仮想通貨が1つの投資先、またサービスを受けるための通貨として受け入れられ始めてきました。
その中で、所有者が明確なNFT作品のやり取りができることも注目を集めています。
今回は、NFT作品を個人間で自由に取引できるNFTマーケットプレイスのなかでおすすめのマーケットをお伝えします。
マーケットの選ぶ時のポイントや、作品の購入方法もお伝えしますので、NFT作品の取引を考えている人は、ぜひ最後まで見てください。
目次
NFTマーケットプレイスとは?
自分で作ったNFT化したデジタルデータを販売(一次販売)することや、マーケットの利用者同士が持っているNFTを仮想通貨を使って売買(二次販売)することができるプラットフォームのことです。
NFTマーケットプレイスは、こちらの4つのことをするための場所です。
- NFTの作製(作品のNFT化)
- NFTの販売
- NFTの購入
- 購入したNFTの販売
ネットワーク上で自由に作品を取引できること、またNFTの技術を利用することで二次販売でも作者に売り上げの一部が入ることから、様々なクリエイターに注目されている市場です。
有名なクリエイターも参加しており、日本のVRアーティストであるせきぐちあいみ氏の作品が約1,300万円で取引されたことも有名です。
他にも芸能人の香取慎吾さんが1万点限定でNFTアートを販売したことや、たむらけんじさんの「ちゃ~」という芸がNFTで170万円で落札されるなど、芸能人も利用しているクリエイターが集まる場です。
NFTを購入するメリット
NFTを購入するメリットは2つあります。
- 作品に価値があること
- 将来的に今よりも価値があがる可能性があること
価値があるものとは、基本的に多くの人が欲しいと思うモノや希少性が高いモノです。
NFTには、ゲームのアイテムや会員権、不動産といったたくさんの人に求められるものや、アート作品や写真といった世界に数点しかない希少性を持つものがあります。
また、特にアート作品などは作者や作品が有名になるなどすると、さらに作品が値上がりする可能性があります。
値上がりした作品は、コレクションとして保有したままでも良いですし、さらに別の人に販売することで利益にもなりますので、長期保有の資産としておすすめです。
NFTマーケットプレイスの選び方
NFTマーケットプレイスは、海外・国内問わずたくさんのマーケットがあります。
購入したNFT作品は私たちの大切な資産になりますので、マーケット選びは慎重にしましょう。
NFTマーケットプレイスの選ぶポイントはこちらの4つです。
- 手数料の金額
- 取り扱い商品(どんな業界の出品があるのか)
- 対応しているブロックチェーンの種類
- 信頼性
順番に詳細についてご紹介してきます。
手数料の金額
NFTマーケットプレイスを選ぶ上で、手数料の高さは必ず確認しましょう。
手数料は下記のような時にかかる料金です。
- 販売手数料
- 二次販売手数料
- 決済手数料
- 入庫手数料
- 出庫手数料
- ネットワーク手数料
- 発行手数料
出品時にかかる手数料
購入したモノをさらに販売する時の手数料
購入時にかかる手数料
他社のサービス(ウォレットなど)からマーケットにモノを移す時の手数料
マーケットから他社のサービス(ウォレットなど)へモノを移す時の手数料
Ethereum(ETH)での決済や移動時にかかる手数料
NFTを発行した時にかかる手数料
マーケットによって、手数料の金額やどの部分に手数料がかかるのか変わってきます。
当然、購入者に手数料があまりかからないマーケットの方が不要なお金がかからずに購入できますし、出品者であれば出品時にかかる手数料が少ないマーケットを選ぶ方がコストを下げることができます。
NFTの取引は、主にEthereum(ETH)のブロックチェーンを利用していることもあり、ネットワーク手数料がかかる場合があります。
取り扱い商品(どんな業界の出品があるのか)
それぞれのマーケットには、特色があります。
多彩なジャンルの作品を置いているマーケットもあれば、アート作品に特化したマーケットや、ゲームに特化したマーケットなど様々です。
2022年1月に日本文学に特化したNFTマーケットが作られるなど、今後も特化型のマーケットが出てくることも考えられます。
NFT作品は自分の資産になりますので、自分が欲しいと思うNFT作品があるかどうかを確認することもマーケットを選ぶ上では重要です。
対応しているブロックチェーンの種類
基本的に、NFT作品の取引はEthereum(ETH)のブロックチェーンを利用して行われています。
しかし中には、PolygonやNear Protocol、Polkadotといった一部のブロックチェーンも取引に利用されるようになってきました。
手続きに関わる料金も変わってくるので、どのブロックチェーンのマーケットなのかも注目しましょう。
信頼性
資産を預ける上でもっとも重要なことは信頼性があることです。
入金後に資産の移動ができない、何かあった時に対応してくれないなど、取引所と名乗りながら資産を奪おうとするようなマーケットを避けなくてはいけません。
海外でも国内でも信頼できる会社の運営するマーケットや、知名度のあるマーケットをまずは利用しましょう。
NFT作品を出品したいしたい人向けの記事はこちら
NFTマーケットプレイスおすすめ7選
それでは次に、おすすめのマーケットについてお伝えします。
基本的に仮想通貨での取引を想定されているNFTマーケットですが、日本円での取引ができる場もありますので、ぜひ自分の希望する使い方と照らし合わせながらチェックしてください。
nanakusa
nanakusa(ナナクサ)は、国内初のNFTマーケットプレイスです。
2021年4月にグローバル展開された大きなマーケットの1つです。
取扱コンテンツ | アート作品や写真、音楽、トレーディングカード など |
決済に利用可能な暗号資産 | Ethereum(ETH)、Polygon(MATIC) |
日本円の対応 | 可能(クレジットカードOK) |
対応ウォレット | MetaMask |
対応ネットワーク | Ethereumネットワーク |
運営会社 | SBI NFT株式会社 |
AdambyGMO
AdambyGMOは、漫画家として有名な東村アキコさんのイラストや、音楽家として有名な小室哲哉さんの作品も出品されています。
取扱コンテンツ | アート作品、音楽、動画、写真、イラスト、トレーディングカードなど |
決済に利用可能な暗号資産 | Ethereum(ETH) |
日本円の対応 | 可能(クレジットカード・銀行振込OK) |
対応ウォレット | MetaMask |
対応ネットワーク | Ethereumネットワーク |
運営会社 | GMOアダム株式会社 |
miime
miime(ミーム)は、ゲームに特化したNFTです。
仮想通貨の取引所として有名なCoincheckと同じ会社が運営しています。
取扱コンテンツ | ゲーム内のキャラクター、アイテム、素材(土地など) |
決済に利用可能な暗号資産 | Ethereum(ETH) |
日本円の対応 | 可能(クレジットカードOK) |
対応ウォレット | MetaMask、Torus(ブラウザ対応ウォレット) |
対応ネットワーク | Ethereumネットワーク |
運営会社 | コインチェックテクノロジー社 |
NFTマーケットβ
NFTマーケットβは、スマホの普及に伴い私たちの連絡手段の1つとなったLINEの子会社が提供するNFTマーケットプレイスです。
LINE BITMAX Walletの中にあるマーケットであり、LINEユーザーであれば気軽に持つことができるため、若い世代のユーザーの参入も多いと予想されます。
2022年春には、さらに機能を拡張した総合マーケットプレイス「LINE NFT」がリリース予定です。
取扱コンテンツ | トレーディングカード |
決済に利用可能な暗号資産 | LINK(LN) |
日本円の対応 | 対応予定(LINE NET) |
対応ウォレット | LINE BITMAX Wallet |
対応ネットワーク | LINEブロックチェーン |
運営会社 | LVC株式会社 |
OpenSea
OpenSea(オープンシー)は世界初のマーケットプレイスです。
取扱コンテンツ | アート作品、写真、トレーディングカード、スポーツコレクション、音楽、ドメイン名など |
決済に利用可能な暗号資産 | Ethereum(ETH)、USD Coin(USDC)、dai(DAI)など |
日本円の対応 | 不可 |
対応ウォレット | MetaMask、(スマホのみ)GO!WALLET、TokenPoket、Trust |
対応ネットワーク | Ethereumネットワーク、Polygonネットワーク、Klaytnネットワーク |
運営会社 | OpenSea社 |
Coincheck NFT(β版)
Coincheck NFT(β版)は、国内初のNFTマーケットプレイスです。
仮想通貨の取引所としても有名なCoincheckと同じ運営会社のサービスです。
取扱コンテンツ | トレーディングカード、ゲームアイテム、ゲームカード |
決済に利用可能な暗号資産 | Ethereum(ETH)、Bitcoin(BTC)、Lisk(LSK)、Ripple(XRP)、NEM(XEM)、Litecoin(LTC)、Bitcoin Cash(BCH)、MONA COIN(MONA)、Stellar Lumens(XLM)、Qtum(QTUM)、Basic Attention Token(BAT)、Internet of service token(IOST)、Enjin Coin(ENJ)の中から出品者が選んだ通貨 |
日本円の対応 | 不可 |
対応ウォレット | MetaMask |
対応ネットワーク | Ethereumネットワーク、Polygonネットワーク、Klaytnネットワーク |
運営会社 | コインチェックテクノロジー社 |
SuperRare
SuperRare(スーパーレア)はクリエイターの審査が厳しく設定されています。
知名度やNFTの希少性といった、厳しい審査基準を潜り抜けた人のみが作品を出品するため、そのクオリティは高いです。
NFTの価値について不安を抱いている人は、こうした高クオリティな作品を、安心できるマーケットで購入することも良いと思います。
取扱コンテンツ | アート作品 |
決済に利用可能な暗号資産 | Ethereum(ETH) |
日本円の対応 | 不可 |
対応ウォレット | MateMask、Fortmatic、WalletConnect |
対応ネットワーク | Ethereumネットワーク |
運営会社 | Pixura社 |
NFTマーケットプレイスの購入方法
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- STEP.01仮想通貨取引所口座開設をする
- 決済で利用する仮想通貨を手に入れるための講座を作ります
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- STEP.02ウォレットを作る
- 秘密鍵を自分で管理できるウォレットで仮想通貨の管理をすると安全です NFTマーケットプレイスではMateMaskを利用していることが多いのでこちらのウォレットがおすすめです
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- STEP.03ウォレットに入金する
- 仮想通貨取引所から、購入した仮想通貨をウォレットに移します
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- STEP.04NFTマーケットにログインする
- NFTマーケットプレイスのアカウントを作成後、ログインして気になる作品を探しましょう
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- STEP.05NFTコンテンツを購入する
- 気になるNFT作品があれば、さっそくウォレットに入った通貨で購入をしましょう
NFTで写真の出品を考えている人におすすめの記事はこちら
まとめ
NFTプレイスマーケットは、アートやゲームのアイテム、不動産やコンサートのチケットなど様々なNFTを売買できる場です。
持っておくことで、今後は購入価格よりも値上がりする可能性を持っている作品もあります。
マーケットは自分の資産を預ける場なので、信頼できるマーケットや、自分の購入したい作品のジャンルが置いてあるかどうか確認することは大切です。
有名な漫画家や音楽家の作品もありますので、ぜひ1度マーケットを覗いてみてください。
執筆者 西村大樹