FX指標カレンダー【9月第3週】経済指標とトレード戦略

本記事では、9月第3週に予定されている経済指標や要人発言に注目し、トレーダーが市場動向を正しく読み取るための手助けを提供します。

具体的には、経済指標の発表や重要人物の発言が、為替市場にどのような影響を与えるのか解説していきます。

FX指標:9月第3週の主な経済イベントと市場テーマ

9月第3週は、FOMC、BOE、日銀と主要中銀の金融政策イベントが集中する重要週です。

なかでも、FOMCと日銀の政策決定・総裁会見は、ドル円相場の方向性を左右する可能性があるため、市場の注目度が高まります。

そのため、政策金利そのものだけでなく、声明文や会見を通じて示される今後の金融政策スタンスが市場の評価軸となります。

日付 時間 主なイベント内容 前回 予想 結果 注目度
9月14日(月) 21:30 🇨🇦カナダ消費者物価指数(CPI) ★★★
9月15日(火) 21:30 🇺🇸ニューヨーク連銀製造業景気指数 20.6 ★★★
9月16日(水) 21:30 🇺🇸小売売上高 -0.6% ★★★★
27:00 🇺🇸FOMC政策金利発表 3.50-3.75% 3.50-3.75% ★★★★★
27:30 🇺🇸FRB議長 定例記者会見 ★★★★★
9月17日(木) 18:00 🇪🇺ユーロ圏消費者物価指数(HICP改定値) 3.3% ★★★
20:00 🇬🇧BOE政策金利発表 3.75% ★★★★
9月18日(金) 08:30 🇯🇵全国消費者物価指数(CPI) 1.9% ★★★★
🇯🇵日銀金融政策決定会合・政策金利発表 1.00% ★★★★★
15:30 🇯🇵植田日銀総裁 定例記者会見 ★★★★★

FX指標:9月14日(月)の主要経済指標

はじめに、週明け月曜日の予定から確認していきます。

カナダ消費者物価指数(CPI)

概要:カナダのインフレ動向を示す代表的な指標で、カナダ銀行の金融政策見通しに直結します。総合指数に加え、基調的な物価動向を示すコア指標も重視されます。

市場反応

  • インフレ上振れ → カナダドル買い
  • インフレ鈍化 → カナダドル売り

今回の注目点:インフレ圧力がどの程度残っているかが焦点です。そのため、総合指数だけでなく、基調インフレの動きがカナダ銀行の金融政策見通しと整合的かどうかが市場の評価材料となります。

FX指標:9月15日(火)の主要経済指標

続いて火曜日は、米国の景況感に関する指標が発表されます。

ニューヨーク連銀製造業景気指数

概要:ニューヨーク州の製造業活動を対象とした景況感指数で、米製造業の先行きを確認する材料となります。新規受注や雇用、価格指数などの内訳も注目されます。

市場反応

  • 指数上振れ → 米金利上昇・ドル買い
  • 指数下振れ → 米金利低下・ドル売り

今回の注目点:製造業の景況感が改善しているかが焦点です。そのため、新規受注や雇用の動きに加え、価格指数がインフレ圧力の持続性を示しているかどうかも市場の評価材料となります。

FX指標:9月16日(水)の主要経済指標

続いて水曜日は、米国の消費と金融政策に注目が集まります。

小売売上高

概要:米国の個人消費動向を示す重要指標で、景気の強弱を直接反映します。米国経済に占める個人消費の割合が大きいため、景気の持続性を確認する材料として注目されます。

市場反応

  • 強い結果 → 米金利上昇・ドル買い
  • 弱い結果 → 米金利低下・ドル売り

今回の注目点:インフレ環境下でも実質的な消費が維持されているかが焦点です。そのため、品目別のばらつきや裁量消費の強弱が、景気の底堅さと整合的かどうかが注目されます。

FOMC政策金利

概要:米国の金融政策を決定する最重要イベントで、政策金利と声明文を通じてFRBの政策スタンスが示されます。景気・雇用・インフレに対する認識が米金利やドル相場に大きな影響を与えます。

市場反応

  • タカ派的な内容(利下げ慎重姿勢など) → 米金利上昇・ドル買い
  • ハト派的な内容(利下げ前向き姿勢など) → 米金利低下・ドル売り

今回の注目点:インフレと雇用のバランスをどのように評価しているかが焦点です。そのため、政策金利の変更有無だけでなく、声明文や金利見通しが今後の政策運営をどう示唆するかが市場の評価軸となります。

ウォーシュ米連邦準備理事会(FRB)議長定例記者会見

概要:FOMC後にFRB議長が政策判断の背景や今後の金融政策運営について説明する重要な会見です。

また、政策決定そのものに加え、会見で示される政策スタンスが市場の方向性を左右します。

市場反応

  • タカ派的な発言(インフレ警戒・利下げ慎重など) → ドル買い
  • ハト派的な発言(景気配慮・利下げ示唆など) → ドル売り

今回の注目点:とくに今後の政策変更の時期や条件について、どのような考えが示されるかが焦点です。

また、雇用市場やインフレに対する評価が声明文と整合的かどうかにも注目が集まります。

FX指標:9月17日(木)の主要経済指標

そして、木曜日は、ユーロ圏の物価とイギリスの金融政策に注目が集まります。

消費者物価指数(HICP)改定値

概要:ユーロ圏のインフレ動向を示す代表的な指標で、ECBの金融政策見通しに直結します。

また、改定値では速報値からの修正幅に加え、コア指数の動きも重視されます。

市場反応

  • インフレ上方修正 → ユーロ買い
  • インフレ下方修正 → ユーロ売り

今回の注目点:速報値からの修正が基調的なインフレ評価を変える内容かどうかが焦点です。そのため、サービス価格やコア指数の動きがECBの金融政策見通しと整合的かどうかが市場の評価材料となります。

イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表

概要:BOEが英国の政策金利を決定する重要イベントで、ポンド相場に大きく影響しやすい材料です。

また、政策金利に加え、声明文や金融政策委員会の投票配分が注目されます。

市場反応

  • タカ派的な内容(利下げ慎重・高金利維持など) → ポンド買い
  • ハト派的な内容(追加利下げ示唆など) → ポンド売り

今回の注目点:とくにインフレ鈍化が進む中でも、BOEがどの程度慎重な姿勢を維持するかが焦点です。

そのため、政策金利そのものよりも、投票配分や声明文が今後の政策変更の時期をどう示唆するかが市場の評価材料となります。

FX指標:9月18日(金)の主要経済指標

そして、週末は日本の物価と金融政策に注目が集まります。

全国消費者物価指数(CPI)

概要:日本のインフレ動向を示す代表的な指標で、日銀の金融政策見通しに直結します。

また、総合指数に加え、生鮮食品を除くコア指数やサービス価格の動きが重視されます。

市場反応

  • インフレ上振れ → 円買い
  • インフレ鈍化 → 円売り

今回の注目点:とくに賃金上昇を背景とした基調的な物価上昇が続いているかが焦点です。

そのため、賃金と物価の好循環が維持され、日銀の金融政策正常化と整合的な内容となっているかが注目されます。

日銀金融政策決定会合・政策金利発表

概要:日銀が政策金利や金融政策の方向性を決定する重要イベントで、円相場に大きく影響します。

また、政策金利に加え、景気・物価に対する評価や今後の政策スタンスが注目されます。

市場反応

  • タカ派的な内容(追加利上げ示唆など) → 円買い
  • ハト派的な内容(利上げ慎重姿勢など) → 円売り

今回の注目点:とくに同日に全国CPIが発表される中、日銀が基調的なインフレをどのように評価するかが焦点です。

そのため、政策金利の変更有無だけでなく、今後の利上げ時期や正常化ペースを示唆する内容が市場の評価軸となります。

植田和男日銀総裁、定例記者会見

概要:日銀の政策判断の背景や今後の金融政策運営について、植田総裁が説明する重要イベントです。

また、政策決定そのもの以上に、会見で示される政策スタンスに市場が反応することがあります。

市場反応

  • タカ派的な発言(追加利上げに前向きなど) → 円買い
  • ハト派的な発言(利上げに慎重・様子見など) → 円売り

今回の注目点:とくに賃金と物価の好循環や基調的なインフレについて、植田総裁がどの程度前向きな評価を示すかが焦点です。

また、今後の追加利上げの条件や時期に関する発言が、円相場の方向性を左右する可能性があります。

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執筆者 西村大樹

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