暗号資産取引をはじめてみたいけれど、何から始めたらいいか分からない。
そんな方も少なくないでしょう。結論から言えば暗号資産取引はブローカーが運営する暗号資産取引所を利用すれば簡単に始められます。
とはいえ、暗号資産取引をするための最低限の用語や、基礎知識を知らない状態では利益を出すのは難しいでしょう。
そこで今回は暗号資産取引の始め方を初心者にもわかりやすく解説します。暗号資産取引に興味がある方は是非参考にしてみて下さいね。
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暗号資産取引とは
暗号資産取引は、ビットコインやイーサリアムなどのデジタル資産を売買することです。暗号資産はブロックチェーン技術に基づいており、取引の透明性やセキュリティが高いことが特徴です。この市場は近年急速に成長しており、個人投資家から機関投資家まで幅広い層が取引に参加しています。
暗号資産取引はメジャーな取引商品として確立されてきている
かつてはニッチな投資対象と見なされていた暗号資産ですが、現在では多くの人々が注目するメジャーな取引商品となっています。取引の利便性や資産の多様化を求める投資家にとって、暗号資産は魅力的な選択肢の一つといえるでしょう。
暗号資産取引の特徴
暗号資産取引にはいくつかの特徴があり、それが他の投資商品とは異なる魅力を生み出しています。
24時間いつでも市場が開いている
暗号資産取引は、他の金融市場と異なり、24時間365日取引が可能です。これにより、日中は仕事で忙しい人でも、夜間や週末に取引を行うことができます。市場が常に開いているため、世界中のニュースやイベントに即座に反応することが可能です。
レバレッジを効かせた取引
暗号資産取引ではレバレッジを使用することで、手元の資金以上の取引を行うことができます。これにより、少ない資金でも大きな利益を狙うことができますが、その分リスクも大きくなるため注意が必要です。レバレッジの倍率や利用条件は取引所によって異なります。
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大きなボラティリティ
暗号資産の価格は非常に変動しやすく、大きなボラティリティがあります。これは、短期間で大きな利益を得る可能性がある一方で、大きな損失を被るリスクもあることを意味します。
補足、ボラティリティとは
ボラティリティとは、価格の変動幅を示す指標で、一般的にはその数値が大きいほど価格の変動が激しいことを意味します。暗号資産市場のボラティリティは他の金融市場よりも高く、この特徴がリスクとリターンの両面での魅力を生み出しています。
暗号資産取引の始め方
暗号資産取引を始める方法には、大きく分けて分散型取引所(DEX)と中央集権型取引所(CEX)があります。それぞれの取引方法について解説します。
DEXで始める場合
分散型取引所(DEX)は、中央の管理者がいない取引所で、ユーザー同士が直接取引を行うプラットフォームです。大手の取引所には上場していないようなマイナーな通貨や、流動市営の低い暗号資産を取引するときに多く利用されます。
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ウォレットを作成
まずは、取引に使用する暗号資産ウォレットを作成します。ウォレットとは自分の暗号資産を保管するためのツールで、専用のアプリやブラウザ拡張機能を利用して簡単に作成できます。
非常に利便性が高い一方で、ウォレットならではの注意点もあります。それはパスワードの管理方法。ウォレットは分散管理されていることがほとんどで、パスワードの再発行手続きができません。
そのため、万が一ログインパスワードなどを忘れてしまうと二度とログインできなくなる可能性があるので取り扱いには十分注意しましょう。
ウォレットに取引用の暗号資産を入金
ウォレットを作成したら、取引に必要な暗号資産をウォレットに入金します。この際、取引所から購入した暗号資産をウォレットに送金する必要があります。
作成したウォレットをDEXに接続
次に、作成したウォレットを希望するDEXに接続します。接続方法は各DEXのガイドラインに従って行い、ウォレットのアドレスを入力するだけで簡単に接続できます。この時、ウォレットのアドレスを間違えて送信しないように注意しましょう。
分散管理されているDEXではアドレス間違いによる送金ミスが発生しても取引を中断することはできません。そのまま架空の間違えたアドレスに送金されてしまい、暗号資産を失ってしまいます。
この現象をセルフGOXといい、ウォレットを利用した暗号資産取引では特に注意するポイントです。
ウォレットの暗号資産と目的の暗号資産を交換する
最後に、ウォレットにある暗号資産を使って、目的の暗号資産と交換します。DEXでは取引が即座に反映され、取引手数料も比較的安価です。
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CEXで始める場合
中央集権型取引所(CEX)で暗号資産取引を始める場合、以下の手順を踏んで進めます。CEXは、初心者にも使いやすいインターフェースと、セキュリティの高い取引環境を提供しているのが特徴です。
1. 取引所の選択とアカウント作成
まず、取引を行う中央集権型取引所を選びます。取引所選びでは、以下のポイントを考慮するとよいでしょう:
- セキュリティ:二段階認証や資産のコールドストレージ保管など、セキュリティ対策がしっかりしているか。
- 取引手数料:取引にかかる手数料がリーズナブルか。
- 取引可能な暗号資産の種類:希望する暗号資産が取引可能かどうか。
- ユーザーインターフェース:操作が簡単で初心者にも使いやすいか。
取引所を選んだら、その取引所のウェブサイトにアクセスし、アカウントを作成します。通常、メールアドレスとパスワードの登録が必要で、その後、本人確認(KYC)が求められます。本人確認では、身分証明書(パスポートや運転免許証)の提出が必要になることが一般的です。
2. アカウントへの入金
アカウント作成が完了し、本人確認が承認されたら、取引に使う資金をアカウントに入金します。入金方法には、以下の選択肢があります:
- 銀行振込:法定通貨(日本円や米ドルなど)を銀行振込で入金。
- クレジットカード:クレジットカードを使って法定通貨を入金する。
- 暗号資産の送金:他のウォレットや取引所から暗号資産を送金する。
各入金方法にはそれぞれ手数料や反映時間が異なるため、自分に合った方法を選びましょう。
3. 暗号資産の購入
入金が完了したら、取引所で希望の暗号資産を購入します。取引所のインターフェースで「購入」や「取引」のページに移動し、購入したい暗号資産と数量を入力して注文を確定します。以下のような注文方法があります:
- 成行注文:市場価格で即時に購入する方法。価格を指定しないため、すぐに取引が成立しますが、価格変動によっては思わぬ価格で購入されるリスクもあります。
- 指値注文:指定した価格で購入する方法。自分が設定した価格になったときに注文が成立するため、取引のコントロールがしやすいです。
4. セキュリティの強化
暗号資産の購入が完了したら、資産のセキュリティを強化することが重要です。CEXは一般的にセキュリティが高いですが、個人でも以下の対策を取ることが推奨されます:
- 二段階認証の有効化:ログイン時にメールやスマホアプリで生成されるコードを入力する二段階認証を設定し、アカウントの安全性を高めましょう。
- 出金制限の設定:出金時にさらに確認が必要になる設定を行うことで、不正な出金を防ぐことができます。
- アカウントの監視:定期的にアカウントのログイン履歴や取引履歴を確認し、不審な動きがないかチェックします。
5. 取引の管理と運用
購入した暗号資産の運用は、相場の変動を確認しながら売買を行うことになります。取引所には、相場を確認するためのチャートや、ニュース、分析ツールが用意されています。これらを活用して、売買のタイミングを見極めることが重要です。また、損失を最小限に抑えるためのストップロス注文など、リスク管理のための機能も利用しましょう。
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実際に暗号資産取引の準備をしてみよう
暗号資産取引を簡単に始めるならDEXよりもCEXがおすすめです。暗号資産取引ができるCEXは複数あり、日本、海外問わず多くの業者がサービスを展開しています。そのなかでも今回は“暗号資産取引ならコレ!”というほど使いやすい取引所bitcastleを例に暗号資産取りh機の準備を解説します。
まずは口座を開設
まずは口座を開設します。下記リンクをクリックしてメールアドレスを入力。アカウントの作成はこれで完了です。
トレードを始める前には本人確認書類の提出も求められますので、こちらも併せて行っておきましょう。
入金
登録が済んだらいよいよ暗号資産の購入です。bitcastleで暗号資産を購入する方法は銀行振り込みか、クレジットカード入金です。トップ画面にある“暗号資産購入”のメニューを開き、支払い方法を決定します。
今回は自宅からすぐに購入できる銀行振り込みで紹介します。
購入手続き
銀行振り込みを選択したらしたメニューから
- 購入する暗号資産の種類
- 入金方法
- ネットワーク
を選択します。特に指定が無ければ購入する暗号資産の銘柄だけ指定しておきましょう。
ここまで進んだらあとは購入をクリック。
購入に必要な日本円をクレジットカードで支払います。
ちなみに今回はUSDTを購入5,000円の入金で約33USDTが購入できました。
支払の取り消しはできないので注意!
またクレジットカード支払いは簡単に購入できるので非常に便利ですが、一度決済してしまうと取り消しができないので注意が必要です。
公式のQ&Aでも取り消しはできないと記載されているので操作ミスには十分注意しましょう。
出金方法
上手く取引ができて出金したい場合は以下の手順で操作します。
まずはFX同様トップページのウォレットアイコンをクリックし、次は“トレード”を選択します。
すると仮想通貨のウォレット画面に切り替わるので、出金する仮想通貨と出金額、出金先のアドレスを指定するだけです。
すべての項目を入力すると指定のアドレスへ仮想通貨が振り込まれるので、着金を確認したら取引完了です。
取引の注意点
bitcastleでは仮想通貨を日本円に変換して出金することはできません。一度仮想通貨を法定通貨で出金できるウォレットを経由する必要があります。
また、振込先のウォレットアドレスを間違えた場合、最悪、そのまま仮想通貨が失われる可能性があるので、十分に注意して操作するようにしましょう。
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【まとめ】暗号資産取引はCEXであれば簡単にできる
暗号資産取引は、24時間取引可能であり、レバレッジを活用した取引や大きなボラティリティが特徴です。
取引の始め方としては、DEXとCEXの2つの選択肢があり、それぞれの方法に応じた準備が必要です。とはいえ、これから暗号資産取引を始める方であればまずはCEXを利用した取引で暗号資産の取り扱いに慣れておきましょう。
DEXの利用は初心者にはやや難しいかもしれません。
暗号資産取引を始める際は、これらの特徴を理解し、自分に合った取引方法を選ぶことが重要です。
執筆者 西村大樹