Bybitの手数料一覧!入出金などで手数料負けを防ぐ方法も紹介

仮想通貨取引を行う上で、手数料は利益に直結する重要な要素です。
海外取引所のBybit(バイビット)は、手数料体系が複雑で初心者には分かりにくいと感じる方も多いでしょう。
この記事では、Bybitの手数料について詳しく解説していきます。
なお、Bybitの評判に関しては、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

Bybit(バイビット)の手数料をまとめて紹介

仮想通貨取引を始めるとき、多くの方が気にするのが手数料です。
Bybit(バイビット)は海外の仮想通貨取引所の中でも、手数料の安さが大きな魅力となっています。
まずは、Bybitの手数料体系を一覧で確認してみましょう。
現物取引手数料 | Maker:0.1% Taker:0.1% |
---|---|
無期限契約/先物契約の取引 (デリバティブ取引) | Maker:0.02% Taker:0.055% |
USDCオプション取引 (デリバティブ取引) | Maker:0.02% Taker:0.02% |
資金調達手数料 | 1日3回(8時間毎) |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | ネットワーク手数料 (通貨ごとに異なる) |
Bybit内の送金手数料 | 無料 |
両替(コンバート)手数料 | 無料 |
この表からわかるように、Bybitの手数料は取引手数料だけでなく、入金手数料や取引所内の送金手数料も無料に設定されています。
特に注目すべきは、デリバティブ取引でのMaker手数料が0.02%と非常に低く設定されている点です。
さらに、Bybitでは取引量に応じたVIPランク制度があり、ランクが上がるほど手数料が割引されます。

頻繁に取引を行うトレーダーにとって、この手数料体系は大きなメリットとなるでしょう。
それでは、次の章からBybitの各手数料について詳しく解説していきます。
Bybit(バイビット)の入金にかかる手数料


Bybit(バイビット)への入金方法は主に3種類あります。
それぞれの入金方法によって手数料が異なるため、状況に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。
仮想通貨(暗号資産)での入金手数料
Bybit(バイビット)への仮想通貨での入金は、完全に無料となっています。
ビットコインやイーサリアムなどの主要通貨であれば、Bybitのウォレットアドレスに送金するだけで入金完了です。
ただし、送金元の取引所やウォレットによっては出金手数料が発生する場合があります。
そのため、送金前には送金元の手数料を確認しておきましょう。



また、仮想通貨の送金時には、正しいネットワークを選択することも重要です。
間違ったネットワークを選択すると、資金が紛失する可能性があるので注意が必要です。
クレジットカード(クレカ決算)での入金手数料
クレジットカードを使った入金では、クレジットカードの発行地域と決済ネットワークによって手数料率が異なります。
クレジットカードの発行地域 | 決済ネットワーク | 手数料率 |
---|---|---|
EU | Visa | 1.10% |
EU | Mastercard | 1.10% |
EU以外 | Visa | 3.05% |
EU以外 | Mastercard | 2.70% |
アジア | JCB | 5% |
アジア以外 | JCB | 5% |
日本で発行されたクレジットカードを使用する場合、Visa/Mastercardなら2.70〜3.05%、JCBは5%の手数料が発生します。
仮想通貨での入金に比べると手数料が高いですが、ワンクリックで簡単に仮想通貨を購入できる利便性があります。



また、クレジットカード決済はセキュリティ面でも安心です。
カード会社の不正利用防止機能が働くため、安全に取引を始められるでしょう。
P2P取引での入金手数料
P2P(Peer to Peer)取引とは、ユーザー同士が直接仮想通貨を売買する方法です。
Bybit(バイビット)のP2P取引プラットフォームでは、購入者と販売者の手数料がいずれも無料になっています。
銀行振込やPayPalなど様々な決済方法に対応しているため、利便性は高いと言えるでしょう。
Bybitの評価システムを活用して、信頼できる取引相手を選ぶことが重要です。
また初めてP2P取引を利用する場合は、少額から始めてシステムに慣れることをおすすめします。
Bybit(バイビット)の出金にかかる手数料


Bybit自体の出金手数料は完全無料に設定されているという特徴があります。
出金額にかかわらず手数料は一律です。
そのため、少額を頻繁に出金するよりも、ある程度まとめて出金する方が手数料の面でお得になります。
例えば、1万円を10回に分けて出金すると、その分だけネットワーク手数料が10回かかります。
しかし10万円をまとめて1回で出金すれば、ネットワーク手数料は1回分で済みます。



こういった出金戦略を理解しておくことで、余計な手数料負けを防ぐことができるでしょう。
Bybitの送金と両替にかかる手数料


Bybit(バイビット)では取引をスムーズに行うために、送金機能と両替機能が用意されています。
まずはBybit内での送金手数料から見ていきましょう。
Bybit内のアカウント間(例えば現物アカウントからデリバティブアカウントへ)の仮想通貨送金は無料です。
多くの取引所では口座間の資金移動にも手数料がかかることがあるため、この点はBybitの強みだと言えるでしょう。
次に両替(コンバート)機能について解説します。
Bybitでは、仮想通貨同士の両替も手数料無料です。
例えば、ビットコイン(BTC)をイーサリアム(ETH)に交換したい場合、通常の取引所では一度BTCを売却してからETHを購入する必要があります。
しかしBybitのコンバート機能を使えば、ワンクリックで直接交換が可能です。
ただし、両替時のレートには注意が必要です。



手数料は無料でも、提示されるレートによってはスプレッド(買値と売値の差)が大きい場合があります。
大量の通貨を両替する場合は、一度市場価格とコンバート価格を比較してみると良いでしょう。
Bybit(バイビット)で取引する際の手数料


Bybit(バイビット)での取引手数料は、取引のタイプによって異なります。
まずは取引手数料の全体像を把握するために、Makerとtakerの概念について理解しておきましょう。
Maker(メイカー)・Taker(ティカー)について
Bybit(バイビット)を含む多くの仮想通貨取引所では、Maker(メイカー)とTaker(テイカー)という手数料体系を採用しています。
Maker注文とは、注文板に新しく注文を追加する指値注文のことです。
例えば、現在のビットコイン価格が500万円のときに490万円で買いたいと注文すると、その注文は板に並びます。
このように市場に流動性を提供するため、取引所はMaker注文に対して低い手数料や時にはリベート(還元)を設定しています。
一方、Taker注文は既存の注文に対して即時に約定する成行注文です。



市場価格ですぐに取引したい場合や、指値注文でも即時に約定する価格で注文した場合はTaker扱いとなります。
Taker注文は市場から流動性を「奪う」形になるため、通常はMakerよりも高い手数料が設定されています。
現物取引の手数料について
Bybit(バイビット)の現物取引(スポット取引)では、以下の手数料率が適用されます。
VIPランク | Maker手数料率 | Taker手数料率 |
一般 | 0.10% | 0.10% |
---|---|---|
VIP1 | 0.07% | 0.08% |
VIP2 | 0.07% | 0.08% |
VIP3 | 0.06% | 0.08% |
VIP4 | 0.05% | 0.06% |
VIP5 | 0.04% | 0.05% |
一般ユーザーの場合、Maker・Takerともに0.1%の手数料率となっています。
これは他の主要取引所と比べて標準的な水準と言えるでしょう。



例えば10万円分のビットコインを購入する場合、手数料は100円となります。
なお、VIPランクが上がると手数料の割引率も大きくなり、取引量が多いユーザーほどお得になる仕組みです。
先物取引の手数料について
Bybit(バイビット)のデリバティブ取引(先物取引)では、現物取引よりも手数料が低く設定されています。
VIPランク | Maker手数料率 | Taker手数料率 |
一般 | 0.02% | 0.06% |
---|---|---|
VIP1 | 0.02% | 0.04% |
VIP2 | 0.02% | 0.04% |
VIP3 | 0.01% | 0.04% |
VIP4 | 0.01% | 0.03% |
VIP5 | 0.01% | 0.03% |
特にMaker手数料が0.02%と非常に低く設定されているのが特徴です。
これは他の先物取引所と比較しても競争力のある水準と言えるでしょう。
高いVIPランクになると、Maker手数料が0.00%(実質無料)になったり、さらにはマイナス手数料(リベート)が適用されることもあります。



例えば、VVIPランクではMaker手数料が0.00%となり、指値注文を出すだけで手数料がかからない状態になります。
このような手数料体系は、頻繁に取引を行うトレーダーにとって大きなメリットとなるでしょう。
VIP限定プログラムについて
Bybit(バイビット)では、取引量や保有資産に応じてVIPランクが決まります。
VIPランクが上がるほど、手数料の優遇率が高くなる仕組みです。
VIPランクは主に以下の3つの基準で判定されます。
- 資産残高
- 保有BIT数(Bybitの独自トークン)
- 過去30日間の取引高
これらの基準のうちいずれか1つを満たすだけで、そのVIPランクの手数料割引が適用されます。
頻繁に取引を行う予定なら、VIPランクを上げるための条件を確認し、手数料を節約する戦略を立てることをおすすめします。
Bybitのレバレッジ取引にかかる手数料


Bybit(バイビット)でレバレッジ取引を行う際の手数料について解説します。
Bybit(バイビット)のレバレッジ取引では、先ほど説明したMaker・Taker手数料に加えて、特有の手数料が発生します。
取引タイプ | Maker手数料 | Taker手数料 |
無期限契約・先物契約 | 0.02% | 0.055% |
---|---|---|
USDCオプション取引 | 0.02% | 0.02% |
特に注目すべきなのが「資金調達手数料」と呼ばれる独特の手数料です。
無期限契約(パーペチュアル契約)では、現物価格と先物価格の乖離を調整するために資金調達が行われます。
この資金調達は1日3回(8時間ごと)に発生し、ポジションを保有しているトレーダーに請求または支払われます。
資金調達率がプラスの場合は、ロングポジションを持つトレーダーがショートポジションを持つトレーダーに支払います。
資金調達率がマイナスの場合は、ショートポジションを持つトレーダーがロングポジションを持つトレーダーに支払う仕組みです。



例えば、1BTCのポジションを持っていて資金調達率が0.01%だった場合、0.0001BTCの資金調達手数料が発生します。
資金調達手数料は、短期売買よりも長期間ポジションを保有する場合に大きく影響するため注意が必要です。
Bybit(バイビット)のMT4で取引する際の手数料


以前Bybit(バイビット)で提供されていたMT4での取引には、特有の手数料体系がありました。
MT4(MetaTrader 4)は外国為替取引で広く使われているプラットフォームで、多くのトレーダーに親しまれていたものです。
BybitのMT4での取引では、主に2種類の手数料が発生していました。
取引手数料 | 0.03% |
---|---|
スワップ手数料 | 0.01%~0.03% |
取引手数料は、取引される契約の想定元本に応じて計算されていました。
スワップ手数料は、ポジションを翌日に持ち越す際に発生する手数料です。



BybitのMT4では、毎日23:59(UTC+3)にスワップ手数料が発生し、その時点でポジションを保有しているトレーダーに請求されていました。
スワップ手数料率は取引ペアによって異なり、多くの通貨ペアでは0.03%でしたが、ETHUSDTとBTCUSDTは0.01%と低く設定されていました。
現在MT4サービスは提供終了していますが、Bybitでは独自の取引プラットフォームを通じて様々な取引商品を引き続き提供しています。
Bybitの手数料は他社と比べて高いのか


Bybit(バイビット)の手数料は、他の取引所と比較して実際どうなのでしょうか?
このセクションでは、国内外の主要な仮想通貨取引所とBybitの手数料を比較してみます。
国内取引所と比較
まずは日本の主要な仮想通貨取引所と比較してみましょう。
取引所 | Maker手数料 | Taker手数料 |
Bybit | 0.01%~ | 0.02%~ |
---|---|---|
bitFlyer | 0.15%~ | 0.15%~ |
Coincheck | 0.1%~ | 0.1%~ |
GMOコイン | 0.01%~ | 0.05%~ |
この比較表から分かるように、Bybitの取引手数料は国内取引所と比べて全体的に低い水準に設定されています。
特にbitFlyerやCoincheckと比較すると、その差は歴然です。
例えば10万円の取引を行った場合、bitFlyerでは150円の手数料がかかるのに対し、Bybitなら10円程度に抑えられます。



国内取引所はスプレッドも広い傾向があり、実質的な取引コストも高くなりがちです。
総合的に見て、海外取引所のBybitの方が損をせずに取引できるでしょう。
海外取引所と比較
次に、Bybitと他の主要な海外仮想通貨取引所を比較してみましょう。
取引所 | Maker手数料 | Taker手数料 |
Bybit | 0.01%~ | 0.02%~ |
---|---|---|
MEXC | 0.02%~ | 0.06%~ |
Kucoin | 0.02%~ | 0.06%~ |
Bitget | 0.014%~ | 0.042%~ |
海外取引所の中でも、Bybitの手数料は競争力のある低水準に設定されていることがわかります。
特にMaker手数料が0.01%からという設定は、積極的に指値注文を出すトレーダーにとって大きなメリットとなるでしょう。



ほとんどの海外取引所でVIPプログラムや取引量に応じた割引制度がありますが、Bybitはその中でも割引幅が大きい傾向にあります。
総合的に見て、Bybitは特にレバレッジ取引や頻繁な取引を行うトレーダー向けに、コスト面で優位性を持っていると言えるでしょう。
Bybitで手数料負けを防ぐための方法とポイントを紹介


Bybit(バイビット)で取引する際、手数料を最小限に抑えるコツを知っておくと大きな違いが生まれます。
ここでは、効率的な取引で手数料負けを防ぐ方法をいくつか紹介します。
入金や出金は一度にまとめて行うのがベスト
Bybit(バイビット)では入金手数料は無料ですが、出金時にはネットワーク手数料が発生します。
このネットワーク手数料は出金額に関わらず一定額かかるため、小額の出金を頻繁に行うと手数料の総額が膨らんでしまいます。
例えば、ビットコインなら毎回0.0002BTCほどの手数料がかかります。
1万円相当のビットコインを10回に分けて出金すると、手数料だけで全体の10%近くを失うこともあるでしょう。



それよりも10万円分をまとめて1回出金すれば、手数料は1回分だけで済みます。
計画的な資金管理を心がけ、ある程度資金がたまってからまとめて出金するのがおすすめです。
先物(デリバティブ取引)はTakerよりMakerの方が有利
Bybit(バイビット)のデリバティブ取引では、Maker手数料とTaker手数料に大きな差があります。
一般アカウントの場合、Maker手数料は0.02%なのに対し、Taker手数料は0.055%となっています。
Maker注文になるには、現在の価格より有利な価格で指値注文を出す必要があります。



例えば、現在のビットコイン価格が500万円の場合、495万円で買う指値注文や505万円で売る指値注文を出せばMaker扱いとなります。
もちろん、急いで約定させる必要がある場合は成行注文(Taker)も必要ですが、余裕がある場合は指値注文(Maker)を活用しましょう。
ボーナスキャンペーンに参加すれば手数料がお得になる
Bybit(バイビット)では、定期的にボーナスキャンペーンを実施しています。
キャンペーン内容は時期によって異なりますが、手数料割引や取引ボーナスなど様々な特典が用意されています。
特に新規口座開設時のボーナスは最大3万ドル相当で、非常にお得です。



また紹介プログラムを利用することで、さらに手数料割引や取引ボーナスを獲得できる場合もあります。
Bybitの公式サイトや公式SNSをチェックして、最新のキャンペーン情報を把握しておくことをおすすめします。
資金調達手数料を考慮した上で取引を行う
Bybit(バイビット)のレバレッジ取引では、資金調達手数料を理解して活用することが大切です。
資金調達手数料は8時間ごとに発生し、長期間ポジションを保有する場合は大きなコストになる可能性があります。
資金調達率はプラスとマイナスを行き来するため、自分のポジションにとって有利な時期を見計らって取引することが重要です。
例えば、資金調達率がプラスの場合、ロングポジションはショートポジションに手数料を支払います。
逆に資金調達率がマイナスの場合は、ショートポジションがロングポジションに手数料を支払います。



したがって、資金調達率がマイナスの時にロングポジションを持つと、取引手数料だけでなく資金調達手数料も受け取れる可能性があります。
Bybitのプラットフォーム上で資金調達率を定期的にチェックし、効率的な取引タイミングを見極めましょう。
よくある質問
Bybit(バイビット)の手数料に関して、よくある質問をまとめました。
まとめ
Bybit(バイビット)の手数料体系について、詳しく解説してきました。
Bybitは入金手数料が無料で、出金手数料もネットワーク手数料のみという好条件です。
取引手数料も業界水準と比較して安く設定されており、特にデリバティブ取引のMaker手数料の低さは大きな魅力となっています。
また、VIPランク制度やボーナスキャンペーンを活用することで、さらにお得に取引することも可能です。



手数料負けを防ぐためには、まとめて入出金する、指値注文を活用する、資金調達手数料を考慮するなどの工夫が有効です。
Bybitの低コストな手数料体系を理解し、上手に活用すれば、仮想通貨取引でより効率的に利益を上げることができるでしょう。