MEXCのレバレッジ取引のやり方!追証や手数料・注意点を解説

MEXCは最大400倍という高いレバレッジ取引が可能ですが、通貨ペアや取引種類によって最大レバレッジは変わってきます。
レバレッジが高いほどロスカットのリスクも高まりますが、MEXCではロスカットリスクがないレバレッジトークンも利用できます。
この記事では、MEXCのレバレッジ取引について詳しく解説していきます。
なお、MEXCの評判に関しては、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

MEXCのレバレッジ取引における特徴
MEXCで仮想通貨取引を始める際に気になるのが、レバレッジ取引の特徴ではないでしょうか。
レバレッジ取引は少ない資金で大きな取引ができる反面、リスクも高くなるため、特徴を理解しておくことが大切です。
①最大レバレッジ400倍
MEXCの最大レバレッジは400倍という非常に高い倍率を提供しています。
通貨ペア | 最大レバレッジ |
---|---|
BTCUSDT | 400倍 |
ETHUSDT | 400倍 |
EOSUSDT | 125倍 |
ETCUSDT | 200倍 |
DOGEUSDT | 200倍 |
LTCUSDT | 200倍 |
SHIBUSDT | 200倍 |
このように、MEXCではハイレバレッジ取引が可能ですが、あまりに高いレバレッジを使うとリスクも高まるため、経験に応じた適切なレバレッジ設定を心がけましょう。
②追証がいらない
MEXCのレバレッジ取引では追証がないという大きなメリットがあります。
追証とは、最初に預けた証拠金のほかに、損失が発生した際に追加で支払う証拠金のことです。
MEXCでは、損失が大きくなった場合でも追加で証拠金を請求されることはありません。
取引で大きな損失が出たとしても、最初に入金した金額以上の損失が発生しないことを意味します。

ただし、「自動マージン追加機能」という機能があり、これを有効にするとポジションがロスカット水準に近づくたびに、残高から自動的に証拠金が差し引かれます。
追証を自分で設定することも可能なので、必要に応じてこの機能を活用するかどうかを検討しましょう。
③ゼロカットシステムを導入
MEXCではゼロカットシステムを採用しているため、資産を上回る損失が出ないようになっています。
ただし、MEXCの場合は特徴的なのが、取引所が損失を補填するのではなく、他のユーザーが補填するADLシステムを採用している点です。
ADLシステムは「自動デレバレッジ」とも呼ばれ、補填が必要になったポジションと反対売買側のトレーダーのポジションを自動的にデレバレッジします。



具体的には、レバレッジと収益性がともに高いポジションを保有しているトレーダーが、自動的に補填の対象となるシステムです。
自分がレバレッジと収益性がともに高いポジションを保有している場合は、逆に自動デレバレッジの対象になる可能性があることに注意が必要です。
④マージンモードの選択が可能
MEXCのレバレッジ取引では、「クロスマージン」と「分離マージン」の2種類のマージンモードから選択できます。
この2つの違いを理解することで、自分のトレードスタイルに合ったモードを選べるようになります。
項目 | クロスマージン | 分離マージン |
---|---|---|
証拠金の割合 | 口座残高全額 | 自分で設定 |
設定できるレバレッジ | 最大倍率のみ | 1~最大倍率 |
ロスカット時の損失 | 口座残高すべて | 設定した証拠金のみ |
証拠金管理 | 簡単 | やや複雑 |
リスク | 高い | 調整可能 |
クロスマージンは口座残高全額が証拠金となるため、ロスカットになった際は全財産を失うリスクがあります。
一方、分離マージンでは自分で証拠金額を設定でき、ロスカットになっても設定した証拠金のみが失われます。



証拠金管理はクロスマージンの方が簡単ですが、リスク管理の観点からは分離マージンの方が優れています。
特に初心者の方は、リスクを抑えられる分離マージンから始めることをおすすめします。
MEXCのレバレッジ取引の種類と関連手数料
MEXCでレバレッジ取引を始める前に、取引の種類と手数料について知っておくことが大切です。
適切な取引方法を選ぶことで、より効率的に取引を行えるようになります。
先物取引の種類について
MEXCでレバレッジを利用できる取引は先物取引のみとなります。
先物取引には「USDT-M」と「COIN-M」の2種類があり、それぞれ特徴が異なるので自分の取引スタイルに合わせて選びましょう。
USDT-M(USDT証拠金先物)
USDT-Mは、USDTを基軸通貨として取引を行うタイプの先物取引です。
取り扱っている通貨ペアが豊富で、メジャーな仮想通貨からマイナーなアルトコインまで幅広く選択できる点にあります。
例えば、BTCやETHなどの主要通貨だけでなく、DOGEやSHIBといった人気のアルトコインも取引可能です。
USDT建ての価格で取引するため、価格の変動が分かりやすく、特に初心者の方にもイメージしやすい取引と言えるでしょう。
COIN-M(コイン証拠金先物)
COIN-Mは、BTCなどの仮想通貨自体を基軸通貨として取引を行う先物取引です。
資金効率が高く、ハイリスク・ハイリターンな取引ができます。
例えば、BTC建ての取引では、BTCの価格上昇によって証拠金の価値自体も上がるため、二重のメリットが得られる可能性があります。



ただし、通貨ペアの選択肢はUSBT-Mと比べると少なく、約10種類程度となっています。
より複雑な戦略を実行したい上級者向けの取引と言えるでしょう。
レバレッジ取引の手数料について
MEXCのレバレッジ取引では主に2種類の手数料が発生します。
具体的には「先物取引手数料」と「資金調達料」があり、これらの手数料体系を理解しておくことで、取引コストを正確に把握できます。
先物取引の手数料
MEXCの先物取引における手数料はメイカー手数料が0.01%、テイカー手数料が0.04%となっています。
MEXCではメイカー手数料が業界最安水準であり、多くの取引を行うトレーダーにとって大きなメリットとなっています。
取引タイプ | 手数料率 |
---|---|
メイカー手数料 | 0.01% |
テイカー手数料 | 0.04% |
メイカーとは指値注文を出して板に流動性を提供する注文のことで、テイカーとは成行注文など即時に約定する注文のことを指します。
長期投資家であれば指値注文を中心に行うことで、手数料を抑えた取引が可能です。
資金調達の手数料
MEXCでは1日3回のタイミングで資金調達料が発生します。
資金調達料とは、先物取引と現物価格の乖離を埋めるために設定されている手数料です。
先物取引においてのみ発生し、上記の時間になると買い手と売り手のどちらかから徴収、還元がされる仕組みになっています。
資金調達率が+0.005%の例は、以下のとおりです。
- ロングポジションを持っているトレーダーは0.005%の手数料を支払う
- ショートポジションを持っているトレーダーは0.005%を受け取る
資金調達率は常に変動するので、取引画面で定期的に確認することをおすすめします。
MEXCでレバレッジ取引を行う方法
MEXCでレバレッジ取引を始めるには、いくつかの簡単なステップを踏む必要があります。
初心者でも分かりやすいレバレッジ取引の手順を解説していきます。
まずは取引画面の表示から始めましょう。
MEXCにログインしたら、画面上部のメニューから「先物取引」をクリックします。
表示されたドロップダウンメニューから「USDT-M先物」または「COIN-M先物」のどちらかを選択しましょう。
初めての方は、より直感的に取引できる「USDT-M先物」がおすすめです。
先物取引画面に移動したら、画面左上の通貨ペア表示部分をクリックして取引したい通貨ペアを選択します。
初心者の方は、比較的価格変動が穏やかな主要通貨ペア(BTCUSDT、ETHUSDTなど)から始めるとよいでしょう。
通貨ペアを選択したら、画面右側にある注文フォームで取引内容を設定します。
以下の項目を順に設定していきましょう。
- マージンモード(クロスマージンか分離マージン)を選択
- レバレッジ倍率を設定
- 注文方法(指値、成行、トリガーなど)を選択
- 価格を入力(指値注文の場合)
- 取引数量を入力
- 必要に応じて損切り(ストップロス)と利確(テイクプロフィット)を設定
全ての項目を設定したら、ポジションの方向に応じて「ロング(買い)」または「ショート(売り)」ボタンをクリックします。
マージンモードの設定について
注文フォームでは「クロスマージン」と「分離マージン」のどちらかを選ぶことができます。
前述したように、リスク管理の観点からは初心者の方は分離マージンを選択することをおすすめします。
分離マージンを選ぶと、証拠金とそれ以外の口座残高を分けて管理できるため、最悪の場合でも設定した証拠金額のみが失われる形になります。
レバレッジ設定について
レバレッジ設定は「分離マージン」を選択した場合のみ調整可能です。
クロスマージンでは口座残高全額が証拠金となるため、口座残高によって自動的にレバレッジが決まります。
レバレッジ設定画面ではスライダーを動かすことで、1倍から最大倍率までの間で自由に設定できます。



初めてレバレッジ取引を行う方は、低めのレバレッジ(2〜5倍程度)から始めることで、リスクを抑えながら取引の感覚をつかむことができるでしょう。
徐々に取引に慣れてきたら、少しずつレバレッジを上げていくのが安全です。
MEXCでレバレッジ取引を行う際の注意点
レバレッジ取引は大きな利益を得るチャンスがある一方で、相応のリスクも伴います。
MEXCでレバレッジ取引を始める前に、知っておくべき注意点を理解しておきましょう。
損切り設定を行う
レバレッジ取引で最も重要なのが、適切な損切り設定です。
損切りとは、あらかじめ許容できる損失額を決めておき、価格がその水準に達したら自動的に決済する仕組みです。
MEXCでは、注文画面で簡単に損切り設定を行うことができます。
注文フォームの「ロング利確/損切」または「ショート利確/損切」にチェックを入れ、損切りのトリガー価格を設定します。
「これ以上は損失を出したくない」という明確なラインを決めておき、感情に流されず機械的に損切りを実行することが大切です。
資産管理を徹底して行う
レバレッジ取引での資産管理の要はマージンモードの選択にあります。
先述したように、MEXCでは「クロスマージン」と「分離マージン」の2種類から選べます。
クロスマージンは口座資産がすべて証拠金扱いになるため、ロスカットになった際に全財産を失うリスクがあります。
一方、分離マージンは口座残高と証拠金が別になるので、ロスカットになっても設定した証拠金のみが失われる仕組みです。
資産管理の観点からは、特に初心者の方は分離マージンを選択し、さらに投資額は総資産の5〜10%程度に抑えるのが安全です。



例えば、口座に1,000USDTがある場合、50〜100USDT程度を証拠金として設定するといった具合です。
資金管理を徹底することで、万が一の場合でも大きな損失を避けることができます。
相場を自分で分析する
レバレッジ取引で成功するためには、自分自身で相場分析を行う習慣が欠かせません。
SNSやインターネット上には様々な予想や分析が溢れていますが、これらの情報をそのまま鵜呑みにするのは危険です。
自分なりの分析方法を身につけるには、まずは基本的なテクニカル指標(RSI、MACD、移動平均線など)の見方を学ぶことからスタートしましょう。
MEXCのチャート画面では、指標を簡単に表示できます。
仮想通貨市場に影響を与える重要なニュースにも、常にアンテナを張っておくことが大切です。



米国の金利政策や仮想通貨関連の規制ニュースなどは、相場に大きな影響を与えることがあります。
すぐに利益を出したいという気持ちも分かりますが、まずはチャートや市場の動きを観察し、自分なりの分析力を磨いていくことが長期的な成功につながります。
よくある質問
MEXCのレバレッジ取引について、よくある質問と回答をまとめました。
まとめ
MEXCのレバレッジ取引は最大400倍という高いレバレッジを提供しており、少額から大きな取引が可能です。
レバレッジ取引には「USDT-M」と「COIN-M」の2種類があり、手数料はメイカー0.01%、テイカー0.04%となっています。
初心者の方は、分離マージンを選択し、低めのレバレッジから始めることをおすすめします。



また、損切り設定を行い資産管理を徹底することで、リスクを抑えながら取引をしていくことが重要です。
MEXCのレバレッジ取引を上手に活用して、効率的な仮想通貨投資を始めてみましょう。