手軽に始められる投資方法として注目を集めるバイナリーオプションですが、どうやって始めると良いのか悩んでいる人もいるのではないでしょうか？
中でも「順張りと逆張りはどちらが良いの？」と思う人も多いと思います。
そこで今回は、順張りの手法と稼ぐ方法について解説します。
逆張りとの違いを交えて、相場の予想方法からおすすめの業者までお伝えします。
バイナリーオプションを始めたいと思っている人は、ぜひ最後まで見てください。
目次
バイナリーオプションの順張りとは
バイナリーオプションの順張りとは、トレンド(相場の大きな方向性や傾向)が引き続き上昇していくのか、下降していくのかを予想して相場と同じ方向にエントリーを出すことです。
判定時間の相場が、引き続き上昇トレンドにあると考えた時はハイエントリーを出し、下降している相場がさらに続けて下降トレンドにあると考えた時はロウエントリーをします。
バイナリーオプションの逆張りとの違い
逆張りとは、判定時間の相場が今と反転することを予想してエントリーをすることです。
例えば、今は上昇トレンドであっても判定時間には相場が下降していると予想した時にロウエントリーを出すことが逆張りです。
どちらも予想の難易度は変わらないように思えますが、今の相場と反対になるという予想をするための根拠を探すことは難しく、また逆張りは利幅が小さいと言われています。
考え方は人それぞれではありますが、順張りの方が初心者にも分かりやすくおすすめです。
バイナリーオプションの順張りでエントリーするタイミング
それでは次に、実際にエントリーをするタイミングについてお伝えします。
順張りのエントリーポイントは、トレンド相場の中で押し目の次のチャートがさらに上昇した時、もしくは戻り目の次のチャートがさらに下降した時です。
相場には、値動きが一定の幅で上下するボックス相場と上昇もしくは下降にチャートが伸びていくトレンド相場があります。
順張りのエントリータイミングは、トレンド相場で行うことがベストです。
引き続き相場がどうなっていくかを予想するには、現状の相場に合わせる方が予想しやすいからです。
そのトレンド相場の中でもエントリーするタイミングを掴むためには、押し目・戻り目を見つける必要があります。
- 押し目：上昇トレンドの中で一時的に価格が下がるポイント
- 戻り目：下降トレンドの中で一時的に価格が上がるポイント
押し目と戻り目を超えると、またトレンドが勢いづいてくるので、順張りではそのタイミングを狙います。
この押し目の次のチャートがさらに上昇した時、もしくは戻り目の次のチャートがさらに下降した時にエントリーすることで、予想を的中させることができます。
もちろん、絶対トレンドが起きる保証はありませんが、かなりの確立でトレンドが起こるので、この方法はシンプルな勝ち方ともいえます。
バイナリーオプションの順張りの注意点
後ほど相場の見極め方についてお伝えしますが、チャートが予想に反した動きをする「ダマシ」という現象が起こることがあります。
ダマシが起きる簡単な理由としては、資金力のあるトレーダーたちの取引によって相場が揺らいでしまうからです。
だからこそ、ダマシによって資金を失わないためにもしっかり相場を見極めて、押し目と戻り目の次のチャートを見てエントリーするということを徹底しましょう。
バイナリーオプションのトレンドの見極め方
バイナリーオプションは、上昇トレンドか下降トレンドかを予想する投資です。
しかし、いつでも上昇トレンドや下降トレンドがあるとは限りません。
市場が大きく変動するような出来事が起きた時にトレンドが発生します。
バイナリーオプションは、トレンドが一定時間後にどのような変化をするのか予想をする投資なので「トレンドの転換点」を見つけることが利益を得るためには必要なのです。
チャートの値動きの流れが変わるポイントのこと
例えば上昇トレンドだったとしても、それがいつまでも続くのではなく、変わるポイントがあります
見極める方法はこちらの4つです。
- 移動平均線(ゴールデンクロスとデッドクロス)
- ダウ理論
- エリオット波動理論
- ダイバージェンス
それぞれの見極め方について詳細をお伝えしていきます。
移動平均線(ゴールデンクロスとデッドクロス)
株やFXなど、他の投資をしている人は聞いたことある言葉だと思います。
短期移動平均線と長期移動平均線が重なる点のことをゴールデンクロスといって、この点が現れると今後は上昇トレンドになると言われています。
緩やかなカーブの場合は大幅な値上がりになりずらいと言われており、急カーブになっていくほどに上昇トレンドになる見込みが高いとされています。
反対に、下降トレンドになると予想できる点のことをデッドクロスといいます。
株であれば、値下
がりする前に売り切るための判断基準になりえますが、バイナリーオプションでは下降トレンドになる予想に役立つので、見逃さないように気をつけてください。
どちらも絶対に上昇・下降トレンドになるという保証はできませんが、おおまかな相場の把握には適しています。
ダウ理論
アメリカの証券アナリストのチャールズ・ダウという人が提唱した理論で、株やFX にも利用されているメジャーな理論です。
理論を構成する6つの基本はこちらです。
- 平均はすべての事象を織り込む
- トレンドは短期・中期・長期の3つに分類される
- 主要なトレンドは3つの段階がある
- 複数の指標で同じ方向を向いているのか確認しなくてはいけない
- トレンドは売買数の増加や減少も確認されなくてはいけない
- トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する
ダウ理論での上昇トレンドの定義は、画像のように連続した高値と安値がそれぞれ前の高値と安値より上回っている時のことをいいます。
反対に、下降トレンドは連続した高値と安値がそれぞれ前の高値と安値より下回っている時のことをいいます。
この価格の更新が続くとトレンドが起こっていると見ます。
高値が更新されても、安値が前のものよりも下がってしまうなど、上記の定義に当てはまらない動きをした場合はトレンドは発生していないと見るので、注意してください。
最初の値から1度上回れば上昇トレンドが来ていて、さらに上回った時には上昇トレンドが継続しているという見方をします。
エリオット波動理論
アメリカの株式アナリストであるラルフ・ネルソン・エリオットによって提唱された理論です。
この理論では1つの相場には「5つの上昇波」と「3つの下降波」が存在すると定義されており、8つの波を繰り返してチャートが進んでいるとされています。
この第3波が最も大きく値動きするタイミングになり、この時を狙ってバイナリーオプションのエントリーを行うことが一般的です。
このサイクルのどこにいるのかを把握することで、今の相場を見極めます。
ちなみに、上昇トレンドが続いていた状況から下降トレンドに切り替わるA波の始めがトレンドの転換点になります。
大体の理論を知っていただいたところで、エリオット波動のルールについてお伝えします。
エリオット波動とみなすには、3つのルールがあります。
- 第3波が第1波と第5波より1番短くなることはない
- 第2波は第1波の安値よりも下回らない
- 第4波の安値は第1波の高値を下回らない
エリオット波動で相場を見る時は、このルールに当てはめながらチャートを見るように注意してください。
ダイバージェンス
オシレーター系インジケーターの指標とローソク足チャートが反対の方向を指す現象のことです。
オシレーター系インジケーターは、相場の買われ過ぎ、売られ過ぎを示したもので、基本的にはローソク足チャートと連動しています。
ローソク足チャートでは上昇トレンドにあっても、オシレーター系インジケーターが下降を示していると、相場は下降していく転換点になるという見方をします。
基本的に、このチャートは逆張りの時に使うものではありますが、より確実な予想をするためにはこの分析方法を知っておいても損はありません。
バイナリーオプションで大損した話についてはこちら
バイナリーオプションで順張りに適した時間帯
順張りはトレンド相場になっている時に取引することが重要です。
そのトレンドが起こりやすい時間帯が、ロンドン市場が開く16時以降とニューヨーク市場が開く21時以降です。
大きな市場が開けば、たくさんの投資家たちが取引を始めます。
その取引の量が多くなれば、値上がりと値下がりを細かく繰り返すボックス相場からでもトレンドが生まれやすくなります。
反対に、取引をストップする方が良いタイミングもあります。
それは、こちらの3つのタイミングです。
- 大きな市場が開いてからの30分間
- 市場の休日
- 経済指標発表(米雇用統計や各国の発表など)の前後
この3つのタイミングでは全て、値動きが激しくなるため予想しずらいです。
取引に慣れた投資家は、むしろ値動きが多い時間帯で勝負をするそうですが、初心者の間は止めておきましょう。
バイナリーオプションの順張りにおすすめの通貨ペア
それでは次に、バイナリーオプションで順張りするのにおすすめの通貨ペアについてお伝えします。
通貨ペアには何通りかありますが、初心者におすすめの通貨ペアはこちらの2つです。
- ユーロ/米ドル(EUR/USD)
- 米ドル/日本円(USD/JPY)
ユーロ/米ドル(EUR/USD)
世界で最も流通量の多い通貨ペアだと言われています。
基本的に、取引量が多い通貨ほど相場が安定するので初心者でも参入しやすい通貨ペアです。
流通量が多いので、値上がりや値下がりが急激に起こるのではなく緩やかにトレンドが起こります。
1度トレンドが起こると長く続きやすいので、予想をしっかりすれば安心して取引がしやすいのが魅力です。
米ドル/日本円(USD/JPY)
私たちが普段使っている日本円は、米ドル、ユーロと並び世界三大通貨と言われるくらい外国為替市場では多く取引されています。
こちらもトレンドは緩やかに起こり、また値動きに関わる各国の情報も比較的手に入れやすいのでおすすめです。
仮想通貨でのバイナリーオプションについてはこちら
バイナリーオプションで順張りするのにおすすめの業者
バイナリーオプションを始めるにあたって、口座開設が必要になります。
国内でも海外でもたくさんの業者がありますが、初心者には海外の業者がおすすめです。
海外がおすすめな理由はこちらの2つです。
- 判定時間が自分で設定できる
- HighLow取引ができる
バイナリーオプションは決められた時点の価格の上昇もしくは下降を予想して利益を得る投資方法です。
日本国内では、その性質上から投資ではなくギャンブルにならないように、最低2時間の判定時間を取ることと、HighLow取引の禁止が規定されています。
しかし海外では自分で判定時間を決めることができるので、自分がエントリーしてから最短30秒後の相場の予想が可能です。
日本でも決められた判定時間の60秒前(多くの業者は2分前)にエントリーして予想することができる業者もありますが、多くの人にとってわざわざ60秒前を狙ってエントリーすることは仕事や予定の関係上難しいですよね。
また、トレンドが長く続きやすい通貨ペアで、トレンドの方向性を見極めをして順張りするのであれば、当然短い時間で判定が出る方が利益を得やすいです。
また、バイナリーオプションには3種類の取引方法があるのですが、1番シンプルなルールであるHighLow取引ができることも初心者には良い点です。
日本国内で主となる取引方法はラダー取引といって、定められた目標額に届くか否かを予想する方法です。
HighLow取引は、今のレートよりも上回るか否かを予想します。
目標値が違うだけなのですが、初心者の人にとっては今よりも上か下かを考えるシンプルな方が分かりやすいのではないでしょうか。
だからこそ、日本人にも使いやすい信頼できる海外の業者を利用することがおすすめです。
その中でも特におすすめの業者はハイローオーストラリアとbitcastle(ビットキャッスル)いう海外の業者です。
ハイローオーストリア
ハイローオーストラリアをおすすめする理由はこちらです。
- 5,000円の入金で取引が始められる(入金後5,000円のキャッシュバックあり)
- ペイアウト率が1.85倍～1.95倍と高い(HighLow取引の場合)
- 日本語でのサポートに対応
- クイック入金対応
- HighLow取引が可能
- 最短30秒の判定時間が設定可能(他には1分,3分,5分,15分,1時間,1日の設定が可能)
ハイローオーストリアは、日本人も多く使う海外の業者としても有名です。
1,000円からバイナリーオプションの購入ができるので、入金額とキャッシュバックを合わせれば気軽に始めやすいと思います。
bitcastle(ビットキャッスル)
bitcastle(ビットキャッスル)をおすすめする理由はこちらです。
- 取引手数料が無料(一部通貨のみ)
- 高いセキュリティ性
- HighLow取引が可能
- 日本語対応
- 最短5秒の判定時間が設定可能(Lightning取引の場合)
bitcastle(ビットキャッスル)は仮想通貨のバイナリーオプションができる業者です。
広告を出さない代わりにサービス内容を充実させることに重きを置いていることから、投資家の間で密かに注目されてきた取引所です。
日本人の利用者も増えてきており、初心者から投資のプロまで幅広く利用されている取引所です。
仮想通貨は値動きが激しいこともあり、Tether(USDT)という値動きの少ない基軸コインを利用することが多いです。
法定通貨(円やドルなど)での取引だけでなく、今流行の仮想通貨も投資の1つとしてぜひ検討してください。
まとめ
バイナリーオプションの順張りで稼ぐためには、相場の状況を把握して押し目と戻り目の次のチャートが上昇もしくは下降したことを確認できたタイミングでエントリーすることが大切です。
ダマシといって、相場が予想と違う動きをすることがありますが、そのタイミングでエントリーしないように、慌てずに見極めましょう。
執筆者 西村大樹