みなさんお馴染みのグーグル(Google)は25日、日本とアメリカの仮想通貨取引所において広告配信を認める方針を明らかにしました。一時は仮想通貨の広告配信を禁止していたグーグルですが認める方向になっています。
これにより、仮想通貨業界にもいい影響が期待できそうです。今回はグーグルやそのほか関連する企業の仮想通貨関連の広告配信について紹介いたします。
目次
グーグルが仮想通貨取引所に関しての広告配信を解禁
25日、グーグルは日本とアメリカにおいて登録済みの仮想通貨取引所に関して広告配信を認める方針を明らかにしました。解禁時期は10月からとなっているようで、「金融商品およびサービス」ポリシーで公に公表さています。
ただし、今年6月から広告配信を禁止していたICOやウォレット、仮想通貨投資アドバイスなどに関するものはいまだに禁止となります。あくまでも仮想通貨取引所に関する広告だけが配信可能になります。
もともと、グーグルが仮想通貨関連の広告配信を禁止したのは、先にあげたような仮想通貨にまつわるもので詐欺的な広告から消費者を守るとの考えがあったからです。
今回は仮想通貨取引所に関係するもののみの配信許可ですが、取引所の露出が増えることは間違いないと言えますので冷え込んでいる市場には好転材料の一部となるでしょう。
フェイスブックはグーグルよりも先に配信許可
グーグルと同様、フェイスブック(Facebook)も仮想通貨関連の広告配信を今年1月から禁止していました。その際、グーグルと同様で「誤解を招き、欺瞞(ぎまん)的な宣伝に頻繁に関連する金融商品やサービスを宣伝する広告」を防ぐためとしていました。
ところが、6月26日にICOの広告は禁止する一方で仮想通貨の広告の出稿を許可する方針を打ち出しました。更新されたポリーシーでフェイスブック側が適性を評価できるように出稿者に申請書の提出を求めるようにもしています。
広告解禁報道後のビットコインの価格
グーグルが9月25日、フェイスブックは6月26日に仮想通貨関連の広告配信を一部許可しましたがニュースがあってからのビットコインはどう値動きしたかも調べてみました。
まずは昨日、25日ですが1BTCが72万6000円ほどで本日朝方は1BTCが72万5000円くらいで若干の値下がりになっています。
話題がタイムリーなこともあってかすぐにはビットコインの価格には反映されない形になっています。
一方、フェイスブックが広告配信を解禁した6月26日以降の値動きをみると翌日の27日は67万3000円で前日の68万6000円から2%ほど値を下げました。
ビットコインは8月に価格を持ち直した時期もありますがフェイスブックの広告解禁ニュースだけが大きな影響を与えたとは思いにくいです。
広告の配信許可により好転材料にはなると思いますが、他の好転材料も兼ねあわせた状態での市場加熱を期待したいところです。
ツイッターは依然として広告禁止
グーグルやフェイスブックと同様、ツイッター(Twitter)も仮想通貨関連の広告を3月26日に禁止しています。
禁止広告はICO、トークンセールで仮想通貨取引所とウォレットについても公開企業で主要な取引所に上場されていない限りは広告を禁止しました。
日本の仮想通貨取引所の広告は規制当局(金融庁)が認めた範囲に限定することになっています。フェイスブックやグーグルよりも強い規制を求める声があったようです。
ツイッターでは3月から仮想通貨関連の広告に関して姿勢を変えておらず、ツイッターだけが厳しい規制を敷いていることになります。
グーグルはリップルに出資している
仮想通貨関連の広告に関しては一部許可したものの厳しい態度をみせているグーグルですがリップルに出資していることは有名です。
ですからグーグル自体が仮想通貨に否定的ではないことは以前より分かっています。広告に関しては利用者保護のため一定の規制は必要だと思いますが広告解禁からさらなる関与も投資家としては気になるところではないでしょうか。