「Telcoin(TEL)ってどんな仮想通貨?」
「Telcoin(TEL)って将来性あるの?」
Telcoin(TEL)は、通信業界と提携を結びサービスを展開しています。今回はTelcoin(TEL)について、その特徴や将来性を解説していきます。
現在のチャートを基に今後の価格推移についても分析しますので、Telcoin(TEL)に興味がある・投資してみたいという方は、ぜひ最後までお読みいただき、判断材料の一つにして貰えれば幸いです。
目次
Telcoin(TEL)とは?
Telcoin(TEL)はTELと名前がついている通り、通信業界に関する事業です。モバイル決済や送金サービスなどを提供しています。
具体的にはTelcoin(TEL)が通信事業者と提携し、トークンを事業者からユーザーへ配布することで銀行口座を持っていなくても携帯電話だけで簡単に決済・送金ができます。
日本では成人すると、大体の人が自分名義の銀行口座を作ります。しかし世界的にみると、銀行口座を持たない人が多くいます。そもそも、途上国によっては銀行すらなかったり、戸籍を持っていなかったり、銀行があっても開設に多額の手数料がかかるなど銀行口座を持つことが難しい状況もあります。
そういった状況もあり、現在世界人口の約35%しか銀行口座を持っていません。
対して、スマホなどのモバイルの所持率は、なんと約50億人、約65%にまで達しており、銀行口座を持っていない人でもスマホは持っていることが多い状態です。なのでモバイル決済や送金サービスが充実すれば、ユーザーの大幅な拡大を望めます。
また、先進国においてもモバイル決済や送金サービスが充実することで、スマホ一つで現金を持ち歩く必要がない、キャッシュレス化のメリットがあります。
個人としてだけではなく企業・会社としても、大金の移動や保管によるリスクの排除、入出金のデータがネットワーク上で記録されるので、収支の管理も容易になります。
Telcoin(TEL)の基本情報
仮想通貨名 | テルコイン |
トークン名 | Telcoin(TEL) |
公開年 | 2017年 |
発行上限 | 100,000,000,000 TEL |
発行枚数 | 59,944,406,904TEL |
現在の価格 | 1.53円 |
時価総額 | 89,619,365,617,120円 |
市場ランキング | 117 |
公式ホームページ | https://www.telco.in/ |
https://twitter.com/telcoin_team |
2021年12月28日時点
Telcoin(TEL)は、2017年7月設立された、シンガポールに本社を持つ、ブロックチェーンと通信業界を繋ぐEthereum(イーサリアム)ベースの分散型仮想通貨です。
このプロジェクトは、「Verizon」や「AT&T」などの通信業界の大手企業と提携し、モバイル通信を用いて仮想通貨での資産運用に必要な決済・送金を行えるよう取り組んでいます。
Verizonとは?
米国ニューヨークに本社を置く電気通信事業者「Verizon Communications」の略称、または、傘下企業「Verizon Business」「Verizon Wireless」などを含めたグループの総称である。携帯電話に関する話題でVerizonに言及している場合は携帯電話のキャリアである「Verizon Wireless」を指すことが多い。AT&Tとは?
米国テキサス州サンアントニオに本社を置く、米国最大の通信企業「American Telephone & Telegraph」の略称である。全世界の従業員数は30万名である。
Ethereum(イーサリアム)についての参考記事はこちら
Telcoin(TEL)の特徴
特徴①グローバルに対応した迅速な送金システム
Telcoin(TEL)は、ブロックチェーン技術とモバイルマネーのインフラを活用することで、秒単位でのグローバル送金が可能です。
ブロックチェーンの力を活用することで低コストで迅速な送金が、通信業者やウォレット業者と提携しモバイルサービスの力を活用することで非接触型の決済サービスを実現させました。
これにより、現金を必要としない、迅速かつ高速な取引が可能です。
ブロックチェーンについての参考記事はこちら
ウォレットについての参考記事はこちら
特徴②モバイルの利便性
Telcoin(TEL)は世界中の携帯電話会社やウォレット業者と連携しており、モバイル端末の特徴である非接触型のサービスで多くのユーザーを獲得しています。
これにより携帯電話一つあれば、ネット上の様々な取引が現金を持たず場所も問わず可能です。
特徴③ネットワークのセキュリティー面
Ethereum(イーサリアム)ブロックチェーン上に構築されたTelcoinは、分散型ネットワークの強さとマルチシグネチャーの暗号セキュリティを兼ね備えています。
インターネットは集中型インターネットと分散型インターネットの2種類に分けられます。この大きな違いは、必須ポイントを通過するかしないかです。結果、ユーザー情報などが一か所に集中することを避けられ、ハッキングの対策になります。
マルチシグネチャーとは?
マルチ・シグネクチャ(Multi Signature)の略称、仮想通貨/暗号資産を送金する際に複数の署名、つまり複数の秘密鍵が必要とされるアドレスのこと。通常アドレスの秘密鍵が1個に対して、マルチシグの場合は複数個に分割されている。そのうちの一定数の秘密鍵が合えば送金できるというシステム。
Telcoin(TEL)現在の推移価格
Telcoin(TEL)は2021年の3月にシンガポールへ本社を移し、市場拡大に力を入れ始めました。
それに合わせて、同年5月の仮想通貨全体の上昇トレンドに乗り、価格が急上昇しました。
しかし、Telcoin(TEL)はまだまだ発展途上の通貨です。
5月、上昇値を見てみると0.1ドルの上昇にも満たないことが分かります。また、12月現在に0.01ドル代まで値幅が落ちていることから、本格的な市場形成はまだなされていません。
この場合、チャートから読み取れる情報はあまり多くありません。ある程度、上下の値動きが見て取れますが、動きの値幅が小さい分、大型の取引をしている顧客(機関投資家)がいなさそうです。
また、12月に入ってから値幅の上下が少なくなりました。この場合現在の値動きが一時的なものである可能性があります。低値での価格固定が続く恐れがある為、注意が必要です。
機関投資家がいない場合、チャートを用いてのテクニカル分析を行うことができません。この分析方法は不特定多数の機関投資家がチャートの情報をどう判断するかを分析する手法だからです。
今回のような場合、市場の情報を基にしたファンダメンタル分析を行います。経済指標や企業の情報を手掛かりに、今後の値動きを予想する手法です。この分析で大事なのはタイミングで、そのプロジェクトが何かを行った時ではなく、投資家が値上がりすると思った時に通貨の価値が上がることを頭に入れておく必要があります。
・テクニカル分析
チャートを用いた分析方法、主にデイトレードなどの短い期間での分析に利用される。・ファンダメンタル分析
経済指標などを用いた分析方法、主に金利による資産運用を目的とする、長期保有での分析の際に利用される。
今後の判断材料として、まずは今の値動きが一時的なものか恒久的なものかが重要となります。
今後、今の値動きが続き値幅の揺れ幅が大きくなってきた場合、この仮想通貨は良いも悪いも投資家たちの注目を集めている証拠です。値幅の最高値と最安値の平均を算出し、平均より下回った時点での買いを入れると良いでしょう。
逆に値幅の揺れが小さくなり、低い値での停滞を始めた時。5月から始まったこの値動きは一時的なものであり、この時点での購入はオススメしません。しかし、これからの成長を期待しての仕込みをするなら、この時点での購入が最安値となるでしょう。
例外的に、値幅の揺れが少ないが緩やかな上昇が長期的に見られた時。長期トレンドを見越した個人投資家が積み立て方式での資金運用にこの仮想通貨を購入している場合、こういったチャートとなります。これは、長期トレンドを見越しての人気によるものなので、急な値下がりは起こりにくい形です。低リスクで利益を出すならこの時点での購入が理想です。
Telcoin(TEL)の購入方法
Telcoin(TEL)を購入するには「Telcoin ウォレット」の利用がオススメ。
通常、仮想通貨を購入するには取引所の口座開設が必要になります。(海外の仮想通貨を購入する場合、STEP4でSTEP1~3の手間が再び必要になります)
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- STEP.01登録
- 任意の取引所でアカウントの取得
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- STEP.02口座開設
- 取引所の指示画面に従い、口座開設
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- STEP.03購入
- 仮想通貨を購入
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- STEP.04交換
- (海外の仮想通貨を購入する場合)海外の取引所に登録後、購入した仮想通貨と交換
Telcoin(TEL)の場合、アプリで「Telcoin ウォレット」を取得するだけ。
すでに取引所をご利用の方も、Telcoin(TEL)のサービスを確認していただくことをオススメします。
【まとめ】Telcoin(TEL)は将来性あるが観察が必要
Telcoin(TEL)は銀行口座を持たない人々が、金融サービスに参加できるようになることを目的として発足されたプロジェクトです。
その方法として、普及率の高いモバイル機器を選択したことから将来性の高さが伺えます。
しかし、最近話題のFacebookもこの市場への参入を表明しており、この市場で闘うにあたり巨大な競合他社が参入してくることになります。
現段階で、Telcoin(TEL)の成長度合いを予測することは非常に難しく、しばらくはTelcoin(TEL)とFacebook、この2社の観察に徹するのをオススメします。
執筆者 西村大樹