偉人名言:強気相場は悲観の中で生まれるージョン・テンプルトンの言葉

強気相場は悲観の中で生まれる。懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で死ぬ

これは、20世紀を代表する偉大な投資家の一人、ジョン・テンプルトンが残した最も有名な相場格言です。

なぜなら、この格言は市場のサイクルと投資家の心理状態を見事に表現しているからです。

そして、この普遍的な真理は、短期的な値動きが激しいFXにおいても、活用できます。

今回はジョン・テンプルトンの名言を紹介していきます。

ジョン・テンプルトンとは

ジョン・テンプルトンは、アメリカ出身の著名な投資家です。

彼は20世紀の投資業界に多大な影響を与えた人物として知られています。

「割安株投資のパイオニア」として知られ、第二次世界大戦勃発直後には、戦争によって悲観の極みにあった日本株や世界中の株を極めて割安な水準で買い集めました。

その結果、彼は巨万の富を築くことに成功。まさに悲観の中で見つけた強気相場を実践した実話です。

彼の投資哲学の根幹は、「皆が悲観的になっている時こそが最大の買い時である」という「逆張り」の思想にあります。

また、晩年は慈善活動に力を入れていたようです。

その功績からイギリス女王より騎士号(Sir)を授与されています。

格言が示す相場の本質:なぜ「悲観」がスタートなのか?

最大の悲観 = 最大の割安

テンプルトンの格言が教えるのは、市場が最も恐れられ、誰もが諦めて投げ売りしている時こそが、最も価格が底を打ち、将来の上昇余地が大きい(=割安な)局面だということです。

具体的な相場の移り変わり

では、具体的に悲観から始まる相場の流れを、上昇相場を形成する時を例に見ていきましょう。

まず、経済ニュースが悪材料一色の悲観期では、誰もが「もうダメだ」と投げ売ります。

価格は本質的な価値(ファンダメンタルズ)を下回り、極端に低い水準にある状態です。

その後、市場が少し反発し始めます。

しかし、誰もが「どうせ一時的なものだ」と疑う段階。買いポジションはまだ少数派であり、いわゆるもみ合いの形を形成している状態です。

しかし、悪材料がないと判断されると相場は上昇トレンドに。

上昇が続き、ニュースも好材料が増えてくる段階です。「そろそろ買うべきか」と多くの投資家が参入し始めます。

すると、情報誌やマスコミが連日「〇〇市場は常に買い場だ!」と煽る流れになっていくでしょう。

このころには誰もが資産の増加に酔いしれる状態です。

これがバブルのピークであり、価格はすでに本質的な価値を大きく上回っています。

つまり、強気相場(上昇トレンド)は、皆が強気な楽観期に始まるのではありません。そうではなく、皆が弱気な悲観のどん底からひっそりと始まるのです。

FXトレードでの格言活用術

この格言をFXトレードに応用し、優位性のあるエントリーポイントを見つけるための具体的な方法を解説します。

応用ポイント①:極端な市場心理(センチメント)の逆張り

FX市場は、株式市場以上に投資家の群集心理(センチメント)に影響されます。

ニュースやSNSで特定の通貨ペアに対する極端な悲観論が支配的になった時こそが、転換点を警戒すべきサインです。

例えば、「もうこの通貨はどこまで下がるかわからない」、「買い一択の場面だ」といった心理が働いている場面ですね。

具体策

こういった場面ではFXブローカーが提供するオーダーブックやトレーダーのポジション比率を確認しましょう。

もし、トレーダーの大半が売り、もしくは買いポジションに偏っている状況であれば、買い転換(売り転換)の準備が整いつつあるサインかもしれません。

応用ポイント②:テクニカル分析による「悲観の確認」

いくらニュースが悲観的でも、安易な逆張りは危険です。

したがって、テンプルトンの教えを活かすには、極端な悲観(大きくポジションが偏っているとき)をテクニカル的に確認することが重要です。 

ポジションの偏りが見えるテクニカル分析

  • RSI(Relative Strength Index)活用:「売られすぎと買われ過ぎ」判断するテクニカル分析。売られ過ぎの場面では、RSIの30以下(または20以下など)で、極端に低い水準が長期間続いた後、「反転の兆し」が見えた時を狙います。
  • 長期移動平均線との乖離:長期的な移動平均線(例:200日移動平均線など)から価格が異常に乖離している状況は、短期的な悲観が極限に達している証拠です。**このため、この極端な乖離からの回帰を狙う「押し目買い、戻り売り」を検討します。

応用ポイント③:出口戦略は「楽観」と「幸福感」のサインで

強気相場が生まれ、育ち、成熟したら、次は出口戦略を考えます。

テンプルトンは、「皆が幸福感に包まれたら相場は終わる」と警告しています。

具体策

例えば強い上昇相場が形成され、「もっと上がるはずだ」というニュースやSNSのポジティブな意見が最高潮に達した時が「利食い」のチャンスです。

なぜなら、誰もがノーリスクで儲かると思い始めた時、相場はピークに近づいている可能性が高いからです。

相場が極端に自分が持っているポジションへの偏りはじめたら、利益確定を検討しましょう。

まとめ:勇気ある行動が利益を生む

テンプルトンの格言は、トレードにおいて「大衆とは逆の行動をとる勇気」の重要性を教えてくれます。

皆がパニックで売っている時にこそ、冷静にファンダメンタルズとテクニカルを分析しましょう。

そして、「悲観の中の希望」を見つけ出すことが、FXトレードで大きな利益を得るための鍵となります。

強気相場は悲観の中で生まれる

この格言を胸に刻み、感情に流されず、市場心理を逆手にとる賢明なトレーダーを目指しましょう。

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執筆者 西村大樹