Quant(QNT)は、あらゆるブロックチェーンとネットワークの相互運用を目的として開発されている仮想通貨プロジェクトで、相互運用の問題にアプローチした最初のプロジェクトでもあります。
その優れた機能から将来性があると大きな期待が寄せられており、先行投資しているトレーダーも少なくありません。
今回は、仮想通貨プロジェクトQuant(QNT)の特徴や価格の推移、今後の動向などを、将来性も踏まえつつ解説していきます。
Quant(QNT)に興味がある方は、ぜひご一読ください。
目次
Quant(QNT)とは
トークン | Quant(クアント) |
略称 | QNT |
ブロックチェーン | ETH |
発行元 | Quant Network |
発行国 | イギリス |
公式サイト | https://www.quant.network/ |
https://twitter.com/quant_network | |
Github | https://github.com/quantnetwork/eth-contract-metadata |
Quant(QNT)では、世界中に存在しているあらゆるブロックチェーンとネットワークの接続を目的とし、相互運用の可能性に取り組んでいます。プロジェクトのスタートは2018年6月、相互運用のパイオニアとして活用が進められています。
仮想通貨Quant(QNT)の発行元であるQuant Networkは、さまざまな分野の専門家によって設立されました。
創設者の中の一人であるGilbert Verdian氏は、イギリスの大手テック企業Vocalink社(2016年にMasterCard社により買収)での最高情報セキュリティ責任者やイギリス法務省のセキュリティ主任などを歴任した人物です。Gilbert Verdian氏以外にも、国連やEU議会などのブロックチェーンテクノロジーで特別顧問を務めるPaolo Tasca博士など、各分野のスペシャリストが名を連ねています。
Quant(QNT)の特徴
Quant(QNT)の特徴は、優れた技術にあります。
ここでは、Quant(QNT)独自の分散型台帳技術である「Openledger(オーバーレッジャー)」に着目しつつ、Quant(QNT)にどのような特徴があるのかを解説していきます。
特徴①DLTゲートウェイ「Openledger」でブロックチェーンを繋ぐ
DLT(Distributed Ledger Technology/分散型台帳技術)とは、ブロックチェーンの参加者がネットワーク上で同じ台帳を利用できる技術のことです。透明性の向上や、公平なネットワークの構築を実現しています。
ゲートウェイとは、異なる性質を持ったネットワーク同士を中継する機能のことで、言わば「ネットワークの玄関口」のような存在です。高速道路のインターチェンジをイメージするとわかりやすいかもしれませんね。
「Openledger(オーバーレッジャー)」とはQuant Networkが開発しているDLTゲートウェイの名称で、手数料を支払うことで利用が可能です。
異なるブロックチェーン同士を繋ぐOpenledgerですが、複数のブロックチェーンに対して相互作用がある、というわけではなく、相互機能を果たすために異なるレイヤーを生成していている、というような特徴を持っています。加えて、異なるアプリケーション同士が同じメッセージを共有できるようにするためのアプリケーションも実装しています。
仮想通貨QNTの用途
仮想通貨プロジェクトQuantのネイティブトークンであるQNTは、イーサリアムブロックチェーン上に構築され、ERC20規格を用いられています。
仮想通貨QNTは、前述したOpenledger利用時の手数料として機能することを目的として発行されました。そのため、Openledgerの活用シーンが拡大すればするほど、仮想通貨QNTの価値が高まると言われています。
特徴②マルチチェーンアプリケーションの構築が可能
Quant(QNT)のOverledgerは、複数のブロックチェーンを用いたアプリケーションの開発や構築を実現しました。
Overledgerは、ユーザーが各々で選択したプロトコルを必要な形式に変換するだけというシンプルな仕組みな上、APIやプログラミング言語は主流なものを使用しているため、アプリケーションの作成が非常に簡単になっているのです。例えば、スマートコントラクトを採用していないビットコイン(BTC)などのブロックチェーンに対し、イーサリアム(ETH)のスマートコントラクトを書き込むことができるというわけです。
また、イーサリアムブロックチェーン上で構築された別々のアプリケーション同士を繋ぐことも可能です。
すでにQuant(QNT)を利用して作られたマルチチェーンアプリケーションの公開はQuant App Store上で始まっており、Quant App Storeには複数の分散型台帳を読み込み監視する機能も搭載されています。
特徴③何百ものプロジェクトが進行している
Quant(QNT)の分散型台帳技術は2018年に発足したばかりではありますが、すでに何百というプロジェクトが進行しており、本番環境も拡張し始めています。このことから、Quant(QNT)の技術に各方面が大きく期待しているのがわかりますね。
しかしながら、期待値とプロジェクトのスピード感がOverledger開発に追いつけていないという懸念があり、実際、DLTベースのデータストア連携機能が限定的であることや、トークンベースの仮想通貨プラットフォームと限定的であることが問題視されています。
このような課題を解決するには、プロジェクトに専門性の高いスタッフを配置しなければなりません。プロジェクトの本格始動が軌道に乗るためには、今後の開発スピードがカギとなるでしょう。
Quant(QNT)の現在の推移価格
仮想通貨Quant(QNT)はICOからしばらくはじわじわと順調に価格をあげていますが、段階的に上昇したタイミングが見てとれます。
2021年6月24日にはCoinbaseへ上場、2021年7月30日にはBinanceへ上場しており、このタイミングで価格の段階が上がったと判断して良いでしょう。
Quant(QNT)の今後と動向
今後、ブロックチェーン技術があらゆる分野でなくてはならない存在になると言われています。現状数多くのブロックチェーンやプラットフォームが存在していますが、相互に運用できていない点は大きな課題になり得ると予想できますね。
そのため、Quant(QNT)をはじめCOSMOS(ATOM)やPolkadot(DOT)といったクロスチェーンは、相互運用の課題を解決する可能性を多いに秘めていることから大きな注目が集まっているのです。
中でもQuant(QNT)はOpenledgerという独自のOSを持ち、一元管理できるDLTゲートウェイとして、さまざまなブロックチェーンをシームレスに横断させることを可能にするかもしれません。
こういった観点から、Quant(QNT)は将来性を踏まえて長期保有するのに適した仮想通貨と言えるのではないでしょうか。
▼仮想通貨COSMOS(ATOM)についてはこちらの記事をご覧ください。
▼仮想通貨Polkadot(DOT)についてはこちらの記事をご覧ください。
Quant(QNT)の購入方法
Quant(QNT)は現在、日本国内の仮想通貨取引所で取り扱いがありません。
購入するには、海外の仮想通貨取引所を利用する必要があります。
Quant(QNT)を購入できる仮想通貨取引所の例
- Binance
- Coinbase
- Bittrex
- Hotbit
はじめて海外の取引所を利用するのであれば、世界最大規模のユーザー数を誇るBinanceがオススメです。日本語に対応しており、仮想通貨を学べるコンテンツ配信なども豊富です。
▼Binanceの紹介や登録方法については下記の記事を参考にご覧ください。
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まだQuant(QNT)の取り扱いはありませんが、
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また、大半の仮想通貨をコールドウォレットで保管しているので、セキュリティ面も安心です。
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【まとめ】Quant(QNT)は将来性抜群の仮想通貨プロジェクト
ブロックチェーンが今後発展していくためには、相互運用という課題を避けて通れません。
Quant(QNT)は、他の仮想通貨プロジェクトに比べてはるかに優位性があり、将来性抜群の仮想通貨だと言えるでしょう。長期的な運用で保有しておきたい仮想通貨の一つです。
なお、今回ご紹介した海外の仮想通貨取引所は日本の金融庁に登録されていません。ハッキングや日本国内からの利用停止措置がとられることも可能性として十分ありますので、リスクを踏まえた上で利用してくださいね。
執筆者 西村大樹