仮想通貨NEO(Neo) とは?中国版ETHと呼ばれる理由や将来性を解説

「NEO(Neo)がどのような仮想通貨なのか実はよく知らない」
「NEO(Neo)に将来性はあるのか気になっている」

NEO(Neo)<ネオ>といえば、中国版イーサリアムとして知られる人気の仮想通貨(暗号資産)です。

2021年はDeFi(分散型金融)やNFTの需要が高まり、DApps(分散型アプリケーション)のプラットフォームで使われる仮想通貨に注目が集まったことから、NEO(Neo)の名前を目にした人も多いのではないでしょうか。

この記事では、NEO(Neo)の特徴や将来性について解説します。チャートについても説明しているので、DApps関連の銘柄に投資を考えている人はぜひ参考にしてみてください。

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NEO(Neo)とは

NEO(Neo)<ネオ>は、DApps(分散型アプリケーション)の開発ができる、ブロックチェーンベースのプラットフォームです。また、そのプラットフォームで発行され、利用することができる仮想通貨(暗号資産)も同じくNEO(Neo)と呼ばれます。

中国企業が開発したNEO(Neo)の基本構造は、アルトコイン(オルトコイン)の代表ともいえる仮想通貨イーサリアム(ETH)と同じ。そのため、中国版イーサリアムとして広く認知されています。

プロジェクトが開始したのは2014年。中国企業のDaHongfeiとErikZhanによって「AntShares(ANS)<アントシェアーズ>」として誕生し、2017年にNEO(Neo)へと名称を変更しました。

●DAppsとは
ブロックチェーンを用いたサービスやゲームを提供するアプリの総称。
通貨名 ネオ
シンボル NEO
取引開始日 2016年8月
発行上限 100,000,000NEO
現在の価格 約3,337円
時価総額 約235,539,641,844円
市場ランキング 66位

※2021年12月7日時点。

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NEO(Neo)の特徴

中国における経済や金融分野などでのインフラ技術として期待されているNEO(Neo)。そのため、NEO(Neo)には中国独自の技術がたくさん使われているのがポイントです。

ここではNEO(Neo)の主な特徴を4つご紹介します。

特徴①プラットフォームでDAppsが作成可能

NEO(Neo)のプラットホームを使用することで、分散型取引所、予測市場、ソーシャルネットワークなどのDApps(分散型アプリケーション)を開発することができます。

NEO(Neo)は分散型の製品やサービスを取引したり作成したりできるプラットフォームとして、さまざまなサービスを保有・提供しているのが特徴。

このソフトウェアネットワークによって誰でもDAppsを作成することができるので、世界中のエンジニアから注目されています。

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特徴②開発言語が豊富でDAppsが作成しやすい

NEO(Neo)幅広いプログラミング言語に対応しているため、エンジニアが各々得意な言語でDAppsを開発することができます。

これは、プロックチェーンの機能であるスマートコントラクトによるもの。NEO(Neo)では、「NeoContracts」というスマートコントラクトがプラットフォームに適用されています。

「NeoContracts」は、他のスマートコントラクトベースのプロトコルとは異なり、C#やJavaなどの一般的な言語を使用してアプリケーションを構築できるのが大きな特徴です。

ちなみにイーサリアムの開発言語は、solidtyというあまり一般的でない言語のみとなっています。そのため、イーサリアムは参入障壁が高いとされているようです。

●スマートコントラクトとは?
あらかじめ作られたプログラムに基づいて、自動的に契約を実行させる仕組み。

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特徴③取引の処理速度がイーサリアムの50倍以上

NEO(Neo)はトランザクション処理能力が高く、毎秒1,000件のトランザクションが可能です。イーサリアムが毎秒15件なので、その処理速度は50倍以上の差があります

これは、コンセンサスアルゴリズムにDBFT(ビザンチンフォールトトレランス)を採用しているためです。

この承認システムは、簡単に言えば民主的な方法で取引の記録を行う手法のこと。一般的なマイニングとは異なり、トークン保有者全員が報酬を受け取ることができるのも特徴となっています。

そのため、ビザンチン将軍問題を解決できる点でも注目されているようです。

●トランザクション処理とは?
関連する複数の処理や操作を一つの処理単位にまとめて管理する方式

●コンセンサスアルゴリズムとは?
取引の整合性を確認する合意形成(コンセンサス)に必要な方式(アルゴリズム)のこと。

●マイニングとは?
仮想通貨の取引承認に必要となるコンピューター演算に協力し、成功報酬として仮想通貨を得ること。プルーフオブステイク(Proof of Stake)やプルーフオブワーク(Proof of Work)などの種類がある。

●ビザンチン将軍問題とは?
参加者の中に故障したコンピュータや悪意を持った個人が紛れ込んでいる状態で、中央の管理システムが存在しない場合、全体で正しい合意を形成できるのかという問題。

特徴④NEO(Neo)のトークンは2種類

NEO(Neo)のプラットフォームで使用されるトークンは、NEOトークンと、GAS(NEOGAS)トークンの2種類です。

NEO(Neo)では、このトークンが仮想通貨(暗号資産)として扱われます。

NEOトークン プラットフォーム上で動いているトークン。DBFTを使用して、ネットワークを管理している。
GAS(NEOGAS)トークン スマートコントラクトの使用や作成の過程などに利用されるトークン。プラットフォームを動かすために必要な燃料のようなもの。

使われたGASトークンは、マイナー(ブロック承認に貢献した人)やトークン保有者に報酬として分配されます。

トークン保有者は保有量に応じて配当を得ることができるのが特徴。ただし配当をもらうためには、NEO対応のウォレットに預けておく必要があるので注意が必要です。

NEO(Neo)の現在の推移価格

 

NEO(Neo)が直近で価格が上昇したタイミングは、主に2つあります。

  • 2021年4月~5月 3月にブロックチェーンプロトコルをアップデート
  • 2021年8月~9月 NFTブーム&DeFiブーム到来

これにより、NEO(Neo)の価格が上がるのは、ソフトウェアネットワークのアップデートやDAppsの需要アップがきっかけであることが分かります。

中国に拠点を置いているNEO(Neo)は、仮想通貨を多く保有する中国の投資家たちによる影響を受けやすいのが特徴。中国では2021年9月に仮想通貨を全面禁止することを発表したため、以前に比べると現在は価格が大幅に下落しています。

仮想通貨全体としてNFTブームは続いているものの、中国全体で仮想通貨がタブーになりつつある今、価格の回復は当分厳しい状況だと言えるでしょう。

NEO(Neo)の今後と動向

NEO(Neo)では、2021年8月にNeoLegacyからNeoN3への移行が発表されました。これにより、トランザクション処理が毎秒1,000から5,000件に上がり、ガス料金も100分の1に削減となるようです。

プロジェクト自体は活発なので、今後も更なるソフトウェアネットワークのアップデートが期待されます。これにより世界中の投資家に注目してもらうことができれば、将来的に大幅に価格が上昇する可能性もあり得るでしょう。

NEO(Neo)の購入方法

NEO(Neo)は日本の仮想通貨取引所では取り扱っていません。そのため、海外の仮想通貨取引所で購入する必要があります。

ただし、取引所によっては日本人向けサービスを停止しているところもあるようです。また、海外取引所は日本の金融庁の認可を受けていないため、リスクも踏まえたうえで利用しましょう。

NEO(Neo)を購入できる取引所 一例

  • Bitfinex(ビットフィネックス)
  • BITTREX(ビットトレックス)
  • BitForex(ビットフォレックス)
  • OKEx(オーケーエックス)
  • Poloniex(ポロニエックス)

海外の仮想通貨取引所でNEO(Neo)を購入する手順は下記の通りです。

  1. 日本と海外、それぞれの仮想通貨取引所に口座を開設。
  2. 国内取引所でNEO(Neo)の取引ペアとなっている仮想通貨を購入。
    ※取引ペアとして一般的なのは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)です。
  3. 国内取引所から取引ペアの仮想通貨を海外取引所に送金してNEO(Neo)を購入。

▼仮想通貨取引所のランキングも、ぜひ参考にしてみてください。

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今のところまだNEO(Neo)を取り扱っていませんが、今後上場する可能性もゼロではないため、ぜひ今のうちに登録しておいてみてはいかがでしょうか?

【まとめ】NEO(Neo)はDApps需要のある仮想通貨で将来性にも期待

NEO(Neo)はDAppsの開発ができるプラットフォームであることからDApps関連の銘柄として期待されている仮想通貨です。

イーサリアムよりも優れた機能や特徴を持っている点でも、まだまだ伸びしろがあると感じさせてくれます。

NEO(Neo)独自の魅力をもっと増やすことができれば、中国版イーサリアムという呼ばれ方から脱却してより多くの投資家に注目される可能性が高いので、今のうちに投資をしておくのも良いかもしれません。

執筆者 西村大樹