エミネムの最新アルバム『Kamikaze』の収録曲にビットコインが登場

アメリカ現地時間の8月31日、人気ヒップホップ歌手のエミネムが突如として最新アルバム『Kamikaze』をリリース。同アルバム収録曲の一つ”Not Alike,” fellow artist Royce Da 5’9’の歌詞にビットコインが登場している。

最新アルバムをサプライズ発売

エミネムは世界中のファンを魅了し続ける日本でもおなじみの存在だ。1999年にリリースしたメジャー・デビューアルバムの『ザ・スリム・シェイディ LP』は全世界600万枚を超えるセールスを記録。エミネムの名を世界に浸透させた。

これまで9作のアルバムを発表しており、その累計セールスは1億枚以上とも報じられている。今作は昨年発売されたRevivalに続く記念すべき10作目のアルバムとなっている。

なお今作は前触れもなくリリースされた。音楽メディア「Rolling Stone」によればエミネムがサプライズリリースをするのは今回初めてとのことで、ファンを中心に喜びよりも驚きの声が多い印象だ。

Tried not 2 overthink this 1… enjoy. 🖕#KAMIKAZE Out Now – https://t.co/ANw73KbwMt pic.twitter.com/qfQoTYBTUy

— Marshall Mathers (@Eminem) August 31, 2018

ビットコイン登場は8曲目

さて、ビットコイン(BTC)が歌詞に含まれている曲は、アルバム8曲目のNot Alike,” fellow artist Royce Da 5’9’だ。

「Remember everybody used to bite nickel, now everybody doing bitcoin.」と綴られている。

ラップ業界と仮想通貨

エミネムが自身のラップにビットコインを混じえた今回のリリースに、仮想通貨メディアのcoindeskは、今回の件でビットコインの価格を押し上げることは無いだろうが、最新のエンタメ業界がビットコインの市場評価について意識していることを示している、と見ている。

例えば、今年3月にラッパーのYoung Dirtyは「Dirty Coin」を発表。自身のアルバム作成資金調達に充てたほか、ライブやグッズの販売にコインを使うことができたという。

もっとも建設的な意見ばかりでは無い。例えば世界的に有名なアメリカのコメディアン、エレン・デジェネレスは過去に「誰もがビットコインの話をしている。だが(その本質について)誰も理解していない」とコメントしている。

ネガティブな意見も時折見られるものの、業界全体として仮想通貨に対する意識の高まりが見受けられるのが現状だ。

まとめ

・8月31日、エミネムは最新作となる10個目のアルバム『Kamikaze』をリリースした。
・同アルバム収録曲の”Not Alike,” fellow artist Royce Da 5’9’の歌詞にビットコインが含まれている

世界中に多くのファンを持つエミネムがビットコインに言及しているのだから、今後、仮想通貨の注目度が高まる可能性を秘めているだろう。数年後、仮にビットコインをはじめとする仮想通貨が世の中に浸透した時、この曲は再び注目を集めるかもしれない。

※9月27日追記
最新アルバムKamikazeは、9月10日発表のBillboard 200で1位を獲得。
アルバムの売上枚数は252,000枚、また視聴(ストリーミング)回数は1週間で2億225万回再生された。アルバム売上に換算すると合計434,000枚に匹敵するそうだ。

執筆者 西村大樹