仮想通貨をはじめとしたブロックチェーン技術は日々新しいサービスが開発されています。
しかしブロックチェーンサービスは構成されるブロックチェーンネットワークでしか機能しないものが多く、拡張性という意味ではまだ開発が進んでいないことが現状です。
そこで今回はそういった拡張性、スケーラビリティに特化した仮想通貨「Bifrost(バイフロスト)」をご紹介します。
この記事を最後まで読んでいただければ、Bifrostの特徴や将来性が分かるようになるので、「投資先に適しているか気になっている」
「Bifrostを利用したサービスがどのようなものか知りたい」
このような疑問をきっと解決できるはずです。
是非お付き合いください。
目次
Bifrost(BFC)とは
名称 | Bifrost(バイフロスト) |
トークンシンボル | BFC |
価格 | 11.6円(2022/7/29) |
過去最高値 | 106.8円(2021/8/19) |
過去最安値 | 2.1円(2021/1/3) |
公式ページ | https://thebifrost.io/ |
公式Facebook | https://www.facebook.com/theBifrost.io |
Discord | https://discord.gg/EzXQVHyWhZ |
Bifrostは複数のブロックチェーンを繋ぐマルチチェーンミドルウェアプラットフォームです。
簡単に言えばすべてのメーカーのゲームソフトが遊べるゲーム機のようなイメージですね。
ブロックチェーンは本来そのネットワーク上で構成されたものでしかアプリ(dApps)を動かすことができません。
なのでアプリケーションを構築しようと思ったら、ブロックチェーンを新しく作成するか、既存のブロックチェーンのネットワークに対応させるしかありませんでした。
ところがBifrostのプラットフォームを使えばブロックチェーンのネットワークに縛られず、どの環境でも動作するアプリケーションが開発できるようになります。
1つのブロックチェーンに依存しないことで、拡張性の高いプラットフォームとなっていることが特徴ですね。
Bifrostは何が便利なの?
どの環境でも動作するアプリケーション作成できる、と言っても一体それの何が便利なのか今一つピンときませんよね?
先程のゲーム機の例えを思い出してほしいのですが、あなたがもし1つのゲーム機ですべてのメーカーのゲームが遊べたらとっても便利じゃないですか?
これはゲームの製作者側も同じで、ソフトの開発者はどのゲーム機で遊ぶのか、つまり使用するプラットフォームを考慮して開発を進めます。
ですが、もしこの時プラットフォームのことを考慮せずにゲームが開発できるとすれば開発作業はとっても楽になります。
この技術をブロックチェーンに応用すれば、ブロックチェーンゲームはネイティブトークンの他に複数トークンを利用できるようになりますし、DeFi(分散型金融)では取り扱う仮想通貨の銘柄はほぼ無制限に増やすことができます。
今はまだブロックチェーンサービスはそれほど多くはないので、このメリットを日常で感じる場面は少ないでしょう。しかし今後Web3.0の発展とともにネットワークが分散化されればBifrostのプラットフォームの利便性がきっと体験できるようになるはずです。
Bifrost(BFC)の特徴
ではそんな便利な仮想通貨Bifrostの特徴について詳しくご紹介していきます。
特徴①独自のシステム
Bifrostはアプリケーションの開発時に特定のブロックチェーンに依存しません。ですので提供したいサービスにマッチしたブロックチェーンを探す必要もありません。
ブロックチェーンサービスの開発で難しい点は設計段階でどのブロックチェーンで動作させるかを決定する部分です。
基本的にブロックチェーンはその性質上「何かを優先すると何かを犠牲にしなくてはならない」といったトリレンマのような構造をしています。
そのため、提供するサービスにマッチしたブロックチェーンネットワークを見つけることは非常に困難でした。
ところがBifrostは一つのブロックチェーンに依存しない構造の開発プラットフォームを提供することでこの問題を解決しています。
今後ブロックチェーンサービスの普及に伴って特定のネットワークでのみ動作する仕組みのアプリケーションは、使い勝手の悪さから徐々に減少していくことでしょう。
その時注目を集めるのはBifrostのようなマルチチェーンサービスを提供する仮想通貨かもしれません。
特徴②Bifrostはブロックチェーン上で機能するわけではない
次は技術的な特徴の解説です。なるべく分かりやすく解説していくので、厳密には異なる部分もありますが「そういう仕組みなんだ」とぼんやり見ていただければと思います。
ざっくり言えばBifrostでは「アプリケーションの開発、展開から実際の運用、ブロックチェーンの接続までを簡単に行ってくれますよ」というイメージ図になっているだけです。
従来のアプリケーションの処理システムは全てブロックチェーンネットワーク上に構成されます。
ところがBifrostでは開発フェーズと運用フェーズを分けることでアプリケーションの処理部分を外部に取り出しています。
そうすることで開発段階でどのブロックチェーンに適応させるかを決定することが可能になり、システムがブロックチェーンに依存しない仕組みになっています。
非常に簡単な説明となってしまいましたが、要はアプリケーションを動かす仕組みをブロックチェーンから独立させたというイメージを持っていただければと思います。
より詳しいシステムの内容は公式ページにホワイトリストが公開されていますのでそちらをご覧ください。
特徴③独自の金融システム
Bifrostはマルチチェーンミドルウェアという特性を活かして独自の金融システム「BiFi(Bifrost Finance)」を運営しています。
BiFiでは2つの分散型プロトコルで構成され、今後のDEX(分散型取引所)の基盤として機能するそうです。
貸し付けプロトコル
BiFiを構成するプロトコルのうちの一つは預金や借り入れを処理する「貸し付けプロトコル」です。
貸し付けプロトコルでは資産プール内の需要と供給によって算出された金利を利用して、預金や借り入れのビジネスモデルを提供します。
仕組み自体は銀行の貸し付けや預金の仕組みと同じで、金利の高い仮想通貨を借りれば、返済利息が高額になりますし、反対に預け入れの場合は受け取る利子が増えます。
このシステムはまだ初期段階なので使えるネットワークはまだイーサリアムチェーンのみですが、今後は多くのブロックチェーンに対応していく予定です。
ステーキングプロトコル
もう一つのプロトコルは「ステーキングプロトコル」です。
ステーキングプロトコルではトークンの流動性を提供します。こちらは貸し付けプロトコルとはインセンティブの仕組みが異なることが特徴です。
ユーザーは流動性プールにトークンをステーキングし、提供した流動性に対して定められたインセンティブが支払われるようになっています。
このインセンティブは最初はBiFiによって決定されますが、いずれはBifrostのガバナンス委員会によって決定されるようになるそうです。
Bifrost(BFC)の現在の推移価格
BFCはローンチ間もないトークンで、現在の値動きからは今後の展望を予測することは難しいでしょう。
しかしチャートを見る限りでは上ヒゲが多く見て取れるので、上昇発力はあるのかな?といった雰囲気です。
テクニカル的には何とも言えないBFCですが、ファンダメンタルズ的には上昇余地はあると見ています。
というのも仮想通貨銘柄全般は2022年7月時点では「仮想通貨の冬」と言われるほどの下落を見せていて、相場全体が冷え込んでいる状態です。
そんな中で、安値を更新せずに値上がりを続けているBFCの潜在的な上昇力には、ある程度の期待値があるとみていいかもしれません。
トークン自体の価格も非常に安価ですから、今後の成長性への投資として少額であれば購入してもいい銘柄と言えますね。
Bifrost(BFC)の今後と動向
業界初のマルチチェーンミドルウェアとして期待のBifrostですが今後の動向はどうなっていくのでしょうか。2022年のロードマップから確認していきましょう。
第1四半期
現在開発中のサービスとプラットフォームは以下の通りです。
- Bifrostゲームプロバイダ
- BifrostシティNFT
- Bifrostエコファンド
- BiFiエキスパンション
第1四半期ではゲームやNFTなどのブロックチェーンプラットフォームの開発に力を入れていくようですね。サービスの開発項目はBiFiエキスパンションのみとなっています。
第2四半期
第2四半期の開発内容は以下の通り。
- Bifrostネットワーク
- NFTマーケットプレイス
- モバイルBiポート
- テェーンランナーM
第2四半期ではサービスとプラットフォームの双方の開発を進めていきます。NFTマーケットプレイスなどプラットフォームの拡張は継続開発していくようですね。
第3四半期
第3四半期ではサービスの開発が多くなります。
- BiFiマイグレーション
- マルチチェーンDEX
- Biホルダー
- DevKit
DevKitはプラットフォームの開発ですが、それ以外は全てサービスの開発項目です。
第4四半期
第4四半期では開発も大詰めになっていくようです。
サービスの項目では3項目を開発。
- マルチチェーンペイメント
- マルチチェーンイールドアグリゲーター
- マルチチェーンイールドインベストメント
プラットフォームでは2項目を開発するようです。
- Bifrostネットワークゲームマイグレーション
- BifrostネットワークNFTマーケットプレイス
現段階で発表されている開発計画は以上となっていて、恐らく2022年内でおおよその開発は終了するのではないでしょうか。
全サービスの早期完成に期待です。
Bifrost(BFC)の購入方法
Bifrostは日本円での直接購入ができないので、DEXの一つであるユニスワップを利用して購入します。
購入手順は以下の通りです。
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- STEP.01購入
- Coincheckで交換用のトークンを購入します
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- STEP.02接続
- 購入した仮想通貨が入ったウォレットとユニスワップに接続します
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- STEP.03交換
- ユニスワップで最初に購入したトークンとBFCを交換します
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- STEP.04確認
- ウォレットにBFCが入金されたことを確認します
手順は非常に簡単なのでぜひ挑戦してみてください。
Coincheckの使い方やユニスワップの使い方の参考記事はこちら
https://bitcastle.io/column/post-14431/
https://bitcastle.io/column/post-11088/
【まとめ】Bifrost(BFC)は分散型ネットワークを変える仮想通貨になれるか
Bifrostはマルチチェーンミドルウェアという他の仮想通貨にはない特徴を持っている仮想通貨です。
異なるブロックチェーンを繋ぎ、マルチに利用できるこのプラットフォームは、分散型が進むWEB3.0時代に欠かせないサービスとなっていくのではないでしょうか。
現在はまだその将来性と利用価値が市場価格に反映されていませんが、恐らくあと3年もすればBFCの価格も今以上になっていくと思われます。
新時代を切り開くプラットフォーム、Bifrost投資をするなら今がチャンスかもしれません。
執筆者 西村大樹