「Dash(DASH)がどんな仮想通貨なのか、実はよく知らない」
「Dash(DASH)に将来性はあるのか気になっている」
Dash(DASH)<ダッシュ>といえば、決済の速さと匿名性を兼ね備えた仮想通貨(暗号資産)です。
ビットコイン(BTC)関連でその特性を比較されることもあるため、名前を聞いたことがある人は意外と多いのではないでしょうか?
この記事では、Dash(DASH)の特徴や将来性について解説します。実際にどのような利便性があるのか説明しているので、投資を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
目次
Dash(DASH)とは
Dash(DASH)<ダッシュ>は、ビットコイン(BTC)を基盤として開発された仮想通貨(暗号資産)です。
もともとはXCoin(XCO)という名前で2014年にローンチされましたが、同名の会社が存在した関係で名称をDarkcoin(DRK)に変更。更に、2015年にはDash(DASH)へと変更になりました。
支払いに主眼を置いたDash(DASH)は、仮想空間の中で現金のように決済に使われることを目的としています。そのため、ユーザーフレンドリーな仮想通貨としても注目されているようです。
通貨名 | ダッシュ |
シンボル | DASH |
取引開始日 | 2014年7月 |
発行上限 | 22,000,000DASH |
現在の価格 | 約14,735円 |
時価総額 | 約54,743,477,304円 |
市場ランキング | 79位 |
※2021年12月21日時点。
Dash(DASH)の特徴
Dash(DASH)はビットコイン(BTC)のソースコードをベースにして作られていますが、独自に開発された技術もいろいろ組み込まれている点がポイントです。
ビットコインの弱点を補うような特性は、まさに仮想空間内で使える“現金”。「Degital Cash(デジタルキャッシュ)」が名前の由来となっているのも納得です。
ここでは、Dash(DASH)の主な特徴を3つご紹介します。
特徴① 決済処理が約1秒で手数料も少ない
Dash(DASH)の取引承認スピードは約1.3秒です。ビットコイン(BTC)が承認に約10分ほどかかることを考えると、その圧倒的な速さがよく分かります。
この速さの理由は、インスタントセンド(InstantSend)と呼ばれる技術を導入しているため。数秒でトランザクション(取引の記録)をロックして決済を完了させる仕組みで、スピード決済を実現しています。
また、決済処理の速さに加えて、手数料がほとんどかからない点も特徴の一つです。
これにより実用的な仮想通貨であると高く評価され、2017年にはAppleStoreでDASHの公式アプリがリリース。実店舗での支払いの際に、Dash(DASH)を利用できるようになりました。
送金速度が速い仮想通貨なら、リップル(XRP)もオススメです。
特徴② 高い匿名性と強固なセキュリティ
Dash(DASH)はプライベートセンド(PrivateSend)と呼ばれる技術を用いることにより、「誰から誰に送金されたか」という情報や履歴が外部に見えないようになっています。
簡単に説明すると、送金したいDASHをほかのユーザーのDASHとシャッフルすることで、通貨の出所を分からなくするという仕組みです。これにより「誰のDASHが誰のアドレスから送られたのか」が分からなくなり、追跡が不可能になります。
また、Dash(DASH)では11種類のハッシュ関数を組み合わせた「X11」というマイニングアルゴリズムを採用。最も安全で洗練された暗号化ハッシュの1つとされていて、強固なセキュリティで保護されています。
更に、ビットコイン(BTC)と比べてマイニングにかかる消費電力も少ないのも利点と言えるでしょう。
匿名性が高い仮想通貨なら、ジーキャッシュ(ZEC)もオススメです。
特徴③ 2層のネットワークで取引を承認
Dash(DASH)では、2層のネットワークを使用することで取引を安全に保護しています。
第1層は一般のマイナー、第2層はマスターノードで構成されているのが特徴。特にマスターノードはインスタントセンドやプライベートセンドの取引を承認しているため、とても重要な存在です。
マスターノードになれるのは、1,000DASH保有している人のみ。他にもさまざまな条件があるので、個人では難しいかもしれません。その代わり、マイニングによるブロック承認報酬の45%をもらうことができます。
ちなみに報酬の残りは、ブロック生成するマイナーに45%、後の10%が運営資金に充てられているようです。
マイニングについては、こちらも参考にしてみてください。
Dash(DASH)の現在の推移価格
Dash(DASH)はその高い匿名性から、深層Web(ディープWeb)の闇サイト(ダークWeb)にて、支払い方法の一つとして使われることもあるようです。
また、送金元を追跡できないという点でマネーロンダリング(資金洗浄)に利用されることもあるため、各国で問題視されています。
これにより仮想通貨取引所によっては取り扱いをやめるところもあり、その際に価格が一気に下落することも珍しくありません。そのため、今後もニュースを欠かさずチェックしておいた方が良いでしょう。
また、Dash(DASH)はビットコイン(BTC)の価格に連動しているように見受けられます。2021年12月4日に起こったビットコインの大幅な下落も影響しているようで、以前の価格に戻るにはまだまだ時間がかかりそうです。
Dash(DASH)の今後と動向
決済スピードが速く匿名性も備えたDash(DASH)は、高機能な仮想通貨です。セキュリティが重要視されている近年では、需要もかなり高いと思われます。
価格や市場ランキングをみても、まだまだDash(DASH)に期待している人は多い印象。現金のように決済に使われるように開発された仮想通貨だけに、今後は公式アプリなどの利便性がポイントとなりそうです。
また、Dash(DASH)がDeFi対応になったことでイーサリアム(ETH)などの有名銘柄と同じ
プラットフォームを活用できるようになっています。それに伴って2020年11月頃に価格が上昇したことを考えると、DeFi関連銘柄としての注目度も高いようです。
Dash(DASH)はボラティリティ(価格変動率)が高い仮想通貨なので、今の価格のうちに期待を込めて投資しておくのも良いかもしれません。
DeFi関連銘柄なら、仮想通貨セロ(CELO)もオススメです。
Dash(DASH)の購入方法
Dash(DASH)は日本の仮想通貨取引所では取り扱っていません。そのため、海外の仮想通貨取引所で購入する必要があります。
ただし、取引所によっては日本人向けサービスを停止しているところもあるようです。また、海外取引所は日本の金融庁の認可を受けていないため、リスクも踏まえたうえで利用しましょう。
Dash(DASH)を購入できる取引所はこちら。 ※一例。
- Binance(バイナンス)
- OKEx(オーケーイーエックス)
- CoinFLEX(コインフレックス)
- CoinTiger(コインタイガー)
- Coinbase Pro(コインベースプロ)
- Gate.io(ゲート)
- Kraken(クラーケン)
海外の仮想通貨取引所でDash(DASH)を購入する手順は下記の通りです。
- 日本と海外、それぞれの仮想通貨取引所に口座を開設。
- 国内取引所でDash(DASH)の取引ペアとなっている仮想通貨を購入。
※取引ペアとして一般的なのは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)です。 - 国内取引所から取引ペアの仮想通貨を海外取引所に送金してDash(DASH)を購入。
仮想通貨取引所のランキングも、ぜひ参考にしてみてください。
日本語対応の「bitcastle」で海外取引所に慣れよう
海外の仮想通貨取引所を利用することに不安を感じている人は、まず「bitcastle(ビットキャッスル)」に登録してみてはいかがでしょうか。bitcastleは日本語に対応しているので、まずはこちらで海外の取引所の雰囲気に慣れておくのもオススメです。
また、bitcastleは大半の通貨をオフラインのコールドウォレットで保管しているため、安心して資産預けることができます。主要通貨ペアの取引手数料が0%なのも魅力の一つです。
今のところまだDash(DASH)を取り扱っていませんが、今後上場する可能性もゼロではないため、ぜひ今のうちに登録しておいてみてはいかがでしょうか?
【まとめ】仮想通貨Dash(DASH)には将来性のある技術力がある
Dash(DASH)<ダッシュ>は決済の速さと高い匿名性を備えた、実用的な仮想通貨(暗号資産)です。
ビットコイン(BTC)を基盤として開発されましたが、独自の技術を用いてオリジナリティを感じられるところがDash(DASH)の強みだと言えるでしょう。
特にセキュリティ技術は今後も大きく期待されているので、新たなアップデートなどがあれば価格が大きく上昇する可能性もあるかもしれません。
執筆者 西村大樹