最近では仮想通貨の先物取引、特にビットコイン(BTC)の先物取引をできる取引所が増えてきました。
取引人口が増えるにつれて“仮想通貨の先物取引は少額から始めてもかなり儲かる”こんな話を聞くことも多くなったのではないでしょうか?
事実、仮想通貨取引はボラティリティ(価格変動率)も大きく、先物取引で儲けるにはピッタリの投資商品です。
しかし、たくさん稼げる可能性があるということはたくさん負ける可能性があるということ。特に先物取引はその兆候が顕著です。
そこで今回は、これからビットコインの先物取引を始める方に向けてメリットとデメリットについて詳しく解説します。
「ビットコインの先物取引を始めてみたいけれどなんだか怖い」
「先物取引のメリットやデメリットを知りたい」
この様な方の参考記事になっています。是非最後までご覧ください。
参考記事はこちら
先物取引とは
先物取引とは、将来の価格変動に対する取引を可能にする投資商品です。
先物取引の購入者は、将来の特定の日付において一定の価格で対象の商品を売買する契約を結ぶことができます。この価格は先物価格と呼ばれ、契約が履行されるときの市場価格と比較されて利益または損失が生じます。
ビットコインの先物取引を例に挙げると、まずは取引所が提示するビットコインの先物価格を確認。ビットコインが将来的に先物価格よりも高くなると思えば購入するといった流れです。
もしビットコインの価格が先物価格よりも値上がっていれば、安くトークンを購入できたということで利益が発生。反対に価値が値下がりしてしまった場合、高く購入してしまったこととなり損失が発生します。
ビットコインの先物取引は他の投資商品の先物取引と同じルール
この様に先物取引はその時の価格に関係なく、先物価格で売買契約したときの価格で取引できるという特徴があります。
このルールは証券、債券、株式などすべての金融商品に適応され、ビットコインの先物取引であってもそれは同じです。
金融商品である以上、リスクや手数料に差は出ますが、仮想通貨の先物取引は基本的に証券会社などが提供している従来の先物取引と商品の信頼性は変わりません。
ビットコイン先物取引のリスク
ビットコイン先物取引は金融商品ですので、当然リスクが伴います。
ビットコイン先物取引に関する主なリスクは次の3つ。
- 価格変動による損失のリスク
- レバレッジ効果による損失リスク
- 信用のリスク
順番に解説していきます
価格変動による損失のリスク
価格変動による損失のリスクは、将来の価格変動によって発生する損失のリスクです。
このリスクはビットコインをはじめ、すべての先物取引商品において避けることができません。
そもそもビットコイン先物取引は、将来の値動きを予想してあらかじめ商品を購入しておく投資商品です。市場参加者が未来の価格変動を正確に予測することは極めて難しく、一部では値動きの予測は不可能とさえ言われています。
仮にある程度の確立で予測ができるようになったとしても、戦争や天災など予測外の出来事や市場の急激な変動が発生すると、想定外の損失が発生する場合もあります。
参加者は常に価格変動によるリスクと隣り合わせであることを意識しなくてはなりません。
レバレッジ効果による損失リスク
レバレッジ効果とは、“てこの原理”を意味し、ある程度の補償金を元にレバレッジの倍率分の投資ができる取引手法です。
少ない元手で大きな資金を動かせるようになるため、ビットコインの先物取引において大きなリターンを生み出す一方で、損失も同様に増幅されてしまいます。
このある程度の補償金のことを、先物取引全般では“証拠金”と呼び、レバレッジの倍率に対して補償金の額が変動します。
例えばレバレッジ100倍、保証金1万円というルールでレバレッジを掛けた場合、1万円の補償金で100万円分の取引が可能です。
仮にビットコインでこのルールで先物取引をすると、本来600万円程度で取引されている1ビットコインが、なんと6万円で購入できてしまいます。
一定の金額を預けることで、その何倍もの契約を取引できるレバレッジ効果は小口の投資家にとって大きな武器となります。
しかし、レバレッジは利益を増幅するだけでなく、損失も同様に増幅させる一面も。
価格変動が予測と反対方向に進むと、証拠金がすぐに消失し、場合によっては“追証”というさらなる損失が発生する可能性もあるでしょう。
リターンが大きい分、ハイリスクな投資手法。それがレバレッジ効果における損失リスクです。
信用のリスク
信用リスクは、ビットコインの先物取引において契約の履行が行われない可能性や、取引相手方の信用力に関連するリスクです。
ビットコインなどの仮想通貨は“暗号資産”として、資産認定されてはいるものの、完全には法整備が追い付いていない金融商品です。
そのため、先物取引の契約履行が行われないリスクが少なからず存在し、相手方が約束を果たさない場合、投資家は損失を被る可能性があります。
このリスクは、日本の金融庁が管理している国内証券会社であれば信用リスクを十分に下げることができますが、海外の証券会社の場合、日本のルールが適用されないため注意が必要です。
特に相手方の信用力という上では、商品を提供している企業の資金力が重要です。
例えば、日本のビットコイン先物取引を提供している企業が倒産、契約が履行されなかった場合、取引ユーザーの資金は日本の金融商品取引法によって守られる場合があります。
ところが海外の証券会社であった場合、経営破綻を起こしても取引ユーザーを保護する法律はなく、利用者は想定外の損失を被る可能性も否定できません。
もちろん海外の証券会社すべてが信用力の低い企業ということではありませんし、日本の証券会社すべてが安全ということでもありません。
大切なことは、潜在的に先物取引は相手の信用力によって取引リスクが増減するという事実をを意識しておくことです。
信用リスクの低い取引所ならbitcastle
bitcastleは仮想通貨を中心とした投資商品の取引所です。
仮想通貨取引を始はじめ、先物取引、FXなど数多くの金融商品を取り扱い、多くのアクティブユーザーがいることでも知られています。信頼性が高く、信用リスクが低いbitcastleはこれからビットコインの先物取引を始める初心者にもおすすめです。
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ビットコイン先物取引のメリットとデメリット
ここからはビットコインの先物取引のメリットとデメリットをご紹介していきます。先物投資は大きな資産を築ける一方で大きな損失を負うリスクをはらんでいます。
メリットとデメリットをしっかり理解してビットコインの先物取引に挑戦してくださいね。
ビットコイン先物取引のメリット
ビットコイン先物取引にはいくつかのメリットがあります。その中でも特に大きなメリットが次の3つ。
- リスクヘッジ
- 仮想通貨ならではのボラティリティ
- レバレッジの活用
詳しく見ていきましょう。
リスクヘッジ
先物取引は、将来の価格変動からくるリスクをヘッジする手段として利用されます。
特にビットコインの先物取引に関してはボラティリティの大きい仮想通貨の価格の変動に備えることで、収益の安定性を確保できます。
例えば、現在既にビットコインを持っている人は、先物取引であらかじめ同等数のトークンを今よりも安い価格で買い戻す契約を決めておけば、もし価格が下落したとしても相場よりも安くトークンを購入することができます。
先物取引では決済差益を狙った投資も可能ですが、リスクヘッジとしての活用方法もあり、現物を取引する人にとっては有効な投資商品です。
仮想通貨ならではのボラティリティ
安い値段で買って高く売ることによる売買差益が狙える先物取引は、価格差が大きくなるほど大きな利益が得られます。
中でもビットコインの先物取引はボラティリティが大きいことが特徴で、短期間で大きく利益を伸ばしたい方にとっては大きなメリットです。
これだけの価格変動は、石油や小麦などのコモディティ(金融商品)ではそうそう起こらず、ビットコイン先物取引の特徴でもあります。
レバレッジの活用
ビットコインの先物取引では、少額の証拠金で大きな契約を取引できる、レバレッジを活用することができます。
ビットコインの現物取引は、1BTCあたり600万円以上と非常に高額です。個人投資家がこれだけの金額を投資することは難しく、レバレッジの活用は投資の窓口を広げてくれる意味でもメリットになります。
また、レバレッジを上手く活用すると、損失リスクを入金した金額だけにで限定することも可能です。
これは“ゼロカットシステム”と呼ばれる追証を免除される機能を使うことで、追証を避けながら大きなリスクを取る海外取引所限定の方法です。
最初からなくなってもいい金額しか入金しないことで、リスクを最小限に、リターンを最大限にすることができるため、高いレバレッジを掛けて取引を行う方は試してみるといいでしょう。
ビットコインの先物取引のデメリット
小資金で大きな利益を生む可能性があるビットコインの先物取引。しかし、メリットばかりではありません、デメリットも存在します。
ビットコインの先物取引のデメリットは次の3つ。
- 想定外の損失が発生する
- レバレッジによる損失の拡大
- 信用リスクの高い証券会社も存在する
ビットコインの先物取引のネガティブな部分もきちんと把握して取引に臨みましょう。
想定外の損失が発生する
先物取引はビットコインに関わらず将来の値動きを予想して行います。そのた、め予想と逆方向に価格が動いた場合には当然損失が発生します。
このとき、あらかじめ予定していた損失を超えるような逆行があった場合、想定外の損失が発生するのですが、ボラティリティの大きなビットコインの先物取引ではその確率が他の投資商品に比べて高い傾向にあるので注意が必要です。
昔から取引されているような投資商品ではこういった事態は非常に少ないのですが、流動性が高く、新しい商品であるビットコインではこの傾向が顕著にでます。
他の先物取引では見られない仮想通貨ならでは特徴がビットコインの先物取引のデメリットの一つといえるでしょう。
レバレッジによる損失の拡大
レバレッジは少ない資金で利益を最大化できる一方で、わずかな逆行により大きな損失が発生してしまいます。
一見短期間で効率よく資産を増やす画期的な仕組みのように思われるレバレッジ。しかし、予想が外れた瞬間には大きなデメリットとなってしまうので注意が必要です。
特に不足の事態が起こりやすいビットコインの先物取引では、他の先物商品に比べてレバレッジが裏目に出るケースは少なくありません。
細心の注意を払って、考えうる最悪の事態を想定して取引をすることが重要です。
信用リスクの高い証券会社も存在する
ビットコインの先物取引はまだ新しい投資商品です。そのため、信用リスク高い取引業者も少なくないといったデメリットが存在します。
自身の資産を預けるときは、その運営元がしっかりとした資金態勢で営業しているのか確認するようにしましょう。
FTXの事件もあるように、信用リスクはメジャーな取引所でも起こり得ます。不測の事態に常に備えた準備が必要です。
参考記事はこちら
【まとめ】ビットコインの先物取引はリスク管理が重要
ビットコインの先物取引は、小資金で大きな利益を狙える一方、同じだけ損失を抱えるリスクが存在します。
とはいえ、上手に取引を行えば自身の年収を大きく超える資産を手にすることも可能でしょう。
ビットコインの先物取引にはメリットもデメリットも存在します。それぞれの性質を見極めて、不足の事態に備えたリスク管理を徹底すればいつかは大きな利益を稼げるかもしれませんね。
執筆者 西村大樹