仮想通貨トロン(TRON/TRX)は今後どう動く?特徴や見通しを徹底解説

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「仮想通貨トロン(TRON/TRX)を買うタイミングは?」

トロン(TRON)はエンターテインメントに特化した分散型のプラットフォームで、独自トークンはトロン(TRX)です。「インターネットを再分散化する」というキャッチコピーを掲げ、南北アメリカとアジア太平洋の2拠点に本部を構え、今後は世界中に支社の建設が予定されています。

仮想通貨トロン(TRON/TRX)は2021年8月7日現在、時価総額26位という位置にあり、過去には10番台に上がった実績を持ちます。発行枚数は時価総額ランキング6位(同上)のリップル(XRP)と同じ1,000億枚と多いのが特徴で、Android・iOSでリリースされているアプリケーション「トロンウォレット」で取引も可能となっています。なお、トロンウォレットは送金手数料が無料で、ユーザビリティの高さも伺えます。

この記事では、仮想通貨トロン(TRON/TRX)に今後の将来性があるのかを読み解くべく、特徴やこれまでの経緯、今後の予定を解説していきます。また、仮想通貨トロン(TRON/TRX)を購入できる取引所もご紹介します。

仮想通貨トロン(TRON/TRX)の取引にお役立てください。

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トロン(TRON/TRX)のリアルタイムチャート


仮想通貨トロン(TRON/TRX)の特徴5つ

それではまず、仮想通貨トロンの特徴をご紹介します。

ここでは大きく5つに特徴を分けて解説していきます。

  1. エンターテインメント特化タイプ
  2. 個人でICOによる資金調達が可能
  3. データの処理能力が高い
  4. 効率的かつ高い拡張性がある
  5. エネルギーを節約できるPoSの採用

特徴①エンターテインメント特化タイプ

トロン(TRON)は、エンターテインメント特化タイプのプラットフォームだということが最大の特徴です。

ユーザーは、トロン(TRON)のブロックチェーン技術が採用されたプラットフォーム上で動画や音楽といったデジタルコンテンツを配信できたり、視聴することができます。

日本で動画や音楽の配信・視聴と言えばYOUTUBEやニコニコ動画などが根付いていますが、これらとトロン(TRON)が違う点は自律性のある分散型ストレージプラットフォームだという点です。YOUTUBEやニコニコ動画ではアップロードされたコンテンツを中央で管理されているのに対し、トロン(TRON)では中央に管理者を持ちません(分散型)。メリットとしては、視聴ユーザーと配信ユーザーが直接繋がることができるため、配信ユーザーがそれぞれで報酬内容を設定することができ、また、管理者が不在であることから発生した報酬に対する手数料を最小限に抑えることができます。

さらに言えば、ブロックチェーン技術を採用したプラットフォームでデジタルコンテンツを扱うメリットとして、コピーや改ざんができないという点が挙げられます。デジタルコンテンツの取引が全て暗号化されるからです。音楽や動画、アート作品などの唯一無二のデジタルコンテンツ自体に価値を持たせる、つまり、音楽データそのものを仮想通貨にしてしまうといった概念を「NFT(Non-Fungible Token/非代替性トークン)」と呼ぶのですが、NFT分野は今後も急速に拡大していく見込みがあり、仮想通貨トロン(TRON/TRX)の市場価値も上昇することが期待されています。

特徴②個人でICOによる資金調達が可能

ICOとは「Initial Coin Offering」の略称で、仮想通貨の新規通貨公開のことです。「トークンセール」や「クラウドセール」と呼ばれることが多い傾向があります。

一般的に、ICOとは企業や団体が資金調達するための手段なのですが、トロン(TRON/TRX)は個人での資金調達に活用できることが他の仮想通貨に比べての強みだと言えるでしょう。

従来、企業が資金調達する方法は株式を新規上場させることが主流でした。しかし、株式の新規上場には複雑かつ多くの審査をクリアし、それに伴うコストも非常にかかることがネックとなっていました。

ICOによる資金調達は、株式上場のような複雑かつ多くの審査をクリアする必要がなく、コストも抑えられるため、よりスピーディーに資金調達ができるというメリットがあります。最近では、ベンチャー企業の立ち上げや事業のスタートアップに活用されるだけでなく、スポーツ団体の運営資金を調達する方法など、より細やかでプライベート性の高い組織単位でも活用されています。

より小さな単位で資金調達ができるICOですが、あくまで組織運営のための資金調達という位置付けにあり、いち個人としての資金調達は難しい現状があります。それを可能にしたのがトロン(TRON/TRX)です。トロン(TRON/TRX)では、いち個人として新規トークンを公開・発行し、ICOでの資金調達が可能なのです。

個人に対して安全に投資できるプラットフォームは、優秀な人材・コンテンツを生み出すきっかけとなり、資金調達する側・される側の双方でメリットの大きいものだと言えるでしょう。

特徴③データの処理能力が高い

ここからは、トロン(TRON/TRX)の機能性に関する特徴をご紹介します。

トロン(TRON/TRX)が他の仮想通貨及びプラトフォームより優れている点として、データの高い処理能力が挙げられます。

データがどれくらいの速度で処理されるかを表した指標はTPS(Transaction Per Second/1秒あたりの処理)で表されるのですが、例えばクレジットカードのVISAで4,000~6,000tps(1秒あたり4,000〜6,000件の処理)という数値になります。
これに対してトロン(TRON/TRX)は2,000tps(1秒あたり2,000件の処理)となっています。VISAと比較すれば半分以下の処理速度となりますが、仮想通貨の市場ランキング1位であるビットコイン(BTC)は約5〜7tps(1秒あたり5〜7件の処理)、イーサリアム(ETH)で約15tps(1秒あたり15件)ですので、仮想通貨内においては圧倒的な処理能力を持つことがわかっていただけるかと思います。

処理速度が速いということは、送受金速度の速さを意味します。つまり、トロン(TRON/TRX)は決済方法としても高いパフォーマンスがあり、今後日常的な買い物にも活躍の場を拡大していく可能性を秘めているということになります。

特徴④効率的かつ高い拡張性がある

トロン(TRON/TRX)は、効率的かつ高い拡張性があるプラットフォームである特徴も持ちます。

トロン(TRON/TRX)はスマートコントラクトを実装しており、複雑な取引も効率的に実施できるよう展開されています。スマートコントラクトとは、設定した条件にしたがって自動的に取引を実施するプログラムを構築できるブロックチェーン上の機能のことです。スマートコントラクトの実装は、効率性が向上するだけでなく、取引内容の改ざんを防ぐ役割や、手数料の削減も果たします。これは、中央に管理者を持たないブロックチェーンにおいて大きな意味を持ちます。

例えば、Aさんが配信しているデジタルコンテンツをBさんが購入する場合、中央に管理者がいないことで、Aさんが先にコンテンツを渡したにもかかわらず、Bさんが代金を支払わないといったリスクが伴います。

そこで

  • Aさんがコンテンツを渡す時にBさんは代金を支払う
  • Bさんから代金が支払われる時にAさんはコンテンツを渡す

これら2つの条件を設定しておけば、どちらか一方のみ実行されるというリスクを回避できるのです。スマートコントラクトは自動販売機のシステムでもしばしば例えられます。

さらに、トロン(TRON/TRX)は高いスケーラビリティ(拡張性)を持ち、金融取引やデジタルコンテンツの配信だけでなく、DApps(ブロックチェーン技術を活用したゲーム)など幅広いアプリケーションをトロン(TRON/TRX)のプラットフォーム上で展開することができます。

特徴⑤エネルギーを節約できるPoSの採用

トロン(TRON/TRX)のコンセンサスアルゴリズム(ブロックを追加する際の合意方法)は、PoS(Proof of Stake)を採用しています。

PoSは、従来仮想通貨で採用されていたPoW(Proof of Work)の問題点を解消を目的としたもので、PoW自体は世界で初めての仮想通貨であるビットコイン(BTC)で採用した、言わば初代コンセンサスアルゴリズムということになります。

PoWは、より多くの取引を実施した人に報酬が支払われるという特性があり、それはつまり、計算能力の高いコンピューターを持っていることと、より多くのコンピューターを使って計算しているユーザーほど多く報酬が獲得できることを意味します。

ここで問題が2つ発生しました。1つは、コンピューターを動かすためには電気が必要であるという点です。電力の消費量が増加すれば二酸化炭素排出量がそれだけ増加しますので、環境に大きな負荷をかけてしまいます。

もう1つは、高性能なコンピューターをたくさん保有した者ほど報酬を多く得られるので、資本を多く持っている人が実質的に中央管理者のような役割を果たしてしまうという点です。

これらの問題点の解決を目指したのがPoSです。PoSは通貨の保有量が多ければ多いほど報酬が得やすくなる仕組みを採用し(預金金利のような考え方ですね)、環境問題への配慮と公平性を確立を実現しました。

仮想通貨トロン(TRON/TRX)のこれまで

トロン(TRON/TRX)は、トロン財団によって設計・発行されました。
トロン財団は商業利益を追求せず、世界中の人々がエンターテインメントを楽しめる環境の構築を目的として設立された財団です。

2017年に実施されたICOは開始30秒で完売するほど注目を浴び、2017年から2018年頃にかけておこった仮想通貨バブルの影響もあって、2018年1月には公開当初の0.2円台から約25円と、たった数ヶ月で約125倍もの価格上昇を見せました。

トロン(TRON/TRX)が公開されてからこれまで(2021年8月現在)の経緯について解説すると同時に、開発者であるジャスティン・サン氏の経歴も見ていきましょう。

ジャスティン・サン氏の経歴

トロン(TRON/TRX)を開発したのは、ジャスティン・サン氏を中心とした中国にあるチームです。

ジャスティン・サン氏は、2015年と2017年にフォーブス誌の「30歳以下の中国の起業家30人/Forbe30under30」に選出され、2017年には「30歳以下のアジアの起業家30人/Forbes 30 Under 30 Asia」にも選出されるほどの素晴らしい経歴を持ります。

意外ですが、北京大学でジャスティン・サン氏が専攻していたのは歴史学で、在学中に学部長を務めるほどの優秀な成績を納めています。その後、アメリカ合衆国へ渡りペンシルベニア大学へ入学しますが、そこで出会ったのが仮想通貨でした。当時ジャスティン・サン氏は学費などを全てテスラへ投資し、リターンを元手に今度はビットコインへ投資。約20倍ほどのリターンを得たそうです。ペンシルバニア大学では修士号を修得したものの、仮想通貨への興味から博士号を断念します。

その後、RippleLabs(リップル研究所)に参加してリップル(XRP)の決済システムに関する研究を行い、中華地区首席代表に就任します。リップル(XRP)の研究を進めると同時に、今や中国で最大となった音楽のオンラインストリーミングサービス「Peiwo」を起業。トロン(TRON/TRX)のプロジェクトを開始する前にRippleLabsからは外れ、2017年にトロン(TRON/TRX)をローンチすることとなります。

2017年〜2020年

トロン(TRON/TRX)は2017年8月からプロジェクトが開始されます。2017年8月から2018年12月にかけて、トロン(TRON/TRX)の第一段階であるExodus(旅立ち)が進行しました。この期間で、ユーザーがコンテンツをアップロードしたり、配信・配布できるシステムの構築がなされます。

2018年の1月には仮想通貨ネム(NEM/XEM)がハッキングによって大量に流出する事件がおき、その影響で仮想通貨全体の価格が下落傾向を見せました。トロン(TRON/TRX)もこの事態に影響され価格が急落するものの、韓国の仮想通貨取引所「Bithumb」へ上場したことで持ち堪え、上昇に転じます。

同年2月には仮想通貨取引所「Bibox」に上場、さらに、中国政府が発行する国家ハイテク企業の証明書を受理しました。国家が認める仮想通貨となり、信頼性も高まります。3月にはアメリカの大手仮想通貨取引所「Bittrex」に上場し、
5月に入るとトロン(TRON/TRX)の保有者数が100万人を突破します。

この年、メインネットのローンチに伴って価格の希少価値を高めるために発行枚数が減らされ、当時で約55億円分トロン(TRON/TRX)がバーンされました。2018年の後半から2019年にかけて1TRXあたり1〜4円台を行ったり来たりする状況が続きます。

2019年1月から2020年6月にかけて、開発第二段階のOdyssey(冒険)が展開。報酬システムの構築や、コンテンツ保有者の著作権が利用可能になりました。

2020年〜2021年

2020年7月になると、今度は開発第三段階の「Great Voyage(大航海)」が実施されます。2021年7月にかけて、コンテンツを提供するユーザーがシステムを管理できる機能の実装を行いました。

2020年からの価格の推移に関してですが、同年秋頃から仮想通貨全体の価格が上昇する傾向が見られたものの、トロン(TRON/TRX)は特筆すべき動きを見せず落ち着いていました。価格が動き始めたのは2021年に入ってからのことです。2月には5円台を突破しました。同じ頃、日本の仮想通貨取引「BITPoint」に上場し、これが日本国内で初の上場となります。

日本国内での期待感も高まり、4月には約18円まで上昇するものの、同年5月にテスラ社のCEOであるイーロン・マスク氏が「(地球環境への問題を考慮し)ビットコインでのテスラ車購入を停止する」とTwitterで発言した影響を受け、ビットコイン(BTC)だけでなく仮想通貨全体の価格が下落する事態となりました。2021年8月時点で、5〜8円台を遷移しています。

仮想通貨トロン(TRON/TRX)の今後

仮想通貨トロン(TRON/TRX)が、今後どのように開発が進んでいくのか見通しをチェックしておきましょう。

2021年8月〜2023年3月

2021年8月から2023年3月にかけて、開発第四段階目の「Apollo(アポロ)」が実施されます。

「Apollo」の開発目標は、クリエイターが独自トークンを発行できるシステムを構築し、実用化まで持っていくことです。ユーザー同士がトロン(TRON/TRX)を基盤とした独自トークンを自由に交換できる場所が提供されます。

個人単位でのICO及びNFT分野の発展が現実味を帯びていくことで、新たなユーザーの拡大が見込めるでしょう。

2023年4月〜2025年9月

2023年4月から2025年9月にかけては、開発第五段階目の「Star Trek(スタートレック)」が実施される予定です。

この開発段階では、オンラインゲーム開発プラットフォームの実用化と、ICOの実現が始まります。ブロックチェーン技術を活用したオンラインゲーム「DApps」は2018年頃からブームが始まり、今後は仮想通貨への興味がないユーザーにも浸透していく可能性が高いと言えます。近年、素人でもアプリ開発できるサービスが提供されるようになりましたが、2023年からはDAppsゲーム分野においてもトロン(TRON/TRX)を通じてオンラインゲームプラットフォームを手軽に構築できる未来が待っているかもしれません。

2025年4月〜2027年9月

2025年4月から2027年9月にかけて、開発第六段階目の「Eternity(永遠)」が実施される予定です。

この開発段階では、DAppsゲーム開発を目的としたクラウドファンディングと、プラットフォームのアップデートを目的としています。ゲーム開発者はトロン(TRON/TRX)を通してゲームを開発するだけでなく、資金の獲得まで可能になるのです。投資家は開発者個人に対して投資できるようになるため、少ない資金かつ個人で活動している優秀な開発者にとって、大きな可能性を秘めたプロジェクトではないでしょうか。

仮想通貨トロン(TRON/TRX)を購入できる取引所

仮想通貨トロン(TRON/TRX)を取り扱っている海外取引所は多数ありますが、日本国内での取り扱いは2021年8月現在「BITPoint(ビットポイント)」のみです。

「BITPoint」
https://www.bitpoint.co.jp/

「BITPoint」は株式会社ビットポイントジャパンが運営する日本の仮想通貨取引所で取引や送金にかかる手数料が無料というメリットを持ちます。

「BITPoint」の特徴

  • 取引手数料が無料
  • 送金手数料が無料

「BITPoint」ではトロン(TRON/TRX)の他にもイーサリアム(ETH)やビットコインキャッシュ(BCH)といった有名な仮想通貨の取り扱いも行っていますし、スマホアプリで簡単に操作が可能ですので、これから仮想通貨取引を始める方は候補に入れておくべき取引所でしょう。

【まとめ】仮想通貨トロン(TRON/TRX)はガチホ向き

トロン(TRON/TRX)はこれからのエンタメ業界を牽引する位置付けにあります。ブロックチェーン技術がより身近になればなるほど、トロン(TRON/TRX)の需要もどんどん高まっていくでしょう。今後の発展を見通した上で、また、コンセンサスアルゴリズムにPoSを採用していることから見ても、長期保有するのに適した仮想通貨だと言えます。

投資家など影響力のある人の発言に左右されやすい側面もあるため、トレンドを把握しておくべき仮想通貨です。

参考:TRON公式サイト|https://tron.network/