2023年、突如価格が急騰したミームコインPEPE。ミームコインへの投資ブームはもう終わったと言われる中、そんなネガティブな意見を一気に払しょくしたPEPEとはいったいどのような仮想通貨なのでしょうか。
今回はミームコインPEPEについて特徴や将来性を詳しく解説します。
「PEPEにこれから投資したいけれども将来性はどうなの?」
「PEPEについて詳しく知りたい」
この様な疑問を解決できるないようです。ぜひご覧ください。
参考記事はこちら
目次
PEPEとは
名称 | PEPE |
トークンシンボル | PEPE |
公式ページ | https://www.pepe.vip/ |
X | https://twitter.com/pepecoineth |
Telegram | https://t.me/enterpepe |
PEPEとは、2000年代に流行したカエルのキャラクター“カエルのぺぺ”をモチーフにしたミームコインです。
2023年にローンチされたとたんに価格が高騰。直近で最も高騰した仮想通貨の一つにランクインしたことで一気に注目を浴びました。
主なプロジェクトはありませんが、公式によれば、“PEPEはミームコインブームの再燃を狙うトークン”と記されており、プレセールなし、タックスフリー、バーンを行わないなど、仮想通貨としては少し特殊なスタンスを取っている銘柄です。
ミームコインとは
PEPEの解説を進める前に、一度ミームコインについて確認しておきましょう。
ミームコインとは、“ミーム”つまりジョークで作った仮想通貨という意味があります。
PEPEのモチーフが以前流行ったキャラクター、カエルのぺぺの色違いであることからもパロディ色の強い仮想通貨であることはよくわかりますね。
主なミームコインの種類にはDOGECoin、MONA Coin、柴犬Coinなどが挙げられ、どれも特徴的なキャラクターがモチーフになっています。
これらミームコインの特徴は、決まったプロジェクトやとトークンのユースケースがないものが多いという点。中にはユースケースを持ったトークンも存在しますが、基本的には利便性よりも、ミームコインが形成するコミュニティを中心に運営が成り立っています。
そのため、ミームコインはXやDiscordといったSNSコミュニティで盛んに情報がやり取りされており、コミュニティの間で人気を博すと一気に価格が急糖する可能性も持ち合わせています。
有名な例では電気自動車メーカーテスラのオーナであるイーロンマスク氏が当時のTwitterでDoge Coinについてツイートしたところ、一瞬で価格が急騰したニュースがあります。
この様に、ミームコインはそのボラティリティの高さから短期投資を中心にポートフォリオに組み込む投資家も増えており、今人気の仮想通貨ジャンルの一つとなっています。
参考記事はこちら
https://bitcastle.io/column/post-21673/
PEPEの特徴
ではここからはPEPEの特徴についてみていきましょう。
PEPEの特徴は次の通り。
- 突如価格が急騰した銘柄
- プレセールを行っていない
- タックスフリー
詳しく解説していきます。
突如価格が急騰した銘柄
PEPEといえば、ローンチ直後にバイナンスへの上場が決まって価格が急騰したニュースが有名です。4月の16日に登場したとたん、毎日のようにトークンの価格は上昇。なんとその17日後にはトークン価格が7,000%を越える成長をみせ、大型のミームコイン銘柄へと成長しました。
この上昇で付けたPEPEのしか総額はなんと18億ドル。この金額はミームコイントップクラスの人気を誇るDoge Coin、SHIBAINU Cointと肩を並べる数字です。
これだけの価格上昇を遂げたPEPEの影響は自身の銘柄のみならず、ミームコイン全体の価格を押し上げるまでに至り、仮想通貨市場の間では一気にミームコイン投資ブームの波が来ました。
ちなみに、この時のビットコイン価格が約10%程度下がっていたことから、市場に流れる資金のウエイトがミームコインに移り変わるきっかけになったという見方もできます。
急騰の理由にはいくつかあるもの、一番有力な説は一部の投資家がバイナンス上場に合わせて大量にトークンを買い占めたからという理由。この買いをきっかけに高騰したPEPEは出遅れた投資家たちの買いを巻き込んで急騰していったのではないかといわれています。
価格が上がり過ぎて異例の警告も
最終的にPEPEは1か月で5万倍も買いが高騰するビックネームとなり、ミームコイン市場は一時お祭り騒ぎに。
あまりの熱狂ぶりにバイナンスが、異例の警告を出す場面も見られました。その警告の内容とは“PEPEのボラティリティの高さについて言及し、取引によって生じた損失は、バイナンスでは責任を持たない”というもの。
仮想通貨取引所が、あえて取引によって発生した損失の責任の所在について明言するのはかなり珍しい事態といえるでしょう。
また、PEPE自身、“正式なチームやロードマップを持たない人のための仮想通貨として創設。実用性や、価値が変化するようなユースケースは全くない”と発表しています。
つまり、今回の急騰はバブルに近い値が付いており、中身を伴っていない価格は過大評価に過ぎないと考えたほうが無難かもしれません。
過度な期待は禁物のようですね。
プレセールを行っていない
先程も述べたように、PEPEは実用性のない娯楽目的の仮想通貨です。そのため、トークンのプレセールを行わず、ホルダーに不公平感を与えない設計となっています。
そもそも、トークンのプレセールとは、ローンチ前にトークンを販売する先行販売です。株式で言えば新規公開株の事前買い付けのようなもので、ローンチ後に急騰する可能性のあるトークンを手にしたホルダーは、大きな利益を生むチャンスがあります。
そのため、多くの投資家は魅力的なプロジェクトであるほど、プレセールに参加しようと試み、プロジェクト側は、プレセールの参加条件をネタに様々なプロモーションを行っていきます。
よくあるプロモーションの例では公式ページの紹介URLを自身のSNSで発信することを条件としているものが見られます。
このように多くの仮想通貨はプレセールによって知名度をあげ、そこからローンチを目指すのが一般的ですが、PEPEこの方式を一部の投資家にだけ利益が生まれてしまうとし、プレセールは行いませんでした。
ローンチ後の急騰はもしかしたらこれの影響も考えられ、公平なチャンスを与えた結果競争が激化し、価値が伸びたのかもしれませんね。
タックスフリー
PEPEでは取引によるタックス(税金)フリーを明言しています。とはいえ、実際には売買益による所得税などがフリーになるというわけではなく、売買手数料がゼロになるというものだそうです。
但し、DEXを利用した取引や、CEXを利用した取引では、取引そのものにスプレッド(手数料)やガス代が含まれているので完全にタックスフリーというわけにはいかないでしょう。
ですが、トークンそのものに税金が課せられていないために他の銘柄よりも低いコストで売買できるのは間違いありません。
用語補足:DEX
DEXとは分散型取引所のことをいい、分散管理されたネットワークで個人が1対1で仮想通貨を取引できるプラットフォームです。
後述するCEXとは異なり、中央管理者が不在なため、取引コストが安く、流動性プールにストックされている銘柄であればどのような通貨でも取引可能であることがメリット。
一方で、取引不成立といったカウンタパーティリスクや、システム不良による送金エラーによる損害補償は一切ないため、CEXに比べてリスクの高いことが問題視されています。
用語補足:CEX
CEXとは中央集権取引所といい、バイナンスや銀行、証券会社など、中央管理者が存在する取引プラットフォームのことを指します。
DEXと対になる言葉で、DEXよりも取引の自由度が少ないものの、取引に関するトラブルが少なく、万が一トラブルが発生した際には、中央管理者が対応にあたってくれるといった特徴があります。
一般的に現実世界の取引ではCEXが主流ですが、仮想通貨取引ではCEXとDEXは用途に応じて使い分けられています。
PEPEを購入するならbitcastleを利用しよう
PEPEは残念ながら日本円では購入できません。DEXや公式ページ、バイナンスから購入する方法が一般的です。
特にDEX利用したスワップは非常に簡単に購入できるのでとてもオススメ。
スワップとは、BTCやETHを使って仮想通貨同士を交換する購入方法で、海外の取引所を利用するときにはスワップが基本です。
しかし、スワップは交換元となる仮想通貨を用意しなくてはならないため、事前に仮想通貨を購入する取引所を準備する必要があります。
このときおすすめな取引所がbitcastle。
bitcastleはメールアドレスと本人確認書類をメールで送信すればすぐに口座開設が完了。クレジットカードを利用して直接仮想通貨を購入できるため大変便利です。
bitcastleは海外取引所ですが、運営元は日本人が経営している企業です。そのため日本人ユーザーに使いやすい仕様になっているのもうれしいですね。
口座開設はスマホですぐに完了します。是非利用してみて下さい。
PEPEの価格動向
PEPEの価格動向は次の通り。
ローンチ直後の急騰は凄まじいものがありますが、その後は価格が下落傾向へ。現在はピークと比べて75%ダウンの価格で推移しています。
今後の価格動向
さて、PEPEの今後の価格動向について、正直あまり期待はできないでしょう。ローンチ当初は急騰を見せたPEPEですが、その後の値動きは他のミームコインと同じく、下落基調で推移しています。
もし、もう一度高値をつけることがあるとすれば、それはミームコイン全体、ひいては仮想通貨市場そのものがもっと盛り上がる可能性が十分にあります。
とはいえ、PEPEの直近3か月の価格変動レンジは0.0000005ドル付近から0.000001ドル付近。200%前後の値動きを常に繰り返しており、一定のボラティリティは確保していることから、短期トレード先の銘柄としては魅力的です。
PEPEはプロジェクトの中身が無いだけにファンダメンタル的に価格動向を読むのは非常に難しい銘柄ですが、テクニカル分析だけをするならまだ戦えるかもしれません。
バイ&ホールドでグイグイ値上がりを狙うトークンではありませんが、投資監視対象の一つに入れておくのも悪くないでしょう。
PEPEの将来性
PEPEの将来性は何とも言えないのが正直なところです。そもそもPEPEは娯楽目的の仮想通貨であり、明確なプロジェクトやユースケースは特にありません。
そのため、今後新しい機能が追加されることもなく、何か画期的な利用方法が生まれることもありません。
ですので、これといって成長期待や将来性の動向について何かが変わることはないでしょう。
ミームコインを取り巻く環境が変われば何かが起きるかも
ですが、ミームコイン全体が活発に取引され、市場そのものに過熱感が出てくればPEPEが再度脚光を浴びる可能性は十分にあります。
現在PEPEの時価総額はミームコイン第3位の人気ぶり。これだけの人気があればミームコイン全体の取引量が上がればおのずとPEPEの価値も引き上げられていくでしょう。
現在ミームコインの市場はPEPEの急騰もあってかなり盛り上がっています。その証拠に2024年1月のミームコイン全体の時価総額は約220億ドル。1日の取引高は18億ドルにもなります。
これだけの大型市場成長したミームコインは今後何があるか分かりません。PEPE単体の将来性は分からなくともミームコイン市場の将来性には非常に期待が持てます。
【まとめ】PEPEはカエルのミームコイン
カエルのペペをモチーフにしたミームコインPEPE。ユースケースも利便性もないミームコインですが、ローンチとともに価格が急騰し、一時は5万倍もの値が付く勢いを見せました。
現在はかなり値が落ち着いてきてはいるものの、依然高い人気を誇っており、時価総額ランキングはDoge、SHIBに次ぐ第3位。要注目の仮想通貨であることに変わりはありません。
ユースケースが無いために将来の動向には期待が持てませんが、ミームコイン全体が将来性に期待の持てる市場であることを考えれば、PEPEのホルダーになることはそれほどネガティブではないでしょう。
ミームコインが盛り上がれば恐らく一緒に価値が上がるPEPE。今後の動向に注目です。
執筆者 西村大樹