【仮想通貨】Optimismとは?特徴や将来性を解説

最近話題の仮想通貨Optimism。バイナンスなどの大手仮想通貨取引所に上場していることもあり、気になっている方も多いのではないでしょうか。

時価総額ランキングも上位に食い込んでいるため、投資先としても魅力的なこの銘柄にはどのような特徴があるのでしょうか。

今回はそんな期待の仮想通貨Optimismについて特徴や将来性を詳しく解説します。

「Optimismに投資する価値はあるのだろうか」

「Optimismとはどのような仮想通貨?」

この様な疑問を解決する内容です。是非ご覧ください。

参考記事はこちら

2023年、最も急騰した仮想通貨で知られるLinear Finance。いままでノーマークだった人も多いようで、ひとたび急騰すると「なんだそ...
最近話題のBeta Finance。この仮想通貨は、仮想通貨業界の金融マーケットになると言われており、今最も注目されている銘柄の一つです。 ...

Optimismとは

名称 Optimism
トークンシンボル OP
公式ページ https://www.optimism.io/
Twitter https://twitter.com/optimismFND
Discord https://discord.gg/optimism

Optimismとはイーサリアムのスケーラビリティ問題を解決することを目的とした仮想通貨です。

2022年にネイティブトークンである“OP”がローンチされると価格は一気に上場。今では時価総額ランキング50位以内に入る実力を持っています。

このトークンの主なユースケースは、Optimismのプラットフォーム上で発生するトランザクションの手数料支払い。一部ではガバナンストークンとしての役割も担うため、ステークホルダーにはプロジェクトの議決権が与えられます。

現在価格はある程度落ち着いていますが、ローンチ当初は価格が急騰するなど非常に注目されている銘柄であり、今後も価値が上昇していくポテンシャルを秘めています。

Optimismが解決するイーサリアムのスケーラビリティ問題とは?

注目度の高いOptimism。その理由はやはりイーサリアムのスケーラビリティ問題の解決という大きなビジョンでしょう。

イーサリアムのスケーラビリティ問題とは、イーサリアムのブロックチェーンを利用するユーザーが増えることで生じる、様々な課題のことです。

一番の課題はトランザクションスループットの制限。 イーサリアムのブロック生成に必要な時間とブロックのサイズには制約があるため、一定以上の量のトランザクションが処理できなくなるといった問題です。

大量のユーザーが一度にイーサリアムのネットワークを利用すると、秒間のトランザクション処理数に限界が生じ、ピーク時にはトランザクションが停止します。

このタイミングで仮想通貨の入手金や、NFTの購入処理などを行うとトラブルが発生しやすく、処理が完了しない場合があります。

このとき利用していたプラットフォームが管理者の存在しないDEXだった場合、失った仮想通貨を復元することは難しく、金融系のプラットフォームではスケーラビリティ問題が大きな課題となっています。

参考記事はこちら

https://bitcastle.io/column/post-17798/

利用者が増えると手数料が上昇する

また、イーサリアムのブロックチェーンは利用者が増えると手数料が高くなる、ガス料金の問題も発生します。

そもそも、イーサリアムのネットワークでトランザクションを実行するとガスと呼ばれる処理手数料がかかります。

ガス代は、複雑なスマートコントラクトの実行やトランザクションの競合が起きる場合には、実行コストが高騰する仕組みになっていて、ユーザーエクスペリエンスに悪影響を及ぼすことがあります。

最近ではブロックチェーンゲームやNFTマーケットプレイスがイーサリアムブロックチェーンを使うことで、慢性的にガス代が高騰している問題が発生しており、イーサリアムもこの状態に対して打開策を検討してるようです。

当然、ガス代が高騰しているときはブロックチェーン上のトランザクション数が増えているため、 ネットワークの遅延も発生します。

イーサリアムのネットワークは、増加するトランザクション数に対応しきれない場合はネットワーク遅延が発生。トランザクションの確認時間が長くなる可能性があります。

決済処理など、素早い処理が求められる環境でのネットワーク遅延は致命的です。多くの仮想通貨で利用されているイーサリアムのブロックチェーンですが、実際の現場に利用できないのは、こういった課題が解決されていないからかもしれません。

参考記事はこちら

仮想通貨イーサリアム(ETH)のガス代が何か分からない方に向けて書きました。イーサリアム(ETH)の概要から、損せずして送金スピードを上げるために行うべきガス代の設定方法についても紹介しています。ぜひ読んでみてください。
「NFTを作って販売したいけれどOpenSeaのガス代が高いって聞いた」 「ガス代ってそもそも何ですか?公共料金ですか?」 NFTがブー...

現在はスケーラビリティ問題を解決するためにアップデートが実施されている

これらのスケーラビリティ問題に対処するために、イーサリアムはさまざまなアップグレードを検討しています。例としては、“Ethereum 2.0”として知られるプルーフ・オブ・ステーク(PoS)への移行や、シャーディング技術の導入など。

これらのアップグレードにより、トランザクション処理能力やネットワークの拡張性が向上することが期待されています。

近頃仮想通貨取引ついて調べるとよく目にするのがステーキング。調べてみるとアルファベットが並んでいたり、専門用語が多かったりでなんだか難しい作...

https://bitcastle.io/column/post-12112/

Optimismの特徴

イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決するOptimismは他の仮想通貨にはない特徴を持っています。

特徴①レイヤー2ソリューション

その特徴の最たるものがレイヤー2ソリューション。レイヤー2ソリューションとは、ブロックチェーン上のトランザクションを処理実行側と記録側の2つに分けるとこでブロックチェーンの負担を減らす仕組みです。

本来、ブロックチェーンに流れてきたトランザクションは、データの確認、データをブロックチェーンに追加する作業、追加承認といった流れになります。

この中で、最も処理に時間がかかるデータをブロックチェーンに追加する作業をメインのブロックチェーンとは別に行うことをレイヤー2ソリューションといいます。

メインのブロックチェーンにかかっている負担を減らすことでイーサリアムブロックチェーンで発生するガス代の抑制や、ネットワーク遅延を軽減しています。

特徴②ロールアップ技術を採用

Optimismではレイヤー2ソリューションで利用されるロールアップ技術“Optimistic Rollup”を採用しています。

ロールアップとは、2つのレイヤーでトランザクションを処理するときに利用されるセキュリティ技術のことで、本来メインネットで保護されないセカンドレイヤーをメインネットのセキュリティで保護することができます。

これにより、メインネット、セカンドレイヤーともにブロックチェーンの高いセキュリティの恩恵を受けることが可能になり、信頼性の高い処理が実現。

ロールアップ自体は処理を高速化したり、処理できるトランザクションの量を増やすような技術ではないものの、トランザクション処理が行われるセカンドレイヤーがメインネットと同じ水準で保護される重要な機能です。

OptimismのプラットフォームではOptimistic Rollupによって高いセキュリティを保ったまま高速トランザクション・ガス代の圧縮が可能。Optimismが注目されるのも納得ですね。

特徴③Optimism Collective

Optimismでは、プロジェクトの運営方針を決めるグループ“Optimism Collective”が組織されています。

Optimism Collectiveでは2つのガバナンスグループが用意されていて、1つはトークンハウスと呼ばれるアップデートなどのシステム上の方針に対する決定権。もう一つはシチズンハウスという利益分配に関する決定権の投票になります。

トークンハウス

トークンハウスの参加権はOptimismのネイティブトークンであるOPを保有すること。OPのステークホルダーはOptimismのプロジェクトに関するガバナンスに投票することができます。

シチズンハウス

シチズンハウスはメンバーの利益分配や報酬額に関するガバナンスへの投票を行います。参加するには譲渡不可であるNFTが必要となり、OPだけのホルダーは参加できませんので注意しましょう。

Optimismの価格動向

Optimismの2023年7月19日の価格は約1.5ドルほど。年初来ピークである3.3ドルからは50%以上下げているものの、直近の値動きでは下値を切り上げて上昇トレンドを形成。

1ドル以下のサポートラインに支持される形で上昇しています。

今後の価格動向

今後の価格動向としては“急騰は厳しい”と判断。というのもOptimismのイーサリアムのプラットフォームはスケーラビリティ問題の解決に取り組んでいるものの、肝心のイーサリアムネットワークが私たちの生活にまだ馴染んでいないからです。

確かに、イーサリアムは仮想通貨業界の中ではビットコインに次ぐ大型の仮想通貨です。NFT、ブロックチェーンゲームなど多くのdAppsに利用され、その注目度は年々増しています。

しかし、それはあくまで仮想通貨に触れている人たちの間だけ。一般普及にはまだまだかかることでしょう。

となればイーサリアムが注目されることで活躍するOptimismは短期的にはまだ活躍の場面が少ないということになります。

長期投資であれば魅力的な銘柄ですが、短期的に急成長する爆発力はないでしょう。もしかしたらしたら今が底値付近になるかもしれないので、長い目でホルダーになるのはいいかもしれませんね。

OPの購入方法

OPの購入方法はBinanceなどの仮想通貨取引所から購入できます。しかし、いずれの方法にしても日本円での購入はできませんので購入用の仮想通貨の用意が必要です。

購入用の仮想通貨はbitcastleで用意できます

OPを購入するための仮想通貨の用意はbitcastleがおすすめです。というのも、bitcastleはアカウントの開設がメールアドレスの登録と本人確認だけで簡単に完了するからです。入金方法も、現金以外にクレジットカードが対応しているので、銀行からの振込入金が不要です。

自宅に居ながら簡単に仮想通貨を購入できるので非常に便利な取引所ですね。今なら新規アカウント登録で15ドルのボーナスプレゼントキャンペーンを実施中。まだアカウントを持っていない方は是非この機会に登録してみてはいかがでしょうか。

Optimismの将来性

短期的な値上がりは期待できないといったOptimismですが、将来的にはかなり期待の仮想通貨であるのは間違いありません。

現在リリースされているブロックチェーン関連のアプリケーションの多くがイーサリアムのブロックチェーンを利用しています。

NFTに多く使われるERC-20トークンやブロックチェーンゲームなどは軒並みイーサリアムチェーンを使用しており、今後こういったサービスの利用者増加に伴ってスケーラビリティ問題はますます深刻化していくことでしょう。

そんなとき、Optimismのスケーラビリティ問題の解決に取り組むプロジェクトは間違いなく注目を集めるはずです。

価格動向からみても既に一部のユーザーが注目していることが分かりますし、今後投資家以外のユーザーもOptimismに興味を持てば、その人気は爆発的に伸びてもおかしくはありません。

ここ数年数年のうちに変革を迎えると言われているブロックチェーンネットワーク。Optimismの将来性に期待するばかりです。

参考記事はこちら

いきなりですが皆さんはNFTをご存知でしょうか?横文字が苦手な方にとってはなんのことなのかさっぱりだと思います。しかし、とても話題になってい...
イーサリアムのプラットフォーム上で使われるERC20トークンの時価総額が上昇しています。一方のイーサリアム は8月からほぼ動きのない状態が続...

【まとめ】Optimismのプロジェクトは大きく期待できる

イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決するOptimismのプロジェクト。その期待度はブロックチェーンネットワークの進化が進むにつれてますます上昇していくことでしょう。

いまイーサリアムチェーンに払っているガス代が大幅に削減できるとなれば、仮想通貨の取引は今まで以上に活発になるはずです。

今はまだ成長途中とはいえ今後急成長の余地を残しているこの銘柄は、長期投資にピッタリかもしれませんね。

執筆者 西村大樹