仮想通貨FINSCHIAは、メッセージアプリ“LINE”が開発した仮想通貨“LINK”の名称が変更された銘柄です。
上場と同時に大きな人気となったLINKが名前を変えて発行しているFINSCHIA。トークンの詳細が気になるところです。
今回はFINSCHIAについて特徴や将来性を解説します。
「FINSCHIAの将来性が気になる」
「FINSCHIAの特徴が知りたい」
この様な方向けの参考記事です。是非ご覧ください。
参考記事はこちら
目次
FINSCHIAとは
名称 | FINSCHIA |
トークンシンボル | FNSA |
公式ページ | https://www.finschia.network/ |
Discord | https://discord.com/invite/2WKdP9a8HP |
X | https://twitter.com/finschia |
Medium | https://finschia.medium.com/ |
FINSCHIAとは、有名コミュニケーションアプリ“LINE”のグループ会社、LINE TECH PTE.LTDが発行する仮想通貨です。
同団体から発行された仮想通貨、LINKの名称を変更した銘柄となっており、特徴や基本設計はLINKとほぼ変わらないと思っていただいて問題はありません。
FINSCHIAのユースケースはLINE PayやLINE NFTの決済など。主にLINE Blockchain内のトークンエコノミーとして発行されています。
LINE Blockchainについて
LINE Blockchainとは、LINEが開発するLINE Blockchain Labによって開発されたブロックチェーンネットワークです。
LINE Blockchainではブロックチェーンゲーム、NFT、トークンエコノミーの開発などに利用され、今回ご紹介しているFINSCHIAもその一つです。
LINE Blockchainで作成されたゲームやNFTには以下のようなものがあり、
- 資産性ミリオンアーサー
- STEPN
- LINE NFT
など。
なかには有名なサービスも含まれているため、聞いたことがあるタイトルもあるのではないでしょうか。
特にMove to earnで有名なSTEPNも、いずれLINE Blockchainを使用したサービスに変更すると発表されています。
これによりSTEPNの課題であったマネタイズ時のガス代の高さや、NFTの購入コストが削減されるのでは?と期待されています。
参考記事はこちら
https://bitcastle.io/column/post-15826/
FINSCHIAはDaphneと統合した仮想通貨
LINKがFINSCHIAと名称と変更された際、LINE Blockchain第2世代のメインネットであった“Daphne”が統合され、第3世代LINE Blockchainへとアップデートされました。
このアップデートは、もともとプライベートブロックチェーンであったLINE Blockchainをパブリックブロックチェーンにすることを目的としており、LINE Blockchainのさらなる拡大を目指しています。
用語解説:プライベートブロックチェーン
プライベートブロックチェーンとは、特定の管理者が存在する限定公開されたブロックチェーンのことを言います。
プライベートブロックチェーンではブロックチェーンの特徴である分散性や透明性はありません。しかし、特定のメンバーしかネットワークに参加できないため、プライバシーの保護に適しているという特徴があります。
不特定多数の人間がアクセスできない環境でブロックチェーンを使用したいときに利用され、金融機関や大企業など、膨大なデータを社内で管理しなくてはならない業種で多く活用されています。
プライベートブロックチェーンは限られたエリアでしか使われないため、ノード間での合意形成も必要ありません。
そのため、処理速度が通常のブロックチェーンよりも速く、大量のトランザクションを流したとしても処理はスムーズに行われます。
用語解説:パブリックブロックチェーン
パブリックブロックチェーンはプライベートブロックチェーンの対となるネットワークで、誰でも参加できるブロックチェーンのことを言います。
一般にブロックチェーンといえばこのパブリックブロックチェーンを指すことが多く、ビットコイン、イーサリアム、NEMなどは、すべてパブリックブロックチェーンで構成されています。
新しくデータを追加したときの合意形成はネットワークに参加しているノードが行い、マイニングやステーキングによって追加データの承認を行います。
不特定多数のノードが一斉にデータの承認作業を行うため、データ改ざんなどの不正リスクに強い特徴がある一方で、プライベートブロックチェーンに比べて処理速度が遅いというデメリットがあります。
トランザクション1つを処理するために時間がかかるため、多くのトランザクションが一斉に送信されると、ブロックチェーンはトランザクションの実行を停止してしまいます。
この様なトラブルは“ブロックチェーンのスケーラビリティ問題”といわれ、多くのプロジェクトが課題の解決に取り組んでいます。
参考記事はこちら
https://bitcastle.io/column/post-17798/
FINSCHIAの特徴
FINSCHIAの特徴は主に3つ。
- トークン価格の急騰
- Yahooとの提携
- LINEトークンエコノミーとしての存在
詳しく見ていきましょう
トークン価格の急騰
FINSCHIAは取り扱い取引所が少ないにも関わらず、トークン価格が急騰したことで有名です。急騰銘柄多くがせいぜいローンチ価格から10倍程度の水準の中、FINSCHIAはなんとローンチ価格から100倍近い価格を付けました。
これはバイナンスコインなどの有名銘柄の急騰レベルを大きく上回る水準であり、FINSCHIAの人気が異質であることが分かります。
急騰の理由は恐らくLINEが発行する仮想通貨であるという点。
LINEは皆さんもご存知の通り超有名なトークアプリです。日本人のおよそ8割が利用していると言われており、10代から60代ではおよそ9割が利用しているという統計が出ています。
FINSCHIAはこれだけ影響力がある企業がリリースした仮想通貨ということで、ローンチ以降常に出来高は一定のライン以上を保っています。
やはりネームバリューの強い企業が作成した銘柄はそれだけで期待感が強いのでしょう。
もちろん、ネームバリューだけではなく、ユースケースも多岐に渡り、後述するトークンエコノミーの利便性は抜群です。
Yahooとの提携
FINSCHIAを作成したLINEは2023年10月にYahooと統合。LINEヤフー株式会社として登場しました。
それに伴い、LINE Blockchainで作成されたNFTを、ヤフーオークションで売買できるようになるそうです。
このニュースには日本のNFTを取り巻く環境を一変させるインパクトがありました。
2023年のNFTの経済規模は328億ドル以上といわれています。ですが、残念ながら日本国内ではその知名度はまだまだ低く、一般ユーザーの購入はほとんどないと言われています。
しかし今回のLINEヤフー株式会社の登場により、その認識は大きく変わるかもしれません。
2023年12月時点、ヤフーオークションのNFT出品数は2点ほど。これが今後どれだけ出品数が増えるのか楽しみでなりませんね。
LINEトークンエコノミーとしての存在
FINSCHIAはLINE経済圏におけるトークンエコノミーとして存在しています。トークンエコノミーとは、簡単に言えばお金に変わる仮想通貨のことです。
LINE NFTの代金の支払いやLINE Payの支払い、FINSCHIAのエコシステムへの貢献報酬として利用されます。
特にLINE Payでの支払い利用は、事実上FINSCHIAが法定通貨の代わりを果たすようなユースケースであり、実験的に行われているとはいえ仮想通貨の可能性を大きく広げる出来事です。
ほかにもLINE NFTを購入する際にはFINSCHIAを支払代金に使えるなど、LINE経済圏でのユースケースはさまざま。
今後も利用できる範囲はさらに広がるとみられており、“LINEサービスの利用にはFINSCHIA支払いが便利”という認識が浸透していくかもしれません。
FINSCHIAの価格動向
FINSCHIAの価格動向は次の通り。
2023年10月以降FINSCHIAは強い上昇トレンドに入っています。その上昇率は驚異の約147%。
たった1か月で50%近い上昇を見せています。仮想通貨で大きな値動きがみられる銘柄のほとんどは、ビットコインやイーサリアムといったメジャーな仮想通貨であることがほとんどの中、FINSCHIAのこの値動きは驚異的といってもいいでしょう。
価格もピーク時には32ドル付近を付けており、トークン価格も決して安くはありません。上場している取引所が少ないにも関わらず、安定しているFINSCHIAのポテンシャルは“さすがLINEの仮想通貨”といったところでしょうか。
今後の価格動向
ここからはFINSCHIAの今後の価格動向を予想していきましょう。結論から言えば、FINSCHIAは今後も価格上昇が狙える銘柄と考えています。
その根拠として考えられるのは、やはりLINE経済圏のトークンエコノミーであるという使い勝手の良さ。
これだけ私たちの生活に関わっているラインのサービスを、FINSCHIAで支払えるとなればその普及率は爆発的に伸びても不思議ではありません。
今はまだ限られたサービスでしか利用できませんが、LINEスタンプの購入やLINEギフトの支払いにFINSCHIAが使えるようになれば、利用率は格段に上昇するはずです。
ユースケースにおいて圧倒的アドバンテージを誇るFINSCHIA。今後も期待の銘柄となるでしょう。
FINSCHIAの将来性
FINSCHIAの将来性の高さは言うまでもありません。
現在すでにFINSCHIAが利用できるラインのサービスには
- LINE NFT
- LINE Blockchain
- LINE Blockchain上で構成されたdApps
これらのプロジェクトが挙げられます。
しかし恐らく今後はこれだけにとどまらず、LINE Payでの常時利用、LINEサービスの各種支払いなど、ユースケースが広がっていく可能性が十分に考えられます。
今までの仮想通貨は投資商品としての知名度は高いものの、実際に使える資産としての意識は希薄でした。しかしFINSCHIAは違います。ユースケースが生活に密接にかかわっています。
この特徴は今後FINSCHIAが発展していく上で重要な要素となることは間違いありません。
FINSCHIAの将来性に期待できるのは当然ですね。
【まとめ】FINSCHIAはLINEが作った仮想通貨
FINSCHIAは大人気トークアプリLINEが作った仮想通貨です。以前はLINKと呼ばれる名称でしたが、メインネットのアップデートをきっかけにFINSCHIAへと名前を変更。
LINE経済圏でのユースケースの拡大を目指しています。
日本人の8割以上が利用しているアプリを製作した会社の仮想通貨ということもあり、知名度、人気、将来性そのどれもが高い水準です。
これは他の仮想通貨にはない特徴といっていいでしょう。
今後もLINEサービスの拡大によりさらに便利になっていくと思われるFINSCHIA。その動向からは目が離せません。
FINSCHIAの購入方法
FINSCHIAはLINE BITMAXにしか上場していません。ですので購入はLINE BITMAXを利用するのが一般的です。
しかし、今後は取り扱い取引所が増える可能性もあります。その時にぜひ利用したい取引所がbitcastle。
bitcastleはクレジットカード入金に対応した仮想通貨取引所でその利便性は圧倒的です。アカウント登録もメールアドレスですぐに完了する為、口座開設もあっという間に完了します。
今はまだFINSCHIAが上場するという情報はありませんが、今後の可能性に期待しましょう。
執筆者 西村大樹