FX指標カレンダー【8月第3週】経済指標とトレード戦略

本記事では、8月第3週に予定されている経済指標や要人発言に注目し、トレーダーが市場動向を正しく読み取るための手助けを提供します。

具体的には、経済指標の発表や重要人物の発言が、為替市場にどのような影響を与えるのか解説していきます。

FX指標:8月第3週の主な経済イベントと市場テーマ

8月第3週は、日本のGDPとCPI、ユーロ圏のインフレ指標、FOMC議事要旨、米国の住宅・景況感指標が並ぶ週です。

なかでも、日本のGDPや全国CPIは日銀の金融政策見通しに、FOMC議事要旨はFRBの政策スタンスに影響する重要な材料となります。

そのため、景気・物価・金融政策の方向性が整合的かどうかが市場の評価軸となります。

日付 時間 主なイベント内容 前回 予想 結果 注目度
8月17日(月) 08:50 🇯🇵4-6月期実質GDP(速報値) 1.8% ★★★★
8月18日(火) 21:30 🇺🇸住宅着工件数 142.7万件 ★★★
21:30 🇺🇸建設許可件数 136.7万件 ★★★
8月19日(水) 18:00 🇪🇺ユーロ圏消費者物価指数(HICP改定値) ★★★
27:00 🇺🇸FOMC議事要旨 ★★★★
8月20日(木) 21:30 🇺🇸新規失業保険申請件数 ★★★
8月21日(金) 08:30 🇯🇵全国消費者物価指数(CPI) 1.7% ★★★★
22:45 🇺🇸総合購買担当者景気指数(PMI速報値) ★★★★

FX指標:8月17日(月)の主要経済指標

はじめに、週明け月曜日の予定から確認していきます。

4-6月期実質GDP(速報値)

概要:日本経済の成長率を示す代表的な指標で、個人消費や設備投資、外需の動向を通じて景気の基調を確認する材料となります。速報値のため、市場の初期反応が出やすい指標です。

市場反応

  • 成長率上振れ → 円買い
  • 成長率下振れ → 円売り

今回の注目点:賃金上昇が個人消費にどの程度つながっているかが焦点です。そのため、外需だけでなく、内需の底堅さが確認できる内容かどうかが市場の評価材料となります。

FX指標:8月18日(火)の主要経済指標

続いて火曜日は、米国の住宅関連指標が発表されます。

住宅着工件数

概要:米国の新築住宅の着工件数を示す指標で、住宅市場や景気の先行きを確認する材料となります。住宅投資や建設需要の動向を把握するうえで重要な指標です。

市場反応

  • 着工件数増加 → 米金利上昇・ドル買い
  • 着工件数減少 → 米金利低下・ドル売り

今回の注目点:高金利環境下でも住宅投資が底堅さを維持しているかが焦点です。そのため、住宅市場全体の回復力が景気見通しと整合的かどうかが市場の評価材料となります。

建設許可件数

概要:今後の住宅建設計画を示す先行指標で、住宅市場や建設投資の先行きを確認する材料となります。

市場反応

  • 許可件数増加 → ドル買い
  • 許可件数減少 → ドル売り

今回の注目点:住宅市場の先行きに改善が見られるかが焦点です。そのため、住宅着工件数と同じ方向の動きとなっているかが市場の評価材料となります。

FX指標:8月19日(水)の主要経済指標

続いて水曜日は、ユーロ圏の物価と米国の金融政策に注目が集まります。

消費者物価指数(HICP、改定値)

概要:ユーロ圏のインフレ動向を示す代表的な指標で、ECBの金融政策見通しに直結します。改定値では速報値からの修正幅やコア指数の動きが注目されます。

市場反応

  • インフレ上振れ → ユーロ買い
  • インフレ鈍化 → ユーロ売り

今回の注目点:速報値からの修正幅が景気認識や金融政策見通しを変える内容かどうかが焦点です。そのため、サービス価格や賃金動向と整合的な内容かどうかが市場の評価材料となります。

米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

概要:前回FOMCでの議論内容をまとめた資料で、FRBの金融政策スタンスやインフレ・雇用に対する認識を確認する材料となります。政策金利そのものよりも、委員間の温度感が注目されます。

市場反応

  • タカ派的な議論(利下げ慎重姿勢など) → ドル買い
  • ハト派的な議論(利下げ前向き姿勢など) → ドル売り

今回の注目点:とくにインフレ鈍化への確信をどの程度持っているかが焦点です。

そのため、利下げ時期や政策変更の条件について、委員間にどの程度の温度差があるかが市場の評価材料となります。

FX指標:8月20日(木)の主要経済指標

そして、木曜日は、米国の雇用動向が注目されます。

新規失業保険申請件数

概要:米国の雇用市場の短期的な動きを把握するための週次指標で、とりわけ足元の雇用環境を確認する材料となります。

市場反応

  • 申請件数減少 → 米金利上昇・ドル買い
  • 申請件数増加 → 米金利低下・ドル売り

今回の注目点:とくに雇用の底堅さが維持されているかが焦点です。

そのため、一時的な変動ではなく、申請件数のトレンドに変化が出ているかが市場の評価材料となります。

FX指標:8月21日(金)の主要経済指標

そして、週末は日本の物価や米国の景況感が注目されます。

全国消費者物価指数(CPI)

概要:日本のインフレ動向を示す代表的な指標で、とりわけ日銀の金融政策見通しに直結します。

また、総合指数に加え、コア指数やサービス価格の動きが重視されます。

市場反応

  • インフレ上振れ → 円買い
  • インフレ鈍化 → 円売り

今回の注目点:とくに賃金上昇と物価の好循環が続いているかが焦点です。

そのため、日銀の金融政策正常化に対する思惑と整合的な内容かどうかが市場の評価材料となります。

米総合購買担当者景気指数(PMI、速報値)

概要:製造業とサービス業を合わせた景況感を示す速報値で、とりわけ米国経済全体の方向感を把握する材料となります。

また、景気の強弱に加え、価格や雇用の内訳も注目されます。

市場反応

  • 指数上振れ・改善 → 米金利上昇・ドル買い
  • 指数下振れ・悪化 → 米金利低下・ドル売り

今回の注目点:とくに景気が拡大基調を維持しているかが焦点です。

そのため、製造業とサービス業の動きに乖離がないか、また価格指数がインフレ圧力と整合的かどうかが市場の評価材料となります。

 

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執筆者 西村大樹