Bitcoin Gold(BTG)仮想通貨の将来性と購入方法をご紹介

Bitcoin Gold(BTG)は、2017年10月24日にBitcoin(BTC)から分裂してできた仮想通貨です。

たくさんあるBitcoin(BTC)から分裂した仮想通貨の中で、Bitcoin Gold(BTG)はBitcoin Cash(BCH)に並ぶ、数少ない将来性のある通貨の1つだと言われています。

今回は、そんなBitcoin Gold(BTG)の将来性や特徴、また私の考える今後の値上がり予想についてお伝えします。

Bitcoin Gold(BTG)に興味のある方は、ぜひ最後までチェックしてくださいね。

Bitcoin Gold(BTG)とは


オープンソースに基づいて作られたBitcoin(BTC)は、誰でもコードを変更して、独自の仮想通貨を作ることができます。その中で作られた仮想通貨の1つがBitcoin Gold(BTG)です。

Bitcoin(BTC)はこれまで、何度も分裂を繰り返してきました。分裂の回数は、2020年1月までに70回以上とも言われています。

通貨名  Bitcoin Gold
通貨コード  BTG
公式サイト  https://bitcoingold.org/
公式Twitter https://twitter.com/bitcoingold

仮想通貨の分裂は、元となる仮想通貨のアップデートに対する意見の違いや、開発者の同士の競争など、様々な理由が背景にあります。

Bitcoin(BTC)から分裂したBitcoin Gold(BTG)は、香港のマイニンググループが、新しい取引を認証する仕組みを利用して作った通貨です。

Bitcoin Gold(BTG)ができることになった時には、Bitcoin(BTC)には3つの大きな問題がありました。

1つ目は、所有権を明確にするための技術であるブロックチェーンには、書き込める容量が決まっていたことです。

取引回数が多くなることで、情報がいっぱいになってしまい、コンピューターの処理速度が遅くなりました。

これをスケーラビリティといって、処理速度が遅くなることで送金が遅れてしまい、利用者が不安になるなど通貨として致命的な問題がありました。

2つ目は、個人情報の保護と透明性の問題です。

「いつ」「誰が」「どれくらいの数」の取引をしたのか、また仮想通貨の取引を行うウォレットアドレス(仮想通貨の口座)を公開しないことで、ハッカーの攻撃から守ろうとしたのです。

仮想通貨の世界では、Bitcoin Gold(BTG)のような小規模のブロックチェーンは51%攻撃(採掘速度の51%以上を支配して不正な取引を行うこと)を受けやすいとされています。

そのため、利用者のアカウントと通貨を不正に利用されないようにするため、開発者は保護対策を取っていました。

しかし、これまでに3回の攻撃にあって、Bitcoin Gold(BTG)は約22億円ほどの被害が出ています。

そのため一時期は、主張していたほど保護の力がなかったため、暗号通貨取引所のBittrexはBitcoin Gold(BTG)ブロックチェーンの解除をしていました。

同じく暗号取引所のCoinbaseは、最初から疑問視していたBitcwooin Gold(BTG)を受け入れることはありませんでした。

3つ目の問題は、Bitcoin(BTC)市場が中国のマイニンググループによって支配されていたことです。

どうして支配されることが問題だったのかは後ほど詳しくお伝えしますが、開発者は一部の人がマイニングをしている状況を改善するために、Bitcoin Gold(BTG)を開発しました。

マイニングとは
ブロックチェーン上での記録として「いつ」「誰が」「どれくらいの数」の取引をしたのか、情報を一つにまとめる対価として、仮想通貨を得ることです。

簡単に言えば、仕事をして報酬にお給料をもらうのと同じ感覚です。

ちなみに、新しい仮想通貨が発行されるのはマイニングをしたタイミングです。

マイニングによって手に入れた仮想通貨が、仮想通貨の市場で何か物を買う時に使用されることで流通されます。

それでは次に、Bitcoin Gold(BTG)の特徴3つを見ていきましょう。

マイニングの詳細についてはこちら

ビットコイン(Bitcoin /BTC)をはじめとする仮想通貨の増やし方には、仮想通貨取引以外にマイニングという方法があるのをご存知でしょう...

Bitcoin Gold(BTG)の特徴

Bitcoin(BTC)をもっと利用者にとって良い通貨にしたい、という思いで作られたBitcoin(BTC)には、こちらの特徴があります。

  • GPUマイニングが可能
  • 短期的にマイニング難易度の調整が可能
  • リプレイアタックに対応可能

3つの特徴について、順番に詳細をお伝えしますので最後まで見てくださいね。

特徴①GPUマイニングが可能

仮想通貨には、造幣局や日本銀行のように通貨を新しく発行することや、流通を管理するような運営機関はありません。

いずれも、仮想通貨を利用する人たちの有志によって通貨の発行と流通が支えられています。

これを非中央集権といって、この方法により購入をしなくてもマイニングという方法で仮想通貨を得ることができるのです。

Bitcoin(BTC)のマイニングには、ASICというマイニング専用に作られたマイニング機器を使います。この機械は、効率良くマイニングすることに向いています。

しかし高価で、かつ高性能な機器がないとできず、また大抵の一般家庭であればブレーカーが落ちるほどの電気を消費するため、個人でのマイニングはほとんどできませんでした。

また機械を使用した時の騒音や、処理に伴う熱の対策のために防音工事や排熱機器の購入などの大掛かりな準備も必要です。

こうした背景があって、マイニングは一部の資金力のある人たちが行っていたのです。だからこそ香港のマイニンググループが、もっとたくさんの人がマイニングできるようにBitcoin(BTC)のアップデートをしたいと考えたのです。

そんな人たちに生み出されたBitcoin Gold(BTG)は、画像や動画などのグラフィック処理装置であるGPU(グラフィックボード)を使うことで、マイニングができます。

同時並行でいくつも計算ができるので、GPUが搭載されたパソコンであれば、家庭用パソコンでもマイニングができます。

特徴②短期的にマイニング難易度の調整が可能

仮想通貨のマイニングには、難易度があります。

所有権を明確にする技術である、ブロックチェーン上でやり取りされる仮想通貨へ、新たな情報を追加していくからです。

新たに加える情報がこれまでの情報と整合性が取れているのかどうかを確かめるために、膨大な量の計算が必要になるため、通貨によって難易度が出てくるのです。

通貨には発行上限があるため、上限に近づけば難易度はより難しくなっていきます。

分裂元であるBitcoin(BTC)のマイニングの難易度を変えるタイミングは、2週間に1回です。

しかしBitcoin Gold(BTG)では、10分に1回難易度の変更ができるので、高価な機械を持っている、一部の人たちだけがマイニングすることを防ぎます。

マイニングは、これまでの情報に新しい情報を付け加えて、仮想通貨の取引を承認する作業です。 当然、早く計算を終えて新たな情報を付け加えた人が報酬を得ることができます。

その仕組みを利用して、マイニングをする人の中で、計算処理能力の高い過半数以上の人が結託すれば、同じコインでの二重払いや、正しい取引が否認されるなど問題が起こります。

Bitcoin Gold(BTG)では、こうした不正取引がないように、短期的に難易度を調整できるようにして、マイニングする人の偏りをなくす工夫をしています。

特徴③リプレイアタックに対応可能

最初にお伝えしたように、Bitcoin Gold(BTG)はBitcoin(BTC)からのアップデートを目的とした分裂によりできた通貨です。

仮想通貨は所有者の情報がコンピューター上の台帳に記録されているからこそ、所有者が明確になり、資産としての価値が保障されています。

しかし、分裂の時は問題も起こりやすくなります。

例えば、Aコインから分裂して新たにBコインができることになったとします。

そのタイミングで、誰かがあなたの取引所に不正アクセスをすると、AコインだけでなくBコインも同時に送信されてしまうという不正取引のことをリプレイアタックといいます。

2つの通貨は、同じ秘密鍵(取引に必要な暗証番号のようなもの)を使っているため、マイニングをする人にとってはデータ上は何も問題がないように見えます。

Bitcoin Gold(BTG) は、そうしたリプレイアタックに対して対策もばっちりなので、安心して送金できます。

Bitcoin Gold(BTG) の価格推移


TradingView提供の現在の価格推移です。

 



急激な値上げが1日の中で起きるものの、全体的には時価総額ランキングも115位(2021年12月27日時点)と、やや低迷していると言えます。

Bitcoin Gold(BTG)の公式ページで公開されている2021年BTGロードマップによると、今後はDAO(自立型分散組織)をベースとして、不正の入る余地のない自動的な契約ができるようにしていくと発表しています。

そこで4つの提案を打ち出しています。

2021年BTGロードマップ4つの提案

  1. 相互運用性
  2. イーサリアムなどの外部のブロックチェーンに接続できるようになる ファラネットワークへはすでに作業が進んでいる

  3. アプリケーション
  4. 流動性のある貸付資産としてBTGを使ってもらうことで、投資家たちに計画的にBTGの収入を活用してもらう

  5. インフラストラクチャ
  6. BTG技術スタッフによりBitcoin Gold(BTG)のウォレットの更新をが間もなく完了する

  7. ライトニングネットワーク
  8. ライトニングネットワーク(ブロックチェーン外で取引をして手数料を少なくすること)で、瞬時に情報の書き込みを完了させることの実現を目指す

これらの計画が成功することにより、通貨の価値が上がる可能性はあります。

また、Bitcoin(BTC)のように広く知られて決済に使われるようになってくれば、また価値も上がってくる可能性もあります。

Bitcoin Gold(BTG)についてのニュースはこちら

仮想通貨取引をしている人であれば知らない人がいないほど有名な取引所仮大手のビットレックス(Bittrex)がビットコインゴールド(BTG)の...

Bitcoin Gold(BTG)の購入方法

2021年6月1日の時点では、世界TOP5入る仮想通貨取引所Bitfinexや、取引手数料が安いことで有名なBinance、イギリスに拠点を置くExmoに、韓国が拠点のBithumbなど、40以上の取引所でBitcoin Gold(BTG)の購入が可能です。

またBitcoin Gold(BTG)の仮想通貨ウォレットとして、Trezor WalletやLedger Wallet、ExodusやCoinomiなど20を超えるサービスで取り扱いがあります。

まとめ

  • Bitcoin Gold(BTG)は、Bitcoin(BTC)からマイニングをする人を増やすために分裂した
  • 51%攻撃とリプレイアタックの対策が取られている
  • CPGマイニングで一般家庭のパソコンでもマイニングができるようになった

以上がBitcoin Gold(BTG)についてのご紹介です。

日本ではまだ流行り始めた仮想通貨ですが、世界では既に活発な取引が行われています。

仮想通貨が決済方法の1つとして使用されはじめている中で、Bitcoin(BTC)から分裂したBitcoin Gold(BTG)も、決済用の通貨として利用される可能性は秘めています。

ぜひ、今後の動向に期待をしてニュースをチェックしてみてくださいね。

執筆者 西村大樹