FXでは有名なテクニカル分析“エリオット波動”。実は汎用性が高く、最近人気のバイナリーオプションにも応用可能だということをご存じでしょうか。
バイナリーオプションはリスクの高い投資法といわれていますが、FXのテクニカル分析を応用すれば、誰にでも小資金で大きな利益を獲得するチャンスのある夢のある投資法でもあります。
今回はそんなバイナリーオプションの攻略情報記事として、エリオット波動について詳しく解説します。
「まだバイナリーオプションで勝てていない」
「これからバイナリーオプションの勉強をしていきたい」
この様な方の参考記事になっています。是非最後までご覧ください。
参考記事はこちら
https://bitcastle.io/column/post-21227/
目次
エリオット波動とは
エリオット波動とは、FXや株式相場で使われるテクニカル分析の一種です。考案者はアメリカで会計士をしていたラルフ・ネルソン・エリオット。
彼は株式市場の相場は「一つのトレンドサイクルは推進5波、調整3波の8つの波で構成される」という理論を提唱し、エリオット波動の原型を創り出しました。
エリオット波動理論は、一部のトレーダーやアナリストによっては、かなり重要視されている分析方法で、相場の状態を予測したりトレンドを特定するために利用されています。
エリオット波動はアノマリー的な要素も強い
しかし、エリオット波動は過去の値動きや統計によって分析するテクニカル分析と異なり、投資家心理という極めて主観的な要素が多く含まれています。
つまり、エリオット波動の根幹部分はチャートパターンの形状から「次はこのような値動きをするだろう」というアノマリー(経験則)的な部分が大きく、“なぜそうなるのか”といった論理的な根拠は何もありません。
そのため、エリオット波動を使って相場を正確に適用することは難しく、分析精度を向上させるためには他のテクニカル分析手法との組み合わせが必要な場合もあります。
よく「エリオット波動はオカルトだ」といった意見や「エリオット波動は全く機能しない」といった意見が見受けられますが、これは経験側に基づいて分析するといったエリオット波動の性質よるものかもしれませんね。
ただ一つ誤解を解いておくと、エリオット波動は全く使えない分析手法でありません。使用者の経験値が豊富になればかなり応用できる分析手法です。
わかりやすいインジケーターや計算方法がない分、使い勝手は難しいですが、勉強量に比例して強力になっていくテクニカル分析でもあります。
エリオット波動の使い方
エリオット波動は波とトレンドの向きをしっかりと判別する必要があります。
さらに、エリオット波動を形成する波は、推進波と修正波に分けられ、これらも的確に見極めなくてはいけません。
ですので、エリオット波動はレンジ相場のような方向感のない相場では機能せず、明確なトレンドが派生したときにのみ利用できるという大前提を忘れないようにしましょう。
波は推進波と修正波で構成される
エリオット波動の波は、5つの推進波と3つの修正波から構成されます。
例えば上昇トレンドであれば、推進波は上昇方向に5つ形成し、ピーク後の一時的な下落は修正波3つによって形成されます。
これら8つの波をもって一つのトレンドサイクルとし、強い上昇トレンドでは、修正3波が推進1波の起点を下回ることはありません。
反対に下降トレンドでは下落方向の推進波が5つ。上昇方向の修正波が3つでトレンドサイクルを形成。
こちらも強いトレンドが発生した場合は上昇トレンド同様、修正3波が推進1波の起点よりも高値を付けることはありません。
エリオット波動の波の意味
エリオット波動を形成するこれらの波にはすべて意味があり、エリオット波動基本的な考えは以下の通りです。
- 推進1,2,3波の中で、推進3波が一番短くなることはない
- 推進2波が推測1波より安値を付けることはない
- 推進4波が推進1波の高値を下回ることはない
この条件を満たしている場合にのみ、エリオット波動は有効で、これらを満たさないような細かな波は考慮しないことが一般的です。
よく紹介される手法としては、最も大きな波である推進3波を取りに行く戦略を立てるのが基本です。とはいえ、推進3波はトレンド初期に形成させる波のため、判断が難しく、あえてトレンド後半の修正3波を狙いに行く手法も存在します。
フィボナッチ比率とエリオット波動の関係
投資家心理を反映するエリオット波動は、同じく投資家心理を反映するフィボナッチ比率(フィボナッチリトレースメント)との相性が抜群です。
フィボナッチリトレースメントとは、チャート上の高値と安値を黄金比と呼ばれる比率で分割。トレンドの反発点を予測するテクニカル分析です。
この黄金比はフィボナッチリトレースメントはイタリアの数学者、「フィボナッチ」が導き出した数列を元にして考えられています。数学の教科書に出てくる名前ですので、もしかしたらご存じの方もいるかもしれませんね。
フィボナッチリトレースメントは61.8%、38.2%、23.6%という3つの値で構成。
手動で計算しなくても、MT5などのトレードツールであれば自動で算出した値を描写してくれます。
この数字は、トレンド中の反発ポイントを示しているので、フィボナッチリトレースメントの値と推進2波と推進4波が対応している場合、次の波である推進3波と推進5波を狙うことができます。
大きなトレンドを狙う推進3波を見つける分析方法として活用してみてはいかがでしょうか。
エリオット波動とウォルフ波動の違い
さて、よく似た波動理論にウォルフ波動というものもあります。こちらもエリオット波動同様、波を使った理論になるのですが、分析によって得られる結果がことなるため、混同しないように注意してください。
特にトレンドの勢いが重要なバイナリーオプションでは、ウォルフ波動よりもエリオット波動が効果的な場合があります。
エリオット波動もウォルフ波動も相場の状況を確認するための分析手法とはいえ、混同してはそれぞれのテクニカル分析の効果を発揮できません。仮にこれらをもし併用する場合は、特に注意してくださいね。
バイナリーオプションでエリオット波動を使う方法
エリオット波動がどういった性質をもったテクニカル分析であるか分かったところで、ここからは、具体的なバイナリーオプションでの使い方をご紹介していきます。
波動の起点を狙う
バイナリーオプションは値動きの幅ではなく方向を当てるゲームです。したがって、FXや株式のように大きな値動きが期待できるところを狙いに行く必要はありません。
次にどちらの方向に動くのかさえ分かれば、それだけで一定の利益が出ます。
ですので、一つのトレンドサイクルの中で次の波の起点を狙えば、バイナリーオプションの勝率は格段に良くなるでしょう。
おすすめは推進5波を狙う方法
参考までに、波動の起点を狙う手法でおすすめな方法は、推進5波を狙う方法です。推進5波はトレンドのピーク手前に見られる波なので、他の波に比べて判別が容易という特徴があります。
特に推進1波や推進2波はトレンドの発生を判別しにくく、波の特徴もわずかです。それに対して、推進3波は大きく伸びる特徴がありますので非常に分かりやすく、ここを起点に推進4波と推進5波を判断するのは初心者にも簡単です。
トレンドの流れに従う
バイナリーオプションはトレンドの方向を当てれば利益が出るので、トレンドの波に沿ったエントリー(トレンドフォロー)の形で取引するのもおすすめです。
エリオット波動によってトレンドの方向を正確に分析すれば、トレンドフォローのエントリーは簡単ですし、トレンドの転換点も判断できるようになります。
「波の起点が上手く見つけられないよ」という方はエリオット波動を参考にトレンドにそったエントリーをしてみてはいかがでしょうか。
おすすめは推進3波を狙う方法
エリオット波動の推進3波は、1つのトレンドサイクルの中で最も大きいという特徴があります。ですので推進3波を同じ方向で短期間にエントリーを繰り返せば大きく利益を伸ばすことが可能です。
目安は推進1波と推進2波。エリオット波動のルールである“推進2波が推測1波より安値を付けることはない”という条件を満たす波を見つけたら、次の波は推進3波であることが推測できます。
しかしこの段階ではまだ3波が発生しているかどうかはわからないため、様子を見ます。推進1波や推進2波よりも大きな波となった時点で、エリオット波動は完成し、ここまで様子を見てからエントリーすると期待値の高いトレードが可能になるでしょう。
この方法はFXや株の場合、推進3波の伸びしろが分からないので期待値の低いエントリーとされますが、バイナリーオプションであれば伸びしろよりも、トレンドの継続が重要ですので、とても有効です。
仮想通貨のバイナリーオプションはとてもオススメ
為替のバイナリーオプションはとても有名ですが、最近仮想通貨のバイナリーオプションが注目されています。
注目の理由は以下の3つ
- 価格が一方向に振れやすい
- バイナリーオプションに対応している銘柄が限られている
- テクニカル分析が有効である
仮想通貨の特徴はバイナリーオプションとの相性が良い
仮想通貨の特徴はバイナリーオプションで儲けやすいときの条件と合致している部分が多くあります。
特に、仮想通貨の値動きは株式や為替とは比べ物にならないほど一方向に進む特徴があります。
これは、数ある金融商品の中でも仮想通貨は参加者が少ないという一面と、法定通貨と異なり、反対勢力が生まれにくいという性質が大きく関係しています。
為替で言えば、円安で得する人もいれば損をする人もいるため、どちらか一方向に強く価格が動くことは稀です。
一方で仮想通貨は空売り(売りから始める取引)ができる業者がほとんどなく、下落を始めると損をし始めた人が一斉に売り出すので値崩れが簡単に起こります。
また、少しの需給の変化で価格が大きく変化するのも仮想通貨の特徴ですね。
様々な要因によって発生したトレンドはしばらく続き、その間に数多くのエントリーができれば、非常に高い勝率が期待できるでしょう。
こういった特徴は仮想通貨投資が普及するほど、見られなくなるでしょう。先行者利益を狙えるうちに仮想通貨のバイナリーオプションにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
仮想通貨のバイナリーオプションならbitcastleがおすすめ
仮想通貨のバイナリーオプションができるプラットフォームは限られています。だからこそ、取引口座は慎重に選ばないといけません。
そこでお勧めするのが仮想通貨取引所bitcastle。こちらの取引所ではバイナリーオプション、Hight&Lowが取引でき、ビットコインやイーサリアムなど、5種類の仮想通貨が対応しています。
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エリオット波動で推進3波を見つける手法と合わせれば高確率でリターンが期待できるでしょう。
これほど資金効率の良いバイナリーオプションを提供している取引所はまだほとんどありません。バイナリーオプションで儲けたいなら、bitcastleでの取引をおすすです。
参考記事はこちら
https://bitcastle.io/column/post-17582/
【まとめ】エリオット波動はバイナリーオプションで十分機能する
以上がバイナリーオプションでエリオット波動を使う方法です。エリオット波動はトレーダーの経験値がものをいうテクニカル分析です。
そのため初心者が勉強もせずにいきなり勝てるようになる手法でありませんが、その分勉強の度合いによってその分析精度は格段に向上します。
強力なテクニカル分析を身に付けたい方はエリオット波動について真剣に取り組んでみてはいかがでしょうか。
執筆者 西村大樹