FX指標カレンダー【7月第4週】経済指標・発言とトレード戦略

FXで指標や発言などの経済イベントは重要な情報源となります。

本記事では、7月第4週の経済指標や発言に注目し、トレーダーが市場動向を正しく読み取るための手助けを提供します。

経済指標の発表や重要人物の発言がどのように為替市場に影響を与えるのか、そしてトレード戦略にどのような示唆を与えるのかを分析していきます。

7月第4週の全体像と戦略視点

2025年7月第4週のFX相場は、米国の中央銀行(FRB)と欧州中央銀行(ECB)の動向がキーポインになります。

それに加え、米国のメガテック決算は相場全体のセンチメントを動かすトリガーとなりえます。

日本では7月20日の参院選挙の投票結果や、週末の東京都CPIなど、内政・物価面の動向も注目されます。

【FX週間カレンダー】主要イベントと経済指標・発言一覧

日付 時間 主なイベント内容 注目度
7月21日(月) 🇯🇵参院選 大勢判明(20日投開票) ★★★
23:00 🇺🇸景気先行指数 ★★
7月22日(火) 23:00 🇺🇸パウエルFRB議長発言(ECBフォーラム) ★★★★☆
23:00 🇺🇸リッチモンド連銀製造業指数 ★★
7月23日(水) 05:30 🇺🇸テスラ決算・アルファベット決算 ★★★
23:00 🇺🇸中古住宅販売 ★★
7月24日(木) 21:15 🇪🇺ECB政策金利発表 ★★★★
21:30 🇪🇺ラガルド総裁会見 ★★★★
21:30 🇺🇸新規失業保険申請件数 ★★★
7月25日(金) 08:30 🇯🇵東京都CPI ★★★
21:30 🇺🇸耐久財受注 ★★★

【FX指標|7月21日(月)】選挙明けは温度感。日本市場は休場

7月21日(月)は「海の日」にあたるため、日本市場は休場となります。

そのため東京時間は、やや材料不足で静かなスタートが予想されますが、前日(7月20日)に行われた参院選の結果を受けた政策期待の変化には注意が必要です。

とくに注目されるのは、大型財政支出への言及がどのように伝わるかという点です。

期待されていたような“将来の成長につながる財政拡大”が示されず、代わりに「貯蓄基金の取り崩し」といった短期的な対応にとどまった場合、

市場は支出の“質”の悪化と受け止めるおそれがあります。

その結果、増税よりもむしろ国債発行の増加(財政リスクの拡大)が意識され、

国債価格の下落 → 長期金利の上昇 → 円安という形で、市場がネガティブに反応する可能性もあります。

さらに、夜には米国の景気先行指数が発表される予定です。

今週の幕開けは、週末の政治イベントの影響を織り込みつつ、やや様子見ムードのある“温度感”で始まりそうです。

【FX指標|7月22日(火)】パウエル発言が今週の“方向性”を左右

21:30から、ECBフォーラムが開催され、FRBのパウエル議長が登壇予定です。

この発言は、今週の金融市場にとって最初の大きな方向性を決めるイベントとなる可能性があり、注目度が非常に高まっています。

現時点では、9月の利下げが市場で意識され始めており、パウエル議長の発言トーン次第では、ドル相場が上下どちらにも大きく振れる可能性が想定されます。

たとえば、

「高金利をある程度維持する必要がある」

「市場の利下げ期待は行き過ぎている」

といった引き締め寄りの発言(タカ派)が出れば、ドル買いが一気に加速し、米長期金利も上昇方向に動きやすくなるでしょう。

逆に、

「経済活動はやや減速している」

「次回会合では利下げを検討する余地がある」

といったハト派寄りのコメントがあれば、金利先安観が強まり、ドル売り圧力が増す展開も考えられます。

なお、23:00にはリッチモンド連銀製造業指数も発表される予定です。

この指標は、南部・中部の経済圏をカバーしており、米国全体の製造業の“足元”を見るうえで有効な材料です。

特に、ISMなど主要指数に先立つ内容として、サプライズがあれば市場反応が強まる場面もあるため、こちらも見逃せません。

為替・株・債券すべてに影響し得る「発言×指標」のダブルイベントとなるため、動き出す時間帯には十分注意して臨みたいところです。

【FX指標|7月23日(水)】メガテック決算でリスクオン・オフが揺れる可能性に留意

23日(日本時間24日早朝)はテスラやアルファベットなど、米国を代表するメガテック企業の決算発表が集中します。

これらの決算はFX相場に直接的な動きを与えることは限定的ですが、米国株に大きな動きがあれば「リスクセンチメント」として、円買いや円売りに繋がることもあります。

  • 株価が上昇 → リスクオン → クロス円上昇

  • 株価が失望 → リスクオフ → 円買い戻し

同日23時に発表される米国の中古住宅販売数も注目です。

金利高止まりの環境下で、消費と景気の広がりを確認できるかどうかを見極める指標となります。

【FX指標|7月24日(木)】ECB理事会でユーロの反応に注目

まず、21:15には、ECB(欧州中央銀行)による政策金利の発表があります。

今回は据え置きが大方の予想ですが、より注目されているのが、その後21:30から行われるラガルド総裁の記者会見です。

特に焦点となるのは、「9月以降の利下げをほのめかす発言があるかどうか」です。

もし総裁の発言が慎重だったり、経済リスクに言及する内容であれば、そのタイミングでユーロ売りが進む可能性も考えられます。

一方で、同じく21:30にはアメリカの「新規失業保険申請件数」も発表されます。

この指標は、米国の雇用環境や景気の底堅さを見極めるうえで有用なデータとなるため、為替市場ではあわせて注視したいポイントです。

したがって、今回の指標発表はユーロとドルが交差する瞬間として、FXトレーダーにとっては非常に動きの多い時間帯となりそうです。

発言のニュアンスや市場の初動に過度に反応しすぎず、冷静に全体像を見る視点が求められます。

【FX指標|7月25日(金)】東京都CPIと米耐久財で週末の値動きを警戒

まず、朝8:30には東京都CPIが発表されます。

これは全国CPIの先行指標であり、日銀の政策判断を占ううえでも重要です。

仮に予想を上回れば、金融政策の修正観測から円買いに傾く可能性があります。

一方、予想を下回るようであれば、日銀が慎重姿勢を維持するとの見方が強まり、円売りが進みやすくなります。

また、夜21:30には米耐久財受注が発表され、こちらは設備投資やGDPの先行性を示す指標として注目されます。

したがって、日中の円、夜のドルという流れを意識したトレード判断が求められます。

今週の戦略まとめとFX視点

今週の相場は、経済指標や企業決算だけでなく、各国中銀の発言が重なるため、感情が動きやすい“ニュースドリブン型”の展開になりそうです。

注目すべき加点材料としては、

  • パウエル議長の発言内容と、それに対する市場のトーン

  • メガテック決算を受けた機関投資家のリスク選好姿勢

  • ECBの政策スタンスとラガルド総裁の発言がもたらすユーロの変動性

  • 東京都CPIの結果によって揺れる円の立ち位置

といった複数のイベントが、通貨間の流れを左右する可能性があります。

ニュースや予想でポジションを取りたくなる場面も増えそうですが、感情に振り回されず、冷静に情報を処理する力と、自分のルールを守る姿勢が、今週のFX戦略では特に問われてきそうです。

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執筆者 西村大樹