カジノ初心者必見!この記事では映画『カジノ』について詳しく説明します。
実は、この映画は実際の暗殺未遂事件をもとに、カジノを経営した男の人生物語が描かれています。カジノと裏の世界そして信用がこの映画のミソです。
この記事を読めば映画『カジノ』と映画でも取り上げられた、暗殺未遂事件について知ることができます。
\ アプリダウンロード数 No1 /
映画『カジノ』(1955)概要
タイトル | Casino(カジノ) |
公開年 | 1995年 |
上映時間 | 2時間58分 |
ジャンル | ドラマ、海外映画、サスペンス |
視聴可能媒体 | アマゾンプライム など |
音声 | 英語 日本語吹き替え |
字幕 | なし |
主な登場人物
サム・ロスティーン(エース)
15歳から賭博をはじめ、スポーツ賭博の予想屋になる。その後、大量に情報を集め賭博で勝っていく彼の様子を見て、友人がラスベガスのカジノ「タンジール(tangiers)」の経営を任せました。
妻 ジンジャー
もともとサムの経営するタンジールで、お客の賭博の手伝いをしていました。生き甲斐はお金で、そのお金にすがってくるどうしようもない男レスターのことが14歳のときから好きです。ですが、サムに見初められ大量の宝石をもらい結婚しました。
友人 ニッキー
サムの友人ですが、警察やFBIの標的となりラスベガスの全てのカジノに入れなくなるほどの乱暴で厄介者。その性格もあって、多くの事件の容疑者にされる。
映画『カジノ』あらすじ
凄腕の予想屋サムはマフィアのボスたちに才能を見込まれ、ラスベガスのカジノ「タンジール」のマネージャーを任されました。見事な経営手腕でカジノを倍以上にも大繁盛させたサムは、美しいハスラーのジンジャーを見初めて結婚し、豪華で幸せな人生を手に入れました。
しかし、幼なじみの相棒ニッキーがラスベガスへ移り住んできたことで事態は一変しました。血の気が多いニッキーは暴挙を繰り返し、彼らは警察やFBIから目をつけられてしまった。
お客の賭博の手伝いを、儲けのいくらかをもらう人のこと
とくに大金をかける客の手伝いをジンジャーは行った。
映画『カジノ』(1995)ネタばれ
映画の詳しい内容を「信用と裏切り」「警察・FBI」「暗殺未遂事件」「エンディング」それぞれの項目で紹介します。
信用と裏切り
この映画は、信用と裏切りがミソになります。
映画の冒頭で主人公は、「誰かを愛した場合、その人間を信用するものだ。全財産を入れた金庫のカギだって渡す。それが愛というものだろう」と語っています。
映画の中ではさまざまな信用と裏切りが行われます。そのなかでも2つを紹介します。
サムとジンジャーの信用問題
サムはジンジャーと結婚すると、100万ドル以上のお金と宝石をラスベガスの銀行に預けました。さらにわいろや身代金を要求された時のための現金としてロサンゼルスに200万ドルを預けました。そしてその預けた鍵をジンジャーだけが開けられるように設定し、契約しました。この銀行はたとえサム本人でも開けることはできないようにしました。銀行員はこのサムの行為に、珍しいと驚いているシーンもあります。
ジンジャーの裏切り
ジンジャーはサムと結婚しても幼いころから好きだった、レスターのことを忘れられませんでした。しかし、レスターにその気はなく、お金をもらうことしか考えていませんでした。
ある日、ジンジャーはサムに口座にあるお金以上の大金が必要だと話します。サムはそれに対して、「何に使うんだ」と問い詰めましたが、ジンジャーは答えませんでした。サムは理由を答えないジンジャーにお金を渡しませんでした。
するとジンジャーは、自分だけが開けられるロサンゼルスの銀行に行き、サムの身代金のために入れておいたキャッシュを勝手に取り出し、レスターと密会してお金を渡しました。
しかし、サムはジンジャーの行動をあやしいと思い、つけてジンジャーとレスターの密会を抑えました。その結果、サムの大金はレスターに流れることはなかったが、見せしめのためにサムはレスターをボコボコに殴りました。
この事件から、ジンジャーはサムを恐れ二人の関係は悪化していきました。
映画の冒頭でサムが「誰かを愛した場合、その人間を信用するものだ。全財産を入れた金庫のカギだって渡す。それが愛というものだろう」と話していたことはこの信用と裏切りの行為につながってくる。
スロットへの偽装工作か
タンジールである日、スロットで1万5000ドルのオールセブンが20分間で3回もでました。
オールセブンは150万分の1で、
(映画では4つセブンが出ること9)
さらに3つのマシーンで出る確率は10億分の1と
ほぼ起こりえないことが起きたのです。この際、サムはその場にいたスタッフを解雇しました。
その際サムは、「いかさまを知っていたなら、グル」「知らなかったらただのバカ」
だと話しています。
カジノ運営のライセンス取得に関する裏切り
実は、サムがクビにしたそのスタッフは軍のお偉いさんの義理の弟でおじさんは主席判事など親戚には町の有力者が多数いました。
もちろん、サムもそれを知っていながらもカジノに莫大な損失を与えた彼を解雇しました。
のちに彼の義理の兄は、サムを訪れ義弟がもう1度カジノで働けるようにしてくれと、頼み込んできましたが、サムは認めませんでした。
その後、サムはカジノライセンスを取るための審問会に出ましたが、スタッフを解雇したことでその周りの権力者が、ライセンスの取得を封じ込めました。
警察・FBI
カジノを経営するサムがニッキーという暴れ者の友人と聞きつけたことや、サムが経営するカジノで働いていた町の有力者の弟を解雇したことでサムに疑いの目をかけました。サムはニッキーが友人だったことと町の有力者の弟を解雇したことで、カジノの経営のライセンスを得ることができませんでした。その後、うまくいっていた彼のビジネスも崩れていきます。
暗殺未遂事件
映画では冒頭とエンディングにサムが車に乗っているところで爆発されるシーンがあります。これがサムの暗殺未遂事件です。この事件は素人の犯行でダイナマイトは助手席に仕掛けられていました。しかし、キャデラックの下に金属製のプレートがあって、命拾いしたサムは間一髪で車外にでたことで暗殺未遂に終わりました。
エンディング
ラスベガスでは、タンジールが閉鎖して大企業が進出していました。そして主人公のサムは振出しに戻り、賭けの予想屋になって、国のお偉いさんを喜ばせました。
映画『カジノ』実話紹介
この映画は実話をもとに製作されています。
実際に、映画ではサムの暗殺未遂事件のシーンもあります。
実際いた!?映画出てくる登場人物とは
フランク・ローレンス・ローゼンタール
引用:‘Casino’ movie inspiration Rosenthal dead at 79
映画で出てきたサム・ロスティーン(エース)の実際の人物です。
彼は、1929年6月12日にシカゴで生まれ、2008年の10月に79歳で心臓病で亡くなりました。
カジノとしては、「スターダスト」、「フレモント」、「マリーナ」、「ハシエンダ」といった4つのカジノを経営していました。
アンソニー・ジョン・スピロトロ
1986年6月14日に、弟のマイケルと共にギャングに襲われ、トウモロコシ畑でボコボコにされ、そのまま生き埋めの状態にされました。映画と同様、乱暴な性格で25件もの事件に関与したと容疑者にされていました。
ケチな億万長者「イチカワ」は実在する人だった!?
実は映画の中で、Ichikawa(イチカワ)という日本人が登場します。実はこの日本人も実在する人物をモデルにしています。
映画では、バカラで1回に30,000ドル賭けるVIPと称しながらもケチな億万長者と表現しています。
イチカワのモデルは、柏木昭男(かしわぎ・あきお)という山梨県富士吉田市の人物です。
世界中のカジノで大金をかける客として有名でした。中でも、有名になったのが1990年にオーストラリアのカジノで17連勝し、1晩で29億円もの大金を手にした時です。
トランプ元大統領とも当時、賭けを行い勝ったこともあります。
しかし、1992年1月3日の夜山梨県の自宅で刺殺されました。今でも、犯人は見つかっておらず2007年に時効を迎えました。
映画中の暗殺未遂事件の真相とは
映画の冒頭とエンディングに出てくる、車の爆破は実際にフランクが経験した未遂事件でした。彼は1982年10月4日、車のエンジンをかけた瞬間火に包まれました。しかし、1981年式キャデラック・エルドラドの運転席の下の頑丈な金属製プレートに救われました。映画でこのようには表現されていますが、かなりの強運の持ち主だったのでしょう。実際でも、未遂に終わりました。
まとめ
『カジノ』(1995)は実際の暗殺事件をもとに、フランク・ローレンス・ローゼンタールとカジノについて描かれた映画です。カジノというきらびやかな世界と対象にカジノの闇も描かれ、信用と裏切りが映画の中にでてきます。この映画には、日本人のハイローラーである柏木もモデルとして出ています。カジノについて気になるかたはぜひ見てみてください。