近年の副業ブームによってふたたび注目されているFX。興味がある方も少なくないのではないでしょうか。
FXが注目され始めた2000年代に比べて、令和に入った現在ではFXに関する情報は膨大に流れています。中にはFXインフルエンサーとしてプロ顔負けのトレード方法を解説したり、自動売買ツールの開発や宣伝を行う人も出てきました。
そこで気になるのが、“面倒な勉強をしなくてもFXインフルエンサーの通りにトレードすれば自分もFXで勝てるように無いか?”という疑問。
そこで今回はFXインフルエンサーとはどのような人たちなのか。紹介している自動売買ツールを購入するときは何に気を付けたらいいのか?
という2点を解説します。
是非参考にしてみて下さい。
参考記事はこちら
目次
FXインフルエンサーってどんな人?
FXインフルエンサーとは、その名の通りFXを取り扱うインフルエンサーのことを言います。
インフルエンサーとは、現代のインターネット市場を支える重要な職業の人たちで、彼らはソーシャルメディアやオンラインプラットフォームでフォロワーを持ち、その信頼性や影響力を活かして様々な情報や製品を伝えます。
インフルエンサーは特定の分野やトピックに特化しており、フォロワーとのコミュニケーションを通じて意見や情報を共有。
彼らの影響力は広告やマーケティングにおいて大きな役割を果たしており、製品やブランドのプロモーションに活用。
フォロワーとの直接的なつながりを持つため、信頼性が高く、広告メッセージがより効果的に届けられるといった強みを持っており、今までは大手メーカーでさえも一部のインフルエンサーに宣伝広告を依頼するほどに注目されています。
そんな影響力を持ったインフルエンサーですが、もちろん注意も必要です。インフルエンサーの中には虚偽や不正確な情報の拡散、信頼性の低いインフルエンサーの増加など、新たな問題も発生してきています。
特にFXに関するインフルエンサーは、詐欺行を働く人間も少なからず存在します。FXインフルエンサーの発言は確かに優秀ですが、高額な商材の購入やセミナーへの勧誘が著しい場合には注意が必要です。
SNSで見るFXインフルエンサーの発言
信頼のおけるインフルエンサーは、ほぼ例外なく自身もトレードを行っています。なので、そのインフルエンサーがどれくらいの実力の持ち主なのかを知るためにも、SNSの情報は必ず見るようにしましょう。
有名なインフルエンサーの発言を一部抜粋してみました。
優秀なトレーダーは実際どのくらい稼いでいるのか
先程ご紹介したインフルエンサーの方々は皆さんとても有名な人たちですので聞いたことがある方も多いでしょう。
では実際優秀なトレーダーであるインフルエンサーどのくらいの成績を残しているのでしょうか。
投資信託の高利回りファンドでも年間リターンは5%~10%
まずは個人成績の前にプロの投資集団である機関投資家の年間成績の相場から確認していきましょう。
例えばTOPIX連動型の投資信託ファンドeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)の過去5年間の平均利回りは約8.5%。
バランス型で不況に強いとされるひふみプラスは過去5年間の平均利回りは約4.8%です。
どちらも投資信託ファンドとしては有名な企業ですが、長期的に見ると平均リターンは5%~10%の間に落ち着いていることが分かります。
もちろんファンドによってはハイリスク・ハイリターンの商品も存在する為、一概にその限りとは言えないものの、多くの一般ユーザーが購入する商品の利回りは高くても10%前後が相場となります。
個人投資家の中にはそれ以上稼いでいる人も
しかし、個人で投資活動をしているインフルエンサーはそれ以上稼いでいる人もいます。“10万円から始めて3年後には1億円稼ぎました”なんてエピソードをよく耳にしますが、年利10%ではそんな芸当は絶対に不可能です。
彼らは年間リターン数百%という異常な成績を出し続ける凄まじい強運と努力、資金があるからこそ年億も稼ぐことができるのです。当然すべての人ができるわけではありません。
そこで一つ考えられるのが個人投資家の実力はどうやって調べればいいのか。機関投資家に比べて圧倒的にリターンの大きな個人投資は利回りの相場で実力を判断することはできません。
実力のある個人投資家は投資歴が長い
そこで重要になってくるのが投資歴。大きな成績を残している個人投資家やインフルエンサーは、そのハイリスクな投資方法であるがゆえに短期間で退場する人も珍しくありません。
ですので、長期的に活動を続けている個人投資家でインフルエンサーをやっている方は、適切なタイミングでリスクを取り、不要な相場で勝負をしないトレーダーであると言えます。
そういった投資家の相場を見る目はプロ以上の精度を誇ることも珍しくなく、投資判断の優劣が一番大きく出るポイントです。
個人で長くやっていて、利回り成績が圧倒的。このポイントに注目するだけでも優秀案トレーダーであるかどうかの判断ができるでしょう。
FXインフルエンサーが使う自動売買ツールとは?
さて、実力のあるFXインフルエンサーが時折使っている自動売買ツール。放置しているだけで圧倒的なパフォーマンスを発揮してくれるこのソフトは非常に魅力的ですよね。
ここからはFXインフルエンサーさんがおすすめする自動売買ツールを購入するときに抑えておきたい注意点をご紹介していきます。
自動売買ツールとは
FXの自動売買ツールとは、トレーダーの取引を自動で行ってくれるサポートツールとして広く利用されています。
これらのツールは、プログラムされたアルゴリズムに従って取引を実行し、市場の変動やチャートパターンを分析し、トレードの意思決定を行います。
自動売買ツールのメリットは自動で取引を完結させることにより、生身の人間のトレーダーが行う際に発生する感情的な要因や人為的なエラーを排除するのに役立つという点。
自身のトレードルールをロジカルに組み立てている人は、自動売買ツールを使うことで一貫性のあるトレード戦略を実行。
感情に左右されず、人為的なミスなく取引を行うことができます。
自動売買ツールはあくまで自身トレードを代行するツール
自動売買ツールは、さまざまなトレード戦略に適応できます。一般的な戦略には、移動平均線クロスオーバー、RSI(相対力指数)のオーバーボート/オーバーソールド(ポジションの偏り)条件、トレンドフォロー、リバーサルなどが含まれます。
トレーダーはこれらの戦略をプログラムに組み込み、市場条件に合わせて設定値を調整します。
つまり、自動売買ツールを適切に使うためには、あくまで自分で考えた取引ルールをプログラム化し、機械に自動で動かしてもらうためのツールということを理解する必要があるというわけです。
自動売買ツールはAIなどが勝手に判断して 取引していくれるツールではありませんので、勘違いしてはいけません。
自動売買ツールを使うときの注意点
ここまでをまとめると、自動売買ツールは、あくまで個人のトレードルールに従って自動で取引してくれるツールであるということがお分かり頂けたかと思います。
つまり、FXインフルエンサーが発売する自動売買ツールは、“販売しているインフルエンサーの取引ルールを反映したソフト”というわけです。
なので、実力がないインフルエンサー自動売買ツールを購入してしまったり、自身の取引スタイルに合わないソフトを購入してしまうと、思ったようなパフォーマンスが発揮されません。
購入の際はいくつかの注意点を守って検討しましょう。
注意点①バックテストと最適化
自動売買ツールのパフォーマンスは、過去の市場データに対して行うバックテストの成績で判断します。
バックテストは、ツールの戦略が過去の市場でどれだけ効果的であったかを確認するための重要なステップなので、ソフトのスペックを知るためにも必ず確認しておきましょう。
しかし、バックテストは過去のデータに対して行うため、最適なパラメーター設定や戦略の最適化を後から行うカーブフィッティングという操作も可能です。
不自然なくらい好成績を収めている自動売買ツールは少なからずカーブフィッティングを疑いましょう。
ちなみに、自動売買ツールの年間リターンの成績は5%以下が平均といわれています。
注意点②パラメータ設定の自由度
自動売買ツールを見極める上でもうひとつ重要なポイントがパラメータ設定の自由度。
自動取引ツールの成功には、適切なリスク管理が不可欠です。トレーダーは取引サイズ、ストップロス、テイクプロフィットなどのパラメーターを設定し、リスクを最小限に抑えながら利益を最大化します。
したがって、パラメータ設定の自由度が少なく、相場の状況に合わせた微調整ができないツールは使い勝手が悪く、かなり限定された相場でしか利用できない場合があるので注意しましょう。
注意点③ツールのロジックが公開されているか
自動売買ツールの根幹ともいえる取引のロジックが公開されているかどうかも購入の際には注意したいポイントです。
自動売買ツールの中には、売買ロジックを公開していないものがあります。これではどういった場面でエントリーを判断しているのかわからず、ツールを使用するポイントや、相場に合わせた微調整ができません。
有名なインフルエンサーやトレーダーが販売している商品ではこういったものはほとんど存在しませんが、FXインフルエンサーの台頭により、さまざまな取引ツールが発売されている現在では、詐欺商品にも似たツールが販売されているので注意が必要です。
注意点➄プラットフォームの選択
自動取引ツールを利用するには、信頼性のある取引プラットフォームが必要です。プラットフォームとはMT4やMT5といった取引画面のことで、プラットフォームによっては購入した自動売買ツールが使えないこともあるので注意しましょう。
一般的にはメタトレーダーシリーズ、通称MT4もしくはMT5であれば利用できるものがほとんどです。
しかし、日本国内の証券会社ではメタトレーダーシリーズが利用できない業者も存在します。
自動売買ツールでの取引を前提に口座開設をする方はメタトレーダーシリーズが使える海外口座がおすすめです。
自動売買ツールでFXをするならbitcastleがおすすめ
bitcastleは仮想通貨取引をメインとする取引所ですが、FXサービスも提供しています。
取引プラットフォームはMT5に対応しており、自動売買ツールも難なく稼働します。
bitcastleの強みはなんといっても圧倒的なハイレバレッジと業界最狭スプレッド。マックス1000倍のハイレバレッジトレードはたった1万円の資金で1000万円分の取引が可能です。
国内の取引所では法律により25倍までのレバレッジしか掛けられませんが、bitcastleならその40倍のスケールで取引をスタートできます。
少額で大金を狙っていくのであればbitcastleはかなり魅力的な取引業者といえるでしょう。
参考記事はこちら
【まとめ】有益な情報はたくさんあるが妄信してはいけない
FXの情報はたくさん流れており、実力のあるインフルエンサーの投資論は非常にためになります。その一方で、詐欺まがいのトレーダーであったり、実際には取引をしたことがないインフルエンサーも少なからず存在し、どのような情報も過信してはいけません。
自動売買ツールを選ぶときもそうですが、FXの基本はまず勉強です。どんなにためになるインフルエンサーの情報も、自動売買ツールも使う本人の知識が無ければ有効に使えません。
簡単に始められるFXですが、楽に稼げるのとは少し違うかもしれませんね。
執筆者 西村大樹