FX指標カレンダー【6月第1週】経済指標とトレード戦略

本記事では、6月第1週に予定されている経済指標や要人発言に注目し、トレーダーが市場動向を正しく読み取るための手助けを提供します。

具体的には、経済指標の発表や重要人物の発言が、為替市場にどのような影響を与えるのか解説していきます。

FX指標:6月第1週の主な経済イベントと市場テーマ

6月第1週は、米国のISM製造業・非製造業指数、ADP雇用統計、米雇用統計が並ぶ重要週です。

なかでも、景況感と雇用関連指標が集中するため、米国経済の底堅さと労働市場の変化を確認する局面となります。

そのため、単体の結果だけでなく、景気・雇用・賃金の動きが金融政策見通しと整合的かどうかが市場の評価軸となります。

日付 時間 主なイベント内容 前回 予想 結果 注目度
6月1日(月) 23:00 🇺🇸ISM製造業景況指数 52.7 ★★★★
6月2日(火) 18:00 🇪🇺ユーロ圏消費者物価指数(HICP速報値) ★★★★
6月3日(水) 10:30 🇦🇺1-3月期GDP 2.6% ★★★
21:15 🇺🇸ADP雇用統計 10.9万人 ★★★
23:00 🇺🇸ISM非製造業景況指数 53.6 ★★★★
6月4日(木) 21:30 🇺🇸新規失業保険申請件数 ★★★
6月5日(金) 18:00 🇪🇺1-3月期GDP確定値 ★★★
21:30 🇺🇸米雇用統計
(非農業部門雇用者数)
11.5万人 ★★★★★
21:30 🇨🇦カナダ雇用統計
(新規雇用者数)
-1.77万人 ★★★

FX指標:6月1日(月)の主要経済指標

はじめに、週明け月曜日の予定から確認していきます。

ISM製造業景況指数

概要:米製造業の景況感を示す代表的な指数で、新規受注や雇用、価格指数などの内訳を通じて景気の先行きを確認する材料となります。

製造業の回復力やインフレ圧力を測るうえで注目されます。

市場反応

  • 指数上振れ・改善 → 米金利上昇・ドル買い
  • 指数下振れ・悪化 → 米金利低下・ドル売り

今回の注目点:製造業が縮小圏から持ち直しに向かっているかが焦点です。そのうえで、価格指数の動きがインフレ圧力の再加速を示唆するかどうかも市場の評価材料となります。

FX指標:6月2日(火)の主要経済指標

続いて火曜日は、欧州の物価に関する注目指標が発表されます。

ユーロ圏消費者物価指数(HICP、速報値)

概要:ユーロ圏のインフレ動向を示す代表的な指標で、ECBの金融政策見通しに直結します。速報値のため、市場の初期反応が出やすい指標です。

市場反応

  • インフレ上振れ → ユーロ買い
  • インフレ鈍化 → ユーロ売り

今回の注目点:総合指数だけでなく、コア指数の伸びが鈍化しているかが焦点です。そのため、サービス価格や賃金動向と整合的な内容かどうかが金融政策見通しを左右します。

FX指標:6月3日(水)の主要経済指標

続いて水曜日は、豪州と米国の景気、また米国雇用に関する指標に注目が集まります。

オーストラリア1-3月期四半期国内総生産(GDP)

概要:オーストラリア経済の成長率を示す指標で、個人消費や資源輸出、設備投資の動向を確認する材料となります。豪準備銀行の金融政策見通しにも影響しやすい指標です。

市場反応

  • 成長率上振れ → 豪ドル買い
  • 成長率下振れ → 豪ドル売り

今回の注目点:高金利環境下でも景気の底堅さが維持されているかが焦点です。そのため、内需と外需のバランスが金融政策見通しと整合的かどうかが市場の評価材料となります。

ADP雇用統計

概要:米民間部門の雇用者数の増減を示す指標で、週末の雇用統計を前に、雇用市場の短期的な強弱を確認する材料となります。

市場反応

  • 雇用者数増加 → 米金利上昇・ドル買い
  • 雇用者数減少 → 米金利低下・ドル売り

今回の注目点:週末の雇用統計を占う材料としての位置づけが強い指標です。そのため、雇用の伸びが鈍化していないか、また賃金インフレの見通しと整合的かどうかが注目されます。

ISM非製造業景況指数

概要:米国のサービス業を中心とした景況感を示す指標で、とりわけ米国経済の大部分を占める分野の動向を確認する材料となります。

また、新規受注、雇用、価格指数などの内訳も注目されます。

市場反応

  • 指数上振れ・改善 → 米金利上昇・ドル買い
  • 指数下振れ・悪化 → 米金利低下・ドル売り

今回の注目点:とくにサービス業の底堅さが維持されているかが焦点です。

そのため、雇用指数や価格指数の動きが、週末の雇用統計やインフレ見通しと整合的かどうかが市場の評価材料となります。

FX指標:6月4日(木)の主要経済指標

そして、木曜日は、米国の雇用に関する指標に注目が集まります。

新規失業保険申請件数

概要:米国の雇用市場の短期的な動きを把握するための週次指標で、とりわけ足元の雇用環境を確認する材料となります。

また、週末の雇用統計を前に、労働市場の変化を確認する指標として注目されます。

市場反応

  • 申請件数減少 → 米金利上昇・ドル買い
  • 申請件数増加 → 米金利低下・ドル売り

今回の注目点:とくに雇用統計を控える中、雇用の底堅さが継続しているかが焦点です。

そのため、一時的な増減ではなく、失業保険申請のトレンドに変化が出ているかが市場の評価材料となります。

FX指標:6月5日(金)の主要経済指標

そして、週末は今週の最大イベント米雇用統計の発表が予定されています。

ユーロ圏1-3月期四半期域内総生産(GDP、確定値)

概要:ユーロ圏全体の成長率を示す確定値で、とりわけ速報値からの修正幅を通じて景気の基調を確認する材料となります。

また、ECBの金融政策見通しにも影響しやすい指標です。

市場反応

  • 上方修正 → ユーロ買い
  • 下方修正 → ユーロ売り

今回の注目点:とくに修正幅が小幅でも、景気減速が鮮明になっていないかが焦点です。

そのため、インフレ鈍化と景気の底堅さがECBの政策判断と整合的かどうかが市場の評価材料となります。

米雇用統計

概要:非農業部門雇用者数、失業率、平均時給を含む米国の最重要経済指標で、とりわけ金融政策見通しに直結します。

また、雇用と賃金の両面から、景気とインフレの基調を確認する材料となります。

市場反応

  • 雇用者数増加・賃金上振れ → 米金利上昇・ドル買い
  • 雇用鈍化・賃金低下 → 米金利低下・ドル売り

今回の注目点:賃金の伸びがインフレ見通しに直結しやすく、金利とドルの反応を左右しやすい局面です。

そのうえで、非農業部門雇用者数、失業率、労働参加率が整合的な内容かどうかが市場の評価軸となります。

カナダ雇用統計

概要:カナダの雇用者数や失業率を示す重要指標で、とりわけカナダ経済の基調を確認する材料となります。

また、雇用の増減と賃金動向が、カナダ銀行の金融政策見通しにも影響します。

市場反応

  • 雇用増加 → カナダドル買い
  • 雇用減少 → カナダドル売り

今回の注目点:とくに雇用の伸びが維持されているかが焦点です。

そのため、失業率や賃金の動きが金融政策見通しと整合的かどうかが市場の評価材料となります。

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執筆者 西村大樹