FX指標カレンダー【2月第2週】経済指標とトレード戦略

本記事では、2月第2週に予定されている経済指標や要人発言に注目し、トレーダーが市場動向を正しく読み取るための手助けを提供します。

具体的には、経済指標の発表や重要人物の発言が、為替市場にどのような影響を与えるのか解説していきます。

FX指標:2月第2週の主な経済イベントと市場テーマ

2月第2週は、アジア・欧州・米国でインフレ指標と成長指標が重なり、そのため金利見通しと為替の方向性を確認する週です。

米国では雇用統計を軸にドルの方向感が出やすく、中国CPIや欧州GDPがリスクセンチメントを左右しやすくなります。

このため、各国の「景気の底堅さ」と「利下げ/利上げ時期」の見通しが相場の評価軸となる一週間です。

日付 時間 主なイベント内容 前回 予想 結果 注目度
2月9日(月) 08:50 🇯🇵国際収支・貿易収支 6253億円 3179億円 ★★
2月10日(火)

22:30 🇺🇸小売売上高 0.6% 0.4% ★★★
🇺🇸10-12月期雇用コスト指数 0.8% 0.8% ★★★
2月11日(水)

10:30 🇨🇳中国消費者物価指数(CPI) 0.8% ★★★
22:30 🇺🇸米国雇用統計(非農業部門雇用者数) 5.0万人 7.0万人 ★★★★★
🇺🇸米国雇用統計(失業率) 4.4% 4.4% ★★★★★
2月12日(木) 16:00 🇬🇧英10–12月期国内総生産(GDP) 0.3% ★★★
22:30 🇺🇸新規失業保険申請数 23.1万件 ★★★
2月13日(金) 19:00 🇪🇺10–12月期EU域内総生産(GDP、改定値) 1.3% ★★★
22:30 🇺🇸消費者物価指数(CPI) 2.6% 2.5% ★★★★

FX指標:2月9日(月)の主要経済指標

はじめに、週明け月曜日の主要経済指標を確認していきます。

国際収支・貿易収支

概要:国全体の対外取引の状況を示す指標で、とくに貿易収支・サービス収支・所得収支などを通じて通貨需給を確認できます。

市場反応:

  • 黒字拡大 → 通貨需給を意識した自国通貨買い

  • 黒字縮小/赤字拡大 → 通貨需給悪化を意識した自国通貨売り

今回の注目点:

貿易面だけでなく、とくに所得収支(投資収益)の動きが相場評価に影響しやすい局面です。

そのため為替のトレンドと整合する内容かどうかが注目されます。

FX指標:2月10日(火)の主要経済指標

続いて火曜日は、米国の雇用コスト・消費に関する指標が発表されます。

小売売上高

概要:個人消費動向を示す重要指標で、そのため景気の強弱を直接反映します。

とくに内需の底堅さを確認する材料として注目されます。

市場反応:

  • 消費堅調 → 景気底堅さを意識した通貨買い

  • 消費減速 → 景気減速懸念から通貨売り

今回の注目点:インフレ環境下で、とくに実質的な消費がどの程度維持されているかが焦点です。

また、品目別のばらつきにも注目が集まります。

10–12月期雇用コスト指数

概要:企業が支払う賃金・福利厚生コストの動きを示す指標で、とくに賃金インフレの基調を確認する材料となります。

このため、FRBが重視する賃金指標の一つで、インフレの持続性を測る上で注目されます。

市場反応:

  • 上振れ・賃金伸び加速 → インフレ高止まりを意識したドル買い

  • 下振れ・伸び鈍化 → インフレ沈静化を意識したドル売り

今回の注目点:FOMCを通過した後だけに、とくに賃金インフレが鈍化しているかどうかが焦点です。

また、雇用統計やCPIとあわせて、賃金・物価・雇用の整合性が市場の評価軸となります。

FX指標:2月11日(水)の主要経済指標

続いて水曜日は、中国の物価指標や米国の延期されていた雇用統計が発表されます。

🇨🇳中国消費者物価指数(CPI)

概要:中国のインフレ動向を示す指標で、とりわけ内需の強弱やデフレ圧力の有無を確認する材料となります。

市場反応:

  • CPI上振れ・持ち直し → 内需回復期待からリスク選好(豪ドルなどに追い風)

  • CPI下振れ・弱含み → デフレ懸念からリスク回避(円買い・資源国通貨売り)

今回の注目点:中国景気の温度感がアジア時間のセンチメントを左右しやすく、とくに資源価格や豪ドルの反応が注目されます。

🇺🇸米国雇用統計

概要:米国の雇用情勢を示す最重要指標で、とくに雇用者数・失業率・平均時給が注目されます。

市場反応:

  • 雇用堅調 → 米景気の底堅さを意識したドル買い

  • 雇用悪化 → 利下げ観測強まりドル売り

今回の注目点:賃金(平均時給)の伸びがインフレ見通しに直結しやすく、とくに金利とドルの反応を左右しやすい局面です。

また、発表前後は急変動リスクに注意が必要です。

FX指標:2月12日(木)の主要経済指標

そして、木曜日は、イギリスのGDPと米国の雇用関連の指標がが発表されます。

🇬🇧英10–12月期国内総生産(GDP)

概要:英国経済の成長率を示す重要指標で、とりわけ景気の足元の強さや減速度合いを確認できます。

市場反応:

  • 上振れ → 景気底堅さを意識したポンド買い

  • 下振れ → 景気減速懸念からポンド売り

今回の注目点:利下げ時期を巡る思惑が強い局面で、そのため成長率の強弱がポンド相場の方向感に影響しやすくなります。

新規失業保険申請数

概要:米国の雇用市場の短期的な動きを把握するための指標で、とくに足元の変化を確認する材料となります。

市場反応:

  • 申請数減少 → 雇用底堅さを意識したドル買い

  • 申請数増加 → 労働市場減速懸念からドル売り

今回の注目点:雇用統計の直後だけに、とくに雇用の強さが継続しているかを確認する材料として注目されます。

FX指標:2月13日(金)の主要経済指標

そして、週末は今週の重要イベントの一つ「米国のCPI」の発表が行われます。

🇪🇺10–12月期EU域内総生産(GDP、改定値)

概要:ユーロ圏の成長率を示す指標で、とくに速報値からの修正内容を含めて注目されます。

市場反応:

  • 上方修正 → 景気評価の改善からユーロ買い

  • 下方修正 → 景気減速懸念からユーロ売り

今回の注目点:改定値は修正幅次第で市場の景気評価が変わりやすく、そのためECBの利下げ時期を巡る思惑とも連動しやすい点がポイントです。

消費者物価指数(CPI)

概要:インフレ動向を示す代表的な指標で、そのため金融政策見通しに直結します。

とくに総合指数に加え、コア指数の動きが重視されます。

市場反応:

  • インフレ鈍化 → 利下げ観測強まり通貨売り

  • インフレ高止まり → 金利高を意識した通貨買い

今回の注目点:週を通じて雇用・成長指標が出揃い、そのためCPIが「金融政策の見通し」を最終確認する材料になりやすい点がポイントです。

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執筆者 西村大樹