SEC(米国証券取引委員会)がビットコインETFを承認するのは数年先?

2018年10月15日、アメリカのヘッジファンド「パンテラ・キャピタル」のCEOダン・モアヘッド氏がブルームバーグ主催のカンファレンスで「SEC(米国証券取引委員会)がビットコインETFを承認するのは数年先であると思っている」という発言をしました。

同発言でETFはニュースじゃない、ビットコインETFを誰にでも買ってほしいとは思っていないという発言をしています。また、

そして、真のニュースは、バックトやフィデリテであると話しました。

では、このフィデリティとバックトとは何なのでしょうか?

バックトとは?


2018年8月3日にICE(インターコンチネンタル取引所)が仮想通貨関連の会社を設立することを発表しました。それが「バックト」という会社です。

実はこの会社すでにマイクロソフトをはじめ、スターバックスなどの有名企業と提携がされている巨大プロジェクトなのです。では、具体的に何をするでしょうか。

バックドはデジタル資産のプラットフォーム

バックドでは、エコシステムの中でデジタル資産の売買や決済手段及び保管などを一度に行うことができるというプラットフォームの開発を目的にしています。ICE(インターコンチネンタル取引所)により得たインフラを利用し、小売業者やエンドユーザーが使いやすいシステム構築を目指しています。

エコシステムとは?

仮想通貨ニュースで度々目にするエコシステムですが、簡単に言えば、世界中で分野・人種を超えて互いに協力してこうと言われるIT・ビジネス業界で発生した新語です。仮想通貨のシステムは、ユーザーはもちろん、マイニングをするマイナー、投資家、ビットコイン財団など、様々な分野・人種の協力によって作られています。

まさにそういったエコシステムで運営されていることから耳にすることが多いのです。

フィデリティとは?

世界でも有名な資産運用のグループで、株式を公開せずあくまで顧客の利益に沿った経営を目標にしています。そんなフィデリティですが、仮想通貨設立のニュースが2018年10月16日に飛び込みました。

フィデリティの調査によると、7割の投資家がブロックチェーンなどの仮想通貨技術に新しい資産が生まれる可能性が高いと回答しているそうです。

ETF(上場投資信託)とは?

ETFとは、投資信託の一つで、出資者から集めた資金を用いて上場した株式をリアルタイムで変動する市場価格に基づいて取得する投資方法の一つで、株価指数など市場の動きに連動する運用成果を目指していることから上場投資信託と言われています。

ビットコインETFが承認されることで価格上昇にも期待


CNBCの仮想通貨番組のホストでもあるラン・ノイナー氏 は、ビットコインETFがSECによって承認されたニュースがあったとき、価格が大きく変動する可能性があると発言をしました。

ビットコインETFが承認されると何がそんなにニュースなのかと言えば、上場投信信託は機関投資家と言われる特定の銘柄に投資をしないタイプの投資家からのお金が流入することです。ビットコインETFが承認された場合、ビットコインを買う投資家が増え、市場価値が高まるため、結果高騰する可能性が高くなるのです。

なぜETF、フィデリティとバックトなどが注目されるのか

投資なので絶対に価格上昇が起きるというわけではありませんが、投資家たちが注目しているのは承認された後の流入するマネーや仮想通貨に対する期待感なのですね。

ビットコインに限らず、仮想通貨のニュースが報道された瞬間に大きく値動きがするのは当然なのですが、今回のように仮想通貨を証券と同等とみなし、様々な投資組織が動き出しているのを知ると、仮想通貨の可能性を感じずにはいられませんね。

執筆者 西村大樹

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