【仮想通貨】Siacoinとは?特徴や将来性を解説

「Siacoinってどんな仮想通貨?」

「Siacoinは投資先として魅力的?」

最近注目のSiacoin。ブロックチェーン技術を利用して、新たなストレージサービスを提供するこの銘柄は、大容量化するデジタルデータサービスに新たな流れを生むかもしれないと一部のユーザーから期待されています。

ピーク時よりは過熱感が減ったものの、いまだに価値が上昇しつつあるSiacoin。本記事ではそんなSiacoinについて特徴や将来性、価格動向を紹介していきます。

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Siacoinとは

名称 Siacoin
トークンシンボル SC
公式ページ https://sia.tech/
X(旧Twitter) https://twitter.com/siatechhq
ホワイトペーパー https://sia.tech/sia.pdf
GitHub https://github.com/SiaFoundation
Discord https://sia.tech/discord

Siacoinは、ブロックチェーン技術を利用した分散型ストレージサービスです。DropBoxやGoogleクラウドのようにパソコン上のデータをクラウド管理できるようになるサービスで、ブロックチェーンを利用している分、安価にストレージを借りることができます。

従来であれば、必要なデジタルデータはハードディスクやSSDのように物理的なメディアに記録・バックアップを取っていました。

ところが、最近はそのような外部機器にデータを移すことは少なく、オンライン上のストレージサービスにデータを預け、あらゆる環境で共有管理をすることが主流となっています。

ストレージサービスは有名なところであればDropBox、Googleなどがありますが、他にもBizストレージファイルシェアやセキュアSAMBAなど日々新しいサービスが誕生しています。

2023年度のクラウドストレージ市場は約920億円。利用者数は8,000万人に到達する勢いです。このような成長産業にフォーカスしたSiacoinは、今後もホルダーが増えていく銘柄として注目されています。

Siacoinの仕組み

Siacoinは、ブロックチェーン上に構成されたストレージ領域をネットワーク参加者で分散管理する仕組みです。

Siacoinのネットワーク参加者は、自身のPCのストレージをSiacoinに提供。Siacoinのストレージ領域はこうして集まった保存場所をまとめることで大規模なストレージサービスを形成しています。

この仕組みによりストレージ自体には中央集権的な管理者が存在せず、Googleクラウドのように一社で大人数のデータを管理することがありません。

参加者が増えるほどにストレージ領域が拡大するSiacoinは、理論上ほぼ無限に保存スペースを確保できる画期的なサービスといえるでしょう。

補足:ストレージサービスとは

ストレージサービスとは、データやファイルを保存・管理するためのインターネット上のサービスです。

これまではHDDやフラッシュメモリーといった物理的な保存メディアにデータの保存、共有することが主流でしたが、近年では物理メディアに情報を記録することはせずに、インターネット上でデータを取り扱うことが主流となりました。

ストレージサービスには、個人や企業がデータを安全に保存する以外にも、必要なときに外部からデータへアクセスできるようにアクセス権の設定を細かく設定することもできます。

重要なデータを共有しなくてはいけない場面では、セキュリティの観点からもストレージサービスを利用する企業や個人が増えてきているのが現状です。

一般的なストレージサービスの例には、Google ドライブ、Dropbox、Microsoft OneDrive、Amazon S3などがあり、これらのサービスは、個人、家庭、ビジネスなどの異なるニーズに対応するためにさまざまなプランと機能を提供しています。

コロナ禍以降、リモートワークの必需品となったストレージサービスは日々利用者数は増加の一途を辿り、より安価に、大容量の保存場所を提供する企業も増えてきています。

Siacoinの特徴

Siacoinの特徴は主に以下の3つ。

  • 分散型
  • 低コスト
  • 報酬が発生する仕組み

順番にご紹介していきます。

分散型

Siacoinは分散型のストレージサービスです。Siacoinそのものは保存領域を持っておらず、帆保存データはSiacoinにストレージを貸し出したユーザーたちによって分散管理されています。

これにより、ブロックチェーン特有の強みであるハッキングやデータ改ざんのリスクが低いというメリットを引き継げるため、セキュリティ性の高いデータを取り扱うには最適なストレージサービスといえます。

ストレージサービスのハッキングに対するリスクは以前から懸念されており、現在の中央集権的な管理では、データの管理元からデータが流出してしまうと一気に情報が漏洩してしまいます。

こういったリスクを低減できる分散管理型のストレージサービスは今後主流の管理方法になると言われており、Siacoinはその先駆けとして注目されています。

低コスト

分散型のストレージサービスであるSiacoinは、保存領域を低コストでレンタルできることも特徴の一つです。

Siacoinのレンタル料金は1テラバイトあたり月額約2ドル。Googleクラウドで2テラバイトをレンタルする場合月額約10ドル、1テラバイトあたり5ドルも必要になります。

Googleクラウドに比べて半分以下のコストでストレージをレンタルできるSiacoinは、長期的に利用するのであれば圧倒的に低コストで利用でき、ビジネスシーンや大容量データを保存するユーザーにとっては重宝するサービスでしょう。

データのアップロード時にトランザクションが発生するため、多少ガス代がかかってしまいますが、それを考慮しても十分低コストで利用できるサービスです。

報酬が発生する仕組み

Siacoinでは、個人がサービスに保存領域を貸し出すことで報酬が発生します。貸し出しから報酬支払いまでの一連の流れはSiacoinのスマートコントラクトによって自動で行われ、貸し出す側の負担は一切ありません。

また、貸し出すストレージ領域は個人向けではなく、Siacoinに対して貸し出しているというのも特徴の一つ。

個人間でのストレージの貸し借りには不安を覚える方も、対企業に対してであれば安心して保存領域を提供できるのではないでしょうか。

報酬額は自分で設定できる

Siacoinに貸し出す際に受け取る報酬は、ストレージサービスを提供したユーザーが独自に設定できます。

設定できる料金ポイントは次の4項目。

  1. ストレージ価格:月間に貸し出すストレージの料金
  2. 契約手数料:1契約あたりに必要な契約手数料
  3. アップロード/ダウンロード帯域幅の価格アップロード/ダウンロードスピードの価格設定
  4. 担保価格:使わなかったストレージ領域に対して支払う料金の上限

貸し出すユーザーにはかなり細かく料金設定できることが分かりますね。とはいえ、儲けたいからといってあまりにも高額な設定はできませんし、担保に関しては提供者が支払うコストです。

高額な価格設定をしてストレージ領域が使用されなければ報酬が発生しないばかりか維持コストが発生する可能性もあるため、料金設定は慎重に決める必要があります。

Siacoinの価格動向

Siacoin(SC)の2023年8月の価格は0.003ドル。2021年4月に付けた最高値0.06ドルと比較すると1/10以下にまで価格は下落しています。

2022年6月以降大きな価格変動もなく、ボラティリティが低下している点を考えると、何か大きなニュースがない限りはこのままの水準で推移していくのではないでしょうか。

今後の価格展望

SCが今後急騰する可能性はゼロではないものの、すぐ価格上昇するのは厳しいのではないかと見ています。

その理由としては類似サービスが多い点。特にSiacoinとほぼ同様のストレージサービスを提供しているFileCoinは時価総額ランキングが31位と圧倒的人気を誇ります。

1通貨当たりの価格も約4ドルとSCの1,000倍以上の価格帯で推移しており、上位にこれほどの人気通貨が君臨している以上、SCが急騰するのは難しいのではないでしょうか。

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SCの購入方法

SCは大手仮想通貨取引所、Binanceから購入できます。ただしBinanceでは直接日本円を入金することはできず、BTCやETHといったメジャー通貨を入金し、仮想通貨を両替することで購入できます。

また、仮想通貨同士を児湯関してトークンを入手する場合、ウォレットも必要となりますので、こちらも忘れずに用意しておきましょう。

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https://bitcastle.io/column/post-277/

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Siacoinの将来性

Siacoinの将来性は、かなり高いと言えるでしょう。先程からご紹介している通り、昨今のストレージサービス業界の発展は目覚ましいものがあります。

それに伴って無料のサービスや格安のストレージサービスが登場しており、低コストでストレージ領域をレンタルできるSiacoinは、今まさに注目されているジャンルに特化した銘柄といっても過言ではありません。

ブロックチェーンを利用した分散型のストレージサービスも続々登場しており、Siacoinの価値が上がるのも時間の問題でしょう。

今すぐに価値が上がるトークンではなさそうなので、投資目的としての期待値は低いですが、サービスを利用する上でSCが必要になることを考えれば、低価格で推移するSCはストレージサービスを利用したいユーザーにとっては歓迎すべきポイントです。

いずれにしても今後の人気のサービスとなることは間違いなさそうですので、長期投資、もしくはサービス利用目的でトークンを保有しておいてもいいかもしれません。

【まとめ】Siacoinは分散型のストレージサービス

分散型のストレージサービスを提供するSiacoin。類似サービスも多くリリースされているものの、時価総額ランキング144位とそれなりに注目されている銘柄であることが分かります。

ストレージサービスは今かなり注目されている分野であり、特にセキュリティ性の高い分散型のストレージ領域は次世代のストレージサービスとして人気です。

投資銘柄としては短期上昇は見込めませんが、長期保有を前提とした投資は期待の銘柄の一つ。サービス内容に興味がある方はホルダーになってみるのも悪くないかもしれませんね。

執筆者 西村大樹