FX指標カレンダー【3月第5週】経済指標とトレード戦略

FX指標カレンダー【3月第5週】経済指標とトレード戦略

本記事では、3月第5週に予定されている経済指標や要人発言に注目し、トレーダーが市場動向を正しく読み取るための手助けを提供します。

具体的には、経済指標の発表や重要人物の発言が、為替市場にどのような影響を与えるのか解説していきます。

FX指標:3月第5週の主な経済イベントと市場テーマ

3月第5週は、月末・月初をまたいで、ユーロ圏の物価指標と米国の雇用・景況感指標が集中する週です。

なかでも、JOLTS、ADP、雇用統計、ISM製造業・非製造業景況指数が続くため、米国の景気と雇用の基調を立体的に確認する局面となります。

そのため、単体の結果だけでなく、雇用・景況感・インフレの動きが整合的かどうかが市場の評価軸となります。

日付 時間 主なイベント内容 前回 予想 結果 注目度
3月30日(月) 18:00 🇪🇺ユーロ圏消費者信頼感(確定値) -16.3 ★★
3月31日(火) 18:00 🇪🇺ユーロ圏消費者物価指数(HICP) 1.9% 2.7% ★★★★
23:00 🇺🇸JOLTS求人件数 694.6万件 ★★★
4月1日(水) 21:15 🇺🇸ADP雇用統計 6.3万人 ★★★
23:00 🇺🇸ISM製造業景況指数 52.4 52.1 ★★★★
4月2日(木) 21:30 🇺🇸新規失業保険申請件数 21.0万件 ★★★
4月3日(金) 21:30 🇺🇸米雇用統計(非農業部門雇用者数) -9.2万人 5.1万人 ★★★★★
23:00 🇺🇸ISM非製造業景況指数 56.1 55.0 ★★★★

FX指標:3月30日(月)の主要経済指標

はじめに、週明け月曜日の主要経済指標を確認していきます。

ユーロ圏消費者信頼感(確定値)

概要:ユーロ圏の消費者マインドを示す指標で、とりわけ個人消費の先行きを測る材料となります。

確定値では速報値からの修正幅が注目され、景気の基調判断にも影響を与えます。

市場反応

  • 指数上方修正・改善 → ユーロ買い
  • 指数下方修正・悪化 → ユーロ売り

今回の注目点:とくに速報値からの修正幅は限定的でも、消費者心理の底打ち感が確認されるかが焦点です。

そのため、インフレ鈍化の中でも内需が持ち直しているかどうかが市場の評価材料となります。

FX指標:3月31日(火)の主要経済指標

続いて火曜日は、EUの物価や米国の雇用に関する指標が発表されます。

ユーロ圏消費者物価指数(HICP)

概要:ユーロ圏のインフレ動向を示す代表的な指標で、とりわけECBの金融政策見通しに直結します。

また、総合指数に加え、コア指数の動きが重視されます。

市場反応

  • インフレ上振れ → ユーロ買い
  • インフレ鈍化 → ユーロ売り

今回の注目点:とくに総合指数だけでなく、コア指数の伸びが鈍化しているかが焦点です。

そのため、サービス価格や賃金動向と整合的な内容かどうかが金融政策見通しを左右します。

雇用動態調査(JOLTS)求人件数

概要:米国の求人件数を通じて労働需給の逼迫度を確認する指標で、とりわけ雇用市場の過熱感や減速感を測る材料となります。

FRBが雇用の需給バランスを見るうえでも注目される指標です。

市場反応

  • 求人件数増加 → 米金利上昇・ドル買い
  • 求人件数減少 → 米金利低下・ドル売り

今回の注目点:求人件数が高水準を維持しているか、それとも需給の緩和が進んでいるかが焦点です。そのため、雇用統計やADP雇用統計と整合的な内容かどうかが市場の評価軸となります。

FX指標:4月1日(水)の主要経済指標

続いて水曜日は、米国の雇用と景気に関する経済統計に注目が集まります。

ADP雇用統計

概要:米民間部門の雇用者数の増減を示す指標で、とくに雇用統計の先行指標として注目されます。

また、短期的な雇用の強弱を確認する材料となります。

市場反応

  • 雇用者数増加 → 米金利上昇・ドル買い
  • 雇用者数減少 → 米金利低下・ドル売り

今回の注目点:とりわけ週末の雇用統計を占う材料としての位置づけが強い指標です。

そのため、雇用の伸びが鈍化していないか、あるいは減速感が強まっていないかが焦点となります。

ISM製造業景況指数

概要:米製造業の景況感を示す代表的な指数で、とりわけ新規受注や雇用、価格指数などの内訳を通じて景気の先行きを測る材料となります。

市場反応

  • 指数上振れ・改善 → 米金利上昇・ドル買い
  • 指数下振れ・悪化 → 米金利低下・ドル売り

今回の注目点:とくに製造業が縮小圏から持ち直しに向かっているかが焦点です。

そのうえで、価格指数の動きがインフレ圧力の再加速を示唆するかどうかも注目されます。

FX指標:4月2日(木)の主要経済指標

そして、木曜日は、米国の雇用関連の指標が発表されます。

新規失業保険申請件数

概要:米国の雇用市場の短期的な動きを把握するための週次指標で、とりわけ足元の雇用環境を確認する材料となります。

また、変動が大きいため、単月ではなく流れで見ることが重要です。

市場反応

  • 申請件数減少 → 米金利上昇・ドル買い
  • 申請件数増加 → 米金利低下・ドル売り

今回の注目点:とくに雇用統計直前だけに、雇用の底堅さが維持されているかが焦点です。

そのため、一時的な変動か、トレンドの変化かを見極める必要があります。

FX指標:4月3日(金)の主要経済指標

そして、週末は今週の最重イベント「雇用統計」の発表が行われます。

米雇用統計

概要:非農業部門雇用者数、失業率、また平均時給を含む米国の最重要経済指標で、金融政策見通しに直結します。

とりわけ雇用と賃金の両面から景気とインフレの基調を確認する材料となります。

市場反応

  • 雇用者数増加・賃金上振れ → 米金利上昇・ドル買い
  • 雇用鈍化・賃金低下 → 米金利低下・ドル売り

今回の注目点:とくに賃金の伸びがインフレ見通しに直結しやすく、金利とドルの反応を左右しやすい局面です。

そのうえで、失業率や労働参加率との整合性が取れているかが市場の評価軸となります。

ISM非製造業景況指数

概要:サービス業を中心とした景況感を示す指数で、とりわけ米国経済の大部分を占める分野の動向を確認する材料となります。

また、サービス価格や雇用指数も注目されます。

市場反応

  • 指数上振れ・改善 → ドル買い
  • 指数下振れ・悪化 → ドル売り

今回の注目点:とくにサービス業の底堅さが維持されているかが焦点です。

そのため、雇用統計の結果とあわせて、景気の減速が限定的かどうかを確認する材料として注目されます。

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執筆者 西村大樹

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