ボクシング界のレジェンドであるマニー・パッキャオ氏の仮想通貨が年内に発行予定であることが分かりました。
世界のスポーツ界にけるトッププレイヤーなどが独自のトークンを発行する取引所である「GCOX(ジーコックス、Global Crypto Offering Exchange)」による、Pacトークンの発行が行われる予定です。
有名スポーツ選手が関係する仮想通貨やトークンの発行はこれまでも様々な事例があります。今回はパッキャオ氏の仮想通貨発行やスポーツ選手による仮想通貨発行について解説します。
目次
マニー・パッキャオ氏の仮想通貨発行へ
プロボクシング界で6階級を制覇した伝説的なボクサーで母国フィリピンでは国会議員も務める、マニー・パッキャオ氏。
今回、StraitsTimesの報道によるとシンガポールを拠点にしているGCOXがパッキャオ氏の知名度を生かしたPacトークンの発行に着手し、年内にも発行を予定していることが分かりました。
プロジェクト自体は今年に入り遅れをみせていましたが、フィリピン証券取引委員会のICOへの規制枠組みを残すだけとなり年内にも決まる見通しです。
発行されるトークンはパッキャオ氏のボクシング用ジャケットやグローブなどのアイテム購入にも使える予定です。
パッキャオ氏は1月、GCOXプロジェクトに参加表明していて、ブロックチェーンプラットフォームtGCOのアンバサダーを務めています。
GCOXについて
GCOXは世界的に人気のあるスポーツ選手やアーティストなどの独自トークンを発行する取引所です。パッキャオ氏以外にもサッカーの元イングランド代表、マイケルオーウェン氏、歌手のジェイソンデルーロ氏なども参加しています。
GCOXで発行される有名人の通貨はセレブリティートークンと呼ばれ、プラットフォーム内で独自の商品やチケット、グッズなどを含めたサービスの購入に使うことができます。
ファンイベントやライブ動画配信などへはCeleb-Connectというサービスで参加可能となり、仮想通貨界に新たなユーザーを獲得できる期待感もあります。
メイウェザー氏もICOをプロモーションするが…
パッキャオ氏と2015年5月2日に対戦したメイウェザー氏。アトランタオリンピックでフェザー級の銅メダルを獲得し、プロ転向後は無敗のまま5階級制覇を果たした人物でもあります。
メイウェザー氏は仮想通貨セントラ(CTR)のICOの広告塔として関係しました。しかし、今年4月、アメリカ証券取引委員会(SEC)により共同設立者が詐欺の疑いで告発されています。
ICOの詐欺案件は決して珍しくありませんが、メイウェザー氏を広告塔に起用し、いわゆる「お墨付き」を与えたのにも関わらず詐欺として起訴されました。
ちなみに、メイウェザー氏は自身のツイッターにて以下のようにセントラを宣伝していました。
Centra’s (CTR) ICO starts in a few hours. Get yours before they sell out, I got mine https://t.co/nSiCaZ274lpic.twitter.com/dB6wV0EROJ
— Floyd Mayweather (@FloydMayweather) 2017年9月18日
「数時間後にセントラのICOが始まる。売り切れ前にゲットしよう。僕は確保したよ。」との内容です。メイウェザー氏がそのような発言をすれば、購入してみようか…と思っても不思議ではありません。
ボクシング界ではホリフィールド氏もICO支援
メイウェザー氏の他にもボクシング界ではヘビー級の元世界チャンピオンであるホリフィールド氏もICOを支援しています。しかしながら、メイウェザー氏と同様、関わったICOはアメリカ長剣取引委員会から停止命令を受けています。
サッカー選手も続々と仮想通貨界に関係
仮想通貨界へ関係するのはボクサーだけではありません。サッカー選手も数多く関係しています。日本代表として先のW杯で活躍した本田圭佑選手は国内の取引所であるBITPoint(ビットポイント)のイメージキャラクターに就任しています。
ハメス・ロドリゲス選手やロナウジーニョ選手は独自の仮想通貨を発行。メッシ選手はSIRIN LABS Tokenのアンバサダー就任。イニエスタ選手とプジョル選手はブロックチェーン型のネットワークを発表。
以上のように、誰もが知るようなスーパースターが仮想通貨に関係していることが分かっています。有名選手が仮想通貨に参入すると関心も高まり、市場への良い影響が期待できます。今後もスポーツ選手による仮想通貨界への進出があるのか見守りたいとことです。
執筆者 西村大樹