仮想通貨UNUS SED LEO(LEO)の将来性は?Bitfinexとの関係や見通しも解説

今回は、仮想通貨UNUS SED LEO(LEO)の特徴や価格推移、今後の動向、購入方法などについて、将来性を踏まえつつ解説していきます。

UNUS SED LEO(LEO)は仮想通貨取引所Bitfinexやテザー(USDT)を発行しているテザー社の親会社が発行している仮想通貨ですので、Bitfinexを利用しているトレーダーにとって馴染み深い仮想通貨ではないでしょうか。

UNUS SED LEO(LEO)が生まれた背景や見通しについてもわかりやすく解説しますので、ぜひご一読ください。

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UNUS SED LEO(LEO)とは

UNUS SED LEO(LEO)は、仮想通貨取引所Bitfinex(ビットフィネックス)の親会社であるiFineX(アイフィネックス)社によって発行された仮想通貨で、少々複雑な背景を持っています。

UNUS SED LEO(LEO)が生まれた背景と、将来性についてご紹介していきます。

UNUS SED LEO(LEO)が生まれた背景

UNUS SED LEO(LEO)の発行元であるiFineX社は、仮想通貨取引所Bitfinexの親会社であり、仮想通貨テザー(USDT)を発行するテザー社の親会社でもあります。

iFineX社は、仮想通貨テザー(USDT)の準備金を仮想通貨決済処理サービスを行うCrypto Capital(クリプトキャピタル)社に信託していました。

ところが、Crypto Capital(クリプトキャピタル)社は、銀行詐欺や銀行詐欺共謀、資金移動業ライセンスを保持しない無許可営業といった疑惑がニューヨーク司法長官(NYAG)から指摘され、各国の銀行から資産が凍結されてしまったのです。そして、2019年10月、Crypto Capital社のCEOであるIvan Manuel Molina Lee(イヴァン・マヌエル・モリナ・リー)は逮捕されました。

ここからが問題で、その凍結された資産の中にiFineX社が信託した8.8億ドル(約950億円)も含まれており、押収された資金は今後回収できない可能性があるとiFineX社が警告を受けてしまいます。この事態を受けて、資金不足を補う目的で発行されたのが仮想通貨UNUS SED LEO(LEO)というわけです。トークンセールでは約1,100億円の資金調達に成功しました。

これに加え、テザー社自身も銀行詐欺の疑いで集団訴訟を受けており、Crypto Capital社での巨額の損失を隠ぺいするためにBitfinex社がテザー社の資産を利用しているという疑惑も浮上。事態はどんどん複雑化していきます。

2021年2月、テザー社とBitfinex社は資金隠ぺいは認めなかったものの、ニューヨーク州へ1,850万ドル(19.4億円)を支払い、ついに和解に至りました。

▼仮想通貨テザー(USDT)に関してはこちらの記事を参考にご覧ください。

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UNUS SED LEO(LEO)の将来性

UNUS SED LEO(LEO)は損失を補填する目的で発行しているため、少しずつユーザーから買い戻していき、市場に出回らなくなることをゴール地点としています。つまり、UNUS SED LEO(LEO)は一時的に発行された仮想通貨と言えるでしょう。

そして、大変センシティブな性質を抱えているので、透明性に重きを置いており、UNUS SED LEO(LEO)の状況は逐一プラットフォームで確認できるように設計されています。

一見すると「将来性のない仮想通貨」とも取れますが、徐々に市場に出回らなくなるというのは、徐々に希少性が高まっていくということを意味しますので、むしろ将来性のある仮想通貨と捉えられるのではないでしょうか。

UNUS SED LEO(LEO)の特徴

UNUS SED LEO(LEO)は、iFinexグループ全体で使用できるユーティリティトークンです。

ユーティリティトークンとは、トークンそのものがお金のように使えるわけではなく、何かと交換してはじめて金銭的な価値が発生する性質を持ちます。例えば、楽天グループで使える楽天スーパーポイントだったり、コンサートのチケットなんかもユーティリティトークンという位置付けになるでしょう。

それではUNUS SED LEO(LEO)の特徴についてご紹介していきます。

特徴①手数料の支払いとして利用が可能

UNUS SED LEO(LEO)はBitfinexやiFinex社が運営するEthfinex Trustlessにおいて、取引手数料として利用できます。

Ethfinex Trustlessも仮想通貨取引所ですが、イーサリアム(ETH)の取り扱いをメインとした分散型取引所(DEX)で、Ethfinex Trustless上で展開されているサービスでも活用されていく予定です。

さらに、UNUS SED LEO(LEO)ホルダーはUNUS SED LEO(LEO)の保有量によって取引手数料が割引されるといった嬉しい特典もあります。Bitfinexを今後利用してみたいという方は、ぜひ活用していきたいところですね。

▼分散型取引所(DEX)についてはこちらの記事を参考にご覧ください。

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特徴②市場レートで買い戻しバーンを実施

UNUS SED LEO(LEO)は徐々に市場から買い戻すロードマップを描いています。

その方法が、毎月売り上げの中から27%以上のUNUS SED LEO(LEO)をiFinex社が市場レートで買い戻し、バーンを実施するといったものです。

バーンとは「燃やす・焼却する」という意味通り、仮想通貨を使えなくする施策です。市場に流通するUNUS SED LEO(LEO)の量が減少し、希少価値が生まれ、価格が上昇するという循環を生み出します。

特徴③透明性の高いプラットフォームを設置

さまざまな背景があることから、UNUS SED LEO(LEO)は透明性の高いプラットフォーム「leo.bitfinex.com」を設置しています。

leo.bitfinex.comでは、UNUS SED LEO(LEO)の供給量や取引状況、バーン状況がリアルタイムで表示されていますので、ホルダーは安心して保有・取引できるようになっています。

UNUS SED LEO(LEO)の現在の推移価格

 


UNUS SED LEO(LEO)の最大供給量は1,000,000,000LEOで、現在は953,954,130LEOまで減少しています。

トークンセールでは1LEO=1ドルで販売され、現在は約3.63ドルと上昇。市場ランキングは44位と上位に食い込んできています。

※2021年12月16日時点

UNUS SED LEO(LEO)の今後と動向

UNUS SED LEO(LEO)のプロジェクト面での将来性については、ユーティリティトークンですのでこれといって特筆すべき点はないでしょう。

価格面で言うと、今後も順調にバーンが継続していく見通しですので、年月が経つほど価格は上昇していくものと思われます。言ってしまえばBitfinexありきの仮想通貨ですので、過去のようにBitfinex社やiFineX社で大きな事件や裁判、疑惑が浮上さえしなければ価値はキープし続けられると考えられます。

UNUS SED LEO(LEO)を長期保有する場合は、Bitfinexやテザー社の動向にも注目しておきたいところですね。

UNUS SED LEO(LEO)の購入方法

UNUS SED LEO(LEO)は日本国内の仮想通貨取引所で取り扱いがありませんので、購入される際は海外の仮想通貨取引所を利用する必要があります。

同じエコシステム内のBitfinexをはじめ、DragonEXやOKEx、ZB.COMなどでも取り扱いがありますが、せっかくUNUS SED LEO(LEO)を保有するのであれば取引手数料に利用できたり割引が入るBitfinexで取引する方がお得だと言えるでしょう。

Bitfinexは日本円の入金に対応している取引所ですが、手数料が非常に高額になります。ですので、あらかじめ国内の取引所で仮想通貨を購入しておき、Bitfinexへ送金する方法を取るのが最善です。

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【まとめ】UNUS SED LEO(LEO)は価格上昇の将来性に期待

仮想通貨UNUS SED LEO(LEO)は決済手段への有効性やブロックチェーン技術の発展といっためぼしい特徴はないものの、iFineX社全体のユーティリティトークンとしての価値と利便性があり、積極的なバーンで価格が順調に上昇しています。

過去の事件や裁判でやや不安感はあるものの、透明性を重視している点や仮想通貨取引所Bitfinex自体が世界Top5に入る世界有数の大手取引所だという点から、安心して保有できるのではないでしょうか。

今回ご紹介した海外仮想通貨取引所は日本の金融庁に登録がないため、日本在住のユーザーに対する利用規制などが突然入るなどのリスクがありますので、十分注意した上で利用するようにしてください。

執筆者 西村大樹