本記事では、2月第1週に予定されている経済指標や要人発言に注目し、トレーダーが市場動向を正しく読み取るための手助けを提供します。
具体的には、経済指標の発表や重要人物の発言が、為替市場にどのような影響を与えるのか解説していきます。
FX指標:2月第1週の主な経済イベントと市場テーマ
2月第1週は、米国の雇用・景況感指標、さらにBOEやECBの金融政策イベントが重なる重要な週です。
米国ではISM・雇用関連指標から景気とインフレの温度感を確認し、週後半の雇用統計で方向感が定まりやすくなります。
そのため、金利見通しを軸に、ドルを中心とした主要通貨のボラティリティが高まりやすい一週間です。
| 日付 | 時間 | 主なイベント内容 | 前回 | 予想 | 結果 | 注目度 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2月2日(月) | 24:00 | 🇺🇸ISM製造業景況指数 | 47.9 | 48.3 | – | ★★★★ |
| 2月3日(火) | 12:30 | 🇦🇺豪準備銀行(中央銀行)政策金利 | 3.60% | 3.85% | – | ★★★ |
| 24:00 | 🇺🇸雇用動態調査(JOLTS)求人件数 | 714.6万件 | – | – | ★★★ | |
| 2月4日(水) | 19:00 | 🇪🇺ユーロ圏消費者物価指数 | 1.9% | – | – | ★★★★ |
| 22:15 | 🇺🇸ADP雇用統計 | 4.1万人 | 4.8万人 | – | ★★★ | |
| 24:00 | 🇺🇸ISM非製造業景況指数 | 54.4 | 53.0 | – | ★★★★ | |
| 2月5日(木) | 21:00 | 🇬🇧イングランド銀行(BOE)政策金利 | 3.75 | – | – | ★★★ |
| 22:15 | 🇪🇺欧州中央銀行(ECB)政策金利 | 2.15 | – | – | ★★★★ | |
| 2月6日(金) | 22:30 |
🇺🇸雇用統計(非農業部門雇用者数) |
5.0万人 | 7.0万人 | – | ★★★★★ |
| 24:00 | 🇺🇸ミシガン大学消費者態度指数(速報値) | 56.4 | – | – | ★★★ |
FX指標:2月2日(月)の主要経済指標
はじめに、週明け月曜日の主要経済指標を確認していきます。
ISM製造業景況指数
概要:米国の製造業の景況感を示す重要指標で、とりわけ「50」を境に景気の拡大・縮小を判断します。
市場反応:
-
50超・改善 → 米景気の底堅さを意識したドル買い
-
50割れ・悪化 → 景気減速懸念からドル売り
今回の注目点:年初相場で市場参加者が徐々に戻る中、ISMの結果が週前半のドル相場の方向性を作りやすい点がポイントで、特に新規受注や雇用項目の動きにも注目が集まります。
FX指標:2月3日(火)の主要経済指標
続いて火曜日は、米国の雇用に関する指標が発表されます。
🇦🇺豪準備銀行(RBA/中央銀行)政策金利
概要:豪州の金融政策方針を決定する会合で、特に政策金利と声明文の内容が注目されます。
市場反応:
-
タカ派的内容(利下げに慎重・引き締め姿勢維持) → 豪ドル買い
-
ハト派的内容(利下げ示唆・慎重姿勢強化) → 豪ドル売り
今回の注目点:市場では 0.25%の利上げが見込まれている中で、 注目は政策判断そのものよりも、声明文におけるインフレ評価や今後の利上げペース・到達点に関する言及となります。
雇用動態調査(JOLTS)求人件数
概要:米国の労働需給を示す指標で、特に雇用市場の過熱度や減速具合を測る材料となります。
市場反応:
-
求人件数増加 → 労働市場の逼迫を意識したドル買い
-
求人件数減少 → 雇用減速懸念からドル売り
今回の注目点:利下げ観測が続く中で、雇用の引き締まりがどこまで緩和しているかが焦点で、とりわけ週後半の雇用統計との整合性が意識されやすくなります。
FX指標:2月4日(水)の主要経済指標
続いて水曜日は、ユーロ圏の物価指標や米国の雇用に関する経済統計が控えます。
ユーロ圏消費者物価指数
概要:ユーロ圏のインフレ動向を示す重要指標で、とりわけECBの金融政策判断に直結します。
市場反応:
-
インフレ鈍化 → 利下げ観測強まりユーロ売り
-
インフレ高止まり → 引き締め長期化を意識したユーロ買い
今回の注目点:コアインフレの鈍化ペースが焦点で、そのためECBのスタンスを占う材料となります。
ADP雇用統計
概要:米国の民間部門の雇用動向を示す指標で、特に雇用統計の先行指標として注目されます。
市場反応:
-
雇用増加 → 米雇用の底堅さを意識したドル買い
-
雇用減少 → 雇用減速懸念からドル売り
今回の注目点:金曜日に雇用統計の発表が予定されおり、そのため結果への警戒感が高まりやすい局面です。
ISM非製造業景況指数
概要:米経済の約7割を占めるサービス業の景況感を示す重要指標で、とりわけ「50」を境に景気の拡大・縮小を判断します。
市場反応:
-
50超・改善 → 景気底堅さを意識したドル買い
-
50割れ・悪化 → 景気減速懸念からドル売り
今回の注目点:製造業との温度差、さらに価格・雇用項目の動きが注目されます。
FX指標:2月5日(木)の主要経済指標
そして、木曜日は、ECBとBOEの金融政策決定会合の結果が発表されます。
欧州中央銀行(ECB)政策金利
概要:ECBが金融政策の方針を決定する会合で、中でも政策金利や声明文の内容が注目されます。
市場反応:
-
タカ派的内容 → ユーロ買い
-
ハト派的内容 → ユーロ売り
今回の注目点:政策金利そのものよりも、特に利下げ時期に関する示唆が相場を左右しやすい局面です。
イングランド銀行(BOE/英中央銀行)金利発表
概要:BOEが金融政策を決定する会合で、中でも政策金利と声明内容、投票配分が注目されます。
市場反応:
-
タカ派的内容 → ポンド買い
-
ハト派的内容 → ポンド売り
今回の注目点:委員の投票配分や声明文のトーン変化が、特にポンド相場の方向性を決めやすい点がポイントです。
FX指標:2月6日(金)の主要経済指標
そして、週末は今週の最重イベント「雇用統計」の発表が行われます。
雇用統計
概要:米国の雇用情勢を示す最重要指標で、中でも雇用者数・失業率・平均時給が注目されます。
市場反応:
-
雇用堅調 → 米景気の底堅さを意識したドル買い
-
雇用悪化 → 利下げ観測強まりドル売り
今回の注目点:年初相場の方向性を決める材料となりやすく、特に、発表前後は大きな値動きに注意が必要です。
ミシガン大学消費者態度指数・速報値
概要:米国の消費者マインドを示す指標で、とりわけインフレ期待もあわせて確認されます。
市場反応:
-
信頼感改善 → 消費底堅さを意識
-
信頼感悪化 → 消費減速懸念
今回の注目点:雇用統計後だけに、特に消費者心理がどの程度維持されているかが焦点となります。
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執筆者 西村大樹
