近頃何かと話題の仮想通貨、その中でも特に注目を集めているのがステーブルコインです。ステーブルコインと言えば、テザー(USDT)やバイナンスコイン(BSD)が有名ですが、2022年5月に新しいステーブルコインUSDD(Decentralized USD)がローンチされました。
奇しくもテラ(LUNA)の暴落直前にローンチされることとなったUSDDは、どのような仮想通貨なのでしょうか。
その特徴と将来性を解説します。
参考記事はこちら
https://bitcastle.io/column/post-19042/
目次
USDD(Decentralized USD)とは
名称 | USDD(Decentralized USD) |
トークンシンボル | USDD |
価格 | 1ドル固定(ステーブルコイン) |
公式ページ | https://usdd.io/#/ |
https://twitter.com/usddio | |
Telegram | https://t.me/usddio |
Discord | https://discord.com/invite/usdd |
USDD(Decentralized USD)は、米ドルにペッグされたステーブルコインです。ステーブルコインとは法定通貨と価値が連動する仮想通貨のことでUSDDは1ドルと同じ価値があります。
メインのブロックチェーンネットワークはトロン(TRON)を使用していますが、ビットトレント(BTT)のクロスチェーンプロトコルを用いることで、異なるブロックチェーンネットワークのDEXに対応。多くの仮想通貨と取引ができるようになっています。
そんな利便性もあってか、2023年3月時点での取引市場ランキングは66位と上位にランクイン。ローンチから1年も経たずに人気のステーブルコインとなりました。
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USDD(Decentralized USD)の特徴
USDDがローンチ直後から人気となったのには、いくつかの理由があります。ここからはUSDDの特徴について詳しくご紹介していきます。
特徴①価格が維持される仕組み
ステーブルコインが価格を維持する仕組みは大きく分けて3つ
- 法定通貨担保型
- 仮想通貨担保型
- 無担保型
その中でもUSDDは、無担保型のステーブルコインとなります。「担保がないのに価値が保障されるの?」と疑問に思うかもしれませんが、USDDをはじめとする一部のステーブルコインはアルゴリズムを使って価格を1ドルに固定しています。
具体的にどのように調整しているかというと、USDDの価格をトロンのネイティブトークンであるTRXを基準にし、TRXの価格を調整することでUSDDの価格を1ドルに抑えています。
例えば、USDD価値が1ドルに満たなかった場合、プロトコル内のドルを使ってTRXを引き出します。そうすることで一時的にTRXの価値が上昇し、それに連動する形でUSDDの価値が1ドルに近づきます。
反対にUSDDの価値が1ドル以上になった場合は、プトロコル内のドルを引き出し、TRXの流通量を増やします。一時的に価値の下がったTRXに連動する形で、USDDの価値が下がり、1ドルに調整されます。
この様にTRXの需給バランスをコントロールし、価格を維持しているUSDDは、仕組みが機能している間は仮想通貨担保型のステーブルコインよりも信頼性が高いステーブルコインと言えるでしょう。
特徴②USDD最低担保率の高いステーブルコイン
USDDの価値を保っているプロトコルが十分に機能するためには、それだけの資産が必要になります。ドルとTRXの出し入れによって価格を調整しているわけですから、資産が無ければ価格調整ができなくなるのは当然です。
そのため、USDDでは最低担保比率を120%に設定し、USDDのプロトコルが安全に動作するように維持しています。
ちなみにこの最低担保比率120%とは、現在流通しているUSDDの総額に対して120%の担保資産があるということを意味します。つまり流通しているすべてのUSDDが短時間で取引されるような事態になったとしても、資産に余力があるので価値が暴落することがありません。
また、すべての担保資産は、TRON DAO Reserveというウェブサイトにポートフォリオがすべて公開されています。無担保型のステーブルコインは、担保となっている資産の不透明さが問題視されていましたが、USDDはこの問題点も改善されていることが分かります。
特徴③高い利回りのステーキング
ステーキングとは、該当の仮想通貨を保有することで、一定の金利がもらえるシステムです。USDDはこのステーキングの利回りが非常に高く、年利30%以上に設定されています。
実際にステーキングの利回りを確認すると、30%以上の利回りが約束されているプールばかりであり、TRONネットワークのDEXでは最大で61%の利回りが期待できます。
但し、イーサリアムやBNBのネットワークではステーキングの利回りがとても低いので、ステーキングに参加する際は必ずトロンのネットワークを選ぶようにしましょう。
また、いくらUSDDが安全なステーブルコインだと言っても、過剰に信頼してはいけません。高い利回りにはそれだけのリスクがあるということです。USDDのステーキングに参加するための資金は必ず余剰資産で行ってくださいね。
USDD(Decentralized USD)の価格推移
USDDはステーブルコインですので基本的に価格は1ドルで固定されています。しかし、先程もご紹介した通り、アルゴリズムを使って自動的に価格調整を行う特性のため、一時的に価格が変動する場合もあります。
実際にチャートを見てみると直近の最高値は1.1ドル最安値は0.93ドルまで変動しています。とはいえ、最大でも上下10%程度の変動幅で抑えられているUSDDはとても優秀なステーブルコインと言えるでしょう。
USDD(Decentralized USD)の購入方法
USDDは残念ながら、日本の仮想通貨取引所には上場しておりません。購入には海外の仮想通貨取引所か、DEXを利用するといいでしょう。
しかし、海外の仮想通貨取引所やDEXを利用するには交換元となるメジャーな仮想通貨を用意しなくてはいけません。
「仮想通貨を用意する方法が分からない」という方は以下の方法を参考に仮想通貨の購入にチャレンジしてみてくださいね。
bitcastleを使った仮想通貨の購入方法
初心者の方が分かりやすく、簡単に仮想通貨を購入する方法にはbitcastleを使う方法があります。bitcastleでは、仮想通貨をクレジットカードで購入可能。面倒な銀行振り込みやネットバンキングからの送金は必要ありません。
bitcastleを使った仮想通通貨購入の手順は以下の通り。
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- STEP.01登録
- メールアドレスを入力してアカウントを開設
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- STEP.02選択
- bitcastleの決済サービスを選ぶ
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- STEP.03購入
- 選択した決済サービスを利用して仮想通貨を購入する
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- STEP.04確認
- bitcastleに購入した仮想通貨が反映されているか確認する
たったこれだけで仮想通貨が購入できます。決済サービスによってはApple payやGoogle Payも利用できますので、「クレジットカードを利用したくない」といった方はこちらの決済サービスを利用するといいでしょう。
ちなみに、bitcastleの登録はメールアドレスのみで簡単にできます。すべての機能を利用するためには本人確認が必要ですが、アカウント作成だけなら数分で完了します。
口座開設料金もかかりませんので、まだ口座をお持ちでない方は是非アカウントの作成をしてみてください。
USDD(Decentralized USD)の将来性
結論から言えば、USDDの将来性はとても期待できると言っていいでしょう。その根拠は以下の3つ。
- ステーブルコインのユースケースが増えてきている
- 無担保型のステーブルコインでありながら信頼度が高い
- 高いステーキング利回りにより投資資産としての価値がある
これらの要因によってUSDDは将来的にかなり普及する仮想通貨なのではないかと推測できます。
ステーブルコインのユースケースが増えてきている
以前のステーブルコインのイメージは、“ボラティリティの高い仮想通貨において、比較的価値が安定している仮想通貨の銘柄”という程度の認識でした。ところが2021年に入ってからは少しづつその認識が変化し、“通貨の代わりになる資産”として見られるようにになってきました。
例えば、日本円にペッグされたJPYCは、松屋銀座での支払いに利用できるようになりました。Defiでは仮想通貨の貸し付けやイールドファーミングに利用されています。
この様に、現実での買い物やネットワーク上での資産移動に利用できるようになったステーブルコインは、シームレスな資産として注目されています。
今はまだステーブルコインという名称の知名度はそれほど高くはありませんが、いずれはよく耳にする単語となるでしょう。そういった世の中の流れを踏まえるとUSDDは将来性の高いステーブルコインと言えます。
無担保型のステーブルコインでありながら信頼度が高い
USDDは無担保型のステーブルコインでありながら、信頼度が高いステーブルコインです。そのため担保している資産は法定通貨担保型のステーブルコインに比べて少なく、それでいて発行上限も高いことが特徴です。
ですので、流通量で考えた時にUSDDは法定通貨担保型のステーブルコインに比べて非常に有利といえます。USDDが大量に市場に流れ、多くのユーザーがホルダーになれば、当然USDDが優遇されるサービスが出てくるでしょう。
流通量が増えれば、そのステーブルコインは相対的に他のステーブルコインよりも価値が高くなることは容易に予想ができます。ステーブルコインの普及に伴い、ステーブルコイン同士で優劣が付くような可能性がある場合、USDDは今後の将来性が楽しみな仮想通貨です。
高いステーキング利回りにより投資資産としての価値がある
売買差益が期待できないステーブルコインにおいて、保有するだけで金利が期待できるステーキングは非常に魅力的です。なにせ価格変動のリスクが小さく、それでいて高い金利が見込めるのであれば、そんなよい条件の投資商品はありません。
USDDは信頼性が高く、それでいて利回りの高いステーブルコインです。金利が30%を超えているステーブルコインは余剰資産で保有する分には最適な投資先と言えます。
もちろんこのまま金利が維持されるかどうかは不明ですが、当面は高い利回りが見込めるUSDDは将来的に長期保有のホルダーが増えていくでしょう。
【まとめ】USDDは将来性が期待でき、有望なステーブルコイン
最後にUSDDについて簡単にまとめておきましょう。
- USDDは米ドルにペッグされたステーブルコイン
- メインのネットワークはトロンを使用。
- 無担保型のステーブルコイン
- 担保資産は発行数の最低120%を維持
- ステーキング利回りが30%と非常に高い
これだけを見ても、USDDは魅力的なステーブルコインであることが分かります。ローンチ直後から多くのユーザーがホルダーになったのも当然ですね。
ただし、安易にホルダーになってはいけません。今回はUSDDについて大きな懸念点はなかったため、リスクについては触れませんでしたが、ステーブルコインは仮想通貨ですので潜在的なリスクは常に存在します。
「安定的だから」という理由だけで多額の資産をUSDDに変えて保有するのは大変危険ということは理解しておくと良いでしょう。
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