仮想通貨のビットコインETFとは?特徴やメリット・デメリットを解説

「ビットコインETFってどんな仕組みなの?」

「ビットコインETFの購入方法は?」

2021年10月、アメリカで初めてビットコイン連動型のETFが上場し、世界各国で話題になっています。今世界中から注目を浴びているのビットコインETFですが、具体的に何がそんなに注目を浴びているのか理解できていない人も多いでしょう。

今回のアメリカにおけるビットコインETFの承認は、今後の仮想通貨の価格上昇につながる重大なニュースです。

この記事では、ビットコインETFの特徴やメリット・デメリットなどを解説していきます。

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ビットコインETFとは?

ビットコインETFとは、仮想通貨の一つであるビットコイン(BTC)の値動きに連動したETFを指します。ETFは日本でも取扱があるため、聞いたことがある人も多いかもしれません。ここでは、基本的なETFの特徴と、仮想通貨ETFとの違いについて確認していきましょう。

ETFとは

ETF(Exchange Traded Funds)とは上場投資信託、つまり東証などの取引所に上場している投資信託を指します。

ETFと一般の投資信託の違いとしては、以下の通りです。

  ETF 投資信託
上場の有無 上場 非上場
購入金融機関 証券会社 証券会社や銀行など
売買価格 その時々の時価 1日に一つの基準価額
注文方法 成り行き・指値注文 基準価額がわからない状況で購入・換金の申込みを出す
売買手数料 証券会社ごとに売買手数料は異なる 投資信託ごと、取扱い金融機関ごとに異なる
保有時の手数料 投資信託より運用管理費用(信託報酬)は低い ETFより運用管理費用(信託報酬)は高い

ビットコインETFと仮想通貨ETFの違い

ビットコインETFは仮想通貨ETFと混同されがることがよくありますが、以下のような違いがあります。

  • ビットコインETF
    →ビットコイン(BTC)のみ値動きに連動
  • 仮想通貨ETF
    →複数の仮想通貨で構成されたインデックスに連動、イーサリアム(ETH)やライトコイン(LTC)など複数の仮想通貨を組み合わせている

ビットコインETFのメリット

ここでは、ビットコインETFにはどのようなメリットがあるのかを解説していきます。

個人投資家が手軽に投資できる

ビットコインETFは通常のETFの特徴を活かし、個人投資家が手軽に投資できるのが大きなメリットです。

ETFの取引所となる証券取引所は、仮想通貨取引所と比較しても流動性が高いためスムーズに売買が可能です。

また、ビットコインETFにおいて、現物のビットコイン(BTC)を所有するのはファンドとなります。そのため、仮想通貨を自分で保管する必要がなく、ハッキングにより盗まれるリスクを下げられるのもメリットです。

セキュリティ面で安心できる

ビットコインETFは仮想通貨を自分で保管する必要がない点もメリットとして挙げられます。

個人がビットコイン(BTC)を保管する場合、ハッキングで盗まれるリスクや、秘密鍵のパスワードを紛失して取り出せなくなるリスクがあります。しかし、ビットコインETFでは、ビットコイン(BTC)の現物を保有するのはファンドであり、個人はそのファンドの持ち分を保有するという形になるため、個人が負担する管理のリスクと手間を大幅に減らすことができます。

そして、今回世界最大規模の市場であるニューヨーク証券取引所でビットコインETFが上場したことから、信頼性は高まっており安心して購入できるようになりました。

今回の承認をきっかけに今後セキュリティ面の評価が高まれば、より安心して仮想通貨投資ができるようになるでしょう。

仮想通貨市場の成長につながる

仮想通貨市場は大きく乱高下を繰り返してきましたが、ビットコインETFは仮想通貨を安定した投資の対象に格上げしてくれるでしょう。

ビットコイン(BTC)は投資対象として大いに注目されていますが、株式などと比べるとその歴史は浅く、投機的ととらえている人もいます。しかし、ビットコインETFが上場されたことによりビットコイン(BTC)の取引の透明度が増し、より公正な取引ができるマーケットとして信頼が高まることが予想されます。

さらに、ビットコインETFの承認は多くの投資家が待ち望んでいたことで、今後は更に新しい投資家の参入も進むと考えられています。

ビットコインETFは、仮想通貨マーケットの更なる成長に大きく貢献するでしょう。

ビットコインETFのデメリット

ビットコインETFには、手軽に仮想通貨投資ができたり、セキュリティ面で安心できるといったメリットがありました。一方で、ビットコインETFにもデメリットが存在します。ここでは、ビットコインETFのデメリットを解説していきます。

ビットコイン現物ETFはまだ未上場

今回アメリカで承認されたのはビットコイン先物ETFとなっており、ビットコイン現物ETFはまだ上場していません。

現物取引は取引時の価格そのままで売買を行うため、仮想通貨を安く買って高く売ることで利益を得ることができます。現物取引は自己資金のみで行い、売買タイミングは自分で決定できるため、大きく損失が出ることはありません。

一方、先物取引では、あらかじめ価格を決めておき、限月までに差金決済を行うという特徴があります。限月までに利益を確定できなければ自動的に決済されてしまうため、完全に利益をコントロールすることができません。

そして、先物取引は現物取引と比べて値動きが大きいものが多く、コストが高い取引とされています。

そのため先物ETFしか上場されていない現段階では、ビットコインETFへの参入に足踏みしている投資家も多く存在します。

しかし、アメリカではビットコイン現物ETFの申請も進んでおり、上場するのは遠い未来の話ではないかもしれません。

管理手数料がかかる

ビットコイン(BTC)を取引所で購入し、自己保有する際には管理手数料がかかりませんが、ビットコインETFの場合は管理手数料が必要となります。

ETFの管理手数料は低めに設定されることが多いですが、購入する際はしっかりと調べてから購入しましょう。

24時間売買できない

仮想通貨は24時間365日いつでも取引できる一方で、ビットコインETFは取引所の取引時間内にしか売買ができません。

そのため、ビットコイン(BTC)の価格が取引時間外に大きく変動しても、すぐに売買できない可能性がある点には注意しましょう。

ビットコイン(BTC)24時間365日取引するなら「bitcastle」がオススメ

ビットコインETFの購入方法

ビットコインETFは、残念ながらまだ日本国内での取り扱いがありません

しかしビットコイン(BTC)自体は、先物ETFがアメリカで初めて承認された影響により価格の上昇傾向が続いています。

今後も仮想通貨の普及によって更なる価格上昇が期待されるため、今のうちから仮想通貨に投資したいという方も多いでしょう。

日本で仮想通貨に投資する際は仮想通貨取引所の口座開設が必要となり、中でも以下の取引所がおすすめです。

bitFlyer (ビットフライヤー)

  • 国内最大級のユーザー数・取引高を誇る仮想通貨取引所
  • 全13種類の仮想通貨を取り扱っている
  • シンプルな操作画面で初心者でも使いやすい

bitFlyer (ビットフライヤー)は、取引量が多いため流動性が高く決済がしやすいという特徴があります。少額でもトレードができるため、少額投資に向いている取引所といえます。

Coincheck(コインチェック)

  • 国内ダウンロード数No.1の使いやすいアプリ
  • 国内最多の全16種類の仮想通貨を取り扱っている
  • 東証一部上場企業が親会社で信頼性が高い

東証一部上場企業であるマネックスグループが親会社のため、信頼性が非常に高く、初心者の人でも安心して取引することができます。また、アプリの国内ダウンロード数No.1という点も重要なポイントです。直感的に操作できるため、初心者でも特別な操作をせずに使うことができます。他の取引所と比較しても、スマホアプリはダントツの使いやすさです。

さらにCoincheckなら、取引にかかる手数料も無料です。

「手数料の安さ」「使いやすさ」「信頼性」を総合的に判断すると、Coincheckは取引を行うのに最適な取引所といえます。

DMM Bitcoin(DMMビットコイン)

  • 国内で唯一のレバレッジ取引が可能
  • 全12種類の仮想通貨を取り扱っている
  • 365日サポート対応がある
  • 最短当日中に取引を始められる

さまざまな通貨がレバレッジ取引に対応しています。少ない資金で効率よく仮想通貨を取引をしたい人にオススメです。また、最短で当日中に取引を始められるのもメリットと言えます。

ただし、DMM Bitcoinのレバレッジ取引は1日ごとに手数料が発生するため、長期保有する場合は手数料が積み重なるなどの注意点もあるため、事前に理解して取引をしましょう。

GMOコイン

  • 高性能チャート「TradingView」が使える
  • スマホ用の取引ツールが本格的
  • 小額から入金が可能

価格を予想するのに役立つテクニカル指標がいくつも用意されており、チャートの時間足は9種類と豊富にあります。本格的にチャートを使いながら、取引をしたい人におすすめの取引所です。

さらに、仮想通貨の取引で最も大事な、セキュリティが非常に高いという点で安心して利用することができます。

また、GMOコインの入金最低額は1,000円からとなっています。小額から購入を行うことができるため、大きな金額を支払うのが不安という人にもオススメです。

【まとめ】ビットコインETFで仮想通貨投資が手軽にできる

ビットコインETFが普及することで、仮想通貨をより気軽に売買することが可能になります。

今回のアメリカでのビットコインETFの上場を機に今後もビットコインETF関連の話題に世界は注目することになるでしょう。

ビットコインETFは現状日本では購入できませんが、ビットコイン(BTC)や仮想通貨に直接投資することは可能です。

仮想通貨投資が気になる方は、まずは少額から投資を始めてみるのも良いでしょう。

執筆者 西村大樹