮想通貨も多いです。
Chia(XCH)としては、Chiaブロックチェーンを他で流用することも検討しているようなので、そこに期待して少しだけ保有してみるのもアリかもしれません。
ビットコイン(BTC)以外の仮想通貨のこと。有名な銘柄はイーサリアム(ETH)。
取引の中心的な扱いとなる通貨のことを指す。仮想通貨の取引では決算通貨として使われることが多い。有名な銘柄はビットコイン(BTC)。
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【関連記事】イーサリアム(ETH)の解説はこちら。
Chia(XCH)の購入方法
Chia(XCH)は日本の仮想通貨取引所では取り扱っていません。そのため、海外の仮想通貨取引所やDEX(分散型取引所)などで購入する必要があります。
ただし、取引所によっては日本人向けサービスを停止しているところもあるようです。また、海外取引所は日本の金融庁の認可を受けていないため、リスクも踏まえたうえで利用しましょう。
- MEXC(エムイーエックスシー)
- Gate.io(ゲート)
- KuCoin(クーコイン)
- Huobi Global(フォビ)
- OKX(オーケーエックス)
- Pionex(パイオネックス)
海外の仮想通貨取引所でChia(XCH)を購入する手順は下記の通りです。
- STEP.01口座開設
- 日本と海外、それぞれの仮想通貨取引所に口座を開設。
- STEP.02取引ペア
- 国内取引所でChia(XCH)の取引ペアとなっている仮想通貨を購入。
※取引ペアとして一般的なのは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)です。
- STEP.03海外送金
- 国内取引所から取引ペアの仮想通貨を海外取引所に送金して、Chia(XCH)を購入。
【関連記事】取引所を選ぶ際は、こちらも参考にしてみてください。
まずは日本の取引所Coincheckを登録してみよう
日本の仮想通貨取引所に登録するのなら、Coincheck(コインチェック)を検討してみてはいかがでしょうか。
Coincheckでは、17種類もの仮想通貨を取り扱っていて、日本の取引所の中でもトップクラス。海外の取引所で取引ペアとなっている基軸通貨を購入するためにも、選択肢の多いCoincheckを選択するのが最善と言えるでしょう。
【関連記事】Coincheckの口座開設方法についてはこちら。
日本語対応の「bitcastle」で海外取引所に慣れよう
海外の仮想通貨取引所を利用することに不安を感じている人は、「bitcastle(ビットキャッスル)」に登録してみてはいかがでしょうか。bitcastleは日本語に対応しているので、最初はこちらで海外の取引所の雰囲気に慣れておくのもオススメです。
- 主要通貨ペアの取引手数料0%
- 大半の通貨をコールドウォレットで保管
- 超高速バイナリーオプション取引に対応
bitcastleではまだChia(XCH)を取り扱っていませんが、今後上場する可能性もゼロではありません。ぜひ今のうちに登録しておいてみてはいかがでしょうか?
無料でデモトレードも体験できるので、気になる方はぜひ試してみてください。
【関連記事】bitcastleについての詳しい解説はこちら。
【まとめ】仮想通貨Chia(XCH)の将来性はブロックチェーン次第
Chia(XCH)<チア>は、環境負荷が少ないマイニングが行なえるように設計されたトランザクション・プラットフォームで、XCHはそこで利用される仮想通貨(暗号資産)です。
マイニングではHDDやSSDの空き容量を使用するため、マイナーはある程度パソコンのスペックが求められます。
現状としては撤退するマイナーが多く価格が下がり続けているので、今後はChiaブロックチェーンの需要が高まることを期待せざるを得ないでしょう。