いつしか数が増えすぎた仮想通貨。理由のひとつはICO(イニシャル・コイン・オファリング)が盛んに行われているからです。
ICOはトークンと呼ばれるものを発行して資金調達を行なう手法です。その調達した資金によってプロジェクトが進行すると、次第にトークン価値が上昇し、初期投資家が大きな利益を得ることもできます。
そして近年、コスプレトークンと呼ばれるものが仲間入りしました。中川大輔氏という人物が考案したらしいのですが、果たしてどのようなものなのでしょうか?
この記事ではコスプレトークンの真実に迫ります。
目次
コスプレトークンの生みの親「中川大輔」とは?
コスプレトークンについてお伝えする前に、まずは開発者の中川大輔氏がどのような人物なのかを確認したいと思います。
中川大輔氏は株式会社キュアの取締役として活躍されている人物です。株式会社キュアのホームページをチェックするとコスプレ系のイベントを開催したり、「ニコニコ超会議2019」のスペシャルアクトステージに参戦したりと、会社規模でコスプレ業界に熱を与えようとしているのが伺えます。
ベンチャータイムズというメディアでインタビューされた際には、コスプレ業界の面白さや抱えている問題を語っています。コスプレイヤーやカメラマンの方などに直接ヒアリングした上での課題解決に真剣に取り組んでいる印象でした。
以前は放送、通信系企業に勤めていた経験があるそうなので、このようなエンターテインメント寄りの業界に、トークンを導入して変革していこうと思い至ったのかもしれません。
コスプレ業界に狙いを定めたのには理由がある
仮想通貨とコスプレという意外な組み合わせ。コスプレトークンを生み出そうとしたきっかけは何なのか?
実は多くの方が思っている以上にコスプレ業界は大きな市場に成長しているのです。同時に数々の課題も見えてきました。
コスプレ業界の市場規模は10兆円
コスプレと聞くと、一昔前までは一部のコアなユーザーが趣味で楽しむ程度のものだったはずです。しかし、今ではその市場規模はなんと10兆円まで成長しました。
特に日本のアニメやゲーム、漫画、映画は海外でも絶大な人気を誇り、魅力的なキャラクターが数多く存在します。そんなキャラクターに自分もなりたいという人たちが続出しました。
また、ハロウィンで仮装をする人達も増えて、今ではコスプレが特別なものではなくなってきているのです。
ちなみにコスプレ市場と密接に関係する「アニメ」「漫画」「ゲーム」「映画」の市場規模は20兆円とこれまた破格の数字です。コスプレ市場も当然足並み揃えて共に成長できるので、未来は輝いています。
コスプレイヤーは経済的余裕を持てない
コスプレ市場の規模が大きいということは、それなりにお金がかかる趣味であることが裏付けられます。現にコスプレイヤーは経済的余裕のない人がほとんどです。
まずウィッグやコスチューム、メイク代。ここで費やされる資金だけで約2兆円に上ります。さらに、撮影や宿泊費、交通費、チケット代などを合わせると、大きな金額が動くことは予想に難しくないでしょう。
コスプレイヤーのほとんどは10代~20代なので、金銭的には趣味を継続していくのが辛いと言わざるを得ないのです。
金銭面以外にもコスプレイヤーは問題を抱えている
コスプレイヤーはその姿をカメラに収めてもらいたいものです。だからカメラマンと仕事するケースが多いのも頷けます。
しかし、ここで問題が発生することがあるのです。キャラクターを忠実に再現するために、露出した衣装を着用するコスプレイヤーは要注意。個室で撮影を行なうカメラマンとトラブルになってしまう場合があります。
また、商品の権利問題や収益に関する部分なども整っておらず、正当な報酬を貰えないコスプレイヤーは数多く存在するのです。
コスプレトークンが生まれた背景には、これらの課題解決があります。
コスプレトークンは業界の悩みを解決できる
コスプレ業界の課題を解決するために誕生したコスプレトークンですが、プロジェクトの手綱を握る側が中途半端な施策しか用意していないと確実に頓挫します。するとどうなるか?
ICO割れが起こり、仮想通貨の価値は大暴落するのです。
それを阻止するために大切なのは、コスプレトークンが活用される舞台を整えることです。需要がなくならない施策を用意できれば、トークンの価格上昇は当たり前となります。
コスプレトークンが大活躍「Cure WorldCosplay」
今回のプロジェクトのカギを握る存在は「Cure WorldCosplay」というコスプレに携わる人なら誰もが知るプラットフォームです。世界180カ国以上、72万人を超える会員がコスプレを本気で楽しむために利用しています。
コスプレトークンは主にこのプラットフォームで活用されるので、「Cure WorldCosplay」をどれだけ盛り上げられるかがトークンの価格上昇に直結すると言えるでしょう。
決済手段として採用されている
コスプレトークンは「Cure WorldCosplay」での決済手段として採用されます。写真集の購入やイベントチケット代、カメラマンへの依頼料など、ここでの売買がすべてお得に行なえるのです。
先ほどもお伝えした通り、10代~20代のコスプレイヤーはクレジットカードの所有率も低く、現金での決済手段が主流でした。しかし、このコスプレトークンを用いて決済を行なうことで、出費を多少減らせるようになります。
コスプレイヤーの分身となるコインが発行できる
コスプレトークンには面白い機能が実装されています。それはオリジナルトークンの発行です。
オリジナルトークンは「Player Coin」と呼ばれま
す。個々のPlayer Coinはそれぞれ「〇〇COT」という表記で統一されます。この「〇〇」には2文字~3文字を記入でき、発行者が好きに決めることができます。
このオリジナルトークンで何ができるのか?
なんと、発行者がこのオリジナルトークンでしか購入できない商品やサービスを開発することが可能になります。例えば「チェキ会」や「特別版写真集」等を販売しても構いません。
ファンであればオリジナルトークンを確実に仕入れるようになります。すると、オリジナルトークンの価値は上昇することになり、コスプレイヤーにとっての資金調達に繋がるのです。
コスプレイヤーがオリジナルトークンを発行するには、必ずコスプレトークンが使用されますので、需要が尽きない仕組みとなっているわけですね。
コスプレイヤーの明日を守る仕組みアリ
「Cure WorldCosplay」上ではブロックチェーン技術が使われています。ブロックチェーン技術は改ざんが不可能なので、一度評価されたものはずっと残り続けます。
この技術を仕事をするうえで信頼たる人物かどうか判断するために活用できます。
例えば、カメラマンの候補が2人いるとしましょう。一人は多くのコスプレイヤーから高い評価を受けている、もう一方は評価が低くあまりポジティブな内容が書き込まれていない。
一緒に仕事をするなら間違いなく前者を選択すべきであることがすぐにわかります。このようにコスプレイヤーが安心して活用できる環境をつくっているわけです。
中川大輔氏が率いる運営チームも心強い
中川大輔氏がコスプレ業界を変えるために、コスプレトークンを生み出したというのは、施策を見る限り間違いないといえるでしょう。ただ、投資する側としてはやはり不安が拭えないというのも事実です。コスプレトークンを早期で購入したユーザーが安心できる材料はあるのでしょうか?
毎月1億円の買い戻しを公表している
「Cure WorldCosplay」のコンテンツはコスプレトークンで決済するのが最も格安です。しかし、仮想通貨による買い物はやはり不安というユーザーも出てくるのが事実です。そうなると、コスプレトークンの需要はあまり伸びないという心配があります。
しかし、運営側はこの事態に備えていました。「Cure WorldCosplay」のコンテンツは現金やクレジットカードでポイントを購入し、そのポイントで売買を楽しむこともできるのです。
このポイントを買うために払った現金は、運営側が市場に流通しているコスプレトークンを買い戻すことに使用します。いわゆるマーケットメイクというものですね。
ちなみに、その買い戻し金額は月に1億円であることが判明しています。買い戻すということは、市場に流通するコスプレトークンの供給量が減るので、価値が上がることになります。
コスプレと関連性が高い市場でも取り入れる
はじめは「Cure WorldCosplay」での決済手段がメインです
が、後にアニメ業界、漫画業界、ゲーム業界、映画業界などコスプレと関連性が高いポップカルチャー市場での基軸・定番通貨を目指すという声も聞こえてきました。
全国にある「アニメイト」や「メイド喫茶」などで、決済手段として取り扱われるとしたら、価格上昇を見込めそうです。
有名コスプレイヤーとのタイアップ情報
コスプレトークンと「Cure WorldCosplay」の認知度をさらに上げるために、世界的超有名コスプレイヤーたちがアンバサダーに就任することが決定したようです。
青年雑誌の表紙を飾るような知名度の高いコスプレイヤーも参加しているということで、今後は一般にもコスプレトークンの噂は広まっていくと考えられます。
まだシークレット情報ですので、誰が参加しているかは不明です。ただ、カルチャー雑誌ではなく、一般の青年雑誌で露出しているコスプレイヤーとなるとかなり限られてきます。
「えなこ」「伊織もえ」といったカリスマ的存在が参戦していたら、より盛り上がるのではないでしょうか。
中川大輔のコスプレトークンは業界を大きく変える!
中川大輔氏が考案したコスプレトークンは業界が抱える課題を包括的に解決することができます。それ故にコスプレイヤーはもちろん、カメラマンや造形師、デザイナー、ファンなど多くの人が活用したいと考え、購入することが予想できますね。需要が上がれば初期投資家は間違いなく利益を得ることができるでしょう。運営側の価値上昇スキームも理にかなっているので、期待してもいいかもしれません。
執筆者 西村大樹