本記事では、3月第2週に予定されている経済指標や要人発言に注目し、トレーダーが市場動向を正しく読み取るための手助けを提供します。
具体的には、経済指標の発表や重要人物の発言が、為替市場にどのような影響を与えるのか解説していきます。
FX指標:3月第2週の主な経済イベントと市場テーマ
3月第2週は、日本の対外収支や成長指標、そして米国のインフレ指標や雇用関連指標が並ぶ週です。
とくに米国では、消費者物価指数とPCEデフレーターが続くため、インフレの持続性と金融政策見通しの整合性が焦点となります。
そのため、単体の結果よりも、物価・成長・雇用の動きが同じ方向を示しているかどうかが市場の評価軸となります。
| 日付 | 時間 | 主なイベント内容 | 前回 | 予想 | 結果 | 注目度 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 3月9日(月) | 08:50 | 🇯🇵国際収支(貿易収支) | 1349億円 | – | – | ★★★ |
| 3月10日(火) | 08:50 | 🇯🇵10-12月期実質GDP (改定値、年率換算) |
0.2% | 1.3% | – | ★★★★ |
| 3月11日(水) | 21:30 | 🇺🇸米消費者物価指数(CPI) | 2.4% | 2.4% | – | ★★★★★ |
| 3月12日(木) | 21:30 | 🇺🇸新規失業保険申請件数 | – | – | – | ★★★ |
| 3月13日(金) | 16:00 | 🇬🇧英国1月月次GDP | 0.1% | – | – | ★★★ |
| 21:30 | 🇺🇸10-12月期実質GDP (改定値、前期比年率) |
1.4% | 1.4% | – | ★★★★ | |
| 21:30 | 🇺🇸PCEデフレーター | 2.9% | – | – | ★★★★ | |
| 21:30 | 🇨🇦カナダ雇用統計 (雇用者数変化) |
-2.48万人– | – | – | ★★★ |
FX指標:3月9日(月)の主要経済指標
はじめに、週明け月曜日の主要経済指標を確認していきます。
国際収支・貿易収支
概要:国全体の対外取引の状況を示す指標で、とりわけ貿易収支や所得収支などを通じて通貨需給を確認する材料となります。
特に、海外投資から得られる所得収支の動きが為替相場に影響しやすい点が注目されます。
市場反応:
-
黒字拡大 → 円買い
-
黒字縮小・赤字拡大 → 円売り
今回の注目点:貿易面だけでなく、所得収支の動きが相場評価に影響しやすい局面で、そのため、為替のトレンドと整合する内容かどうかが注目されます。
FX指標:3月10日(火)の主要経済指標
続いて火曜日は、日本のGDPが発表されます。
日本10-12月実質GDP(改定値)
概要:日本経済の成長率を示す指標で、とくに速報値からの修正幅が注目されます。
また、個人消費や設備投資など内需の動向を確認する材料となります。
市場反応:
-
上方修正 → 円買い
-
下方修正 → 円売り
今回の注目点:修正幅次第で景気の評価が変わる可能性があり、そのため、内需の底堅さが確認される内容かどうかが市場の判断材料となります。
FX指標:3月11日(水)の主要経済指標
続いて水曜日は、米国の物価に関する経済統計に注目が集まります。
米消費者物価指数(CPI)
概要:インフレ動向を示す代表的な指標で、とりわけ金融政策見通しに直結します。
また、総合指数に加え、コア指数の動きが重視されます。
市場反応:
-
インフレ上振れ → 米金利上昇・ドル買い
-
インフレ鈍化 → 米金利低下・ドル売り
今回の注目点:総合指数に加え、とくにコア指数の動きが重視されます。
そのうえで、週を通じて雇用や成長指標が並ぶ中、金融政策の見通しを左右する材料となりやすい点がポイントです。
FX指標:3月12日(木)の主要経済指標
そして、木曜日は、米国の雇用関連の指標が発表されます。
新規失業保険申請数
概要:米国の雇用市場の短期的な動きを把握するための週次指標で、とりわけ足元の雇用環境を確認する材料となります。
市場反応:
-
申請件数減少 → 米金利上昇・ドル買い
-
申請件数増加 → 米金利低下・ドル売り
今回の注目点:雇用の底堅さが維持されているかが焦点、一時的な変動か、それともトレンドの変化かを見極める必要があります。
FX指標:3月13日(金)の主要経済指標
そして、週末はイギリスや米国のGDP、さらにカナダの雇用や米国の物価に関する指標が発表されます。
イギリス1月月次GDP
概要:英国経済の短期的な成長動向を示す指標で、とくに景気の強弱を確認する材料となります。
また、製造業やサービス業の動向が指数に反映されます。
市場反応:
-
成長率上振れ → ポンド買い
-
成長率下振れ → ポンド売り
今回の注目点:英国経済が減速局面に入っていないかが焦点で、そのため、サービス業を中心とした内需の動きが注目されます。
米10-12月期実質GDP(改定値)
概要:米国経済の成長率を示す指標で、とくに速報値からの修正幅が注目されます。
また、個人消費や設備投資の動向が景気判断の材料となります。
市場反応:
-
上方修正 → ドル買い
-
下方修正 → ドル売り
今回の注目点:修正幅が小さくても、景気の底堅さが確認される内容かどうかが焦点で、特に、個人消費の動きが金融政策見通しと整合的かが評価されます。
米PCEデフレーター
概要:FRBが重視するインフレ指標で、とりわけ物価の基調的な動きを確認する材料となります。
とくにコア指数の動きが注目されます。
市場反応:
-
インフレ上振れ → ドル買い
-
インフレ鈍化 → ドル売り
今回の注目点:消費者物価指数との整合性が取れているかが焦点で、そのため、インフレ鈍化が持続しているかどうかが市場の評価材料となります。
カナダ雇用統計
概要:カナダの雇用者数や失業率を示す重要指標で、とくにカナダ経済の基調を確認する材料となります。また、雇用の増減と賃金動向が注目されます。
市場反応:
-
雇用増加 → カナダドル買い
-
雇用減少 → カナダドル売り
今回の注目点:雇用の伸びが維持されているかが焦点で、特に、失業率や賃金の動きが金融政策見通しに影響するかが注目されます。
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執筆者 西村大樹
