「パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)とは何?」「どうやって始めればいいの?」
仮想通貨においてDEX(分散型取引所)が人気となっている現在、そのように考える人も多いのではないでしょうか。
今回はパンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)の概要や特徴、パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)で稼ぐ方法について詳しく解説します。パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)を知らない人だけでなく、今すぐ投資を始めたいと考える人もぜひ参考にしてみて下さいね。
目次
パンケーキスワップ(CAKE)のリアルタイムチャート
パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)概要
パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)のリアルタイムチャートや概要をご紹介します。
パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)の概要
- シンボル:PancakeSwap
- 単位:CAKE
- 価格(2021年9月現在):約2060円
- 時価総額(2021年9月現在):¥30,353,076,372(ランキング36位)
- 発行枚数:225,776,769 CAKE
パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)は匿名の開発者によって2020年9月23日にローンチされたDeFiのサービスの1つであるDEX(分散型取引所)です。バイナンス(Binance)のブロックチェーンであるバイナンス・スマートチェーン(BSC)上に作られており、そこで発行される独自トークンをCAKEと呼んでいます。2021年3月より価格が高騰し注目を集め、2021年9月現在も順調に成長し続けている将来性のある仮想通貨です。
それではパンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)の概要を詳しくご説明します。
- パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)はDEXである
- AMM(自動マーケットメーカー)形式を採用
- イールドファーミング(流動性マイニング)が行える
- パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)とUniswapの違いはブロックチェーン
パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)はDEXである
パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)はDEX(分散型取引所)と呼ばれる仮想通貨取引所です。仮想通貨取引所は2種類に分けられており、CEX(中央集権型取引所)とDEXがあります。
【CEXとDEXの違い】
- CEX:バイナンス(Binance)やコインチェック(Coincheck)といった特定の組織や会社が運営する仮想通貨取引所
- DEX:CEXのように特定の管理者を持たず、ユーザーがシークレットキー(秘密鍵)や暗号資産を管理する仮想通貨取引所
CEXは前述のように特定の管理者がシークレットキーを管理しているため、取引所がハッキングされるとユーザー全員に被害が及ぶことになります。しかしDEXでは各ユーザーがシークレットキーを管理するシステムが採用されており、一部のユーザーがハッキングされても全体に被害が及ばないというセキュリティの高さがポイントです。またDEXの管理コストはCEXと比較して大幅に低いことも挙げられます。
AMM(自動マーケットメーカー)形式を採用
DEXはAMM(自動オーダーブック)形式とオーダーブック形式に分かれており、パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)ではAMM形式を採用しています。
【AMM形式とオーダーブック形式の違い】
- AMM形式:トークンの交換を流動性プール(オンブロックチェーン)で行い、通貨を預けることで流動性プール内にある通貨と交換できる。取引スピードがオーダーブック形式より速い点が特徴。
- オーダーブック形式:トークン売買注文のマッチングはブロックチェーン外(オフチェーン)で行い、マッチング後の決済はブロックチェーン(オンブロックチェーン)で行っている。またオーダーブックの管理はリレイヤーと呼ばれる第三者が行う。
パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)はAMM形式を採用しているため、流動性プールを通して他の仮想通貨との取引をスピーディーに行うことが可能です。
イールドファーミング(流動性マイニング)が行える
パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)にはイールドファーミング(流動性マイニング)と呼ばれるシステムがあり、流動性プールに仮想通貨を預けると利息報酬としてCAKEトークンやバイナンス・スマートチェーン(BSC)上で発行された仮想通貨「LPトークン」が得られます。
またシロッププールでは受け取ったCAKEトークンを仮想通貨として売買することも可能です。
パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)とUniswapの違いはブロックチェーン
パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)と他のDEXであるUniswapでは採用されているブロックチェーンが異なります。
- パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE):バイナンス・スマートチェーン(BSC)
- Uniswap:イーサリアムブロックチェーン(ERC20)
現在Uniswapをはじめとする多くのDEXでは知名度の高いイーサリアムブロックチェーン(ERC20)を採用している特徴があります。
パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)の特徴
それではパンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)の4つの特徴を見ていきましょう。
- メールアドレスのみで口座開設
- 安い手数料
- バイナンス・スマートチェーン(BSC)を採用
- 高い信頼性
①メールアドレスのみで口座開設
パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)はDEXであるため本人確認など面倒な手続きが不用で、メールアドレスのみで口座が開設できます。MetaMaskなどの仮想通貨ウォレットを接続し送金するとすぐに取引可能です。
一般的なCEXでは口座開設の際に本人確認書類などの提出が求められ、口座開設までに手間と時間を要するデメリットがあります。
一方でDEXを採用するパンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)はスピーディーな口座開設とハッキング被害に対する高いセキュリティを可能にしています。
②安い手数料
パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)は他のDEXであるUniswapやSushiswapなどと比較して手数料が安いことも特徴です。これは使用しているブロックチェーンの手数料の違いに起因しています。
Uniswapのブロックチェーンにはイーサリアムブロックチェーン(ERC20)が採用されており、イーサリアム(ETH)上に作られたDEXは手数料が高いというデメリットがあります。イーサリアムブロックチェーン(ERC20)は1つのブロックチェーン上で膨大な情報処理を行うため、処理速度などを維持するために高いコストがかかるのが特徴です。
例えばUniSwapでは一度の取引に約100〜数千円の手数料を要するのに対し、パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)の手数料は約数十円程度に収まる場合もあります。
③バイナンス・スマートチェーン(BSC)を採用
多くのAMM形式のDEXがイーサリアムブロックチェーン(ERC20)を採用しているのに対し、パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)ではイーサリアム(ETH)系ではないバイナンス・スマートチェーン(BSC)を採用しているのも特徴です。
現在様々なDEXが存在しており、高い知名度とシェア率を誇るイーサリアムブロックチェーン(ERC20)を採用する傾向が高いと言えるでしょう。
その中でバイナンス・スマートチェーン(BSC)を採用するDEXはパンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)をはじめ、
- BurgerSwap
- MEDX
などがあります。パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)はその中で最も流通量が多く、プラットフォームとしての機能も高く評価されています。
④高い信頼性
パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)はブロックチェーンのセキュリティを守る企業であるCertiKにより監査、保護されており信頼性が高いDEXと考えられます。
また採用されているバイナンス・スマートチェーン(BSC)は世界最大の仮想通貨取引所であるバイナンス(Binance)と同様のブロックチェーンです。バイナンス(Binance)は2019年に国際基準化企画であるISOが設けるセキュリティの基準を満たしていることから、「情報セキュリティ認証」を受けています。
従って仮想通貨取引所としても高いセキュリティ性が認められており、同じブロックチェーンを採用するパンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)にも高い品質と信頼性があると考えられているのです。
パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)が提供するサービス
パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)では以下のサービスが利用できます。
- スワップ(仮想通貨を交換)
- イールドファーミング(通貨を預けて利息報酬を受け取る)
- シロッププール(CAKEを預けて仮想通貨を受け取る)
スワップ(仮想通貨を交換)
パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)の主な機能として、保有する仮想通貨を別の仮想通貨に交換(スワップ)できる機能があります。
例えば保有するビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、バイナンスコイン(BNB)などをパンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)の交換機能を使って別の通貨に交換できるのです。
パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)ではイールドファーミング(流動性マイニング)というCAKEやLPトークンを得るシステムがありますが、預ける通貨によって得られる利息報酬が変わります。そのためこのスワップ機能を使いより報酬の高い通貨に交換することが可能です。
イールドファーミング(通貨を預けて利息報酬を受け取る)
パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)では保有する仮想通貨を預けて利息報酬を受け取れる機能があり、イールドファーミング(流動性マイニング)と呼ばれています。
利息報酬はCAKEおよびLPトークンで受け取り可能です。預ける仮想通貨は2種類必要で、まず通貨ペアに応じて利息報酬のLPトークンが受け取れます。そしてLPトークンを預けると時間の経過によってCAKEトークンが受け取れるという仕組みです。
シロッププール(CAKEを預けて仮想通貨を受け取る)
パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)にはイールドファーミング(流動性マイニング)で得たCAKEトークンを預けて、バイナンス・スマートチェーン系の仮想通貨を受け取る「シロッププール」という機能もあります。
欲しい仮想通貨を選びCAKEトークンを「ステーキング」すると、預けたCAKEトークンの量に応じて利息報酬が得られます。しかし年利が高い通貨ほど価格変動のリスクも高くなるため、低い年利のもので長期に渡り利息報酬を得る方法がおすすめです。
パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)を始めるにあたり必要なもの
パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)を始めるにあたり必要なものをまとめました。
- パソコンおよびスマートフォン
- Metamask(仮想通貨ウォレット)
- 国内・海外仮想通貨取引所の口座
- パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)に預けたい仮想通貨
パソコンおよびスマートフォン
パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)を始めるにあたりパソコンおよびスマートフォンが必要です。その際PCブラウザは「Chrome」、スマートフォンは「iOS・Android」を使用しましょう。
特にパソコンではChrome以外のPCブラウザの場合、うまく動作しない可能性があります。
MetaMask(仮想通貨ウォレット)
パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)を始めるには仮想通貨ウォレットであるMetaMaskも必要です。仮想通貨ウォレットとは仮想通貨を保管する財布のようなもので、仮想通貨の保管に使用します。
MetaMaskの利用にはChromeが推奨されているので、Chromeの拡張機能にMetaMaskをインストールしましょう。
またスマートフォンを使う場合は「SafepalWallet」というアプリをデバイスにインストールする必要があります。万が一アクセスできなくなった場合を考慮し、パソコンとスマートフォンのどちらからもアクセスできるようにする方法がおすすめです。
国内・海外仮想通貨取引所の口座
パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)を始めるにあたりビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの仮想通貨と、手数料に使用するバイナンスコイン(BNB)が必要です。
従って国内仮想通貨取引所の口座と海外仮想通貨取引所であるバイナンス(Binance)の口座をそれぞれ開設します。
パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)に預けたい仮想通貨
パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)に預けることができる仮想通貨はビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)やリップル(XRP)といった有名な通貨からステーブルコインやLPトークンまで様々です。
預けたい仮想通貨を予め国内および海外の仮想通貨取引所で購入しておきましょう。
パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)のイールドファーミング手順
必要なものが揃った後はパンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)で稼ぐイールドファーミング(流動性マイニング)の手順についてご説明します。
- 国内取引所からバイナンス(Binance)へ仮想通貨を送金
- バイナンス(Binance)からMetaMaskへ仮想通貨とBNBを送金
- MetaMaskとパンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)を接続
- パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)で通貨ペアを交換
- 仮想通貨を流動性プールに預けLPトークンを獲得
- LPトークンを預けてCAKEトークンを獲得
①国内取引所からバイナンス(Binance)へ仮想通貨を送金
まず国内仮想通貨取引所にてビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの仮想通貨を購入し、バイナンス(Binance)に送金してバイナンスコイン(BNB)を購入します。
パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)でイールドファーミングを始めるにあたり、バイナンスコイン(BNB)が手数料として必要になるためです。
②バイナンス(Binance)からMetaMaskへ仮想通貨とBNBを送金
続いてインストールしたMetaMaskに、パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)でイールドファーミングを行うために必要な仮想通貨やバイナンスコイン(BNB)を送金します。
送金方法はMetaMaskのアドレスをコピーしてバイナンス(Binance)の出金画面に貼り付けて送金します。
③MetaMaskとパンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)を接続
先程送金したMetaMaskとパンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)を接続します。
接続方法はMetaMaskにログイン後、パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)のホーム画面右上にある「Connect」を選択し「MetaMask」をクリックします。
④パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)で通貨ペアを交換
イールドファーミングには2種類の仮想通貨が必要なため、送金した仮想通貨とは別の通貨を預けたい場合交換を行います。
(MetaMask内にあるバイナンスコイン(BNB)ともう1種類の仮想通貨があればイールドファーミングは可能です。そのままの通貨でも良い場合は先に進みましょう)
別の通貨に交換する場合、パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)の「Swap」画面で通貨ペアを交換すると預ける通貨ペアを変えることができます。「trade」の画面から「Exchange」をクリックすると通貨ペアの交換が可能です。
⑤仮想通貨を流動性プールに預けLPトークンを獲得
続いて仮想通貨を流動性プールに預けLPトークンを獲得しましょう。「trade」の画面から「Liquidity」を選択すると仮想通貨を預けることができます。(2種類の仮想通貨を預けるとLPトークンが付与されイールドファーミングを行えます)
⑥LPトークンを預けてCAKEトークンを獲得
付与されたLPトークンでイールドファーミングを行います。画面左の「Farms」から獲得したLPトークンを探して選択します。LPトークンを選択後預けたい額を選択し、Metamaskで手数料を支払います。(LPトークンを預けた後は時間の経過によってCAKEトークンを収穫できるようになります)
【まとめ】パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)は中~上級者向けの投資法
パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)の概要や特徴、CAKEトークン獲得方法についてご理解頂けましたでしょうか。
パンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)で稼ぐ方法は複雑である上、日本の金融庁から許可を受けていない投資法です。従って万が一トラブルに遭ったとしても、全て自己責任で解決しなければならない点も留意しておきましょう。
そのような観点からパンケーキスワップ(PancakeSwap/CAKE)は仮想通貨中〜上級者におすすめの投資法と言えます。