TABOO TOKENという仮想通貨をご存じでしょうか?TABOO TOKENはNFTメディアプラットフォームを提供する仮想通貨で、アダルトコンテンツの展開を目的としています。
公開されている情報が少なく、「TABOO TOKENに投資してみたいけど将来性が気になる」「そもそもTABOO TOKENって何?」といった疑問が解決できないため、「気にはなるけど手を出しにくい仮想通貨」になっている方が多いのではないでしょうか?
本記事ではTABOO TOKENの概要、特徴、将来性をわかりやすく解説していきますので、是非最後まで読んでいってください。
目次
TABOO TOKEN(TABOO)とは
価格 | 0.01ドル前後 |
時価総額 | 113,307,210ドル |
時価総額ランキング | 439位 |
過去最高値 | 0.063ドル |
過去最安値 | 0.00018ドル |
公式URL | https://taboo.community/ |
TABOO TOKENはアダルト系NFTとメディアプラットフォームを提供するプロジェクトです。TABOO TOKENのマーケットプレイスはEnjin Coin MarketplaceDevelopersによって作成されており、ブロックチェーンでデータを共有するだけの他のアダルト系の仮想通貨とはコンセプトが異なります。
TABOO TOKENが提供するNFTマーケットプレイスとメディアコンテンツのプラットフォームはクロスチェーンになっており、取引処理(トランザクション)の高速化と取引コストを削減するためセカンドレイヤーという仕組みを使用する予定になっています。
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TABOO TOKEN(TABOO)の特徴
- NFTマーケットプレイスの提供
- ERC721とERC1155クロスチェーンブリッジできること
- セカンドレイヤーの利用を想定している
TABOO TOKENの特徴には上記のような点が挙げられます。特にNFTマーケットプレイスやERC721規格など、技術的特徴が多くみられる仮想通貨なのでTABOO TOKENの理解を深めるためにもそれぞれの特徴を詳しく解説します。
特徴①NFTマーケットプレイス(販売所)
NFTを取引する。とよく耳にしますがそもそもNFTとは何なのか、まずはそこから詳しく説明します。
NFTとは日本語では「非代替性トークン」と呼ばれており、簡潔に言えば「替えの効かない唯一の存在」であるトークンを指します。近頃では「NFTが高額取引された」といったニュースや「有名絵画をNFT化する」という発表をした美術館が現れるなど、とても注目されている分野になります。
このNFT、注目すべき特徴は「NFT化されたデジタルデータには所有権を記録することが出来る」ということにあります。
デジタルデータの所有権と言われても具体的なイメージが湧きにくいかと思います。わかりやすい例を挙げると、あなたがもしスマートフォンなどの写真のデータを販売したとしましょう。この時購入希望者はあなたのオリジナルの画像データのコピーを購入したことになります。
この画像データに所有権がなければ、購入したデータはオリジナルのデータなのかコピーのデータなのかの区別はつきませんが、この画像データがNFT化され、所有権がついたときにオリジナルのデータとコピーのデータに区別がつくようになります。
そうなれば当然オリジナルの画像データに希少価値がつきますし、デジタルデータの付加価値も大きくなります。こういったデジタルデータの希少性の向上期待から、最近ではクリエイターを中心に作品のNFT化が話題になっています。
TABOO TOKENではこのNFTを取引するためのマーケットプレイスが用意されており、ブロックチェ―ン上で誰でもNFTを販売したり、購入したり、共有までできるようになっています。
特徴②異なる規格のトークンをクロスチェーンブリッジできる
仮想通貨のトークンはメインネットワークが構築されているブロックチェーンのプロトコルに対応した規格のトークンを使用しています。例えばイーサリアムのブロックチェーンではERC-20トークン、TORONのブロックチェーンではTRC-20トークンといった規格があります。
規格が同じトークンであれば異なる仮想通貨の取引も容易で、スマートコントラクトも同様に対応させることが出来るので利便性が向上します。ところが規格が異なるトークンを取引する場合は仮想通貨取引所を挟むなどして取引を行う必要があるため、取引コストの発生や、送金の遅延などが発生していました。
しかしTABOO TOKENでは異なる規格のブロックチェーンを繋ぐこと(クロスチェーンブリッジと言います)が出来るので、トークンの規格が違ったとしても、仮想通貨取引所を介さず、ユーザー間でダイレクトな取引が可能になります。
TABOO TOKENはERC721トークンとERC1155トークンをブリッジすることが出来るので、将来的には多くのトークンとの互換性が実現されるでしょう。
【補足】
スマートコントラクト:あらかじめ取引ルールを設定しておき、設定した取引ルールに合致する限り自動で取引を行う機能のこと
ERC-20トークンについて関連する記事はこちら
ERC721
ここでTABOO TOKENがブリッジする2つの規格についても確認しておきましょう。
ERC721トークンとはイーサリアムのブロックチェーンをベースに開発された非代替性トークンの規格です。非代替性トークンとは、「交換することのできない唯一の仮想通貨」と思っていただければ問題ありません。
ERC721トークンは唯一の仮想通貨を作成することが出来るのでデジタルアート、メタバースといった仮想空間での所有物や、デジタル文書など様々なものを仮想通貨にする(NFT化)ことが出来ます。これらのNFTはすべてブロックチェーン上に保管されるので、現在ERC721トークンはNFTの基本規格とされています。
ERC1155
ERC1155は前述のERC721トークンの特徴と、イーサリアムの基本規格で、通貨として利用できるERC20トークンの特徴を合わせたハイブリッドな規格のトークンとなっています。
今までのERC20やERC721の規格では1つの契約、取引の遂行(コントラクト)につき1つのトークンの作成と管理しかできませんでした。しかしERC1155では1つのコントラクトで複数のトークンの作成と管理が可能です。
ERC1155はEnjin Coinの開発者によって考案され、ブロックチェーンゲームの利用を想定して開発されたトークンです。これによってERC1155規格のトークンを利用できるブロックチェーンゲームは、ゲーム内で獲得したアイテムをNFT化することが出来たり、他のプレーヤーと仮想通貨の取引が可能になります。
これは唯一の仮想通貨トークンを作成することが出来る特徴と、通貨として交換利用ができる仮想通貨トークンの特徴の2つの特徴を持ったERC1155だから実現できる利用方法です。
特徴③セカンドレイヤーの利用を想定している
TABOO TOKENはアダルト系NFTマーケットプレイスの提供と動画メディアサービスの運営を目的としています。
このサービスを提供するためにTABOO TOKENの性能として必要となる条件はトランザクションの高速化と取引コストの削減です。TABOO TOKENのブロックチェーンはこの課題をクリアするためにメインネットワークのブロックチェーンの他にセカンドレイヤーと呼ばれるメインのブロックチェーンに記録されないオフチェーンを利用しています。
セカンドレイヤーを利用するメリットをビットコインのブロックチェーンを例に挙げて説明します。
ビットコインのブロックチェーンではすべての取引記録を残す必要があるので、一つのブロックデータを作成するのに約10分の時間を要します。また一つのブロックに保存できる容量も決まっている為、ビットコインの取引量が増えると送金に遅延が発生するなどスケーラビリティの問題も発生します。
取引コストについても、ユーザーが増加すると次々に取引記録が作成され、新しいブロックが生成されるたびにマイニングの手数料が生じます。
これらのデメリットを解決する為にセカンドレイヤーを導入すると、メインのブロックチェーンにすべての取引記録を保存する必要がなくなり、認証作業に時間がかからなくなります。その結果、高速で新しいブロックを生成することが可能になるので送金遅延などスケーラビリティ問題の解消につながります。
また重要な取引データの部分のみを記録することによって、ブロックに保存するデータの容量を節約し、生成されるブロックの数を減らすことが出来ます。その結果マイニング手数料が削減され、コスト面でのデメリットも解決しました。
イーサリアムについて詳しい記事はこちら
TABOO TOKEN(TABOO)の現在の推移価格
チャートはTABOO TOKENの米ドルに対するレートの変化です。
2021年11月前半に付けた0.04ドルをピークに下落基調を続け、2021年12月には0.009ドルまで値下がりしてしまいました。
今後の値動きに対して考えられるシナリオは以下の2通り
- 低迷していた価格がどこかで急上昇する
- 価格の上昇がしばらく見込まず今は様子を見る段階
現在の価格がほぼ0ドルに近い水準なのでこれ以上の値下がりの余地がないことからもしポジションを持つなら買いポジションしかないでしょう。
しかしテクニカル分析の面からみても上昇トレンドに転じそうな兆候は見られませんし、TABOO TOKENそのものの価値の向上も今のところは確認することが出来ません。
こういった理由から非常に長期的な目線でとりあえず小さなポジションを買いで入れて放置するか、しばらくは様子を見るかが今後のTABOO TOKENの投資戦略となるでしょう。
TABOO TOKEN(TABOO)の今後と動向
TABOO TOKENは現在マーケットプレイスのベータ版が公開されており、NFTの売れ行きは好調のようです。今後はベータ版を更に最適化してバージョン1.1として稼働中になっています。
では今後TABOO TOKENはどのような発展を遂げるのか、この後のサービスの開発予定をリストアップしていきます。
- タブーパンク発表と購入リスト化
- セントラルエクスチェンジを追加する
- グローバルおよび北米ベースのトップ CEX に関するリストをセキュリティで保護
- 新しいモデルを追加
- マーケットプレイスV1をリリース
- 積極的なソーシャルメディアキャンペーンを継続し、広告キャンペーンを開始
この様なロードマップでTABOO TOKENは開発が進行していきます。
取り扱っている商品のジャンルがアダルト系のNFTや動画メディアということもあり、他のNFT関連のアルトコインのように価値が急上昇することは少し難しいかもしれません。ですが需要は間違いなくありますし、技術的には一般コンテンツで採用されれば間違いなく注目を浴びるシステムなので、今後の開発プロジェクトの方向性に期待です。
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TABOO TOKEN(TABOO)の購入方法
TABOO TOKENは現在国内の仮想通貨取引所では取り扱っておらず、海外の仮想通貨取引所でも購入できる場所は限られています。バイナンスなど大手の仮想通貨取引所にも上場していない為、公式からの購入がいいでしょう。以下ではTABOO TOKEN公式から購入する方法の一例を紹介します。
1.バイナンスなどの仮想通貨取引所に口座を開設しましょう
TABOO TOKENを購入するには、まず法定通貨をTABOOトークンと交換できる仮想通貨に両替をする必要があります。バイナンスなど大手の仮想通貨取引所で口座を開くといいでしょう。
2.イーサリアムを購入する
TABOOトークンはERC721規格で製作されているため、イーサリアムのブロックチェーンと互換性があります。なのでTABOOトークンを購入するためにはイーサリアムのトークンを購入し、そのイーサリアムとTABOOトークンを両替することでTABOOトークンを入手することが出来ます。
3.購入したイーサリアムをパンケーキスワップで交換する
購入したイーサリアムのトークンを「パンケーキスワップ」と呼ばれる分散型取引所(DEX)でTABOOトークンと交換します。
TABOOトークンの購入手順は以上になります。
【まとめ】TABOO TOKEN(TABOO)の将来性は無限大
NFTマーケットプレイスと動画プラットフォームを提供するTABOO TOKENについてまとめてみました。2021年12月の段階では1TABOOは1ドルにも満たず、非常に割安な仮想通貨です。
NFTの普及とともに価値が見直される可能性は十分にありますがターゲットがアダルトコンテンツということもあり、価値の急上昇はあまり期待できません。しかし需要は確実にありますし、アダルト業界のパイオニアとして今後の活躍に期待するのであれば今のうちに購入を検討してもいいかもしれません。
執筆者 西村大樹