FX指標カレンダー【1月第4週】経済指標とトレード戦略

本記事では、1月第4週に予定されている経済指標や要人発言に注目し、トレーダーが市場動向を正しく読み取るための手助けを提供します。

具体的には、経済指標の発表や重要人物の発言が、為替市場にどのような影響を与えるのか解説していきます。

FX指標:1月第4週の主な経済イベントと市場テーマ

1月第4週は、米国のインフレ・成長指標に加え、日本の金融政策イベントが重なる重要な週です。

米国ではPCEデフレーターやGDP改定値を通じて「利下げ時期」の見通しが再評価され、日本では日銀会合を受けて円相場の方向性が意識されやすくなります。

そのため、金利金利動向を軸に、ドル・円ともにボラティリティが高まりやすい一週間となります。

日付 時間 主なイベント内容 前回 予想 結果 注目度
1月19日(月)

🇺🇸米国市場休場(マーティン・ルーサー・キング・デー)
11:00 🇨🇳GDP(10-12月期) 4.8% 4.5% ★★★
1月20日(火) 16:00 🇬🇧失業率 4.4% ★★★
1月21日(水) 24:00 🇺🇸景気先行指標総合指数 -0.3% ★★
1月22日(木) 22:30 🇺🇸PCEデフレーター ★★★★
22:30 🇺🇸GDP(7–9月期・改定値) 3.5% ★★★
1月23日(金)

08:30 🇯🇵全国消費者物価指数(CPI) 2.9% ★★★★
🇯🇵日銀金融政策決定会合 0.75% ★★★★★
15:30 🇯🇵植田和男日銀総裁、定例記者会見 ★★★★★

FX指標:1月19日(月)の主要経済指標

はじめに、週明け月曜日の主要経済指標を確認していきます。

米国市場休場(マーティン・ルーサー・キング・デー)

概要:米国は祝日で、このため株式・債券市場が休場となります。

市場反応:

  • 米国勢不在で流動性が低下

  • 値動きは限定的になりやすい

今回の注目点:為替市場は開いているものの、とりわけ流動性が低いため突発的な値動きには注意が必要です。

そのため、基本的には様子見ムードが強まりやすい一日となります。

中国GDP10–12月期

概要:中国経済の成長率を示す重要指標で、特に内需・外需の回復度合いや景気の底入れ状況を確認する上で重要です。

市場反応:

  • 予想上振れ・回復加速 → 中国景気への安心感からリスク選好、資源国通貨・株価に追い風

  • 予想下振れ・減速継続 → 景気懸念からリスク回避、円買い・安全資産志向が強まりやすい

今回の注目点:年初相場で中国関連の材料が少なく、そのためGDPの結果がアジア時間のセンチメントを左右しやすい点がポイントです。

FX指標:1月20日(火)の主要経済指標

続いて火曜日は、イギリスで雇用に関する指標が発表されます。

イギリス失業率

概要:英国の雇用環境を示す重要指標で、とりわけBOE(英中銀)の金融政策判断にも影響を与えます。

市場反応:

  • 雇用改善 → 英景気の底堅さを意識したポンド買い

  • 雇用悪化 → 景気減速懸念からポンド売り

今回の注目点:雇用の強さが維持されているかが焦点で、そのため、 利下げ時期を巡る思惑とあわせて、ポンド相場の方向性が意識されやすくなります。

FX指標:1月21日(水)の主要経済指標

続いて水曜日は、米国の景気に関する指標が発表されます。

景気先行指標総合指数

概要:今後の景気動向を先行的に示す指標で、とりわけ景気の転換点を探る材料となります。

市場反応:

  • 改善 → 景気底堅さを意識したドル買い

  • 悪化 → 景気減速懸念からドル売り

今回の注目点:単月の数字よりも、改善・悪化のトレンドが重視され、特に他の米経済指標と組み合わせた総合評価が意識されやすい一日です。

FX指標:1月22日(木)の主要経済指標

そして、木曜日は、アメリカのGDPとインフレ関連の指標が発表されます。

米国PCEデフレーター

概要:FRBが最も重視するインフレ指標で、特に金融政策判断に直結します。

また、総合指数に加え、コアPCEの伸びが注目されます。

市場反応:

  • インフレ鈍化 → 利下げ観測強まりドル売り

  • インフレ高止まり → 金利高を意識したドル買い

今回の注目点:CPIとの整合性が注目され、インフレの基調が確認され、結果次第では、利下げ時期に関する市場予想が大きく動く可能性があります。

米国GDP7-9月期改定値

概要:

米国経済の成長率を示す指標で、特に速報値からの修正内容が注目されます。

市場反応:

  • 上方修正 → 米景気の底堅さを意識したドル買い

  • 下方修正 → 景気減速懸念からドル売り

今回の注目点:

個人消費や設備投資の修正内容が焦点で、内容によっては米景気の実態評価が変わる可能性があります。

FX指標:1月23日(金)の主要経済指標

そして、週末は日本の金融政策に関する重要な発表されます。

全国消費者物価指数

概要:日本のインフレ動向を示す代表的な指標で、とりわけ日銀の金融政策判断に影響を与えます。

市場反応:

  • インフレ加速 → 早期政策修正を意識した円買い

  • インフレ鈍化 → 金融緩和継続観測から円売り

今回の注目点:賃金動向との関係性が意識され、特に、日銀会合を前に円相場が動きやすい局面です。

日銀金融政策決定会合

概要:日銀が金融政策の方針を決定する会合で、特に政策金利や声明文が注目されます。

市場反応:

  • タカ派的内容 → 円買い

  • ハト派的内容 → 円売り

今回の注目点:金融政策の修正有無、さらに声明文や総裁発言のわずかな変化でも、円相場が大きく動きやすい環境となっています。

植田和男日銀総裁・定例記者会見

概要:日銀金融政策決定会合後に行われる総裁会見で、特に、物価見通しや賃金動向、金融政策正常化への考え方が注目されます。

市場反応:

  • タカ派的発言(利上げ・正常化への前向き姿勢) → 円買い

  • ハト派的発言(緩和継続・慎重姿勢) → 円売り

今回の注目点:政策変更の有無以上に、今後のスタンスに関するニュアンスが相場を左右しやすい局面、そのため植田総裁が「賃金と物価の好循環」や金融政策正常化の条件について、どの程度踏み込んだ発言をするかが、円相場の方向性を占うヒントとなります。

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執筆者 西村大樹