FXで指標や発言などの経済イベントは、トレードにおいて重要な情報源となります。
そこで本記事では、7月第5週に予定されている経済指標や要人発言に注目し、トレーダーが市場動向を正しく読み取るための手助けを提供します。
具体的には、経済指標の発表や重要人物の発言が、為替市場にどのような影響を与えるのか、
さらに、それがトレード戦略にどのような示唆を与えるのかを分析していきます。
【7月第5週】の全体像と戦略視点
7月第5週のFX市場は、
- 米雇用統計
- PCEインフレ指標
- FOMC/日銀
など重要イベントが連続する“政策ウィーク”とも言える週です。
そのため、こうした週は一方向のトレンド形成よりも、「前半は様子見」「後半で仕掛け」となるケースが多く、思惑とポジション調整が入り混じる展開になりやすくなります。
また、週前半のデータは中程度の影響を持ちつつも、本格的には水曜日以降の“イベントラッシュ”に備える動きが優勢になるでしょう。
さらに、7月第5週は月末と月初(8月)が連続するタイミングであるため、機関投資家の決算調整や月末フローといった、通常とは異なる資金の流れにも注意が必要です。
したがって、単純に「結果が良かった=ドル買い」といったロジックが通用しにくい局面となる可能性も高く、ファンダメンタルズの解釈力が試される1週間になるでしょう。
【FX週間カレンダー】主要イベントと経済指標・発言一覧
日付 | 時間 | 主なイベント内容 | 注目度 |
---|---|---|---|
7月28日(月) | – |
主要経済指標なし |
– |
7月29日(火) | 22:00 | 🇺🇸 ケース・シラー米住宅価格指数 | ★★ |
23:00 | 🇺🇸 JOLTS求人 | ★★★ | |
23:00 | 🇺🇸 消費者信頼感指数(CB) | ★★★ | |
7月30日(水) | 21:15 | 🇺🇸 ADP雇用統計 | ★★★★ |
22:45 | 🇨🇦 カナダ中銀 政策金利発表 | ★★★ | |
27:00 | 🇺🇸 FOMC政策金利発表 | ★★★★★ | |
27:30 | 🇺🇸 パウエルFRB議長会見 | ★★★★★ | |
7月31日(木) | 昼頃 | 🇯🇵 日銀政策金利発表(金融政策決定会合) | ★★★★ |
15:30 | 🇯🇵 植田日銀総裁 記者会見 | ★★★★ | |
21:30 | 🇺🇸 PCEコアデフレーター(インフレ指標) | ★★★★★ | |
8月1日(金) | 21:30 | 🇺🇸 雇用統計(NFP・失業率) | ★★★★★ |
23:00 | 🇺🇸 ISM製造業景況指数 | ★★★★ |
【FX指標|7月28日(月)】主要指標なし|様子見スタートとポジション調整に注目
月曜日は注目指標がなく、様子見ムードになりやすい1日です。
こうした日は、
- 前週末のポジションの持ち越しや巻き戻し
- 月末要因による調整の動き
が中心になることが多いです。
そのため、値動きが鈍くなる場面が多く、やや読みにくい展開になる可能性があります。
【FX指標|7月29日(火)】米住宅価格・JOLTS・消費者信頼感が重なる夜
火曜日はアメリカの経済データが複数同時に発表されるため、22時以降の時間帯に為替のボラティリティが上がる可能性があります。
特に注目したいのは、
- JOLTS求人件数
- 消費者信頼感指数
JOLTSは、労働市場の見えにくい需給バランスを示す指標です。
そのため、雇用統計など他の雇用関連の指標と合わせて、注目されます。
特に、求人件数が減少している場合には、労働需給の緩和が意識され、結果として利上げ余地の縮小(利下げ)という解釈につながる可能性があります。
このような場合は、ドル安の地合いが強まるかもしれません。
一方で消費者信頼感はインフレ耐性を占うヒントにもなり得るため、悪化すれば景気後退への懸念が強まり、株安や金利低下とともにリスク回避の動きが広がる可能性があります。
つまり、ひとつの結果だけで決めつけず、相互に関連づけて読み解く冷静さが必要なタイミングです。
【FX指標|7月30日(水)】ADP雇用&FOMC&カナダ中銀で“政策イベント集中日
水曜日はもっともボラティリティが高まる可能性がある“イベント集中日”です。
米ADP雇用統計で労働市場の現状が先読みされ、カナダ中銀の金利決定が重なり、深夜には
- FOMCの金利発表
- パウエルFRB議長の会見
が控えています。
ここまで一日に政策関連の指標が集中するのは極めて珍しく、まさに“市場を動かす日”といっても過言ではありません。
ADPの結果が強ければドル買いの流れに傾きやすく、FOMCでのスタンスがタカ派に傾けば、その流れが継続する展開も想定されます。
ただし、パウエル議長の会見では「利下げの地ならし」や「データ次第の柔軟姿勢」が示されると反転もあり得るため、発言内容の細かいニュアンスがカギを握ります。
深夜の動きには注意深く構えたい1日です。
【FX指標|7月31日(木)】日銀会合とPCEインフレ指標で円もドルも注目集まる/早朝にはMicrosoft・メタの決算も
7月末の木曜日(日中)には、
- 日銀の政策決定会合
- 植田総裁の会見(15時30分~)
そして夜には、米国のインフレ指標(PCEコアデフレーター)が控えるなど、
日米の通貨政策が注目される一日です。
特に日銀のスタンス変化があれば、円相場は大きく動きやすく、これまでの「円安トレンド」に反転の兆しが見える可能性も否定できません。
またPCE指標は、FRBが重視するインフレ判断基準でもあり、FOMC直後に出てくるこの数値次第でドルの再評価が進むリスクがあります。
また、日本時間の早朝には
- Microsoft
- Meta
の決算発表もあり、株価指数やリスク選好姿勢への影響も視野に入れたいところです。
為替単体ではなく、株・金利・商品市場との連動も意識しておくと、全体の流れがつかみやすくなります。
【FX指標|8月1日(金)】米雇用統計&ISM製造業/早朝にはアップル決算|週末に向けたトレンド判断日
金曜日は、今週の“総決算”ともいえる重要指標が揃うため、トレンド判断において非常に重要な1日です。
中でも特に注目されるのが、21時30分発表の米雇用統計(NFP・失業率)であり、これは言わずもがな、ドルの方向性を決める最大級のイベントとなります。
加えて23時にはISM製造業景況指数があり、景気の先行きや企業の活動意欲を反映する内容として市場の関心が高まっています。
特に注目すべきは“賃金インフレ”の動向で、賃金上昇が続くようであれば、インフレ継続=利下げ後ずれというシナリオが強まり、ドル高の地合いが強まるかもしれません。
また、早朝にはアップルの決算も控えているため、リスクオン・リスクオフのトーンが変わる可能性も。
週末のポジション整理が加速する時間帯でもあるため、イベント後の値動きに敏感に反応できるよう準備しておきたい1日です。
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執筆者 西村大樹