2024年後半から続く円安基調が、2025年もどのように動くのか注目されています。
各社の投資アナリストによる最新の見通しも出そろいました。
今回は、公開されているレポートをもとに2025年末のドル円を総合的に分析します。
「なぜそのように動くのか?」という根拠と背景を、わかりやすく解説していきましょう。
各社のドル円見通しまとめ

まずは、銀行やアナリストが発表しているレポート内容を整理してみます。
- 日米金利差の縮小が起きなければ、円安・ドル高基調が続く見通し
- 高市政権発足により、拡張的な政策が円安を後押しする可能性、但し片山財務大臣の発言次第では円高圧力も
- 日米の両国の政策金利の対応には開きがある
アナリストによって見解は異なります。
ただし、共通しているのは「2025年末まではゆるやかな円安基調が続く可能性が高い」という点です。
一方で、金利差の動向に、片山財務大臣の円高材料を起点とした円高に転じるシナリオも考えられます。
レポートから読み解く総合見通し

2025年末のドル円予測レンジ:150〜155円
各社の見立てを総合した、bitcastleFX(ビットキャッスル)独自の2025年末の予測は「1ドル=150〜155円」。
中心値としては「153円前後」と想定しています。
その理由を「金利」「政策」「需給」の3つの観点から見ていきましょう。
金利差は依然としてドル高要因
ドル円相場を動かす最大の要因は「日米金利差」です。
野村證券のレポートによると、日銀の利上げは遅れ、米国との金利差が維持されるため、円安が進みやすい状況が続くとされています。
一方で、他社のレポートでは「金利差縮小の可能性」を示唆する内容もあります。
相反する内容となっていますが、直近のFOMCではパウエル議長が“11月に続いて12月も利下げを継続する保証はない”といったタカ派よりな姿勢を示しており、米国は引き続き、金利据え置き、場合によっては利上げの可能性を残しています。
長期的に見れはいずれ金利差は縮小していくものと思われますが、金利差の縮小は非常に緩やかなものになるでしょう。
むしろ、経済指標の結果によっては、引き続き金利の引き下げが継続される可能性もあります。
このことから、少なくとも2025年内は日米金利差が大きく縮小する可能性は低いと見られます。
高市政権による政策スタンスが鍵
2025年のドル円相場を占う上で、高市政権の政策は大きな注目材料です。
拡張的な財政政策や、円安を容認する姿勢が見られれば、一時的にドル高・円安が進行する可能性があります。
ただし、過去の岸田・石破政権では、円安による物価上昇が国民生活に影響する点が問題視されていました。
そのため、高市政権が極端な円安を促す政策を取るかどうかは疑問が残ります。
総合的に見ると、高市政権は「金融緩和を継続しつつ、行き過ぎた円安にはブレーキをかける」姿勢を取る可能性が高いでしょう。
うまくコントロールできれば、緩やかな円安局面が続くと予想されます。
しかし、新しく就任した片山さつき財務大臣を円高要素の材料とする動きもみられており、緩やかな円安から一転、円高トレンドへと方向転換をする可能性も残しています。
円需給は依然として円安バイアス
別の分析では、経常収支や実需フローの面からも円売り要因が残っていると指摘されています。特に、海外投資による円売りや輸入コスト高による外貨需要が、円の上昇を抑えている状況です。
一方で、米国経済の減速やインフレ鈍化が進めば、ドル買いの勢いは次第に落ち着くでしょう。つまり、円安は続いても“行き過ぎた円安”は修正されやすい局面に入っていると考えられます。
市場センチメントとヘッジファンドの動き
一部報道では、155円を突破すれば「1ドル=160円」を視野に入ってくるのでは?という見立てもあります。2025年11月初旬の円相場を見ると既に153円を突破する場面もみられており、160円台が現実味を帯びてきています。
ただし、高市政権発足による円高材料や為替介入による円安抑止圧力を考慮すると、この先も160円、170円台へと急速に円安進行を続けていく可能性は低いでしょう。
短期的に投機筋の動きで相場が上昇しても、最終的には金利や政策、実需といったファンダメンタルズに戻るのが為替市場の常。
このため、153円~155円までのレンジ相場が現実的な着地点と考えられます。
テクニカル分析から見た動向
次にテクニカルの観点からも見てみましょう。
2025年4月に141円を下回った直後から強い上昇トレンドが形成されています。

154円付近で一時的に頭打ちとなっていますが、下値を切り下げていない点を見ると、上昇トレンドの通過点といえるでしょう。
さらに、146円付近のレンジ相場を抜けた後から強い上昇を形成していることからも、赤い水平線付近がサポートラインとして機能する可能性が高いです。
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【まとめ】153円前後が年末の着地点に
2025年のドル円は、依然として円安基調を維持する可能性が高いでしょう。
現実的には「153円を中心に、上下5円のレンジで推移」する展開が想定されます。
- 金利差 → 円安方向
- 政策転換 → 円高方向
- 投機筋 → 一時的な円売り圧力
これらの要因がせめぎ合う中で、最終的には金利と政策のバランスが焦点となります。
ただし、大きなサプライズがない限り、緩やかなドル高・円安トレンドは継続すると見られます。
ドルが一時的に下落したときは、絶好の買い場となる可能性もあるでしょう。
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