バイナリーオプション攻略|グランビルの法則とは?

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「バイナリーオプションで儲けたい」

「バイナリーオプションで勝てる方法を探している」

バイナリーオプションをしている方なら皆さん同じことを考えていますよね?そこで今回はバイナリーオプションの攻略法と題して、“グランビルの法則”について解説していきます。

基本的には株式投資やFXに使われる理論ですが、使い方によっては十分バイナリーオプションに応用できます。

バイナリーオプションを攻略するために日夜勉強している方に参考になれば幸いです。是非最後までご覧ください。

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本記事ではテクニカル分析の一つであるグランビルの法則について使い方と、考え方を解説しています。記事の前半ではグランビルの法則の概要と構成パターンの紹介。記事の後半ではグランビルの法則を実際のチャートを用いて紹介しています。

グランビルの法則とは

グランビルの法則とは、米国の証券アナリスト“ジョゼフ・E・グランビル”氏が考案した、相場理論です。

この理論は移動平均線をベースに、「そこからどれだけ乖離があるのか」「トレンド方向はどうか」といった情報を元に売買ポイントを決めていきます。

基本的には200日移動平均線を用いて比較的ロングスパンで分析する手法と言われていますが、短期間の移動平均線でも同じような兆候が見られることが多くあります。

グランビルの法則の基本理論

グランビルの法則の基本理論をまとめると以下の通り。

  • 移動平均線から大きく乖離した価格は、移動平均線に収束しようとする力が働く
  • 価格は移動平均線にそって進んでいくが、いずれ移動平均線から乖離するように動く
  • 移動平均線よりも価格が上にある場合は上昇トレンド、もしくは買われ過ぎている状態
  • 移動平均線よりも価格が下にある場合は下降トレンド、もしくは売られ過ぎている状態

これらを意識して売買ポイントを決めていくのが、グランビルの法則を使った分析手法になります。

移動平均線とは

移動平均線とは、統計学やテクニカル分析において使用される指標の一つです。時系列データのトレンドを平滑化し、傾向やパターンを把握するために利用されます。

取引プラットフォームのインジケータ内ではMoving Averageと表示されていることもあり、一般にはその頭文字を取ってMAと呼ばれたりもします。

移動平均線は、特定の期間(例えば、過去10日間や過去50日間など)の価格データの平均値を計算し、その値をグラフ上にプロットします。このようにして求められた平均値を結んだ線が移動平均線です。

移動平均線を求めるための価格データは、始値、終値など自由なタイミングを取ることができ、トレードスタイルによって様々な平均値をプロットできることが特徴です。

移動平均線は、主にトレンドの方向性や強弱を把握するために使用されます。価格データの変動やノイズを平滑化することで、トレンドをより明確に視覚化。見た目の印相でトレンドを把握したいときに役立ちます。

よくある移動平均線の利用方法としては、短期の移動平均線と長期の移動平均線のクロスオーバー(交差)を分析。

ゴールデンクロスやデッドクロスと呼ばれるこの手法は、レンドの起点や、転換点を探る使い方が有名です。

更に、異なる時間軸の移動平均線を組み合わせることで、トレンドの短期的な変動や長期的な傾向を同時に考慮することもできます。

売買のポイント

グランビルの法則では、売買のポイントを8か所に分けています。

これらのポイントを正しく理解することで、バイナリーオプションの勝率がグッと上がるはずです。

売買ポイント①:買いパターン

移動平均線が下落、もしくは横ばいの状態で、下から上に価格が突き抜けとき

グランビルの法則では、このチャートパターンを発見したときには買いパターンと考えます。

このパターンはトレンド発生の初期でみられるポイントのため、上手く見つけることができれば大きな利益が期待できます。

ただし、その一方でダマしの発生率も高く、中々トレンドの発生に結びつかないといったデメリットもあります。

リスクとリターンのバランスを考えたエントリーが重要です。

売買ポイント②:買いパターン

移動平均線が上向き、価格が移動平均線を一旦下抜けるも再び上昇柄始めたとき

このチャートパターンは、トレンドの本流が発生したときに多く見られるパターンです。

このパターンが発生すると、パッと見ただけでもトレンドが発生したことが分かります。強いトレンドが発生したときにしか現れず、このタイミングでの逆張りは絶対にしてはいけません。

しかし、リアルタイムでチャートを見ていると、一番判断が付きにくいのがこのポイント②。特にポイント①が発生した直後のポイント②は非常に見つけにくく、使いこなすには過去検証を行い、値動きのクセを掴むことが重要です。

売買ポイント③:買いポイント

移動平均線は上向き、かつ移動平均線よりも上で推移していた価格がいったん下落。移動平均線を下回らずに再び上昇を始めたとき

このポイントは、いわゆる“押し目”や“戻り目”に該当するときに見られるチャートパターンです。トレンドの中盤でよく出現し、比較的見つけやすいのがポイント。

一見、移動平均線まで下落していないように見える価格でも、その後の価格変動によって移動平均線が変化。

最終的にはポイント③のようにキレイな買いポイントが発生する可能性もあるので、変化した移動平均線がどのような形になるのかを推測しながらエントリーするといいでしょう。

売買ポイント④:買いポイント

移動平均線は下向き、価格は移動平均線から大きく乖離して下方向にすすんでいるとき。

これは下降トレンド中に見られる買いポイントです。売られ過ぎたところを買うこの売買ポイントは、強い下落が発生したときに狙えます。

この売買ポイントの特徴は、買いポイント①~③と違い、トレンドに逆らったエントリー(逆張り)をしなくてはいけない点。

逆張りをするときには利益とリスクのバランスを考慮し、最小限の損失にとどめることが重要です。

売買ポイント⑤:売りポイント

移動平均線は下向き、もしくは横ばい。そのときに価格が移動平均線の上から下へ抜けた場合
移動平均線が、水平から下向きになろうかというときに、価格が移動平均線を突き抜けるように下降した場合、その地点を売りポイントとして判断します。
 
売買ポイント⑤は、ちょうど売買ポイント①の逆の値動きをしているときであり、下降トレンドの起点となることが多くあります。
 
注意点も売買ポイント①と同様、ダマしが多く入る点。大きく利益が狙える一方で慎重な取引が求められます。

売買ポイント⑥:売りポイント

移動平均線は下向き。価格が移動平均線から大きく下に乖離し、再び移動平均線まで戻る、もしくは上抜けしたとき

このポイントは、下降トレンドの中盤でみられます。明確に判断できるようなポイントが見つけられた場合、そのトレンドは強く継続する可能性があります。

しかし実戦においてはわかりにくいことが多く、あとからトレンドを分析したときに“ここが売りポイントだった”と気が付くことがほとんどです。

移動平均線から上抜けするまでエントリーポイントが続くことから、あまりにも早いエントリーは損失を拡大させる可能性があります。

エントリーの際は、損失額をあらかじめ設定してから取引に臨むことが重要です。

売買ポイント⑦:売りポイント

移動平均線は下向き。移動平均線よりも下で推移していた価格が上昇するも移動平均線を越えられなかったとき

下降トレンド中の上昇の勢いが、移動平均線を越えられなかったとき、そのポイントは売りポイントになります。

トレンドの中盤から後半みられることが多く、勢いがついてしまったトレンドで頻発するイメージです。

注意点は、その後のトレンド継続がどこまで続くのか懐疑的という点。既に下落の勢いは弱まっており、売りポイントではあるものの、下値は既に限定的になっている可能性があります。

バイナリーオプションなど短期的な値動きの方向を当てる取引では有効なポイントとなりますが、長期目線でのFXでは新規のオーダーよりも決済のタイミングを計るポイントとなるでしょう。

売買ポイント⑧:売りポイント

移動平均線は水平、もしくは下向き。価格が移動平均線から大きく上に乖離したとき

この売りポイントは、完全な逆張り手法です。“移動平均線から大きく乖離”という条件に対して具体的な乖離幅は明記されておらず、投資家による裁量が大きいところがポイントです。

下降トレンドの起点になることが多く、上手くエントリーできたときには大きな利益が期待できます。その一方で、グランビルの法則のみでのエントリーは根拠が薄く、制度を高めるためにも他のテクニカル分析と組み合わせて使うことが重要です。

ボリンジャーバンドと組み合わせて売りポイントを判別する一例

売買ポイントの⑧を判別する方法の一例に、ボリンジャーバンドと組み合わせる方法があります。

ボリンジャーバンドは“移動平均線に対して一定の偏差の範囲内に価格が収まるという”理論のテクニカル分析です。

この法則を応用して⑧の売りポイントを探ります。

判別できる条件は、移動平均線が上向きから水平になり始めたところ、かつボリンジャーバンドの偏差が小さくなっているときです。

このときの大きな値動きはボリンジャーバンドの偏差を簡単に超えることがあり、超えたタイミングを売りポイントの⑧判断することができます。

エントリーの根拠を増やすことで、予想が外れたとしても損切のポイントを設定しやすく、損失を最小限に抑えることができるのもこの手法のメリットの一つ。

興味がある方は是非過去チャートなどで検証してみてくださいね。

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バイナリーオプションでの使い方

ではグランビルの法則を使ったバイナリーオプションの攻略法をご紹介していきます。

狙うポイントは次の売買ポイント。

  • ①の買いポイント
  • ⑤の売りポイント
  • ⑧の売りポイント

全部で8種類あるポイントのうち、3つのポイントに狙いを定めてエントリーします。

これらのポイントは値動きが急速に進む可能性が高く、短期間で値動きの方向性を当てるバイナリーオプションとの相性が抜群です。

特に売り方向は買いよりも急速に進む傾向があり、下降トレンドの起点となりうる⑤と⑧は特に勝負しやすいポイントといえます。

グランビルの法則をバイナリーオプションで使うときの心構え

グランビルの法則はもともと長期のトレンドを判断するために用いられる分析方法です。

そのため、短期間の値動きを分析しなくてはならないバイナリーオプションでは、すべてのポイントが有効であるとは言えません。

勝率を上げるためには価格が動きやすいポイントに絞ってエントリーすることが重要です。

この考えを意識するだけでグランビルの法則は短期トレードにも効果を発揮。バイナリーオプションでも有効な手法となるでしょう。

このほかにも、時間帯や取引する金融商品によって、バイナリーオプションで有効なグランビルの法則は変化します。

今の相場ではどの売買ポイントが反応しやすいかを意識することで、あなたの勝率は激変するはずです。

仮想通貨のバイナリーオプションにもグランビルの法則は有効?

仮想通貨のバイナリーオプションにもグランビルの法則は有効です。しかし有効となる売買ポイントは為替とは異なるため、ある程度の検証作業は必要でしょう。

一般的に、仮想通貨は値動きが始まると一方向に動きやすい性質があります。この性質を考慮すると、グランビルの法則が有効となりそうなポイントはトレンドの中盤から後半に見られる

  • 買いポイント②
  • 買いポイント③
  • 売りポイント⑥
  • 売りポイント⑦

が有力です。

この中から更に勝率が高そうなポイントを探していくことで、さらなる分析精度の向上が期待できます。

是非様々なパターンで検証してみて下さいね。

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【まとめ】グランビルの法則はバイナリーオプション攻略のヒントになる

相場の方向感を細かく分析できるグランビルの法則はバイナリーオプション攻略にも十分役に立ちます。

大切なことは“無理に法則に当てはめない”、“すべての売買ポイントが有効になるとは限らない”これらを意識すればきっと強力な分析理論になることでしょう。

グランビルの法則は誰でも視覚的に分析できるシンプルなツールです。バイナリーオプションの勝率を高めたい方は一度試してみてはいかがでしょうか?

執筆者 西村大樹