MEXCの手数料一覧!先物・現物・入出金にかかる金額を解説

MEXCを利用する際に、「手数料はいくらかかるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
MEXCの手数料体系は他の海外取引所と比較して低めに設定されていますが、種類が多いため把握しづらいです。
そこでこの記事ではMEXCの各種手数料について解説し、手数料負けを抑えるための方法も紹介します。
なお、MEXCの評判に関しては、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

MEXCの手数料一覧
MEXCを利用する際、手数料体系を理解しておくことは非常に重要です。
取引では様々な手数料が発生するため、事前に把握しておかないと思わぬコストがかかってしまうことがあります。
先物取引の手数料
先物取引は、将来の特定の日時に、現時点で決めた価格で暗号資産を売買する取引方法です。
MEXCの先物取引手数料は以下のように設定されています。
取引タイプ | 手数料率 |
---|---|
Maker | 0.0% |
Taker | 0.020% |
Makerとは、注文板に流動性を提供する注文(指値注文)を出す取引者のことで、MEXCではMaker手数料が0.0%と設定されています。
一方、Takerは流動性を奪う注文(成行注文)を出す取引者を指し、手数料は0.020%とわずかながらコストがかかります。
たとえば、10,000USDT分の取引を行った場合のTaker手数料は以下のようになります。
10,000 USDT × 0.020% = 2 USDT
MEXCの先物取引手数料は他の海外取引所と比較しても低めに設定されており、特にMaker手数料が無料という点は頻繁に取引を行うトレーダーにとって大きなメリットです。
現物取引の手数料
現物取引とは、暗号資産を実際に購入・売却する基本的な取引方法です。
MEXCの現物取引手数料は、他の海外取引所と比較して非常に魅力的な設定になっています。
MEXCの現物取引手数料は、Maker・Takerともに0%となっており、実質無料で取引できる点が大きな特徴です。
つまり、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産を現物取引で購入・売却する際、取引手数料は一切かからないということになります。

これは暗号資産投資の初心者にとって特にメリットが大きく、少額からでも気軽に取引を始められる環境が整っています。
現物取引では、「買い」または「売り」の注文を出すだけなので、手数料に関する複雑な計算をする必要がないのも魅力の一つでしょう。
入金手数料
MEXCでは、暗号資産の入金手数料が基本的に無料となっています。
主要な暗号資産の入金手数料は以下の通りです。
通貨 | ネットワーク | 手数料 |
---|---|---|
BTC | BTC | 無料 |
ETH | ERC20 | 無料 |
BNB | BEP20 | 無料 |
SOL | SOL | 無料 |
USDT | ERC20/BEP20 | 無料 |
ただし、入金する際に使用するネットワークによっては手数料が発生する場合があるため注意が必要です。
例えば、USDTをOMNIネットワーク経由で入金すると手数料が発生することがあります。
入金手数料は取引所側ではなく、ブロックチェーンネットワーク上での転送に必要な費用です。



入金をする際には、事前に利用するネットワークと手数料を確認しましょう。
また、暗号資産だけでなく法定通貨(日本円など)でも入金可能ですが、その場合は送金元の銀行やサービスによって手数料が異なります。
出金・送金手数料
MEXCからの出金・送金には、暗号資産やネットワークごとに手数料が設定されています。
主要な暗号資産の出金手数料と最低出金額は以下の通りです。
通貨 | ネットワーク | 手数料 | 最低出金額 |
---|---|---|---|
BTC | BTC | 0.0003 | 0.001 |
ETH | ERC20 | 0.0015 | 0.004 |
BNB | BEP20 | 0.001 | 0.01 |
SOL | SOL | 0.01 | 0.1 |
USDT | ERC20/BEP20 | 41 | 305 |
XRP | XRP | 0.25 | 11 |
MEXCでは暗号資産ごとに最低出金額が設定されているため、少額の出金を検討している場合は注意が必要です。
特にUSDTの場合、ERC20ネットワークでの出金手数料が41USDTと比較的高めに設定されています。
これはイーサリアムネットワークの混雑状況によって変動するガス代(取引手数料)に起因しています。



出金・送金手数料を節約したい場合は、BEP20などの代替ネットワークを利用することをおすすめします。
例えばUSDTをBEP20ネットワークで送金すれば、ERC20より手数料が低くなる傾向があります。
資金調達手数料
資金調達料とは、無期限先物取引でポジションを維持するために発生する手数料です。
これは通常の取引手数料とは異なり、一定時間ごとに決済が行われる仕組みになっています。
MEXCでは日本時間の9:00、17:00、1:00に資金調達手数料が決済されるため、これらの時間にポジションを保有している場合に手数料が発生します。
資金調達率は市場の需給バランスによって変動し、プラスになることもマイナスになることもあります。
- ロングポジション(売り)保有者が資金調達手数料を支払う
- ショートポジション(買い)保有者が手数料を受け取る
- ショートポジション(買い)保有者が資金調達手数料を支払う
- ロングポジション(売り)保有者が手数料を受け取る
資金調達手数料は以下の式で計算されます。
資金調達手数料 = ポジション価値 × 資金調達率
例えば、10BTCのロングポジションを保有し、BTCの価格が30,000USDT、資金調達率が0.01%の場合の資金調達手数料は以下のとおりです。
資金調達手数料 = 300,000 USDT × 0.01% = 30 USDT
長期間ポジションを保有する予定の場合は、この資金調達料に注意が必要です。
仮想通貨購入手数料
MEXCでは暗号資産を購入する際に、取引方法によって異なる手数料が発生します。
ここでは、現物取引と先物取引での購入手数料、そしてクレジットカードを使った購入方法について解説します。
MEXCでの現物取引手数料はMaker・Takerともに0%で、実質的に無料となっています。



一方、先物取引の場合はMakerが0.0%、Takerが0.020%の手数料率が適用されます。
これは業界内でも非常に競争力のある料率設定で、特に現物取引においては手数料がかからないため、初心者の方でも安心して取引を始められるでしょう。
MEXCでは、クレジットカードを使って直接暗号資産を購入することも可能です。
この方法は手軽である一方、クレジットカード入金時には比較的高めの手数料がかかるため注意が必要です。
MEXCで利用できる主なカードプロバイダーと手数料率は以下の通りです。
カードプロバイダー | 手数料率 |
---|---|
mercuryo | 3.79% |
banxa | 3.41% |
simplex | 5.53% |
どのプロバイダーを選んでも手数料は3%以上かかるため、頻繁に購入する場合はこのコストが積み重なっていきます。
また、クレジットカードで購入した暗号資産には、セキュリティ上の理由から72時間の出金制限が設けられています。
この制限期間中は購入した暗号資産をMEXCから他のウォレットやサービスに送金できないので、急いで利用したい場合は注意しましょう。
コストを抑えて暗号資産を購入したい場合は、一般的に以下の方法がおすすめです。
- 銀行送金で法定通貨を入金し、現物取引で暗号資産を購入
- 他の取引所やサービスから直接暗号資産を送金
これらの方法なら、MEXCの無料入金と0%の現物取引手数料を利用できるため、クレジットカード決済よりも効率的に資産を増やせるでしょう。
MEXCの取引手数料を他の仮想通貨取引所と比較
MEXCの手数料体系が実際にどれほど競争力があるのか、他の主要な海外取引所と比較してみましょう。
暗号資産取引で利益を最大化するには、手数料の違いを把握することが重要なポイントになります。
以下の表は、MEXCと他の主要な海外取引所の手数料率を比較したものです。
取引所 | Maker | Taker |
---|---|---|
MEXC | 0.002% | 0.0%~ |
Bybit | 0.055% | 0.02% |
OKX | 0.02% | 0.07% |
Bitget | 0.014% | 0.042% |
Kucoin | 0.02% | 0.06% |
Phemex | -0.025% | 0.075% |
MEXCの取引手数料は、表からも分かるように他の主要な海外取引所と比較して低く設定されていることが明らかです。
特に現物取引において0%という手数料設定は、初心者トレーダーや頻繁に取引を行うトレーダーにとって大きなメリットになります。
例えば、1,000USDT分の取引を行った場合の手数料比較は以下のようになります。
- MEXC(Taker):1,000 × 0.0% = 0 USDT
- Bybit(Taker):1,000 × 0.02% = 0.2 USDT
- OKX(Taker):1,000 × 0.07% = 0.7 USDT
一見すると取引1回あたりの差は小さく感じるかもしれませんが、取引回数が増えるほど、また取引額が大きくなるほど、この差は拡大していきます。



また、先物取引においてもMakerが0.0%という設定は、指値注文をメインとするトレーダーにとって非常に魅力的です。
手数料だけでなく、取引所の使いやすさや取り扱い銘柄数、出金手数料なども含めて総合的に判断することが大切です。
MEXCにおける手数料の計算方法
MEXCの取引手数料は取引種別によって異なります。
実際にどのくらいの手数料がかかるのか、具体的な計算方法と共に確認していきましょう。
先物取引手数料の計算方法
先物取引は、レバレッジを効かせた取引が可能で、相場の上昇・下落どちらの方向でも利益を狙えるトレード方法です。
MEXCの先物取引手数料はMakerが0.0%、Takerが0.020%となっています。
先物取引の手数料計算方法は以下の通りです。
- Takerの場合:取引手数料 = ポジション価値 × Taker手数料率(0.020%)
- Makerの場合:取引手数料 = ポジション価値 × Maker手数料率(0.0%)
具体的な例として、BTC/USDT無期限先物で10,000USDTのポジションを取る場合を考えてみましょう。
- メイカー注文として約定した場合:10,000 × 0.0% = 0 USDT
- テイカー注文として約定した場合:10,000 × 0.020% = 2 USDT
MEXCでは注文の一部がテイカー注文、一部がメイカー注文として約定した場合、テイカー注文部分のみに手数料が適用されます。
発注して約定していない注文や、注文キャンセル時には手数料は発生しません。
現物取引手数料の計算方法
MEXCの現物取引は、最も基本的かつ多くの方が利用する取引方法です。
MEXCの現物取引手数料は業界最安水準の0%に設定されており、取引手数料が一切かからないのが最大の特徴です。
参考として、以前のMEXCの現物取引手数料率は以下の計算式で算出されていました。
取引手数料 = 約定数量 × 取引手数料率
例えば、BTC/USDTの現物取引ペアで1BTCを売り、30,000USDTを手数料0.02%で受け取る場合を考えてみましょう。
30,000 × 0.02% = 6USDT
少額取引を頻繁に行うトレーダーにとって、非常に大きなメリットといえるでしょう。
資金調達手数料の計算方法
無期限先物取引を行う際に重要になるのが「資金調達料」です。
これは通常の取引手数料とは別に発生する費用で、ポジションを長期間保有する場合に特に影響してきます。
MEXCの資金調達料は、日本時間の9:00、17:00、1:00の1日3回決済されます。
つまり、これらの時間にポジションを保有していると、資金調達料の支払いまたは受け取りが発生するということです。
資金調達料の計算方法は以下の通りです。
資金調達手数料 = ポジション価値 × 資金調達率
ここで「ポジション価値」は以下のように計算されます。
ポジション価値 = 保有数量(暗号資産枚数) × 公正価格
実際の例を挙げて説明しましょう。
例えば、トレーダーAさんがBTC/USDT無期限先物で10BTCのロングポジションを保有していると仮定します。
現在のBTC価格が10,000USDTで、資金調達率が0.01%の場合の資金調達手数料は以下のとおりです。
- ポジション価値 = 10 BTC × 10,000 USDT = 100,000 USDT
- 資金調達手数料 = 100,000 USDT × 0.01% = 10 USDT
資金調達率は市場の需給バランスによって変動するため、プラスにもマイナスにもなります。
資金調達率 | ロングポジション | ショートポジション |
---|---|---|
プラス(+) | 手数料を支払う | 手数料を受け取る |
マイナス(-) | 手数料を受け取る | 手数料を支払う |
上記の例では資金調達率がプラス(0.01%)なので、Aさんはロングポジションを保有していることから、8時間ごとに10USDTの資金調達料を支払う必要があります。
一方、同じ先物数量でショートポジションを保有している人は10USDTを受け取ることになります。



重要なポイントとして、資金調達率は常に変動しているため、取引前に確認することが大切です。
特に長期間ポジションを保有する予定がある場合は、この資金調達料が累積して大きな金額になる可能性があることを念頭に置くべきでしょう。
MEXCで手数料負けを抑えるためのコツ
MEXCの手数料は業界最低水準ですが、さらに手数料を抑えるための方法があります。
トレードを頻繁に行う方は特に、これから紹介する手数料削減のコツを活用すると大きく節約できるでしょう。
取引手数料の割引キャンペーンを適用する
MEXCでは定期的に手数料割引キャンペーンを実施しています。
「取引手数料50%割引キャンペーン」などが開催されると、取引時に発生した手数料の一部がキャッシュバックされるチャンスがあります。
キャンペーン適用条件として、過去15日間連続で1,000MXトークン以上を保有していることが必要な場合が多いため、あらかじめ準備しておくと良いでしょう。
MEXCでは他にも、新規登録特典や特定通貨のキャンペーンなど、さまざまな割引サービスが随時開催されています。



公式サイトやSNSをこまめにチェックして、お得な情報を逃さないようにしましょう。
Maker取引を活用する
MEXCの先物取引手数料では、Maker注文(指値注文)が0.0%、Taker注文(成行注文)が0.020%と設定されています。
先物取引を行う際は、できるだけMaker注文を活用することで手数料を削減できます。
Maker注文とは、現在の市場価格よりも安い価格で「買い」注文、または高い価格で「売り」注文を出すことです。
例を挙げます。
- Maker注文:39,950USDTで買い注文または40,050USDTで売り注文
- Taker注文:40,000USDT(現在価格)で即時に売買
大量の取引や頻繁な取引を行う場合は、この手数料の差が積み重なって大きな差になりますので、急ぎでない取引はMaker注文を活用しましょう。
独自トークンMXで手数料を支払う
MEXCは、独自の暗号資産「MX」トークンを発行しています。
このMXトークンを活用することで、取引手数料の割引を受けることが可能です。
先物取引において、1,000MX以上のトークンを現物で15日間以上保有することで、先物取引手数料が50%割引になります。
例を挙げます。
- 通常:10,000 × 0.020% = 2 USDT
- MX保有による割引後:10,000 × 0.020% × 50% = 1 USDT
また、MXトークンを先物口座に振り替えることで、取引手数料が10%割引されるサービスも提供されています。
ただし、これらの割引は併用できないため注意が必要です。



両方の条件を満たしている場合は、MXトークンの現物保有による50%割引が優先して適用されます。
MXトークンは取引手数料割引以外にも、ステーキングやローンチパッドへの参加などさまざまな用途で活用できるため、MEXCを頻繁に利用する方におすすめです。
よくある質問
MEXCの手数料に関して、よくある質問とその回答をまとめました。
まとめ
MEXCの手数料体系は業界内でも安く、特に現物取引手数料が0%という点は大きな魅力です。
先物取引でもMaker手数料が0.0%と低く設定されており、コスト意識の高いトレーダーにとって有利な環境が整っています。
入金手数料が基本的に無料で、口座開設・維持費も無料という点も、初心者にとって始めやすいポイントです。



一方で、出金手数料や資金調達料については、通貨やネットワークによって大きく異なるため、取引前にしっかり確認することが重要です。
MEXCを活用して効率的に取引するには、この記事で紹介した各種手数料の特徴を理解し、自分の取引スタイルに合わせた最適な方法を選択することをおすすめします。