仮想通貨Kava(KAVA) とは?特徴や将来性について解説

「Kava(KAVA) はどんな特徴の仮想通貨?」

「Kava(KAVA) に将来性あるの?」

Kava(KAVA)は分散型貸付プラットフォームとステーブルコインによる分散型金融(DeFi)プラットフォームによるプロジェクトです。

この記事では、仮想通貨Kava(KAVA)が 具体的にどの様な特徴を持つ通貨なのか。また、保有するにあたって将来性があるかを解説していきます。現在のチャートを用いた解説もしていくので、この記事を読めばKava(KAVA)に対して理解を深めることができます。

どの仮想通貨を保有するかお困りの方。是非とも最後まで読んで頂き、判断材料の一つにして貰えれば幸いです。

Kava(KAVA)とは?

Kava(KAVA)はユーザーがUSDXステーブルコインを借りて、様々な仮想通貨を預けて利息を得ることができる、クロスチェーンのDeFi貸付プラットフォームです。

Kava(KAVA) のDeFiハブは、デジタル資産のための分散型銀行のように運営されており、ユーザーは、米ドルペッグされたネイティブなステーブルコインである「USDX」をはじめ、シンセティックスやデリバティブなど、さまざまな分散型金融サービスにアクセスすることができます。

また、Kava(KAVA)を通じて、ユーザーは担保を預けることでUSDXトークンを借りることができ、仮想通貨資産を効果的に活用することができます。

USDXとは?

USDXは相場の安定性を重視しているステーブルコインの一種、米ドルにペギングされており、LHTコインで担保されている。USDXウォレットアプリという送金システムの簡略化も行っており、アプリのユーザーは約10万人に及ぶ。

DeFiについての参考記事はこちら

「DeFiとはそもそも何?どのような特徴があるの?」 「DeFiで仮想通貨を稼げるの?」 UniswapやMakerDAO、Compou...

ステーブルコインについての参考記事はこちら

「ステーブルコインって何?」 「ステーブルコインにはどんなメリットがあるの?」 ステーブルコインの種類や特徴、メリット・デメリットについ...

Kava(KAVA)の基本情報

仮想通貨名 カヴァ
トークン名 Kava(KAVA)
公開年 2019年
発行上限 13,691,632KAVA
発行枚数 13,691,632KAVA
現在価格 566.38円
時価総額 82,899,000,000円
市場ランキング 136位
公式ホームページ https://www.kava.io/
Twitter https://twitter.com/kava_labs

2022年1月9日時点

Kavaの親会社であるKavaLabs Incは、Brian Kerr氏、Ruaridh O’Donnell氏、ScottStuart氏によって共同設立されました。

Brian Kerr氏は、このプラットフォームの現在のCEOであり、以前はSnowballやDMarketなど、いくつかのブロックチェーン、仮想通貨プラットフォームのアドバイザーを務めていた経験があります。

Ruaridh O’Donnell氏は、KavaLabs Incの2人目の共同設立者として記載されており、Levelworks社でエンジニアやデータアナリストとして活躍していました。

Scott Stuart氏は、現在Kava Labsのプロダクトマネージャーとして働いている、元プロのポーカープレイヤーです。

仮想通貨KAVAはKAVAプロジェクトのプラットフォーム上での金融サービス運用に必要となるトークンとして、2019年9月に公開されました。

Kava(KAVA)の特徴

特徴①複数の種類の仮想通貨が担保になる

Kava(KAVA)はプラットフォーム上で仮想通貨を担保にステーブルコインの借り入れを行うことができます。

KAVAプロジェクトと同様に仮想通貨を担保に借り入れを行うことができるサービスを提供しているプロジェクトにMakerDAOというものがありますが、これはイーサリアムのみが担保として利用可能です。

対してKAVAプラットフォームでは複数の種類の仮想通貨を担保にできることが特徴の一つです。

MakerDAOに関する参考記事はこちら

 価格安定が強みのステーブルコイン、Dai。その名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?しかし調べてみるとほかの仮想通貨とは少し...

特徴②リップル社が出資している

リップル社は時価総額ランキング上位である人気通貨、仮想通貨XRPの開発企業です。

Kava(KAVA)の親会社であるKavaLabs Incは仮想通貨XRPを活用した独自のステーブルコイン「USDX」の開発を進めています。このリップル社が出資する通貨に注目が集まっています。

それに伴い同じくKavaLabs Incが手掛けた、仮想通貨KAVAにも注目が集まっているのです。

仮想通貨XRPに関する参考記事はこちら

「リップル(XRP)ってどんな仮想通貨なの?」 「リップル(XRP)の将来性が知りたい」 世界中には仮想通貨(暗号資産)が2000種類以...

特徴③ステーキングができる

ステーキングとは、特定の暗号資産(仮想通貨)を保有することでその通貨のブロックチェーンネットワークの管理に貢献し、報酬を受け取るシステムのことです。

Kava(KAVA)の場合は、資産を他のユーザーに転送する手数料やユーザー間でUSDXをやり取りする際の手数料など、KAVAプロジェクトの手数料からステーキングの配当を得ることができます。

ステーキングについての参考記事はこちら

「仮想通貨のステーキングって何?」 「ステーキングにはどんなメリットがあるの?」 この記事ではステーキングの特徴やメリット・デメリット、...

Kava(KAVA)の推移価格

 

Kava(KAVA)は2020年2月から注目を集めだしました。

仮想通貨を担保できるという利便性に加え、世界最大の仮想通貨取引所である「Binance」へKAVAトークンが上場したためです。これにより出来高が急増し、知名度と注目度を上げることになりました。

Binanceに関する参考記事はこちら

「仮想通貨取引所のバイナンスってどんな特徴があるの?」 「バイナンスを使うメリットやデメリットは?」 「バイナンスに登録する方法は?」 ...

現在の価格動向

2022年1月9日時点のKava(KAVA)価格は4.69ドル、直近一週間の高値が5.15ドルで安値が3.78ドルでした。これは、12月13日から続く上昇トレンドのさなかにいます。

ここで重要になってくるのが12月14日の安値3.18ドルと1月7日の安値3.78ドルを結ぶトレンドラインです。

上昇トレンドの場合、この安値のトレンドラインで反発を繰り返しながら上昇していく傾向にあります。

つまり、このトレンドラインに接するタイミングで購入を入れると、その時のトレンドの安値で仮想通貨を購入することができるのです。

トレンドラインとは?
為替相場は基本、上昇、下降、横ばいの3つの方向性しかなく、政治や経済の情勢など様々な要因の影響を受けながら、3つの方向性を波打ちながらに繰り返している。

この方向性のことを「トレンド」と呼び、波の高値同士、安値同士に補助線を引くことで為替の動きを予想する。この補助線が「トレンドライン」である。

購入のタイミング

これらのチャートを用いたグラフの分析方法をテクニカル分析と呼びます。

テクニカル分析はチャートの形を元に、投資家が売買するタイミングを予想する分析方法であり、仮想通貨KAVAのような値動きが激しい仮想通貨はそれだけ売買に参加している投資家が多いからなので、テクニカル分析はとても都合がよいのです。

・テクニカル分析
 チャートを用いた分析方法、主にデイトレードなどの短い期間での分析に利用される。

・ファンダメンタル分析
 経済指標などを用いた分析方法、主に金利による資産運用を目的とする、長期保有での分析の際に利用される。

今現在、仮想通貨KAVAは半月ほど続く上昇トレンドの中にいます。このトレンドの中にいる間は上記の安値トレンドライン上で購入するのが正解です。

しかし、トレンドはいつまでも続きません。おそらく10月31日の高値6.49ドルあたりでユーザーの利益確定による売りが入ると思われます。

Kava(KAVA)の保有を考えているのなら、早めの購入をオススメします。

Kava(KAVA)の購入方法

仮想通貨KAVAは残念ながら現時点で国内取引所での取り扱いがありません

KAVAトークンを購入するためには、以下のステップを踏んで海外取引所で購入する必要があります。

  • STEP.01登録
    任意の取引所でアカウントの取得
  • STEP.02口座開設
    取引所の指示画面に従い、口座開設
  • STEP.03購入
    仮想通貨を購入
  • STEP.04交換
    海外の取引所に登録後、購入した仮想通貨と交換
Kava(KAVA)を購入できる取引所一覧

  • Binance
  • Huobi
  • OKEx

はじめて取引所を利用するのであれば、ユーザー数トップクラスのBinanceがオススメです。

【まとめ】Kava(KAVA)はステーキング目的のユーザーに需要がある

Kava(KAVA)は仮想通貨KAVAだけでなく、リップル社と協力してUSDXトークンの開発で市場での注目を集めています。

また、複数・多種類の仮想通貨を担保にできることは、ユーザーの需要を多く取り入れることができるサービスといえます。

親会社であるKavaLabs Incはリップル社出資の元、数々の新プロジェクトを作り出しています。

近年では上記したUSDXトークンの開発や、ILP(インターレジャープロトコル)を使って異なるブロックチェーンの相互運用性を高める技術「ILPコネクターSwitch」を発表するなど、市場での存在感を強くしています。

このKavaLabs Incの成長が止まらぬ限り、仮想通貨KAVAの需要も上がり続けるでしょう。

しかし、注意すべき点も存在します。

Kava(KAVA)の居る市場にはMakerDAOという競合相手がいることです。現時点でMakerDAOは担保にできる仮想通貨がイーサリアムのみです。しかし今後、担保にできる仮想通貨の種類を増やす方針を示しており、競争はより激化することになるでしょう。

また、Kava(KAVA)には常にインフレのリスクがあります。

通常の仮想通貨がマイニングなどによって発行されるのに対し、Kava(KAVA)はブロックを検証する人であるバリデーターやデレゲータの承認によって新しく発行される仮想通貨です。

そのため新たに発行されるたびにインフレが起こるリスクがあるのです。

これを危惧してKava(KAVA)の購入が減ると、流通も減り価値が下がってきてしまう可能性があります。

もし、Kava(KAVA)の購入を考えるのならば、これら2つのデメリットに十分な注意が必要です。

執筆者 西村大樹