「The Graphってどのような仮想通貨?」
「The Graphは投資先として将来性が期待できる銘柄だろうか?」
このように考えている方も多いのではないでしょうか。The GraphはGoogleに対抗する新しいWEBサービスになると期待されており、今最も注目の仮想通貨です。
そこで今回はThe Graphについて将来性や特徴を詳しく解説します。ブロックチェーン技術に興味がある方や、仮想通貨投資初心者の方は是非参考にしてみてください。
目次
The Graph(GRT)とは
プロジェクト名 | The Graph(ザ・グラフ) |
トークンシンボル | GRT |
時価総額 | ¥136,367,411,495(2023/3/12) |
市場ランキング | 42位(2023/3/12) |
公式ページURL | https://thegraph.com/en/ |
Git Hub | https://github.com/graphprotocol |
https://twitter.com/graphprotocol | |
Discord | https://discord.gg/vtvv7FP |
Telegram | http://t.me/graphprotocol |
https://reddit.com/r/thegraph |
The Graph(ザ・グラフ)はブロックチェーン上で検索を行えるdApps(分散管理型のブロックチェーンアプリ)を開発しているプロジェクトです。WEB3.0の発展とともに情報の分散化が進む中、中央集権型のGoogleとは対極に位置するこのサービスは、次世代の検索ツールとして注目を集めています。
ローンチは2020年と比較的新しいこの銘柄は、2023年3月の時点ですでに取引市場ランキング42位に位置しています。たった3年で並みいる仮想通貨を抑えて50位以内にランクインするThe Graphの実力は本物と言えるでしょう。
現在GRTが上場している主力の取引所は
- Binance(バイナンス)
- KuCoin(クーコイン)
- Kraken(クラーケン)
上記の3つ。比較的大手の取引所に上場しているため入手は容易です。
参考記事はこちら
https://bitcastle.io/column/post-12128/
https://bitcastle.io/column/post-11978/
https://bitcastle.io/column/post-15841/
もっと簡単GRTを手に入れるならbitcastleがおすすめ
The GraphのトークンGRTはバイナンスやク・コインに上場しているので、比較的簡単に購入できます。しかし、これらの取引所は日本円が利用できません。ですが、仮想通貨取引所“bitcastle”を経由するともっと簡単に手に入ります。
bitcastleでは、なんとクレジットカードで仮想通貨の購入が可能です。面倒な登録の必要はなく、メールアドレスの認証だけですぐに取引が始められます。
バイナンスで発行しているBNBもbitcastle経由で購入できますので、GRTを入手するまでの手順はたった3ステップ
- bitcastleでBNBを購入
- BNBをバイナンスへ送金
- バイナンスでBNBとGRTを交換
登録は無料なので、まだアカウントをお持ちでない方はぜひこの機会に口座開設してみてくださいね。
The Graph(GRT)の使い方
公式ページにアクセスすると、実際にサブグラフを利用した検索アプリが利用できます。使い方は非常に簡単で、まずは公式ページにアクセスします。
するとトップページ左下に“Explore Subgraphs”とあるのでこれをクリック。あとは利用してみたいプロックチェーンサービスを打ち込んで検索するだけです。
今はまだこの程度の機能しかないので、非常に便利な検索システムとは言えませんが、ブラウザ上でブロックチェーンサービスを検索できるのはThe Graphが初めてでしょう。
Googleで検索しても見つからないようなブロックチェーンサービスは、今後The Graphを利用して検索するような世の中になるかもしれませんね。
サブグラフには自分のプロジェクトを登録することができる
実はThe Graphは検索するだけではなく、自身のプロジェクトを登録し、サブグラフを作成することができます。
登録するには
- 仮想通貨ウォレット
- 開発中のプロジェクトのURL
この2点が必要です。主に開発者向けのサービスと言えますが、「これからブロックチェーンゲームを作ろう」と考えていたり、「dAppsを開発したから、多くの人に知ってほしい」と思っている方はサブグラフを作成してThe Graphで利用できるようにしてみてもいいでしょう。思わぬ集客効果があるかもしれません。
登録に必要な仮想通貨ウォレットはメタマスクが対応しています。「いずれサブグラフを作成してみたい」と考えている方なら一つアカウントを作成しておいてもいいでしょう。
仮想通貨ウォレットは、ブロックチェーン上の取引をする上で必須のツールです。仮にサブグラフを作成する予定はない方でもDappsを利用されるなら、持っておくと便利です。
参考記事はこちら
https://bitcastle.io/column/post-11088/
The Graph(GRT)の特徴
The Graphの特徴は主に3つ。
- 分散型の検索プロトコル
- 多くのプロジェクトで利用されている
- 分散型のサービス
詳しく見ていきましょう
特徴①分散型の検索プロトコル
The Graphのメインプロジェクトは、分散型検索プトロコルの提供です。このシステムは“サブグラフ”といい、いままで検索困難だったブロックチェーン上のデータを検索します。
サブグラフを使用すると、The Graphはイーサリアムなどのブロックチェーン上にあるデータをインデックス化します。そうすることで、通常ピンポイントで抜き出すことが難しかったブロックチェーン上の特定のデータを、必要な部分だけ取得することが可能になります。
本来ブロックチェーン上に保管されたデータに検索は、これまでに処理されたトランザクションすべてにアクセスし情報を取り出す必要がありました。この操作はブロックが長くなればなるほど時間がかかり、長い時には操作完了まで数時間から数日かかる場合があります。
これでは分散管理されたデータの検索機能は到底実装できません。この問題を解決するのがThe Graphであり、一部では「Googleに変わる検索エンジン」とまで言われています。
特徴②多くのプロジェクトで利用されている
非常に便利なThe Graphの検索機能は、多くのブロックチェーンプロジェクトで利用されています。特にDEX(分散型取引所)やDeFi(分散型金融)と多く提供しており、The Graphの検索システムでヒットするプロジェクトには以下のようなものがあります。
- Uniswap
- SushiSwap
- MakerDAO
- ENSprotocol
- OpenSea
これらのサービスは利用者も多く、利用したことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。The Graphの公式ページを確認すると、700を超えるプロジェクトがサブグラフを利用していることが分かり、この数は今後も増えていくことでしょう。
参考記事はこちら
https://bitcastle.io/column/post-17405/
特徴③分散型のサービス
The Graphの検索プロトコル、サブグラフは分散型のサービスです。これは“中央集権型検索システムの問題点を解決できる”という特徴があります。
ビックデータの重要性が認識されている現代では、情報の一極集中が問題となっています。例えば、多くのユーザーが利用しているGoogleではユーザーの検索情報や、WEB上にアップロードされた情報がすべて記録、保管されています。
この構造は万が一Googleのセキュリティにトラブルが発生すると、個人情報の流出に繋がり、大変危険です。実際問題、そのリスクはかなり低いと言えますが、潜在的なリスクとして存在します。
また、小さな企業クラスであれば、たびたび個人情報が流出してしまい、ニュースになっています。このように情報を集めて管理するリスクは、プライバシーの観点から問題視される傾向にあります。
ところが、The Graphを使った検索プロトコルは、ブロックチェーン上の情報が分散管理され、ブラウザ情報の特定などはできない仕組みになっています。そのため、情報が一極集中せず、プライバシーの流出リスクはほぼありません。
ただ、The Graphはプライバシー保護に関して、強い効果を発揮する一方で、情報の正確さにおいては中央集権型に及びません。
これは分散管理システム全体の問題点であり、The Graphでは、今後このような課題の解決にも前向きに取り組むそうです。
The Graph(GRT)の価格推移
GRTの2023年3月時点の価格は0.1ドル。日本円にして約15円ほどです。2023年に入ってからは価格は上昇基調にあり、年初の価格と比較すると、ピーク時には約440%の値上げを見せました。
しかし、ここをピークに価格は下落基調へ。現在はピークの半値となる0.11ドルで推移しています。
今後の価格展望
今後の価格展望は、少し厳しい展開が続くでしょう。根拠は以下の通り。
- 今年に入ってからの値上がり根拠が弱い
- そもそもローンチ後に付けた最安値から考えると下落基調が続いている
- The Graphの利便性がまだ見えてこない
そもそも短期的に見れば好調なGRTですが、ローンチ以来の最高値から比べれば20%程度しか戻ってきていません。これでは、まだまだ含み損組の売り圧力は強いまま維持されている可能性があります。更に、今年に入ってからの値上がりも、根拠として明確に考慮できるものはありませんでした。
ビットコインやイーサリアムなども同じように今年に入っていから値上がりを見せていることを考えれば、恐らく仮想通貨全体の価格が上昇し、GRTもそれに引っ張られただけでしょう。なのでThe Graphそのものの価値が上がったとは言えません。
この条件ではGRTの上昇力はまだ懐疑的です。
また、検索機能は利用できますがThe Graphのサービスは、まだまだ開発段階で実用面での優位性もありません。
長期目線で保有するには将来性抜群な銘柄ですが、今年の値上げりの勢いそのままに上昇を続けるのは難しいかもしれませんね。
The Graph(GRT)の将来性
The Graphの将来性は、かなり期待できるでしょう。そもそも天下のGoogleも検索サービス開始直後は「便利なサイトができたな」くらいの認識でした。
それがここまでの成長を遂げたのは、情報がたくさん集まっているGoogleの検索サービスの利便性にユーザーが気が付いたからではないでしょうか。
それからインターネットはの世界はWEB3.0の発展とともに時代は中央集権から非中央集権へ変化。
Googleに変わるサービスが求められるようになってきました。そうなると、今最もGoogleに近いサービスを提供し、非中央集権的に管理しているサービスはThe Graphしかありません。
今はまだWEB2.0からWEB3.0への過渡期であり、The Graphの利便性はまだ見えてきません。それでも将来的にはブロックチェーンデータの検索サービスは必要になってくるでしょう。
そうなれば、WEB3.0の覇権は一気にThe Graphへと移行してもおかしくありません。今はまだ価格が安いGRTは、大きなリターンが狙える投資先として有力です。投資を検討しているのであれば、仕掛けは早い方がいいかもしれませんね。
【まとめ】The GraphはGoogleに変わる新しい検索サービス
最後にThe Graphについて簡単にまとめておきましょう。
- The GraphはGoogleに変わる次世代検索サービスとして登場
- ブロックチェーン上にあるデータをインデックス化して取り出せる
- 分散管理されているので、データが一極集中しない
- WEB3.0が発展すれば期待のサービスとなる
Googleに変わると期待されているThe Graph。果たして期待通りの発展を見せてくれるのか、今はまだ誰にもわかりません。
それでも多くのプロジェクトと提携しているサブグラフは、それだけ注目度が高いシステムである証拠です。The Graphは次の時代のスタンダードになれるのか。今後の動向に注目ですね。
執筆者 西村大樹