ここ数年ローンチされたトークンの中でも特に人気を誇る“Toncoin”。2023年現在も時価総額ランキング上位に位置し、根強いファンがホルダーとなっています。
そんな人気の仮想通貨Toncoinですが、意外とどういったプロジェクトなのか知らない方も多いことでしょう。
そこで今回は話題の仮想通貨Toncoinについて特徴や将来性を解説します。
「Toncoinってどんな仮想通貨?」
「Toncoinの将来性が知りたい。」
この様な疑問を解決する内容です。是非最後までご覧ください。
参考記事はこちら
https://bitcastle.io/column/post-21362/
目次
Toncoinとは
名称 | Toncoin |
トークンシンボル | TON |
公式ページ | https://ton.org/ |
Telegram | https://t.me/toncoin |
GIT HUB | https://github.com/ton-blockchain |
X(旧Twitter) | https://twitter.com/ton_blockchain |
Toncoinは、2022年にローンチしたばかりの仮想通貨です。世界中で利用されているトークアプリTelegramと提携していることもあり、取引が始まったとたんに大注目の銘柄となりました。
とはいえ、ToncoinはTelegramが開発している仮想通貨ではないので、Telegramのブロックチェーンというわけではない点には注意しましょう。
ToncoinのメインプロジェクトはdAppsの開発と提供。Telegramを利用した送金サービスや、分散管理されたストレージサービス、ウォレットアドレスのドメインネームサービス(仮想通貨ウォレットのアドレスを自由に設定できるサービス)などを提供しています。
世界的に有名なTelegramって?
日本ではあまり馴染みのないトークアプリTelegram。このアプリは、ラインなどと同じようにメッセージや通話ができるメッセージツールとなっていて、全世界で10億件以上もダウンロードされている大人気アプリです。
私たちが普段利用しているラインのダウンロード数が約2億件程度ですので、Telegramの規模がいかに大きなものか分かるかと思います。
Telegramの特徴は次の3つ。
- セキュリティの高さ
- 完全無料、広告なし
- 仮想通貨関連情報が多く流通している
高いセキュリティや利用料が無料という特徴は正直ラインもそれほど変わりませんが、一番大きな特徴は、仮想通貨に関連する情報が多く流れているというところです。
現在、多くの仮想通貨プロジェクトはTelegramの公式アカウントを用意しています。そのため、仮想通貨取引やブロックチェーンゲームを楽しむ人たちはほぼ例外なくTelegramのアカウントを開設しており、そういったユーザーを中心にTelegramはにぎわっています。
また、仮想通貨関連の情報がTelegramで多く流通している理由は高いセキュリティ性能も関わっています。
秘匿性が高く、マネーロンダリングや不正送金の温床となりやすい仮想通貨は、国によって大変厳しく取り締まっている場合があります。
こういった地域では仮想通貨に関する情報が基本的にシャットアウトされますが、セキュリティ性の高いTelegramは、トークの内容を第三者が見ることはできないため、情報のブロックができません。
そのため、仮想通貨に関わる情報はTelegramを中心に多く流通しており、仮想通貨の情報を集めるならTelegramが一番とまで言われるほど人気となりました。
用語補足:dAppsとは
dAppsとは分散型のアプリケーション全般のことを指します。従来のアプリケーションの構造は保守・運営ともに開発企業が行っていました。
そのため、開発側でサーバートラブルが発生すればアプリサービスも停止しますし、ゲームなどはサービス終了とともにプレイができなくなってしまいます。
一方で、分散管理されたdAppsはブロックチェーンを利用して管理、運営を行っているため、中心となる開発元が存在しなくてもアプリのサービスは自動で行われます。
dAppsを利用したサービスに多いものは金融関連。特に送金サービスに関連するアプリは多く開発されています。
送金サービスができるdAppsを、分散型金融(DEX)と呼び、取引に第三者を介さないDEXは低コスト、高速処理ができるため、仮想通貨の送金に多くのユーザーが利用。
その利便性から一部の有識者の間ではDEXを規制すべきとの声も出ているほどです。
Toncoinの特徴
Toncoinの特徴は次の3つ。
- 2本のブロックチェーンで構成されている
- Telegramとの連携
- クロスチェーン取引可能
順番に見ていきましょう。
2本のブロックチェーンで構成されている
Toncoinは通常1本で構成されるブロックチェーンが2本で構成されています。
1つはToncoinのメインネットとなる“マスターチェーン”。もう一つはトランザクションを行うためのブロックチェーンである“ワーキングチェーン”といいます。
それぞれのブロックチェーンで役割分担をすることで、ネットワークの負担を軽減し、利用者が増えた時に処理が遅延する“スケーラビリティ問題”を解決します。
この仕組みはレイヤー2方式ともいう
こういったスケーラビリティ問題の解決策として複数のブロックチェーンを利用する方法をレイヤー2方式といい、DEXやブロックチェーンゲームなど、利用者が多く、トランザクションの遅延がユーザーの不満につながるようなプロジェクトでは、この方式が採用されています。
このレイヤー2方式には、シャーディング、パラレルチェーン、サイドチェーンなど複数の種類が存在。どういった分担方法でトランザクションを実行させていくのかによって方式を使い分けています。
例えば、Toncoinで使われているシャーディングは、ブロックチェーンに格納されているデータベースを分割し、ネットワークの負荷を軽減する方法です。
シャーディングでは、情報の記録はセキュリティ性の高いメインのブロックチェーンを利用し、情報処理はメインネットから分割された“シャード”といわれるブロックチェーンで行います。
こうすることで1本のブロックチェーンでは処理しきれなった情報を高速で処理し、遅延を削減。スケーラビリティ問題の解決に貢献しています。
Telegramと連携
ToncoinはTelegramとも提携しています。主な提携機能はTelegramユーザー間での仮想通貨送金。
Telegramのbot機能を使うだけで簡単に送金でき、仮想通貨送金に必要なウォレットアドレスも必要ありません。
送金にかかる手数料は無料。ステーブルコインを送金すれば間接的に現金送れる上に、クレジットカード決済でのビットコイン購入にも対応しているので、仮想通貨と取引するときにはToncoinはかなり便利でしょう。
但し、送金ミスによって仮想通貨が失われる“GOX”に対する対処法が分からないため、実際に利用するときには少額から始め、きちんと送金できているかの確認を忘れずに行ってくださいね。
クロスチェ―ン取引可能
Toncoinはクロスチェーン取引が可能です。クロスチェーンとは、異なるブロックチェーンのトークンを利用できる技術のことをいい、Toncoinのブロックチェーンで、ERC‐20規格のトークンが利用できます。
本来ブロックチェーンとそのトークンは一対でしか利用できませんできたが、クロスチェーンの登場により、一つのブロックチェーンに対して複数のトークンが対応できるようになりました。
これにより、本来交換できないはずの仮想通貨をToncoinのネットワーク上で交換できるようになり、汎用性が拡大。Toncoinの入手が非常に簡単になりました。
TONの価格動向
TONの2023年9月の価格動向は次の通り。
8月に入ってからのTONは急騰。8月初旬では1.2ドル台をうろうろしていましたが、価格が上昇し始めると、9月も高値更新のラッシュ。一時は3ドルを付けるほどの高値水準なっています。
実はこの価格、年初来初高値を記録。4月から値下がり続けていた価格はV字回復し、一気に強気なトレンドとなりました。
今後の価格展望
今後の価格展望は“イーブン”ではないでしょうか。上がる余地もあれば下がる余地もあるように思えます。
まず上がる余地の根拠としては7月24日の急な出来高の増加。ここをきっかけに急騰を始めたところを見ると、新規の買いオーダーと、ポジション清算が絡み、買いポジションにボリュームが傾いたのではと予想できます。
上に売りポジションが溜まっていなければこのまま価格は一辺倒に続伸し、今後も価格上昇を続けていくでしょう。
反対に下がる余地の根拠は3ドルを境に大きな上ヒゲを付けている点。恐らくこのポイントでは利益確定、および売りポジションの新規オーダーが絡んだのでしょう。
もしこのまま直近で3ドルを超えるようなことがなければ、この価格がちょうどレジスタンスとなり、価格上昇にストップをかける圧力になるのは間違いありません。
これらを踏まえると、完全に上昇トレンドというには懐疑的であり、だからといって急落するとも言い切れないイーブンな状態といえますね。
長期的な目線でTONのホルダーになるのはオススメですが、短期売買で利益をあげるには難しい局面です。
Toncoinの将来性
Toncoinの将来性は非常に期待できるでしょう。最近、モバイルアプリを中心にdAppsが少しづつ台頭してきています。
となればdAppsの開発や提携をメインに活動しているToncoinは将来性抜群ではないでしょうか。
日本国内では仮想通貨取引はまだ浸透していませんが、実は海外では既に仮想通貨取引は一般的になりつつあります。
それに伴い発達してきたのが分散型仮想通貨取引所DEX。今や仮想通貨取引といえばDEXを使うのが当たり前となっています。
もちろんその中にはTelegramをDEXとして活用しているユーザーも多く存在し、その機能を提供しているToncoinは仮想通貨取引のインフラの一部を担っていると言っても過言であありません。
今後も仮想通貨取引市場は拡大していくことが予想され、Toncoinの利便性もますます向上していくでしょう。
Toncoinの将来性に期待して投資をするのであれば、かなり勝率の高い投資となるのではないでしょうか。
【まとめ】Toncoinは仮想通貨取引のインフラの一部となれるか
Telegramと提携し、多くのdAppsを開発するToncoin。その将来性には大きな期待を寄せるばかりです。
現在dAppsはモバイルアプリを中心に急拡大し、それに伴いDEXの利用率も上がっています。
もちろんそれはToncoinも例外ではなくTelegramを利用した仮想通貨の送金サービスを手掛けているToncoinは利用者数が急増。今最も期待されている銘柄として注目を集めています。
その人気はTONの最近の価格動向を見てもわかるように、2023年8月以降価格は急騰しています。
一時は年初来高値を更新するほどの盛り上がりを見せていたTONは今後も勢いが続くのか、目が離せませんね。
これだけ期待値が高い銘柄であればTONへの投資はかなり勝率が期待できる選択肢になるでしょう。
もちろん規制のリスクや、プロジェクト破綻のリスクも否めませんが、怪しいミームコインに手を出すくらいなら、Toncoinに賭けてみるのも悪くないかもしれませんね。
Toncoinを購入するならbitcastle
bitcastleは仮想通貨取引プラットフォームです。Toncoinは残念ながら日本の仮想通貨では取り扱っておらず、購入はDEXと呼ばれる仮想通貨交換所を利用しなければなりません。
そのため交換用の仮想通貨をあらかじめ用意する必要があるのですが、ここで利用をおすすめするのがbitcastle。
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執筆者 西村大樹