外貨預金とFXの違いとは?初心者にもわかりやすく解説

「円安が続いているから外貨預金を始めた方がいいのかな?」
「FXと外貨預金って何が違うの?」

資産運用に興味を持ち始めた方の中には、このような疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。

外貨預金とFX(外国為替証拠金取引)は、どちらも外国通貨を利用した資産運用ですが、仕組みや利益の得方、リスクには大きな違いがあります。そのため、「何となく安全そうだから」という理由だけで選んでしまうと、自分に合わない運用方法を選択してしまう可能性があります。

この記事では、外貨預金とFXの違いを初心者にもわかりやすく解説します。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分に合った資産運用を見つける参考にしてください。

外貨預金とFXはどちらも「為替」を利用した資産運用

外貨預金とFXはどちらも為替レートの変動を活用する資産運用です。しかし、運用方法や目的は大きく異なります。

まずは、それぞれの特徴を確認していきましょう。

外貨預金とは?

外貨預金とは、日本円を米ドルやユーロ、豪ドルなどの外国通貨に交換し、そのまま銀行へ預ける金融商品です。

例えば、1ドル=140円のときに米ドルへ交換し、その後1ドル=150円になったタイミングで円へ戻すと、為替差益を得られる可能性があります。また、預けている期間は外貨建ての利息を受け取れることも特徴です。

一方で、円高になると為替差損が発生する可能性があるため、元本が保証されているわけではありません。

FXとは?

FXとは「Foreign Exchange」の略で、日本語では「外国為替証拠金取引」と呼ばれます。

通貨を売買して為替レートの変動による利益を狙う投資で、実際に外貨を預けるのではなく、証拠金を預けて取引を行います。

FXにはレバレッジという仕組みがあり、少ない資金でも大きな金額の取引が可能です。また、「買い」だけでなく「売り」から取引を始められる点も特徴です。

外貨預金とFXの違いを比較

外貨預金とFXは似ているように見えますが、実際にはさまざまな違いがあります。

比較項目 外貨預金 FX
利益の狙い方 為替差益・利息 為替差益・スワップポイント
レバレッジ なし あり
円高でも利益 基本的に難しい 売りから利益を狙える
手数料 比較的高め 比較的低め
少額取引 銀行による 対応している会社が多い

それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。

レバレッジの有無

最も大きな違いがレバレッジです。

外貨預金では、預けた金額以上の取引はできません。

一方、FXでは証拠金をもとに、より大きな金額の取引ができます。

例えば10万円の証拠金でも、それ以上の規模の取引が可能になるため、資金効率を高められる点がFXの魅力です。

ただし、利益だけでなく損失も大きくなる可能性があるため、初心者は低いレバレッジで始めることが大切です。

手数料(スプレッド)の違い

外貨預金では、円と外貨を交換する際に銀行所定の為替手数料が発生します。

一方、FXでは売値と買値の差である「スプレッド」が実質的な取引コストになります。

一般的に、FX会社のスプレッドは銀行の為替手数料より小さいケースが多く、頻繁に売買を行う場合はコスト面で有利になることがあります。

円高でも利益を狙えるか

外貨預金は、基本的に円安にならないと利益を得にくい商品です。

購入した外貨の価値が上昇して初めて為替差益が生まれます。

一方、FXは売りから取引を始められるため、円高局面でも利益を狙うことができます。

為替相場が上昇しても下落してもチャンスがあることは、FXならではの特徴といえるでしょう。

金利(利息・スワップポイント)の違い

外貨預金では、預けている外貨に応じて利息が支払われます。

FXでは利息ではなく、「スワップポイント」と呼ばれる金利差調整額を受け取れる場合があります。

高金利通貨を長期間保有すると、毎日スワップポイントが付与されるケースもあり、長期運用を目的とした取引を行う投資家もいます。

ただし、通貨の組み合わせによってはスワップポイントの支払いが発生することもあるため、事前に確認が必要です。

リスクの違い

どちらも為替変動による損失が発生する可能性があります。

ただし、FXはレバレッジを利用できるため、相場が予想と反対に動いた場合は損失も大きくなることがあります。

一方、外貨預金はレバレッジがないため、急激に損失が拡大する可能性は比較的小さいものの、円高が進むと元本割れとなる可能性があります。

外貨預金がおすすめな人

では、どのような人が外貨預金に向いているのでしょうか。

長期的に外貨を保有したい人

短期間で利益を狙うのではなく、数年単位で外貨を保有したい方には外貨預金が向いています。

為替変動だけでなく、利息も受け取りながら長期運用を目指せます。

投資経験が少なく銀行で運用したい人

銀行で手続きを行える安心感を重視する人にも外貨預金は適しています。

普段利用している銀行で始められるため、投資初心者でも比較的始めやすいでしょう。

FXがおすすめな人

FXは次のような方に向いています。

少ない資金で効率よく運用したい人

FXではレバレッジを活用することで、限られた資金でも取引できます。

資金効率を重視する人には魅力的な投資方法です。

円高・円安どちらでも利益を狙いたい人

FXは買いと売りの両方から取引できるため、相場の方向に関係なく利益を狙える可能性があります。

円安だけでなく円高局面でもチャンスがある点は、外貨預金との大きな違いです。

為替の値動きを活用したい人

ニュースや経済指標を見ながら取引したい方にもFXは向いています。

世界経済や各国の金融政策など、さまざまな情報を投資へ活かせるため、学びながら資産運用を続けられます。

初心者が外貨投資を始める前に知っておきたいポイント

外貨預金とFXのどちらを選ぶ場合でも、リスクを理解することが大切です。

リスクを理解して少額から始める

最初から大きな資金を投入するのではなく、少額で経験を積みながら投資に慣れていきましょう。

為替ニュースを見る習慣をつける

為替レートは、経済ニュースや各国の政策によって大きく変動します。

ニュースを見る習慣を身につけることで、相場への理解も深まります。

デモ口座を活用するのもおすすめ

FX会社の中には、仮想資金で取引を体験できるデモ口座を提供しているところもあります。

実際のお金を使わずに取引の流れを学べるため、初心者はデモ口座から始めるのもよい方法です。

それぞれの特徴を理解して、資産運用を始めよう!

外貨預金とFXは、どちらも外国通貨を利用した資産運用ですが、その仕組みや特徴には大きな違いがあります。

外貨預金は長期的に外貨を保有したい方や、銀行で安心して運用したい方に向いています。一方、FXは少ない資金から始められ、円高・円安のどちらでも利益を狙えることが特徴です。

どちらが優れているというわけではなく、大切なのは自分の投資目的やリスク許容度に合った方法を選ぶことです。

これから為替を利用した資産運用を始めたい方は、それぞれの特徴を理解したうえで、自分に合った方法を選択しましょう。FXに興味を持った方は、まずはデモ口座や少額取引から始め、取引の仕組みを学ぶことをおすすめします。

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執筆者 西村大樹