リップル(XRP)を基軸通貨にする仮想通貨取引所がスタート

10月25日までに南アフリカの仮想通貨取引所であるArtis Turba(アーティスチューバ)でリップル(XRP)を基軸通貨として取引がスタートしました。

さらに、23日にはエストニアで完全なリップルベースの取引所であるXRP Unitedのサービスがスタートしています。今後、さらにリップルの流動性が高まることが予想されます。

仮想通貨取引所Artis Turbaで4通貨ペア

南アフリカの仮想通貨取引所Artis Turbaではビットコイン、イーサリアム 、南アフリカランド、、そして、取引所のトークンであるARTISの4銘柄がリップル基軸として取引ができるようになりました。

Artis Turbaについて

Artis Turbaは2017年11月から2018年2月にかけてICOにより日本円で5.5億円ほどの資金調達に成功。そして、今年9月にオープンした新しい取引所となります。

アフリカの全ての人々が使えるような取引所を目指してスマートフォンを利用した取引やインターフェース(接続)に力を注いでいます。

独自トークンのARTISについては新たなモデルとアフィリエイト制度も導入していますので今後のマーケティングにも注目したいところです。

ちなみに、アフリカの取引所でリップルが上場したのは今年7月のChainEX(チェーンエックス)に続いて2番目となります。

XRP Unitedは完全リップルベース

10月23日に、完全なリップルベースの取引所であるXRP Unitedのサービスが開始されました。リップルをベースとする取引所は世界でも初となっています。

リップルで取引が可能な通貨はビットコイン、イーサリアム 、ビットコインキャッシュ、モネロの4種類となっています。

XRP Unitedはエストニアからライセンス認証を受け、規制された企業により運営されています。リップルをグローバルスタンダードのレベルに進化させることを目標にもしています。

リップルが選ばれる理由

仮想通貨取引所がリップルを基軸通貨に採用する理由はリップルの特徴によるものでしょう。リップルを仮想通貨取引所が利用するには以下のメリットが考えられます。

  • 送金スピードに優れ、手数料が安い
  • 仮想通貨取引所間の資金移動では最速のデジタル通貨
  • 大口の投資家をひきつけ取引高が上がる
  • 人気が高まっているので当然と言えば当然

リップルはそもそも、送金スピードが速く手数料が安いことが大きなメリットになっています。さらに、ネットワークに参加する金融機関などを利用すれば国内外問わず瞬時の送金が可能です。

リップルの国際送金サービスは数秒間で送金が完了し6割から7割のコスト削減ができるとあって国際銀行間金融通信協会を脅かす存在となっています。

将来性を見込んだ投資家もリップルには期待していますので取引所が積極的に採用するのは、ごく自然な流れと言えるでしょう。

リップルへの注目が高まる一方

今回はリップルを基軸通貨に採用した2つの仮想通貨取引所を取り上げましたが、リップルを基軸通貨に採用しているのはこの2社だけではありません。

カナダ拠点の仮想通貨取引所CoinFieldもリップルを30種類以上の仮想通貨取引ペアで基軸通貨として使う計画を発表しています。

アメリカの取引所、Coinbaseのカストディ特別会社CoinbaseCustodyはニューヨーク州金融サービス局から認可を受けました。

加えてニューヨーク州金融サービス局の公式サイトではカストディ特別会社CoinbaseCustodyがビットコイン、イーサリアム 、ビットコインキャッシュ、イーサリアムクラシック、ライトコインにリップルがカストディを認可したことも注目されました。

リップルにはネットワークに参加する金融機関などの注目だけではなく、仮想通貨取引所の関心も高まってきています。今後はリップルを基軸通貨にする取引所は増えていくのではないでしょうか。

執筆者 西村大樹

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